うごメモマリオが幻想入り   作:MとPの天使

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前回、マリオと同様、紫によって幻想郷に飛ばされてしまったルイージは、魔法の森で迷っていたところを魔理沙に助けられ、その後現れた警察から逃亡・対戦することになった。
警察を倒した二人はそのまま、魔理沙の親友である、霊夢のもとへと向かっていった....。

魔理沙「私が、今まで食ったパンの枚数は、13枚!ルイージ、お前は何枚食べたか覚えてるか?」
ルイージ「最後にパンを食ったのが、5年前です」
魔理沙「......」


うごメモマリオが幻想入り 第3話幻の寺

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「..........(ごにょごにょ)」

この日、私は、日課のお経を呼んでいた。

 

「....ふう。今日は、このぐらいでいいか」

 

ここは、[[rb:明竹神社 > めいちくじんじゃ]]。天狗をはじめとした妖怪たちが住む山、『妖怪の山』の中に建材する寺で、そこから半径30mのみ竹林で覆われており、竹にかけられた妖力によって、人間はおろか、妖怪にすら見ることができない。ゆえにこの寺を知っている者たちからは別名、「幻の寺」と呼ばれている。

 

そして、私の名は[[rb:神竹 > しんたけ]] [[rb:定然 > じょうねん]]。この明竹神社の神主だ。

服装と見た目も教えろと、作者に言われているので、服装の説明をさせてもらうと、私の見た目は少し薄い黄色の白の長めの髪に黄色い眼、白い衣の上に白の羽織を着ているんだ。

 

「さてと、次は庭の草取りに、お茶っ葉の水やり、あと、賽銭箱の回収に行かないとな。...まあ、お金なんて入っていないと思うが、念のため....」

 

私は基本、自給自足で暮らしていて、別に生活には困っていないが、一応、ここから少し離れた所に賽銭箱を設置している。

..といっても、こんな妖怪が住み着いている山の中に参拝者なんて来ないだろうから、[[rb:恰好だけ > ・・・・]]だがな。

私がここに住んでいるのは、ここは私の両親が建てた神社であり、私自身もここで生まれ育った場所。要は思い出深いから離れたくないってわけだ。

....ちなみに、母は私が幼き時に他界....。父は私が6つぐらいのときに、何処かへ行ってしまったきり、会えていない。だから、13歳になるまでは、父の知り合いに預かってもらっていたんだ。

 

そしていざ動こうとしたとき、コトンと音がした。音がした方を見てみると―

 

「...何だこれは?」

 

薄汚れた箱が落ちていた。

 

(私の私物ではないし、忘れられて幻想入りしてきたものが、ここに落ちてきたのか?)

 

スッ

 

私がその箱を取って見てみようとすると、

 

「こらー!勝手に取るなー!」

 

「!」

 

先程まで誰もいなかったところに、短髪の女性が現れた。

 

「誰だ!」

 

「私?..はぁーい!幽霊少女のアルカちゃんでぇーす♪」

 

 

 

 

アルカ。(ラテン語読みで箱を意味する単語でもある)

彼女は『Mulaのものおきば』のオリジナルのキャラクター。

二年前の交通事故によって死んでしまい、それ以降幽霊となって暮らしている。(パンドラのはこ?参照)

ちなみに、マリオの大ファンであり、彼のことを『私のスーパーヒーロー』と称している。

 

「ゆ、幽霊少女?」

 

思っても見なかった返しに、定然は気が抜けてしまった。

 

「そうだよ。あなたは?」

 

「....神竹定然だ」

 

「定然さん。そのオルゴール、私のだから返してもらえません?」

 

「オルゴール?...ああ。早苗が言っていた楽器のことか。これはお前のだったのか、悪かったな」

 

と言うと、定然はオルゴールをアルカに返した。

ちなみに、なぜ幻想郷にはないオルゴールのことを、定然が知っているかと言うと、実は定然は(東方風神録にて知り合った)東風谷 早苗や荒架 麗から、外の世界の知識や物を教えてもらったりしているからだ。

 

「ありがと。ところで、ここは一体どこなんですか?私、さっきまで家でクッキー食べてたのに」

 

「ここは幻想郷。外の世界から忘れられたものが集まる、居場所がないもの達の最後の場所だ。君もきっと、皆から忘れられて、ここに来たんじゃないか?」

 

「いや、私は忘れられることなんて絶対にないんですけど..... (マリオさん達がいるし)」

 

「す、すごい自信だな... だとすると.....もしかして、紫さんが?」

 

「紫?」

 

「『境界を操る程度の能力』を持っており、この幻想郷を創った賢者の一人とされている方だ。その能力で、紫様は外の世界の者に忘れられてなくても、幻想入りさせることができるのだが、あの方は幻想郷への愛情は限りなく深い。自ら幻想入りさせて異変を起こすとは思えないが....」

 

「まあ、何にしても、その紫って人に会えばいいんでしょ?結構簡単なことじゃん!」

 

「(正確には人ではないのだが....)いや、それがそうでもないんだ」

 

「え?なんで?」

 

「幻想郷が本当に、危機のときは別として、紫さんは一日の半分を寝て過ごすと聞く。そもそも会いに行くまでも困難だから、会えるかどうかわからないぞ」

 

「いや寝すぎ!寝すぎ!コアラかよ!」

 

アルカはあまりの紫の睡眠時間の長さに、突っ込んだ。

 

「....まあ、行く宛てもないなら、とりあえずここにいたらどうだ?」

 

「あ、じゃあお願いしまーす♬」

 

「あ、ああ(調子いいな.... )」

 

 

 

 

 

 

定然はアルカを明竹神社の中に案内すると、お茶を用意してくれた。

 

「どうぞ。自家製の茶ですが」

 

「あ、ありがとうございます。(ズズズッ)! おいしー!」

 

アルカは出されたお茶を一口飲んでみたが、苦みのない飲みやすい味わいに、笑顔を浮かべた。

 

「そうか。他の巫女たちは酒を作っているし、[[rb:幻想郷 > ここ]]のやつらは酒が大好きなやつばかりなんだが、私は酒よりも茶のほうが好みでな。気に入ってくれてよかった♪」

 

「こんなに美味しんだから、お茶屋さんでも出せばいいのに」

 

「ははは。あいにく、私は神主としての仕事があるのでね。茶屋を出している暇はないんだ」

 

「え!?しいたけさん、神主だったの!?」

 

「ああ、言ってなかったか。私は異変解決を仕事としているんだ。まあ、あと二人、博麗神社と守矢神社と言う神社にも巫女がいて、主にその二人が異変を解決しているから、私が向かうことなんて早々にないがな。あと、私はしいたけではなく、神竹だ」

 

(神主の仕事ってそんなのではないと思うんだけど.....)

 

自分の知っている神主とは全然違う神竹の仕事内容に、アルカは心の中でつっこみを入れた。

 

「そういえば、先程『忘れられることなんて絶対にない』と言い切っていたが、どうしてそう思うんだ?」

 

「えっと、それはね.....」

 

「.......!(ギッ!)」

 

アルカが絶対的根拠を言おうとしたその時、定然は突如顔を険しくし、外へと目をやった。

 

「?どうかしました?」

 

「.....今、誰かが、この敷地内に侵入した」

 

「なんで分かるの?」

 

「この明竹神社の周りの竹には、先代の妖力だけでなく、私の妖力もかけられている。だから、誰かがこの竹林を通った場合、その気配をざっくりではあるが、感じることが出来るんだ」

 

「(妖力?)でもそれがどうかしたの?」

 

「明竹神社は本来、人間や妖怪は、一部を除いては見つけることができない。にもかかわらず、侵入者が現れた....。もしかしたら、[[rb:明竹神社 > ここ]]を知っている何者かが、存在を嗅ぎ分けたのかもしれん....」

 

「なるほどー」

 

そして、定然とアルカが、気配を感じた竹林の一角へと向かうと、そこにはキノピオと、彼が連れてきた警官が、神社の前でたたずんでいた。

 

「....ここか。幻の寺っていうのは..」

 

「誰だお前は」

 

「お前がここの神主か。僕の名はキノピオ。警察四天王の一人で、秘密隊の隊長だ」

 

そう言うキノピオは堂々としていたが、神竹は「警察四天王?何だそれは?」と、キノピオに疑問を浮かべていた。

 

「知らないのか?実はだな.....」

 

キノピオの説明を受けた神竹は、次第に驚愕し、目を見開いていた。

 

「そ、そんなことが......。神社に籠もっていて、なにも知らなかった....」

 

「いや神主なのに知らないのはどうかと思うんだが(汗)」

 

「ああ、うかつだったな.....。それよりもお前、一体どうやってここを見つけたんだ?」

 

「そんなもん、自力でここらを歩きまくって、探し当てたに決まってるだろう」

 

神竹の質問に、キノピオはさも当然のように語った。

 

(実質運だけで探し当てたのか(汗))

 

「マシュルームヘッド!」

 

定然とキノピオの話を、それまで黙って聞いていたアルカが、自分の仲間のキノピオが、[[rb:幻想郷 > この世界]]にいることに驚いて、声を上げた。

 

「ほう。見知った顔があると思ったら、マリオに続き、箱女も[[rb:幻想郷 > ここ]]にやってきてたか」

 

(二人ともあだ名がさっきから酷すぎないか....? )

 

「え!?マリオさんも、いるの!?この幻想郷に!?」

 

「ああ。会いたなら会わせてやるぜ」

 

キノピオの不敵な発言に、アルカは「ほんと!?」と、キノピオの不敵さに気づかずに、嬉しさでの返事をした。

 

「今、大人しく捕まってくれればの話d」

 

「バカ言ってんじゃないわよ! そんなの聞くわけないじゃない!」

 

警察はアルカにとっても、幾度か交えた敵である。(味方は警察側にもいるが)

そのため、キノピオの提案を、アルカは颯爽と、断りを入れた。

 

「...そうか。なら、しかたないな。お前たち!相手の居所を絶対に暴き出す、我ら秘密隊の実力を見せつけるぞ!」

 

「「「はっ!」」」

 

すると、警官たちは各々の武器(銃やライフルなど)を取り出して、戦闘態勢に入った。

 

「....こいつらを、ここから立ち去らせねばな。アルカさん、申し訳ないが、手伝ってくれませんか?」

 

「もちろん!やってやりましょう!しいたけさん!」

 

「だから私の名前は神竹です!」

 

 

 

 

アルカ・定然VSキノピオ・秘密隊(10名)

バトルスタート!!!

 

 

「くらえー」

 

 

パァンパァン

 

 

開始早々、警官の一人が定然に発砲してきた。

 

「はっ!」

 

 

ヒュッヒュッ!

 

 

しかし、定然はそれをいともたやすく避けた。

 

「(...やはり、拷船とマリオ達の戦いを見てわかったが、幻想郷の住民は、弾幕バトルをしているものが多いから、ただ何も考えずに発砲しても当たりはしない。だが...)次!あそこに向かって射撃!」

 

「はっ!」

 

キノピオに指示されて、警察が狙った場所は、定然が最初に撃たれた銃弾を避けた方向で、定然はぎりぎりかわしたものの、同じように、避けた先に発砲してきたので、かわし続けるほかなかった。

 

「くっ!」

 

「いくら慣れていても、体力の限界はある。それまで踊り続けてもらおうか。....あとはお前の対策をするだけだな!」

 

 

パァン

 

 

キノピオは突如として警官の一人の近くに発砲した。すると、警官の一人を攻撃しようとしたアルカに当たってしまった。

 

「きゃ!」

 

「他の[[rb:警官 > 奴ら]]には見えていないお前のことを忘れるわけ無いだろ!」

 

そう、アルカは幽霊であるため、本人が見せようとしない限り、基本相手に見えることはないのだが、実はキノピオには姿を見せているため、なにをしようとしているのかばれてしまうのだ。

 

「ははは!もう[[rb: 警察> 僕たち]]の勝ちは決まったな!」

 

「....決めつけるのは、まだ早いぞ。まだ私は、諦めてもいないしな。紙符「[[rb:鶴の舞 > つるのまい]]」!」

 

すると、突如として、どこからともなく現れた折り鶴がズダダダダ!と、警官たちを襲った。

 

「だー!痛てー!」

 

「な、何だこれは!?」

 

「私の能力は「折り紙を自在に操れる程度の能力」!この折り紙達は私の妖力を込めていてな。弾幕よりも威力は強いぞ」

 

紙符「[[rb:鶴の舞 > つるのまい]]」は、神竹の折った折り紙が、まばらに相手に襲い掛かるスペル。

この攻撃によって、キノピオ以外の秘密隊を倒すことができた。

 

「わあ、強ーい!」

 

「くっ、もう全員倒されてしまうとは!」

 

「さあ、大人しく他の奴らを連れて、お前たちのお家に帰ってもらおうか」

 

この状況に、アルカは歓声を神竹に挙げ、キノピオは苦虫をつぶした。

そして定然は、キノピオに向かって撤退するよう持ち掛けた。

しかし、キノピオはフフフと、不敵な笑いを浮かべていた。

 

「なに勝った気でいるんだ?まだ僕と言う強敵が残っているぞ!」

 

 

ドビュッ!

ズガッ!

 

 

そう言うと、キノピオは定然に発砲、アルカにロケット頭突きをした。

 

「痛った!バリクソ痛った!」

 

「へっ、このくらいで弱音を吐くなら、警官の一人も倒せやしねーな」

 

「なんだとー! この、メスガキきのこ! 」

 

「め、メスガキ?」

 

「くらえー!JKパーンチ!」

 

 

バァン!

 

 

定然が、アルカのメスガキ発言に困惑している間に、アルカの拳がミサイルのようにキノピオに飛んでいった。

 

「な、何だこれは!?」

 

アルカの拳が体から離れて、キノピオに向かって飛んで行ったことに、神竹は驚いた。

これは、アルカが「宇宙ポリス侵略」の際に身に着けた、拳を相手に飛ばす技、ロケット拳である。

 

 

ヒュ

 

 

しかし、キノピオは、あっさりと避けてしまった。

 

「へっ。撃っていのを何度も見ている技なんて、避けられないわけ無いだろ!」

 

「紙符「(わた)(どり)飛翔(ひしょう)」!」

 

ズダダダダダダ!

 

神竹がスペルを唱えると、神竹の折り鶴が一直線にキノピオに向かっていくが、キノピオはなんと全弾受けても耐えきった。

 

「な、何だと!?」

 

「僕は警察イチの防御力を持っているんだ。この程度の攻撃で、やられるわけないだろ!」

 

 

ドガッ!

 

スパァン!

 

 

その後、キノピオは反撃と言わんばかりに頭突きやスピンアタックを、アルカと神竹に繰り出した。

その間にも、神竹は、キノピオを倒す方法を考えていた。

 

(いくら防御が高くても、限界はあるはず。だが、そのための決定打をあたえなければ!)

 

「あーもう!うざったいなー! この女装きのこ!」

 

「うっせー!いつもお前らが無理矢理着せてんだろが! 」

 

(不憫だ....(汗))

 

アルカの「女装きのこ」発言を聞き、神竹はキノピオの扱いに、憐れみを感じた。

 

「ちっ!あの、ゴリラ女め!ならこれでどうだ!」

 

 

ゴゴゴゴゴゴ

 

 

アルカの言葉にキレたキノピオは、何やら力を溜めると、体が炎に包まれた。

 

「え、ちょ!なにこれ!?」

 

「これぞ僕が警察で身に付けた新技。その名も、ファイヤーキノコヘッドだ!」

 

 

ボガー!

 

 

そしてキノピオはそのままアルカに向かって飛んでいった。

 

 

「きゃー!」

 

「アルカさん!」

 

「み、見たか!こ、これが僕の力だ! 」

 

アルカは今回で一番のダメージを食らってしまった。が、ファイヤーキノコヘッドを放ったキノピオは、ゼェゼェと息が途切れ途切れになっていた。

 

「(...息切れをしている?もしかして、今の技、体力の消耗が大きいのか?なら今なら!)神仏「[[rb:神光斬 > しんこうざん]]」!」

 

 

ズバッ!

 

 

神竹は自身の右手に持っていたお祓い棒で、上から下へキノピオを切りつけた。

ただのお祓い棒で自分を[[rb:叩いた > ・・・]]のではなく[[rb:斬りつけた > ・・・・・]]事実に、キノピオは困惑もしていた。その疑問に答えるように、神竹は自分のスペルの説明をキノピオにしだす。

 

「ごはっ!た、たかがお祓い棒だというのに、何なんだこの威力は!?」

 

「このスペルカード、「[[rb:神光斬 > しんこうざん]]」は、私のお祓い棒に信仰の力を与え、威力・切味を高めてくれるんだ。岩なら割れ、木をまとめて5つ切れるぐらいにはな」

 

「も、もう許さねーぞ!スピードアップ!」

 

 

ゴゴゴゴゴゴ

 

 

「青くなった!?」

 

「ハァ!」

 

 

ズバッ

ボコッ

 

 

掛け声と共にキノピオの体が青い光に包まれた。そして、キノピオは前述の通り足が速くなっており、二人はその動きを捉えることができず、攻撃をくらう一方だった。

 

「ぐっ!くそっ!」

 

「はっはっは!今度こそ、僕の勝ちは決まったな!」

 

(あのカビきのこー! それなら...)

 

「神竹さん!」

 

アルカは神竹の名を叫び、隣にいた神竹は、アルカにに顔を向けた。

 

(!....なにか、あるんだな。作戦が.....!)

 

アルカの気合に満ちた顔をみた神竹は、アルカのことを信じ、首を小さく縦に振った。

 

「なにぼーっとしてるんだ?来ないならこっちから行くぜー!」

 

そんな二人を気にせずに、キノピオはアルカへと頭突きをしに突っ込んでいく。それに対し神竹は、助けに行くのではなく、自身の羽織を折り始めた。

 

そんな神竹のことなど無視し、キノピオは頭突きをかまそうと―

 

ドズッ

シュッ

 

 

――したが、アルカはキノピオが自身に接近すると、キノピオの背後を取って頭突きをかわした。

 

「!?」

 

「てや!」

 

 

ドッ!

 

 

その後すぐに、アルカはキノピオの背に、拳によるカウンターを仕掛けた。

これは、(覚えている人も少ないと思うが)「ハリオ流しゅんかんアタック」。『宇宙ポリス侵略』時にハリオがアルカに教えた技で、どんな時でも、相手の背後に一瞬にして回り込むことができる技である。

 

「のわっ!?」

 

「神竹さん!今です!」

 

「ああ!」

 

アルカの言葉答えるように、神竹は自分の羽織で作り上げたもの(・・)を、キノピオを正面として、設置した。

 

「...?何んだそれは?」

 

キノピオは目の前の造物に、脅威を感じていなかった。キノピオの認識では、彼の「折り紙を自在に操れる程度の能力」が操れるのは、あくまで紙の折り紙(・・・・・)だけであり、それ以外の物質では意味がないというものだからだ。そんなキノピオの気持ちを当てるかのように、神竹は自身の能力についての、説明を始めた。

 

「.....私の「折り紙を自在に操れる程度の能力」の『折り紙』とは、紙の名称にあたる物体。またはそれに準ずる物質を含んだものだと、私は考えている。そしてこの羽織には、折り紙に使われている成分の一つ、パルプが含まれているんだ....」

 

「な!おい、てm!」

 

「紙符「大鶴(おおつる)飛来(ひらい)」!」

 

キノピオの言葉を最後まで待たずに、神竹はスペルカードを使うと、折り鶴とかした羽織がキノピオに向かっていって、激突!その勢いで、キノピオは空へと吹き飛ばされてしまった。

 

「ぬわ〜!覚えてろよ〜!」

 

「あ!たいちょ〜う。 待ってくださ〜い 」

 

起き上がった秘密隊の隊員たちも、キノピオを追っていってしまった。

 

「やったー!勝ったぞー!」

 

キノピオを退けたことにアルカは喜んでいるのに対し、神竹は神妙な顔つきで考え込んでいた。

 

「...しかし、明竹神社(ここ)の居場所がバレてしまった以上、またいつ来てもおかしくはないな。...仕方ない。早苗か麗に頼るしかないか」

 

「その二人は神竹さんの友達なんですか?」

 

「ああ。そうだ。(本当はこの二人ぐらいしか友と呼べるのがいないだけなんだけどな。(汗)ほとんどのやつとの関係がないし....)...アルカさんにもそういう友達()はいるんですか?」

 

友達と言われた二人のことを神竹は肯定し、逆にアルカに同じ質問を聞いてきた。質問されたアルカは「もちろん!」と、元気よく答えた。

 

「私の大好きなマリオさんにルイージさん、ノリオさんにミールちゃん、友達のカービィくんにアドちゃん。生きてた頃は友達なんていなかったんだけど、いまはこんなに恵まれて、私とっても幸せなんだ!だから、私は絶対に忘れられたりなんて、絶対にないよ!」

 

「...そうか。なら、私はアルカさんのためにできる限りの努力をします」

 

「ありがとうございます!しいたけさん!あと、私のことは呼び捨てで、アルカでいいですよ」

 

「わかった。ではよろしくな。アルカ。あと、私の名前は神竹だ」

 

「こちらこそよろしくお願いします!」

 

互いに仲間として認めた二人は、握手を交わした。

こうして二人は、守矢神社にむかっていった。

 

 

.....ここはスキマの中、このスキマを扱える幻想郷の管理者、八雲紫は、先程までのアルカと定然の戦いを傍観していた。

 

「...藍」

「はっ」

 

紫が自身の式神の名を呼ぶと、九尾の狐である、八雲藍が、紫の斜め後ろに現れた。

 

「藍...私、マリオさんとルイージさんだけしか、幻想入り(連れてきて)ないの。だけれど、どうしてアルカ(あの子)まで幻想郷(ここ)にいるのよ?」

 

「私は、何もやっておりません。....おそらく、あいつの仕業かと....」

 

「人のことをあいつ呼ばわりするの、やめてくんない?」

 

すると一人の男がスキマに現れた。赤と黒の眼に、茶色の短髪、インディアンレッドの服に、スネと前腕には端に毛の生えた赤色の腕輪がついている。

 

「...蜘定(ちてい)。単刀直入に聞こう。これはお前の仕業か?」

 

「なんだよ、同じ紫様の側近の俺のこと疑うのかよー。まっ、俺がやったわけですが」

 

そう、蜘定は悪びれる様子もなく答えた。

 

「.....あなたのことだから、連れてきたのは彼女だけではないんでしょ?他には何人ほど連れてきたの?」

 

「あとー、大体、3、4人ぐらいですかねー?」

 

「な!?そんなにか!?なぜ紫様に報告もせずに幻想入りさせたのだ!」

 

「だって、[[rb: マリオと緑のヒゲ> あの二人]]だけじゃ勝てっこないだろうしー。[[rb: 東方> こっち]]の奴らなんて、ほぼほぼ捕まってるしー。戦力を増やしたことに越したことはないだろ」

 

「ぐっ....。ま、まあそれはそうなんだが....」

 

「それに、藍もたまに許可を貰う前にスキマをいじったりしてるじゃん。そっちが言えた義理じゃないと思うんだけど」

 

「.......」

 

蜘定の言葉に、藍は完全に反論することが出来なくなってしまった。

 

「...それで?あなたが藍にちょっかいを出すためだけに、私のところに来たとは思えないし、なにか報告をしに来たんでしょ?一体何があったの?」

 

「....先程、一瞬ですが、強い妖気を感じました。あなたと同じくらいの、ね」

 

「!」

 

「ただその妖気、とてつもなく『黒い』と感じましたけど」

 

「.....そう、とうとう動き出したのね」

 

「どういたしましょう?もし、警察とあの方が協力したりしてしまえば....」

 

「それはないわ。今は少し違うとはいえ、あいつはこの幻想郷を私と同じくこよなく愛しているのだから。わざわざ危機を及ぼそうとしている奴らとなんか協力しないわよ」

 

 

「にしても、ほんとにいたんすね。紫様や隠岐奈様以外の創設者なんて」

 

「そりゃあいるわよ。一人二人でできるほど、幻想郷は甘くはないわ。とにかく、あいつのすることには警戒しないとね。.....そう、[[rb:地獄絵天魔 > じごくえてんま]]を、ね」




神竹 定然(しんたけ じょうねん)
年齢|17歳
能力|折り紙を自在に操れる程度の能力
天狗や妖怪たちが住む山の中に建っている明竹神社(めいちくじんじゃ)に住んでいる神主。
博麗霊夢や東風谷早苗と比べ、活動頻度はもっぱら低いが、その分お祓い(戦闘能力やスペルカードではなく、単純に霊や魂を払う力)に関しての能力は一番高い。
荒架麗や東風谷早苗と知り合ってからは、外の世界の知識に興味を持ち始めている。
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