エロゲ転生〜やり込んだ知識でハーレム無双〜(なお特殊性癖) 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
4月16日の放課後。
俺は佐倉しずかをアパートへと招待した。
「ふーん、悪くないじゃない」
「そりゃどうも」
築年数は結構経っているが、リホームしているため、見た目も中身もそんなに古くはない。
それにネット回線も繋がっているし。
俺の部屋に招待すると、のぞみ、みちる、かほの3人も既に揃っていた。
「ものの見事に女性ばっかりね。ハーレムでも目指しているの?」
「いやぁ成り行きというかなんというか」
「初めましてしずかちゃん! 私はのぞみです! 高校2年生の先輩で、裏社会についても先輩になります! Mobとは命を助けられた仲で今セフレとしてこのアパートに住まわせてもらってます」
「僕はみちる。先に言っておくと僕もMobのセフレだ。いろいろあって肉体を失ったんだが、新しい肉体を彼に用意してもらってね。裏社会で活動していた研究者だ」
「私はかほ……親に借金でヤクザの部下に奴隷として売られていたんだけど、いろいろあってMobに助けられたわ。居候って関係が一番近いかな? セフレではないよ」
3人から紹介を受けると、しずかはこっちを向き、
「ずいぶんと遊んでらっしゃるのね……まぁそんな男に惚れている私も大概なんでしょうけど……ちょくちょく出てきた裏社会というのを説明してくださる?」
俺はしずかに裏社会について説明を行う。
裏社会というのは表の世界と表裏一体であるが、特殊な能力が使えたり、ヤクザとか犯罪者達とそれから表の社会を守るために動いている団体だったりが渦巻く社会であるということ。
「俺はとある人物から予言を受けて、3年後現代社会が崩壊するイベントが起こるから、それを生き抜く為の力を得る為に仲間が欲しくて目星い人物に声をかけていたりしたんだ。最終目標はその崩壊をなんとかする。次点で仲間と共に生き延びられる環境を整えること」
「ふ~ん、ずいぶんと壮大なお話ですこと……そのために私を仲間に誘ったと?」
「しずかも湧き上がる衝動を何かにぶつけたいんじゃないか。異界で生まれる魔物を倒せば周りにも感謝されるし、自身は強くなれる」
「ふむ……良いでしょう。騙されたと思って付いていくことにしますわ」
「ありがとう」
というわけでまだ仮ではあるがしずかも仲間に加えて5人で夜に異界に繋がる排水溝がある場所に向かうのだった。
「繁華街裏道にある鯉の模様が入ったマンホール……ここか」
「本当にこんな人通りの多そうな場所に異界があるの?」
のぞみは心配そうに聞いてくるが、ゲームではここに異界があったはずである。
レオンから噂の話を聞いているから確実にあると思われるが……。
俺はマンホールの端に指を入れると、指の力でマンホールを動かして外した。
するとマンホールの中には青黒い渦が巻いていた。
「確かに異界化しているね。全員装備は持ったね」
「はい!」
「私はパンチンググローブですけどこんなもので大丈夫なのですか?」
のぞみは双剣、みちるは拳銃、かほは得物が無かったのでとりあえずお土産屋とかで買える木刀を装備。
しずかはボクシングに使うパンチンググローブを俺が用意しておいた。
「拳を痛めても回復できるが、肌に接触するのがまずい敵もいるからな。とりあえずこれで」
俺はそう言うとマンホールの中に飛び込み、地面に着地すると、既に不思議のダンジョン形式の異界が広がっていた。
「不思議のダンジョン系のゲームって上から見るからわかりやすいけど、地図無いと辛いやつだな」
俺は異能でマッピングを起動する。
低レベルで覚えられる近くの地図を頭の中に記憶することができるというもので、ここの階層を把握することができる。
カンカンとハシゴを降りて他の4人も降りてきた。
「確かに普通とは違うわね。普通なら下水道になっていなければおかしいのに、壁や天井から明るく照らされているし……不思議な空間ね」
「下水道に降りるって言うから臭い酷いかと思ったけど、そんなんでもないね」
しずかとかほがそんなことを言うが、早速魔物のお出ましだ。
プヨンプヨンと水色の球体であるスライムがこちらに近づいてきた。
「あらスライムね。物理攻撃効くタイプかしら?」
しずかの質問にみちるが答える。
「ゲームで出てくる雑魚の方のスライムだ。物理攻撃は効くし、体当たりくらいしかしてこない。ただ体当たりの威力は成人男性のタックルくらいの威力があるけどな」
「ふーん」
スライムがしずかに向かって飛び掛ってきたが、しずかはタイミングを合わせてぶん殴る。
バシャ
殴られたスライムは体力以上にダメージが入ったのか、周囲に飛び散った後に煙となって消えてしまった。
「あら、本当に雑魚だったわね」
「こんなんでも序盤のうちは倒せばレベルが上がっていくから積極的に倒していくぞ」
俺は地図に従って通路を通り広い部屋に移動すると、複数の魔物がこちらに気がついた。
「スライムに毛玉、火の玉か」
俺は火の玉だけ魔法の杖で電撃をぶつけて消し炭にする。
「厄介なの倒したからしずかとかほ残り頼むわ」
「あら、レディに戦わせるなんて、男性がエスコートするのよ」
「ていりゃぁ!」
しずかはそういいながらも再びスライムを殴り倒し、転がってくる毛玉をかほは木刀で振り抜いてぶっ飛ばし、壁に当たってつぶれた毛玉は消滅していった。
「異界の最序盤だ。雑魚敵しか出てこないからガンガン倒しちゃっていいぞ」
「「はい」」
2人が魔物を倒している間に、地面に落ちている物を拾っていく。
ガラクタの様な物から使えそうなマジックアイテムまで色々落ちているのがこの不思議のダンジョン異界である。
「まぁ1階層ならこんなもんか」
数週間前に発売された少年誌、使い捨てカイロ、腐った水が入ったペットボトル、ペットの首輪……今のところゴミばっかりである。
「でもたま~に当たりがあるんだよな。これみたいに」
そこには画面の綺麗なスマホが落ちており、ステータス眼鏡で確認すると充電すれば使える未使用のスマホとなっていた。
一応マジックアイテムであり、通信料金は取られないのに通信仕放題でどこでも電波がMAXで通じる便利なスマホであった。
しかも型は最新機種だし。
収納財布の中にしまい、次の階層を目指す。
すると下に続く階段が見えた。
「本当に不思議のダンジョン形式なんだね」
「ここから数階下までは似たり寄ったりだ。しずかとかほのレベリングをしながら進んでいくぞ」
「「了解」」
5階層に到着すると出てくる魔物が変わった。
勿論まだスライムとかも出てくるが、動くマネキンが出てきた。
対象のレベルは10と序盤としてはなかなか。
苦労するかと思ったが、かほとしずか2人でボコボコに粉砕すると消滅してしまった。
「ん? なんだか力が湧いてくるわね」
「おめでとう。異能を覚えたな」
雑魚狩りをしていたし、動くマネキンという比較的強敵を倒したことでレベルが5まで上がり、異能を習得できたっぽい。
しずかの異能はゲームで知っているけど、格闘系の異能に属性パンチって感じ。
今回は異能を使うと自分の攻撃力が一定期間倍になるバフスキルを手に入れた感じかな?
かほの異能は俺も覚えた触れた物を切れる異能で、料理が得意なかほにはぴったりな感じかな?
とりあえず今日はここまでにして、土日でしっかり潜ろうということになるのだった。