そこで遭遇した明竹神社の神主、神竹定然(しんたけじょうねん)とともに、警察に裏切ったキノピオを退けることに成功!
ここにとどまっていてはまずいと判断した二人はほかの仲間の安否・頼るために、まずは早苗のいる矢守神社に向かうのだった....。
神竹「.....そういえば、そのオルゴールは、アルカにとって大事なものなんだよな?」
アルカ「そうそう!私の小部屋みたいなものだし、だれでも入ることができるよ♪」
神竹「じゃあ、私が入ることもできるのか.....」
アルカ「もちろんできるよ!ちょーっと、他の人が開けちゃうと、存在ごと消えちゃうけどね♪」
神竹「
「...痛てて。ここは一体?」
幻想郷の魔法の森に、やってきたのは、ルイージだけではない。今空から落ちてきた男も、魔法の森に不時着した。
彼の見た目は、黒と白の短髪に、右が黒、左が白の眼、服装も白黒のチェックの服と、白と黒づくしである。そして手にはトランクを持っている。
彼の名は、アディス。蜘定によって幻想郷に連れてこられた、『○●
「見た所、森の中みたいだけれど、一体何でこんなところに?とりあえず、進んでみるか」
先を進んで行くと、アディスは一人の女性を見つけた。その女性は、ウェーブのかかった短い金髪。瞳は黄色に青のワンピース、肩には白いケーブを羽織っていて、頭にはヘアバンドのような赤いリボンが巻いている。
「(ここの住人なのか?とりあえず、ここのことを聞いてみよう。)あのー、すみませーん」
「...?あら、誰かしら?」
「僕の名前はアディスと言います。あなたは?」
「私は、アリス・マーガトロイド。アリス、と呼んでもらって構わないわ。それにしても、あなた、よく正気を保っていられるわね」
「え?」
「ここは毒茸の胞子が飛び交っているから、普通の人間なんて、とてもじゃないけど耐えられないわよ」
「え?...まじ、...か...」(バタン)
それを聞いた途端、アディスはその場に倒れてしまった。
「え、ちょ!?一体どうしたのよ!?」
アディスは話を聞いているうちに、意識していなかった毒ガスによって、急に具合が悪くなってしまった。
慌ててアリスはアディスを右肩に担いで、近くにある自宅へと向かった。
......その二人を見ているものがいるとも知らずに。
「う、うーん......あ、あれ?」
アディスが目を覚ますと、目の前に見えているのは紅い天井。どうやらベットの上に横になっているらしく、体には、まだ毒のしびれがわずかに残っていた。
「目が覚めたみたいね」
すると、アリスが、何かが入った袋を持ってアディスのもとにやってきた。
「あ、アリスさん。えっと、ここは...」
「私の家よ。まさか、出会って1分もしないうちに、いきなり倒れるとはね。さすがの私も驚いたわ」
「ははは..。すみません....(汗)」
アディスはアリスに自分が倒れてしまったことを謝った。そして改めて、ここがどこなのか、アリスに聞いてきた。
「そういえば、さっきは倒れて聞けなかったんですが、ここは一体どこなんですか?」
「あなた、本当に何も知らないのね。ここは幻想郷と言って....」
アリスはアディスにこの幻想郷のことについて、大まかな説明をしてくれた。
「へー。そんな場所があるんですね」
アリスの説明を聞いたアディスの反応は、軽いものだった。
「..あんまり動揺しないのね」
「まあ、これまでいくつもの場所を旅してきましたので」
「そう....」
そんな話をしていると、アディスは、アリスが持っているものに気付いた。
「って、あれ?それは....」
「[[rb: 魔法の森> ここ]]の毒の影響を受けにくくなる薬よ。これを飲んで、耐性つけときなさい」
「そ、そうですか....」
アリスから渡された袋を、アディスは無言で見続けていた。
「あら?どうかしたのかしら?」
「いや、実は僕、薬飲めなくって。あのー、他の方法h」
「つべこべ言わずに、飲みなさい!」
「はい、すいません」
アディスは苦手な薬を飲みたくないので、別の方法を聞こうとしたが、それを遮るように強く言い返された。アディスは嫌々ながらも、薬を飲んだ。
「う!に、苦い..... 」
「そのくらい我慢しなさい」
「うぅ......」
アディスは薬の苦さに苦悶の表情を浮かべながら、薬を飲みほした。
「...って、あれ!?僕のトランクは!?」
「ああ。それならここにあるわよ」
アリスはアディスが持っていたトランクを右手に持ってアディスの前に差し出し、慌てて周囲を左右に見渡しながら探していたアディスは、差し出されたトランクをギュッと抱きしめた。
「よかったー。なくしたかと思ったー」
「...そのトランク、そんなに大事なものが入ってるの?」
アリスはアディスの介抱に時間を食われ、トランクの中まで見る余裕はなかったため、何が入っているのかは知らない。
アリスの質問に、アディスは目をそらしながら、言葉をつなげる。
「あー、入っているとは少し違ってですね。入り口というかなんというか....」
「.....はっきり教えてくれる?」
「....実はですね.....」
下手な噓は許さないといわんばかりのアリスの目に、威を決してアディスは話しだす。
「グォー!」
――すると、何処からか、なにかの生物の唸り声が聞こえた。
「!今のは!」
「...近くにいるわね。外に出てみましょう」
「は、はい!」
二人が外に出ると、紫色の堅い皮膚に、羽の生えた怪物が、アリスの家の前で羽ばたいていた。
「グォー!」
「何よあれ?妖怪?」
「...ワイバーンか。まさか、
「知っているの?」
「ええ、まあ」
「...アディス、あなた戦える?」
「まあ、それなりには」
「じゃあ、あいつのこと、倒すの手伝ってくれるかしら。戦力が多いに越したことはないし」
「はい!僕としても、
「グォーー!」
そう言ったアディスは両手を前後に構え、アリスは右手を前に掲げ、二人を待ち構えるように、ワイバーンは叫び声をあげた。
*
バトルスタート!!!
「グォー!」
ビュービュー!
ワイバーンは羽を羽ばたかせ、突風を起こし、二人を吹き飛ばそうとした。
「!風が!」
「くっ!これでどうだ!スローピース!」
ヒュン!バシッ!
そう言って、アディスが投げたオセロのコマは、ワイバーンにヒットし、よろついたワイバーンは羽を動かすのをやめ、突風も止んだ。
「へえ。結構強いのね。じゃあ、私も。蒼符「博愛の仏蘭西人形」!」
ポンポン
ポンポン
「ヤルゾー!」「ヤルゾー!」
「ヤルゾー!」「ヤルゾー!」
すると、アリスの周りに4体の人形が現れ、ワイバーンに黄色の弾幕を放った。
ズパパパパ
「ギャゴ!!」
「人形が!もしかして、アリスさん。人形を操れるんですか!?」
「そうだけど。あまり驚かないのね」
「僕の知ってる人(?)にも、そうゆう力を持ってる人はいますし。他にもとか、色々と操ったりする人(?)」
「へーそうなの....(幻想郷に来た時といい、今の私の魔法といい、こいつ、結構肝が座ってるわね)」
「グガァ.....ガ!」
ビ――ム
そうこうしている内に、ワイバーンは口からビームのような攻撃をしてきた。
ワイバーン自慢の技、ドラゴゲインである。
「うわっと!」
サッ
バシッ!
アディスは避けることはできたが、アリスはダメージを受けてしまった。
「きゃ!」
「アリスさん!」
「グォー!」
バシィン!
ワイバーンは続けて、アディスめがけて突撃をしてきた。アリスに気を取られていたアディスはよけることができずに、もろにくらってしまった。
「ぐほっ!」
「くっ!思ってたより強いわね」
「なら!最近習得できた!この技で!必殺!スピンキック!」
クルリン♪
「ギャーゴ!」
アディスは体を回転させるスピン攻撃で、ワイバーンにダメージを与えられた。
「よし!」
「.......」
アディスのこの猛攻を見て、右の指を顎に当て思案するアリス。降り立ったアディスに声をかけた。
「.....アディス、[[rb:ワイバーン > あいつ]]にとどめを刺すことって、できる?」
「できますけど、そのためには地面に落とさないと」
「....私の力だと、決定打にはならない。私があいつを落とすから、トドメは頼むわよ」
「...でも、どうやって?」
「こうやってよ!魔符「アーティフルサクリファイス」!」
ヒューーン
「コンナ思イヲスルノナラ,花ヤ草ニ生マレタカッタ」
ドカ―――ン!
アディスの疑問に答えるように、アリスは取り出した人形をワイバーンに向けて投げると、なんと人形が爆発した。
「にんぎょうー!」
「グゴ....」
パサッ
人形を思ってアディスは大声で叫び、爆発のダメージが大きかったワイバーンは飛行を続けられず、地面に降り立った。
「今!」
「あ!はい!(汗)(人形に関してはノーコメントなんだ...)」
アディスはワイバーンの腹の下に潜ると、左翼を持って、そのまま投げ飛ばした。
俗に言う、背負投げだが、アディスがワイバーンの体が地面に付く前に手を離した。すると投げられたワイバーンは体を回転させながら、遠くの地面に叩きつけられた。...この技の名は!
「必殺!
ドーンと音が響き渡り、煙が晴れると、ワイバーンは地面に倒れていた。
「グ....ガ......」
「アリスさん!そこに置いてあるトランク、開けてください!」
「え?ああ、これね!」
「てりゃ!」
ブオ!
スー....
トランクが開いたのを確認すると、アディスはワイバーンをトランクに向かって投げた。すると、ワイバーンはそのままトランクの中へと吸い込まれていった。
「なっ!?どうなってるのよ....!?」
「ワイバーンの様子が心配なんで、ちょっと見てきます。アリスさんはそこで待っててください」
スー....
そう言って、アディスもワイバーンと同様に、トランクの中へと入っていった。
「い、一体何が起こってるの....」
ヘニャヘニャ....
予想外の出来事に、アリスはその場でへたり込んでしまった。
(なんでこんなどう見ても入るわけがないトランクの中に入っていけるのよ!魔法を使ったわけでもないし!)
ヒョコ
アリスがアディスの謎の現象について混乱していると、アディスが、トランクから出てきた。
「よっと。すみません。もう大丈夫そうです」
「....ねえ、アディス。あなたに、色々と聞きたいことがあるのだけれど?」
「え?いやでも「いいから答えて!」...はい」
アリスは先程トランクの秘密を探ろうとした時と同様、有無を言わせぬよう、アディスの言葉に割り込んできた。
「まず、そのトランクは一体何なの?あんなに大きな妖怪(?)が入るなんて、どう考えても普通のものではないでしょ」
「...実はですね、このトランクは、僕の故郷にあたる『オセロニアワールド』というところに繋がっているんです」
「お、オセロニアワールド?」
アリスはアディスの語る「オセロニアワールド」という聞いたことのない言葉に、首をかしげた。
オセロニアワールド
それは、神・竜・魔の三種族が暮らす、平和でトラブルだらけな世界。
アディスはそのオセロニアワールドに突如としてやってきた外部の人間かつ、オセロニアワールドと外の世界を自由に行き来することができる、唯一の存在なのだ。
「ですがある日、オセロニアワールドの住人達が突如としていなくなったんです。僕はそのオセロニアワールドからいなくなったキャラ駒《人》達を探して、旅をしてるんです」
「そうだったのね(というか、平和でトラブルって...文が矛盾してるんだけど(汗))」
「ワイバーンは個人で行動することは少ない子。だから同種の存在がいないと早々に出掛けない。そして、ワイバーンがこの幻想郷にいるということは、他の住人達もいる可能性が高いということ。ならば、ここにいると思われる住人達を連れて帰るのみ!」
「...私も、手伝うわよ」
「え!?いいんですか!?」
「ええ。最近外に出てなかったし、それにあなた、このまま探しにいったら、警察の奴らに捕まりそうだし」
「警察?なんですかそれ?」
「...そういえば、まだ話して言わなかったわね。それわね...」
そうしてアリスは、アディスに今まで話していなかった幻想郷に現れた警察のことを説明してくれた。
「―というわけで、今幻想郷は大量の警察がはびこっているのよ」
「はえー...」
「(
「ええ。よろしく」
「....で、まずどこから行きます?」
「考えてなかったの。(汗)...とりあえず、霊夢のところにでも行きましょう。こうゆう異変(?)はあいつがたいてい知ってるし」
なお、肝心の霊夢は警察に捕まっているのだが、当然二人は知る由もない。
「わかりました。じゃあ、そこに向かいましょう!」
向かう先が決まったアディスは、勢いよく前へと駆け出して行った!
「...どっちにいけばいいんですか?」
「.....」
*
一方その頃、警察署本部では、キノピオがボロボロの状態で戻ってきた。
前回の神竹とアルカにやられた傷だ。
「くそ!あの、ゴリラ女め!....しかし、
「お、随分ボコボコにされたね。いつも、命令ばっかしてくるクセにさ」
キノピオを馬鹿にしながら現れたのは、白と黒に分かれた短髪ヘアーの少年だ。他に特徴と言えば、頭に物語に出てくるような
「....カミュか」
[柴の魔眼]カミュ
「おい!カミュ!キノピオさんになんて口の聞き方をしてるんだ!キノピオさんは私達幻獣軍よりも階級が上なのだぞ!」
[白の戦神]ヴァイセ
二双の白き槍を持ったヴァイセが、カミュをしかりつけた。
「うるさいなー。別にいいでしょ。僕はそうゆう格差をつけて人のことを呼ばないタイプなの」
「しかしお主、階級が下の者に対しては度々威張り散らしているではないか」
竜戦士・牙刀
「それはそれ、これはこれってやつだよ」
平安時代の日本武士の鎧を身にまとった龍。牙刀が、カミュの普段の行動を元に先程の発言を指摘したが、カミュは手をへらへらとさせ、気に留めていなかった。
「牙刀、ヴァイセまで....幻獣軍の隊長3人が集まっているなんて、何かあったのか?」
「は。実は、私が指揮をしている竜族のワイバーンが撃墜されたと、先程報告がありまして」
「幻想郷の住民さえ傷をつけることですら難所なワイバーンが!?」
「ええ。倒したのは、白と黒の服の男と、人形を連れた女だそうです」
牙刀の報告を聞いて、キノピオは脳内で咀嚼した。
(人形を連れていたっていうことは、恐らくその女はアリス・マーガトロイドだろう。だとしたら、もうひとりの男は誰だ?[[rb:幻想郷 > ここ]]の住人に、竜と戦えるほどの力を有した男なんていなかったはずだぞ。だとしたら、マリオと同じく、外から来たやつなのか?とにかく、そいつのこともルイージと同じく、なんとしてでも捕まえないとな)
「....そういえば、他の四天王達はどうした?」
「拷船様と小町様は医療室にて治療を受けています」
「あいつは?」
「永遠亭に向かっていったよ」
ヴァイセの言葉を遮り、カミュが代わりに答えた。
「永遠亭?あそこは俺が一度向かった場所だが...」
「まだ隠れてるやつもいるかもだから、念のためだってさ」
「なるほどな。じゃ、僕はクリボー総監に報告しないといけないから、俺はこれで。教えてくれたこt、感謝しておこう」
「「はっ!」」
「へ~い」
キノピオが去った後、カミュは、牙刀とヴァイセに、自分がさっきから疑問に思っていたことを聞いてみた。
「...白黒の服の男って、なんか見覚えがある気がするんだけど、誰だったけ?」
「ああ。私も、心当たりがある気がするんだが...」
「拙者もだ」
「ま。そいつを捕まえれば、きっと何かわかるでしょ。じゃ、僕たちもやることやんないとね」
そう言って、カミュ、ヴァイセ、牙刀は、目的の地、守矢神社へと向かっていった。