エロゲ転生〜やり込んだ知識でハーレム無双〜(なお特殊性癖) 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
上に続くハシゴを登ると、直ぐに入り口のマンホールに当たり、マンホールを外して地上へと帰還した。
「いやぁ、想像以上に楽しかったわね」
「でしょー……まぁ金のかかった依頼とかだともっとやりにくい仕事とかもあるけど」
しずかがどんな仕事か聞かれるが、俺が例えば除霊とかゾンビの討伐とかの仕事もあるというと眉を顰めた。
「確かに幽霊は殴れないし、ゾンビを殴るのは抵抗があるわね」
「多分しずかはレベルが上がれば幽霊を殴って除霊できる異能も覚えそうだけど」
「あら? それならいいわ。実体が無いのを殴るのは空気を殴ってるみたいで張り合いが無さそうだけど」
「そう言えばMobは色々異界で拾っていたぽいけど、何を拾ったの?」
「家に帰ったら見せるわ」
俺は戦利品を携え、服も汚れてないし、スーパーに移動して、食べたいものを聞いていく。
「せっかくだし刺身にするか」
「なら私魚捌けるから魚ごと買わない? その方が量食べられるだろうし、頭とかの部分はアラ汁にできるし」
「じゃあそうするか」
というわけで刺身にできそうなタコ、イカにイワシ、タイを丸ごと購入。
あとは刺身用の切り身をいくらかと醤油のボトルとわさびのチューブを購入してアパートに戻る。
かほが準備をしている間に俺が米を研いで、炊いたり、洗濯をしておき、のぞみとみちるはしずかが泊まる部屋のセッティングをしてもらった。
そうこうしていると米が炊き上がり、どんぶりによそって刺身は大皿に綺麗に並べて置かれていた。
「すごいね! 異能は! 包丁いらずで思ったとおりに食材が切れてくれる! 魚おろすのあっという間だった!」
かほも興奮気味に話しており、俺も使えるので定期的にやっていたが、包丁を使っていたかほからしたら夢のような能力だったっぽい。
「料理が好きな人ほど食材を切るのは奥が深いから包丁を使わなくても意識した通りに切れるっていうのは大きいね。もしかしたら異能次第だと火力を自分で調整しながらしたりすることもできたり?」
「たぶんできるんじゃないかな」
一緒に作っていたアラ汁を器によそって、ほかのメンバーに電話をかけると、直ぐに俺の部屋に戻ってきた。
「結構良い寝具も揃えてくださったみたいで助かりましたわ」
「いや、備品として部屋分は事前に購入していたから気にしないでくれ……じゃあいただきます」
「「「「いただきます」」」」
しずかの歓迎会も兼ねているので、初異界どうだったか2人に聞いてみる。
「思ったよりも魔物? モンスターが弱くて安心した。ただ終盤に出てきた動くマネキンみたいなのは2人がかりじゃないと倒せなかったけど」
「ええ、それを一撃で倒せるのぞみさん、みちるさん、そしてモブとは実力差があると痛感しましたの。ただゲームのようにレベルで強くなれるというのは面白いですわね」
「ちなみに今のレベルはかほが5レベルで、しずかが6レベルな。明日も同じ異界に潜って戦うと思うけど、なるべく早く15レベルには上がってほしいな」
「15レベルになると何が起こりますの?」
しずかが質問してくる。
15レベルというのはゾンビの討伐の際の安全といえるレベルであり、固定で10レベルであるゾンビの依頼でも安心して受けられるので、一種の初心者卒業のラインが15レベルだった。
俺やのぞみ、みちるはあっという間に20超えちゃったけど……。
ちなみに中流や中堅と呼ばれ始めるのが40レベルで組織のボスクラスになると100レベルを超えてくることがある。
このゲーム一応150レベルまで上げることができるが、ラスボス倒すってなったら150レベル……最低でも140レベルは目指さないといけない。
普通のチャート組んでいたら行けるはずがないのが、ラスボスと戦わずに逃げるルートであれば100レベル行かなくても生存できたりするので、無理のない範囲で100レベルを目指すのがいいのかもしれない。
ちなみにオナホ職人のレベルが45、調べた感じ薬師寺のレベルが30なので普通に催眠術師の薬師寺が負ける可能性があるんだよな……。
今のところかほの元の体が売れたこと以外は情報がないので、特に進展はないけど……。
「あの異界についてMobは詳しく知ってそうだけど、どれくらい知っているんだ?」
「そうだな」
俺は情報屋から情報を買ったということにして皆に伝え、まだ管理が行き届いていないけど、繁華街の近くだからそのうち正義の味方の勢力が潰しにかかるだろうし、それまでは活用させてもらえるんじゃないかって言っておいた。
「異界の階層は30階層で、深くなればなるほど魔物の強さも上がる。基本出てくる魔物はあのマネキンの系列でバトルドールという魔物が15階層以下から出てくる。属性攻撃もしてくるし今の俺達でも厳しい相手かもしれない」
エロゲなのでエロい姿をしたラブドールでもあるんだけど、普通に異能を使ってくるので序盤だと厄介な敵ではあるが、共通で炎と物理攻撃が弱点なので、魔法の杖を持つ俺と攻撃力が高いしずかとは相性が良い。
正直かほの適正武器が刃物なので、闇市で西洋の剣系列を入手しておきたい。
刀は技量無いと直ぐに折れてしまうので、鈍器としても役立つ剣のほうがまだマシだろう。
とりあえず良さげなのを今度購入しておこう。
「異界の情報はそんな感じかな。というかこういう物があの異界は結構落ちてる」
俺は充電しておいたスマホをみちるに渡す。
「ふむ、マジックアイテム化したスマホか。効果はどんな感じだ?」
「SIMカードが入ってないけど電波を受信して回線が通じてる。回線料金が発生しない闇スマホってところか?」
「便利っちゃ便利だね。しかも中身も外見も新型のスマホそっくり」
「異界だとこんなのがたまに落ちてるんだよな……他にはこんなのがあった」
白い馬のぬいぐるみを取り出す。
「あ、ぬいぐるみだ」
「馬のぬいぐるみ……なんの馬がモデルとかは無さそうだけど」
のぞみとかほは見当が付いていないが、みちるはわかったらしく、
「マジックアイテムの白馬のぬいぐるみ……まぁお店とかに置いてある招き猫みたいな感じで持ち主の金運が上がるアイテムだね。家に置いておくだけで効果がある感じのタイプか」
「そそ」
家に置いておくだけでアパート全員の金運が上がるぬいぐるみシリーズの1つ。
ぬいぐるみの姿によって効果が変わったりもする。
熊のぬいぐるみだと筋力微増とか。
運気が上がる系は持っていて損は無いので、今回手に入れられたのは当たりだろう。
「そんなのいつ拾ったんだい?」
「いやかほとしずかが戦ってる最中に拾ったけど」
「結構かわいいわね」
そんな感じで刺身を食べ終わり、各自解散となったが、しずかから連絡が届いた。
「もしもし」
『みちるとのぞみには悪いけれど、今夜貴方の部屋で寝ても良いかしら。戦闘の興奮で昂ぶってしまって』
「俺で良ければ……でも良いのか?」
『何も問題はないわ』
夜にしずかが部屋に来るのだった。