挑戦者は超越者となる   作:電極

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あとがきとかに具体的なキャラ紹介とかいるかな?いるかも(断定)


入寮とルームメイト

 

トレセン学園に編入したボクは、これからの自分が寝床とする『美浦寮』に荷物を持って訪れていた。

荷物の大半はすでに部屋に送ってあるということでボクが持っている荷物は、寮長さんと同室のウマ娘に渡すお土産だったりする。

 

 

「おう!待ってたよ、ゴゥビヨンド!アタシはこの美浦寮の寮長『ヒシアマゾン』だ!よろしく頼むよ」

 

「今日から入寮させていただくゴゥビヨンドです、よろしくお願いします、ヒシアマゾンさん」

 

「同じ高等部2年なんだ、ヒシアマでいいよ。私もビヨンドって呼ばせてもらうからね、とりあえず部屋まで案内するよ、大半の寮生は今トレーニングだったり休みで外出しててすっからかんだけどね、ビヨンドと同じ部屋の子はね、ビヨンドに挨拶したいって言うんで部屋で待ってると思うよ」

 

 

スタスタと歩いていくヒシアマゾンもといヒシアマについていく。

一人っ子であったボクは生まれてこの方一人部屋である、一つの部屋で同年代の人と寝るということは、小学校の時の宿泊学習やお泊り会くらいで、何日も寝る部屋を共有するということは始めてのことである。   

同室の子が部屋で待ってるというが、気が合うかも未知数であるため編入試験とは別のドキドキがあった。

どんな切り口から会話を始めようか思案していると、ふとヒシアマが立ち止まった

 

 

「ここがビヨンドが生活する部屋だよ、同室の住人としっかりタイマン張ってきな!」

 

いい笑顔で親指を立てるヒシアマに背中を押されボクはドアをノックした

 

「準備はできている、入って来ても構わないよ」

 

入室の了承を得てドアノブを捻る、しかし小さな違和感でその手は止まる。

部屋から聞こえた声には聞き覚えがあったが、ボクにはトレセン学園に通う知り合いは居ない。

声の主を頭から探しながら恐る恐るドアを開ける

 

 

《パーン!!》

 

「ようこそゴゥビヨンド、歓迎するよ」

 

 

生徒会長:シンボリルドルフが誕生日会で被るような、三角帽を被り、クラッカーを構えて待っていた。

部屋には様々な装飾がなされており、紙を丸めて鎖のようにした飾りや、【ようこそゴゥビヨンド】と並べられた文字の形をした風船が並べられていた

 

 

「おや、どうしたんだい?ゴゥビヨンド忘れ物でも思い出したかい」

 

「驚いてるんだよルドルフ、生徒会長が同室ってのと、その生徒会長がまさか誕生日会さながらの飾り付けをして待っているなんて思わないだろうからね」

 

 

ヒシアマに肩を揺さぶられて意識を覚醒させる

 

 

「ッハ よ、よらしくお願いします、し、シンボリルドルフ先輩。こっこれお茶です」

 

「フフッ、ルドルフで構わないよ、同室のよしみだからね」

 

「ならお言葉に甘えて…ルドルフ先輩と。ボクのことはビヨンドと呼んでください」

 

「よろしくビヨンド」

「私はこれから生徒会のミーティングでね。君も荷解きがあるだろうから、私はもう行くよ。明日から授業だから朝は少し早めに出て案内するよ。また夜に」

 

 

そういうと、ルドルフは部屋から出ていった

…三角帽を被りながら

 

 

「ルドルフは、今まで同室になった子がいなかったらしいんだ。驚いたかもしれないけど、ルドルフなりに歓迎したかったんだと思うよ」

 

「そうなんか、意外と可愛いとこもあるんやな…アッ!」

 

「ハハッ、ビヨンドも可愛いとこあるじゃないか。随分と気を許してくれたようでアタシも嬉しいよ」

「荷解きしたダンボールは、寮の裏手にある倉庫のなかに入れておいてくれ」

 

 

そういうとヒシアマゾンも部屋を出ていった

赤くなった頬を自覚しながら荷解きを始めた

 

 

 

 

荷解きも終わり、不要になったダンボールをまとめる頃には日も傾いていた

ダンボールを倉庫に収めると多くの寮生が帰ってきていた

部屋に戻り自身の筋トレ道具などのレイアウトを調節しているとルドルフが帰ってきた

帰ってくるなりこちらを見て目をパチクリさせていた

 

 

「?おかえりなさい、ルドルフ先輩」

 

「…あぁただいまビヨンド」

 

 

どこかバツが悪いように口をマゴマゴさせていたルドルフは少し頬を染めながらベットに腰掛けながらこちらを向いて口を開く

 

 

「その、なんだ、自分の部屋に人がいるのが不思議でね。電気がついていて、帰ってきたときのおかえりなさいがあるのに少し面食らってしまった」

 

「これからは、ボクがおかえりなさいをいってあげますから、ボクを迎えるときもおかえりなさいをいってくださいね」

 

「あぁそうさせてもらおう。そうだ風呂には入ったのか?まだなら背中を流してやろう一緒に行かないか?」

 

「まだです、それならばお言葉に甘えて。ボクも背中洗ってあげますよ」

 

 

大浴場の暖簾をくぐるが割と早い時間であったからか、ビヨンドとルドルフよりも先に風呂に入っている寮生は居ないようだった

貸し切り状態の浴場で先ほどの宣言どおり背中を流し合った

 

 

「背中を流して思ったのだが、君の筋肉はすごいな。腹筋に関してはしっかりと割れているじゃないか」

 

「そういうルドルフ先輩も、きれいなプロモーションでしたよ」

 

「日頃から、レースに向けたトレーニングを行っているからな。ビヨンドはどうして、そんな肉体改造を?」

 

「ボクは、走れなかったのにウマ娘的な体力はありましたから。筋トレに体力を向けているうちに、筋トレ自体が趣味になりまして」

 

 

ルドルフは、こんなところでトラウマに関わる話になるとは考えていなかったようで顔をうつむけてしまった

 

 

「…面接のときは、すまなかったな。編入の判断のためとはいえ、君のトラウマにズケズケと踏み入って。」

 

「かまいませんよ。その時言ってくれたじゃないですか、『君はこの学園で何を目指す』この言葉を聞いて、走れる走れないじゃなくて、走りきったその先を考えてくれる。そんな思いがボクはうれしかったんです」

 

 

そう呟くと、ルドルフの顔がみるみる真っ赤になっていく。

赤みが頭のてっぺんまで達すると、「のぼせた!」と吐き捨て足早と浴場から出ていった

あっけにとられているも、ビヨンドものぼせないうちに浴槽から上がった

 

 

 

 

 

部屋に帰るとすでにルドルフは布団に潜っていた。夜も更け明日から新学期ということで早めに寝る判断をしたビヨンドは部屋の電気を消し、ルドルフに声をかけてから布団に潜った

 

「おやすみなさい、ルドルフ」

 

「……おやすみ、ビヨンド」

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ外が薄暗い朝、目を覚ましたビヨンドはまだ寝ているルドルフを確認し、ゆっくりと部屋を出た。

日課のランニングは寮周りの地形が分からないため控え、他のトレーニングで代用し身体を起こした。

浴場で24時間開放されているシャワーを浴び部屋に戻るとまだルドルフは寝ていた

起こすかどうか迷いながらも顔を覗き込むと、ルドルフがのっそりと目を薄く開いた

 

 

「誰だ…部屋に無断で入ってきたのは…」

 

 

耳を引き絞りながら、ビヨンドを睨むルドルフ

ビヨンドの顔を確認し、意識が少しづつ覚醒してきたルドルフは顔を青くした

 

 

「…お、おはようビヨンド、、」

 

「おはようございます。ルドルフ先輩」

 

「いやっ、あの、すまない。私はどうも朝が弱いのだ…」

 

「すこし怖かったです」

 

「うぅ…」

 

「忘れるために、朝ごはんを食べて学園に向かいましょう。案内してくれるんですよね、周りの道とか分からなかったので日課のランニングできてないんですよ」

 

「分かった、今すぐ準備するから待っていてくれ」

 

 

早々に準備を済ませ、寮の食堂で朝食をとる

登校にはすこし早い時間、ビヨンドとルドルフは回り道をしながら学園に向かった

学園の校門近くに着くと、後ろから小さな足音が聞こえてきた

 

 

「 イ ョー  イチョー カイチョー カイチョー!!」

 

「ち、ちょっと、テイオーちゃん早すぎかも〜」

 

 

小さな鹿毛のウマ娘がシンボリルドルフに抱きついた、その後おくれて栗毛のウマ娘が追いついてきた

 

 

「も〜マヤノが遅いんでしょ!ね!カイチョーって、キミだれ?見ない顔だけど」

 

「あ!マヤわかっちゃった!新入生の人でしょ!中等部の!」

 

「すこし違うが大体は合っているな、彼女は編入生だ高等部のな」

 

ルドルフが間違いを訂正し紹介を促した

 

 

「おはようございます、今日から高等部2年に編入するゴゥビヨンドです」

 

「え!先輩なの!ごめんなさいマヤ失礼なこと言っちゃった…」

 

「別にかまいませんよ、えっとあなたがたは?」

 

「あ!自己紹介してなかったね!マヤは中等部1年マヤノトップガン!マヤノでいいよよろしくね!」

 

「ボクは中等部2年トウカイテイオーだよ!よろしくね!ボクも呼び方はテイオーでいいよ!」

 

「ボクもビヨンドで良いですよ」

 

「そう?じゃあ遠慮なくビヨンドって呼ぶね!」

 

「ビヨンドさんも敬語じゃなくて話しやすい話し方でいいよ〜」

 

 

マヤノとテイオーがビヨンドの両手をつかむ

 

 

「ちょうどよかったビヨンド、2人にクラスまで案内してもらえばいい。私はこれから入学式の方に、行かなくてはいけなくてな。」

 

「ほら!行くよビヨンド!」

 

 

テイオーとマヤノが腕を引っ張り学園へ入る

それをみながらルドルフは手を振っていた

それから3人はクラスを確認し、ビヨンドは担任の教師とともに入室するということで、校舎の周りの散策をしていた

 

 

「ここが三女神様の像だよ!ウマ娘を見守ってときに導くんだって!」

 

 

噴水の頂点に造られた三女神像を眺めていると、ふと石像と目が合った気がした

すると、脳内にイメージが流れ込んでくる

割れんばかりの歓声、風になびく芝、そして四つ足の生物

初めて見る生き物であるのにも関わらず、どこか他人に感じず、それどころか自分のようにすら感じた

 

 

「…ンド ビヨンド ビヨンド!!」

 

「っ!な、なに?テイオー」

 

「もうチャイムなっちゃったよ?マヤノが先生呼んでるからボク達も早く行こ!」

 

 

先ほどのイメージのことは夢のように忘れ、テイオーに手を引かれ職員室まで急いだ

職員室でテイオーとマヤノに別れを告げ、担任とともに教室の前まで来た

クラスはまだ騒がしく、多くの声が聞こえていた

 

 

「中を鎮めてから、呼びますね」

 

 

そういい、担任がクラスに入るとすぐ大きな怒声が一つ響いた

 

 

「さぁどうぞビヨンドさん」

 

 

先ほどの怒声とは似ても似つかぬ優しそうな声で担任が声をかける

その声に従い教室にはいると、40人ほどのウマ娘がビヨンドを見つめた

黒板に自分の名前を書き、生徒の方を振り返り息を整える

 

 

「こんにちは、初めて。京都淀高等学園から編入してきました。ゴゥビヨンドです1年間よろしくお願いします」

 

 

なんの変哲もないトレセン学園での生活の第一歩です

 





名前:ゴゥビヨンド 〈Go Beyond〉

誕生日:1月1日
身長:139cm
体重:微増(筋トレの成果)
スリーサイズ:B75 W49 H71


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