霊夢達の前に姿を現した吸血鬼ーーーーーフランドール・スカーレットは、狂也をその手に持つ剣で斬り裂いた。そして、さらに狂也に一撃を加えようとする。しかし、そこで彼女を含めた全ての物から色が消え去る。咲夜が時を止めたのだ。咲夜は倒れている狂也を抱えると、フランの元から離れる。すると、モノクロの世界に色が戻る。時が動きだしたのだ。
「レミリア!あの吸・・・「霊夢!!狂也を此方に渡して!速く!!」
霊夢がレミリアにした質問を遮るように、紫が隙間から出てくる。何時もの様な胡散臭さは無く、額には汗も滲んでいる。
「紫!何であんたが此処にいるのよ!!」
「それは後で説明するわ!今は狂也を!」
紫の様子から、状況を読み取った咲夜は、紫に自らが抱える狂也を渡す。すると紫は「有難う。でも、今は急いでるの。」と言って、狂也と一緒に隙間の中へと消えて行った。
「・・・・で、レミリア。あの吸血鬼は何なの?」
「・・・・フランドール・スカーレット。私の実の妹よ。あの子は能力が余りにも危険だったから、地下に幽閉してたの。でも、出て来るなんて思わなかったわ・・・。」
「おい霊夢!!レミリア!!来るぜ!!」
魔理沙の声と同時にフランは霊夢達に襲いかかる。霊夢達は散開し、これを回避すると反撃に移る。
「くらいなさい!!夢想封印!」
霊夢がスペルを放つ。霊夢から打ち出される弾幕は、確実にフランへと飛んで行く。フランはこれを弾に当たるかのギリギリの距離で回避をする。しかし、避け切ることができず、何発かの弾がフランを擦る。
「ここだぜ!マスタースパーク!!!」
魔理沙がフランに追加攻撃を仕掛ける。霊夢のスペルを避けるのに必死だったフランは、魔理沙のスペルを回避できず、被弾した。
「レミリア!咲夜!あんた達も戦いなさいよ!!あの吸血鬼は何も喋らないし。・・・・ってレミリア!?」
レミリアは魔理沙のマスタースパークを受けボロボロになっているフランの下へと歩み寄る。そして、
「フラン。貴方は何がしたいの?」
と質問を投げかけた。フランは答えず、俯いている。
「答えなさい。フラン。貴方は何故こんな事をするの?」
「・・・・・・・」
長い沈黙。それを破ったのは今にも消えそうな声で発されたフランの物だった。
「さみし・・・・かったの・・・・。私は、皆に遊んで欲しくて。一緒に喋って欲しくて。・・・・・でも、私の能力で、皆を壊しちゃう・・・。それが、嫌だったの。だから、我慢して、我慢して・・・・。でも、もう我慢できなかった。お姉様達みたいに遊びたかった。それだけなの。」
「あんた!それだけの理由で狂也を傷つけたの!?バカじやな「霊夢は黙っていて!!」・・・。」
一言で霊夢を黙らせると、レミリアはフランの方へと向き直し、フランをギュッと力一杯抱きしめた。涙を浮かべていたフランの顔が、驚きの顔へと変わる。
「・・・・貴方にそんなにもさみしい思いをさせていたのね・・・。姉として失格だわ。ごめんなさい。フラン。」
レミリアはそう言うとフランを抱きしめる腕により力を込めて自らの方へと引き寄せる。フランの顔には涙が浮かんでいる。近くでは咲夜も涙をハンカチで拭いていた。
「貴方が傷つけてしまった狂也・・・・だったかしら?には、私も一緒に謝ってあげるから。」
レミリアはそう言うと、霊夢達の方へと向き直り、
「私の妹が貴方達に迷惑をかけた事は、姉の私が代わりに謝るわ。ごめんなさい。でも、許してあげて、フランも、攻撃したくて貴方達に攻撃したわけではないのだから。」
そう言うと、頭を下げた。咲夜も、「私からもお願い致します。」と言い、頭を一緒に下げた。
「まぁ、私達に特に被害があるわけでもないし、狂也なら許してくれるだろ。だから、私は許すぜ。霊夢はどうだ?」
「別に・・・私は異変が解決したし・・・此処までされて許さない訳にもいかないでしょう。」
霊夢達の言葉を聞くと、レミリアは「有難う。」と、改めて礼を言った。
「これにて、一件落着ってか?でも、どうすんだ?能力の方はまだ全然解決して無いじゃないか。」
「それは・・・パチェあたりにでもお願いするわ。」
・・・この後宴会をするといった約束をし、霊夢達は帰って行った。レミリアは自分の近くで疲れて寝てしまっているフランの頭を撫でる。
「本当に、今回の件は感謝してもしきれないわね・・。」
レミリアの呟きは、誰にも聞こえる事無く消えて行った。
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「此処は・・・・何処でしょうか・・・・。」
狂也は見知らぬ部屋で目を覚ました。目を覚ましてすぐ、狂也の視界には紫が入った。紫は狂也が目を覚ましたことを確認すると、紫はこう言った。
「狂也。貴方に特別な能力がある事がわかったわ。」
此処のレミリアはカリスマがある方なのかな?よく分からないですね。