最後の皇室は日本をダンジョン国家にしたい   作:笹倉刑事

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当分、執筆は出来ないと思うので、一話だけ投稿します。


皇族が俺しか居ないのなら、首に出来ないから好きにして良いってコト⁉︎

 

2026年3月13日。

 

世界は新たな時代を迎えた。

かつて、歴史の主役として名を残し、衰退したEUが再び歴史の主役に返り咲いたのである。

 

[ダンジョン経済圏]

物理法則を凌駕する地下世界、通称ダンジョンを手にしたイギリス・フランス・オーストリアはダンジョンコアを全てのEU加盟国に分配し、EU全体を巻き込んだダンジョン経済圏を宣言。

モンスターを倒し、未知のエネルギー資源[魔石]による物理法則と異なる、魔術法則を手にしたEUの恩恵を授かろうと、世界中が貿易協定、ダンジョン探索権を求め、EUとの交渉を求めた…ただ、1ヶ国を除いて。

 

EUによるダンジョン経済圏の宣言から3週間が過ぎ、日本では新たな皇族が即位し、皇室の断絶という歴史的国難を乗り越えようとしていた。

新たな天皇の名は皇世界。

かつて1000年前に皇族から離脱した一族の血統を紡ぎ、皇室の断絶により、日本政府から皇族復帰を求められた青年。

 

そんな彼は、現在オーストリアの宮殿を訪れていた。

EU各国の王族達による社交界パーティーに出席する為である。

「成る程…ダンジョン経済圏の効果は凄まじいな。」

 

煌びやかなシャンデリアに照らされた床には赤の高級カーペットが敷かれ、視線の先にはダンジョン経済圏の主犯国。

 

イギリス・フランス・オーストリアの王子、王女は、魔石エネルギーの価値を語り、石油を嘲笑い、引き攣った笑みを浮かべる中東の王族。

 

しかし、ダンジョン経済圏へのより良い条件での接続を求める各国の王族や官僚達は護摩をすり、個室での交渉を求めていた。

 

EUそしてダンジョン経済圏を求め、護摩をする各国を冷ややかな目で眺めていた皇世界。

(うわぁ〜。増長した欧州の王族達と、胡麻をする中東の王族、そして冷ややかな目で眺める俺はネットで言う所の冷笑系?じゃあ…中東の王族達は熱血系?)

等とくだらない事考えながら、パーティーの隅に置かれていた皿とトングを取る。

 

「貴方はあそこに混ざらなくても良いの?」

 

「混ざる理由が無いからね。君そこ混ざりに行かなくて大丈夫なのかい?まぁ…混ざれなさそうだけどね」

 

トングに挟んだローストビーフを隣に訪れた女性のお皿に移す。

白い髪の女性

名はアナスタシア・ロマノフ。

ロシア連邦の皇女である。

 

「初めまして、新たな天皇陛下様。」

「我が国はウクライナ侵攻で国際社会とりわけ、欧州から嫌われてますから。」

「どうせ、呼ばれた理由も、ダンジョンを自慢して我が国を苔にしたいだけよ。」

 

「我が国に擦り寄っても制裁の解除は出来ないよ。アナスタシア皇女。」

 

「ダンジョン経済圏から弾き出され者同士、仲良くするも良いんじゃ無い?」

 

「君達と一緒にするな。我が国は、ダンジョン経済圏に興味が無い。」

 

「貴方が、の間違いではなくて?政府も国民もダンジョン経済圏に参加したそうだけど?」

 

「そういった声があるのも事実だが、参加する理由がない、なぜなら…」

 

「おやおや、お二人方の姿が見えないので、もうお帰りとなっていたと思っておりましたわ。」

「初めまして皇世界陛下。そしてお久しぶりです、アナスタシア。」

「どうです?私を通してくれるなら、ダンジョン経済圏への窓口を用意する準備がありますが…」

 

皇世界とアナスタシア・ロマノフの会話に混ざって来たのは、

金髪の女性、名はジャンヌ・オルレアン。

フランス王国の第一王女である。

 

皇世界はつまらなそうな顔を露わにし、アナスタシア・ロマノフに目線を合わせる。

アナスタシア・ロマノフは苦虫を噛み潰したような顔をし、皇世界に目線を合わせる。

 

皿に乗せてあったローストビーフを口にした2人は、テーブルに置く。

 

「成る程…資源国家は増長するものらしい。」

 

「ふん。貴方の無理難題に付き合う気はないわ。」

 

「「今日の所は帰らせてもらう」」

 

「えっ……帰っちゃうの?」

 

てっきり日本とロシアが、ダンジョン経済圏との協定を求めていると勘違いしていたジャンヌ・オルレアン。

想定外の2人の反応に寂しそうな表情をするジャンヌ・オルレアンに背を向けた皇世界とアナスタシア・ロマノフは会場出口へと向かう。

 

皇世界はイギリスの王子の輪に入る外務省の職員を袖を掴み、パーティーから離脱。

外務省職員はダンジョン経済圏との貿易協定を結ぶ事への重要性を必死に解いていたが、皇世界は飛行機に乗り、日本へと帰国した。

 

空港が用意した部屋で記者会見が行われる。

世界中から集まった記者達を前に姿を現した皇世界。

 

「国民の皆様そして世界の皆様始めました。」

「私の名は皇世界。日本政府からの要請で皇族に復帰する事になりました。」

「本来は、EU主催の社交界より、国民への挨拶を優先するべきでしたが、EUによるダンジョン経済圏への日本国への影響を鑑みて、そちらを優先した事を深くお詫びいたします。」

「結論から述べます。我が国はEUによるダンジョン経済圏への接続を拒否いたします。」

 

記者達は騒めき、カメラのシャッターライトが次々と切られていく。

 

次々と記者は手を挙げ、質問を求めた。

 

「じゃあ…其処の右端の記者さん。質問をどうぞ」

 

「ニヤニヤ動画の浅原です。まずは皇位継承された皇世界陛下への最初の質問を担当できた事への感謝を。」

「先程、陛下は、EUが主導するダンジョン経済圏への接続の拒否を明言されましたが、それは全ての協定を結ばないという事でしょうか?」

 

「ニヤニヤ動画の浅原さん。ご質問ありがとうございます。その認識で間違いありません。」

 

「大変失礼かも知れませんが、歴代皇族の方々は、国民の象徴として君臨し、政治や経済に言及する方はいらっしゃらなかったので混乱しております。」

 

「歴代皇族の方々に対する認識は間違いではありません。」「ただ、皇室の断絶という歴史的国難を乗り越える為、日本政府は1000年前に皇室離脱した我が血統に皇族復帰の要請をいたしました。」

「正直、皇族に戻る気なんて更々無かったのですが、EUがダンジョン経済圏なる発表をしたもんですから、社交界パーティーだけでもと。日本政府にお願いされ、渋々、皇室復帰を果たした訳であります。」

 

「では何故、ダンジョン経済圏への接続を拒絶するのですか?」

 

「拒絶する理由は単純明快です。ダンジョン経済圏を通じて、国際社会を牛耳ろうとすりEUが気に入らない。」

「そして、ダンジョンなら私も作り出せる。私は決断し、今宣言いたします。我が国はダンジョン資源国となる。」

 

その日、世界には二つのダンジョン経済圏が誕生した。

一つはEU

もう一つは日本

 

この日を境に、世界は二つのダンジョン経済圏によるブロック経済に移行、ダンジョンを持たない国々は、選択を迫られる、後世の歴史書には東西迷宮覇権争と記された混乱の時代の幕開けである。

 




AI利用は添削をしてもらってます。
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