「・・・・それで、話しって何ですか?レミリアさん。」
狂也がそう聞くと、レミリアはフランを呼ぶ。そして、フランを隣に座らせた後、こう言った。
「前に私達が起こした異変があったでしょ?その時のことをフランに謝ってもらおうと思ったのよ。フラン?」
レミリアがそう言うと、フランは狂也の前に、俯きながらも出た。俯いた顔から見る事ができる目は潤んでおり、背中の羽も心なしか萎れている様にも思えた。
「・・・・・・・・・・」
フランが狂也の前に出て来て少し、以前、フランは口を開かない。
「フラン。私も手伝ってあげるから、一緒に謝るわよ。」
我慢が出来なくなったのか、レミリアが介入することになった。
「前の異変の時はフランが貴方に酷いことをしてしまったわ。その事について、私達は謝るわ。ごめんなさい。さぁ、フランも謝りなさい。」
未だに俯いていたフランも頷き、ようやく顔を上げた。
「えっと・・・・その・・・・ごめんなさい。」
「狂也。フランを許して貰えないかしら。これは言い訳にしかならないのだけど、この子もあの時は精神的に辛い部分もあって・・・。」
レミリアとフランは狂也の様子を伺う。二人の話しを黙って聞き続けていた狂也の顔は、いつも通りの顔で、怒ったりしている様子は無かった。
「大丈夫です。元々怒ったりもしていませんし。だからフランさんもレミリアさんも気にしなくていいですよ。」
「そう・・・・、有難う。所で、全くの別件なのだけれど、貴方、紅魔館執事になる気はないかしら?」
「えっと・・・執事ですか・・・・。そうですね。少し考えてみます。霊夢さんの意見も聞きたいですし。」
「返事は何時でもいいから。好きな時に家に来なさい。何時でも歓迎するわ。さて、話しはこれで終わりにして、宴会に戻りましょう。」
レミリアはそう言うと、宴会会場の方へと行った。フランはレミリアの後ろに居たのだが、部屋から出る前、狂也の方へと向き直り、こう言った。
「許してくれて有難う。何時でも紅魔館に来ていいからね。それじゃあ、後でお話ししましょ。お兄さん。」
フランはそのまま部屋を出て宴会会場へと向かった。狂也はフランも根は良い子なんだな。と思いつつ、自分も会場へと向かう事にした。
「あら、狂也、遅かったじゃない。何してたの?」
狂也が会場に着いた時にはもう宴会が始まっていた。狂也の目の前でお酒を飲んで居るのは三人の少女。最初は若い人がお酒を飲んで居るのに違和感を持っていたが、今ではもう慣れてしまった。しかし、何時もより人数が一人多い。何時もは霊夢と魔理沙の二人の筈なのだが、今回は三人だ。狂也が疑問に思って居ると、
「そうだ狂也。まだこいつの紹介をして無かったな。名前はアリス。近くに居るのは上海人形だ。」
魔理沙がそう言うと、近くにいた一人の少女が立ち上がり、狂也へと近づいてくる。狂也の前までくると、その少女が口を開いた。
「始めまして。私の名前はアリス・マーガトロイドよ。これはさっき魔理沙が言っていたわね。それで、この子が上海。私の家族の様な物よ。」
「シャンハーイ!」
アリスがそう言うと、上海と呼ばれた人形はお辞儀をしながら喋った。意味は分からないが、恐らく挨拶だろう。そう狂也は思う事にした。
「始めまして。自分は深月狂也と言います。これから宜しくお願いします。」
狂也も頭を下げ、挨拶をする。上海の顔に変化は無かったが、狂也には上海が笑顔になった様に思えた。アリスには「そう、これから宜しく。」と言われただけだったが。
「シャンハーイ!!シャンハーイ!!!」
挨拶が終わると、何故か上海は狂也の肩に座る様な形で乗っかった。
「あら。上海は貴方が気に入ったみたいね。そうね、この宴会中は上海のこと頼めるかしら。」
アリスがそう言うと、上海は嬉しそうに狂也の肩で頭を上下に振っている。狂也は特に断る理由も無かったので、アリスの依頼を承諾した。
「レミリアさんの所や、他のこの宴会に来ている方達の所へ自分は行こうと思いますので、これで。」
狂也はそう言うと、霊夢達から少し離れ、周りをざっと見回す。レミリア達や、紫。その他にも慧音や、その他の知らない人達。とりあえず全員に挨拶はした方がいいだろう。狂也はそう思い、挨拶をする為に会場を回ることにした。
中々2000字越えられない。平均3000以上の人とか本当尊敬しますわ。