「狂」の力と少女達   作:因幡の月兎

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紅魔編だい2話じゃあー!


第六話

  狂也は床の隙間により異変現場ーーーー紅魔館へと来ていた。紅魔館を一目見た印象は「紅」赤ではなく紅で、紅魔館の紅の通り、真っ赤なのだ。

窓は一切無く。無駄に大きい。そして何故か大破している門まであった。門に関しては霊夢達によるものである。

その門をくぐり抜け、狂也は紅魔館の敷地内へと入った。近づいて見ると更に大きい印象を受ける。館の入口へと歩みを進める途中、一人の女性を狂也は見つけた。

赤めの髪に頭には龍と書いてある帽子、そして緑色のチャイナドレスを着ている。

 

「大丈夫ですか?」

 

  狂也は念の為に声を掛ける、少し唸っていた為、死んではいないだろうと判断した狂也はチャイナドレスの女性を少し安全な所へと移動させる。

そして先へ進む。その際に、その女性ーーー紅美鈴は目が覚めた。美鈴は自分をここまで移動させてくれたと判断し、御礼を言った。

 

「そこの方!有難うございました!」

 

  この声が聞こえた狂也は振り向いて一礼。そして手を振り館の中へと入っていった。

 

「彼の方、結構カッコ良かったですね・・・」

 

  侵入者なのに追い出そうと思えない。自分は門番失格か、

 美鈴はそう思いながらも誰もいない所で一人、頬を自身が護る館と同じぐらい紅く染めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは何処でしょうか・・・・・」

 

  狂也が紅魔館内に入ってから一時間程が経った。内装は外と同じ紅でやはり窓はない。

その為とても暗く、先が見えない。今までの一時間も歩き続けてはいたものの、幾つかの部屋を通り過ぎても人一人見なかった。外見よりもこの館は広く、この廊下自体、まだ終わりそうに無い。

 

「紫さんは助けてくれるって言ってましたが本当ですかね・・・。本当なら今助けてくれると有難いのですが。」

 

  狂也はポツリと呟く。その声に返事はないはずだったのだが、後ろから声が聞こえた。

狂也が振り返ると、先程まで助けを求めていた人物ーーー紫がいた。扇子で口は隠しているが、何故だか目が笑っている様にも見えた。

 

「あら狂也。道に迷ってしまったの?しょうがないから私が助けてあげましょう。前に15m進みなさい。暗くて見えないけどそこに人が居るわ。あら、とっても近いじゃない。それじゃぁごきげんよう。」

 

  一人ポカンとしている狂也を置いて紫はそう言って隙間の中へと入って行った。狂也は言われた通り前に進む。すると大きい一つの部屋にでた。そこでは大きい爆発音の様な物が聞こえた為、狂也は急いでそちらに向かった。

 

「まったく・・・すばしっこい泥棒ね・・・くらいなさい!アグニシャイン!!」

 

「そんな物効くか!マスタァースパーァク!」

 

  そこではかなりハードな弾幕戦が繰り広げられていた。戦っているのは魔理沙と紫色のパジャマの様な服を着た少女であった。

狂也が目の前の戦いに唖然としている中、突然紫色のパジャマ少女が咳き込み始めた。恐らく喘息だろう。狂也はそう判断し少女の元へと駆け寄る。途中魔理沙が「あれ?イケメンのニーちゃんじゃないか。どうして此処にいるんだ?」などと言っていたが狂也は無視をすることにした。

 

「大丈夫ですか?呼吸器のある場所を教えて下さい。取って来ます。」

 

  狂也がそう言うと少女は咳き込みながらも指を指した。その先にはタンスの様な物があり、少女が指した物もそれであろう。狂也はそう思いタンスに近づいた。

 

「しまった・・・どの部屋に有るかがわからない・・。」

 

「呼吸器ならそこの部屋に有ります!急いで下さい!!」

 

  狂也が困って居ると頭に触角の様な物が生えている赤い髪の少女が教えてくれた。その様子を見る限り急いで欲しい気持ちが伝わって来るので、狂也は出来る限り早く呼吸器を取り出すと、紫髪の少女に差し出した。

紫髪の少女は呼吸器を口元に当てると落ち着いたのか呼吸が安定してきた。少女は完全に落ち着くと、狂也に話しかけた。

 

「取り敢えず助けてくれたことには礼を言うわ。私の名前はパチュリー・ノーレッジ。名目上はこの図書館の館主よ。そこの赤い髪の子は小悪魔。名目上は私の秘書よ。」

 

「自分の名前は深月 狂也と言います。そちらの魔法使いは霧雨 魔理沙と言います。迷惑をかけた様で、申し訳ありませんでした。」

 

「まぁ、確かに迷惑だったけれども、貴方が謝る必要はないわ。貴方のお陰で私は早く楽になれた訳だし。」

 

 謝る狂也にパチュリーは謝る必要が無いと言った。狂也もそれならと納得し、この場は治まった。

 

「では魔理沙さん。行きますよ。お邪魔しました。」

 

 狂也は魔理沙を連れて図書館を出ようとする。するとパチュリーが

 

「私は一応異変の犯人側だから何も出来ないけど、まあーーその・・頑張りなさい。」

 

 と言った。この一言で狂也はパチュリーを優しい人なんだろうなと思った。そして一礼をし、図書館を去った。

 

 

 

 

「深月狂也・・・中々面白そうね・・・」

 

「パチュリーさまぁ〜!本が何冊か無くなってます〜!」

 

「え?うそ・・・本当だ・・・あの魔理沙って奴のせいね・・・次きたら許さないんだから!」

 

 この時のパチュリーの決意は凄まじいものであった。

 




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