挑戦者は超越者となる   作:電極

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遅くなってすみません

オリジナルウマ娘③のサクラハナミチの設定諸々置いておきました




目標レースとトレーニング

 

ボクに担当トレーナーが決まった

必死の模擬レースを終え、思い出したくもない事件を起こし、たどり着いた先が担当契約だった

 

担当がボクだけであるため、トレーナー室はすこし狭めの空き教室で、最低限の机と椅子があるだけの空っぽの部屋はこれからの成長の始まりを表すようでワクワクした。

 

 

「書類も出したし、部屋ももらったこれで晴れて、俺と君はトレーナーとその教え子だ」

「改めて、輪多龍一だよろしく頼む」

 

「はい、ゴゥビヨンドですよろしくお願いします」

 

「敬語なんていらねぇよ、おハナさんのとこじゃあ『リューイチ』とか呼び捨てにしてきたやつもいるし、関西育ちだろ?わざわざ標準語で喋らなくてもいいよ」

 

「わかりまし、いや分かったなら楽に話させてもらうわ」

 

「おぅトレーナーと教え子っつたけどよ、対等に行こうぜ」

「まぁとりあえず1番大事なことやってくか」

 

 

そういうとトレーナーはおもむろに大きなカレンダーを持ち出した

 

「今から大雑把なレースローテーションを決める、6月から順次メイクデビューが始まるからな、目標を決めたほうがトレーニングもやりやすい」

「ビヨンドきみの目標はなんだ?やっぱティアラ路線か?」

 

 

ボクの左耳についた錨の耳飾りをみながら尋ねる

ウマ娘は皆女性なのだがウマソウルにも性別のようなものがあるようで

左耳飾りウマ娘は体操服はブルマで、右耳飾りウマ娘はスボンといった、意識すらしてかった服装の違いがある

 

ティアラ路線のG1レースである『桜花賞・オークス・秋華賞』やヴィクトリアマイル、エリザベス女王杯、阪神ジュベナイルフィリーズなどは、

左耳飾りウマ娘は出走時何もないのだが、右耳飾りウマ娘が出走しようとすると異常なまでの負荷が身体にかかる。

 

またクラシック3冠と呼ばれる『皐月賞・日本ダービー・菊花賞』は、自然と左耳ウマ娘の出走が少なく、スピカのウオッカさんが日本ダービー勝ったときは64年ぶりの左耳飾りウマ娘の優勝ということもあり盛り上がったのは走る事に興味がなかったボクも知っているほどのニュースだった

 

 

「ボクが走りたいって思ったのは、アーモンドアイさんのジャパンカップ見たからやねん。だから目標っていぅたらジャパンカップしか浮かばんね」

 

「ジャパンカップか…距離としては中長距離になるからエリザベス女王杯も目標に入れてもいいな」

「クラシック期限定ならオークスと秋華賞にチャレンジしてもいいかもな」

 

 

トレーナーとカレンダーにレースの札を乗せていく、だが不思議だったのはティアラ路線の3レースに走っているイメージが沸かなかった。まるで走る運命に無いように感じるほどにウマソウルも無視を決め込んでるようにも思えた

 

 

「とりあえずこれからの3年間の目標はこんな感じだな」

 

 

ティアラ路線のレースについて考えていると仮ローテが決まったようでレースが箇条書きで書かれていた

 

・メイクデビュー

・京都ジュニアステークス

・ホープフルステークス

・フローラステークス

・オークス

・秋華賞

・ジャパンカップ

 

 

「中距離レースを取りつつジャパンカップに向かうローテーションだな、まぁすべてが理想通り進めたらって感じで組んでみたどうだ?ビヨンドの想いとか感想もほしいんだが」

 

 

目標レースであるジャパンカップを目指す道行き、しかし不思議なことにボクの心は凪だった

心のエンジンは灯らず、ウマソウルが何か違うと訴えているようだった

 

 

「…なんか言葉にできないんやけど、ごめんなさいなんか違う、もう少し考えてええか?」

 

「あぁ構わねぇよ納得は全てに優先されるからな。メイクデビューまで時間もあるしゆっくり考えて行こうぜ」

 

 

<><><>

 

 

トレーニングを組むための簡単な身体測定をこなしているうちに日も傾いていたため解散となった

趣味を兼ねたトレーニングを軽くこなし寮に帰る前の夕飯に、学園の食堂に向かう途中白と黒のウマ耳がベンチに並んでいた

 

 

「こんばんは、スノーライトさんサクラハナミチさん」

 

「こ、こ、こんばんは…ご、ゴゥビヨンドさん」

 

「コンバは〜ッス」

 

 

ボクとおなじ今年デビューを予定している注目株の二人がジャージで座り込んでいた

 

 

「注目株二人が座り込んでって、ボク自己紹介しましたっけ?」

 

「自己紹介してないのはアタシ達も一緒ッス。注目されてるのはアタシ達だけじゃないってコトっすよ」

「有名になってるっすよ、出遅れながらも最後方から全部ぶち抜いてほぼレコードタイム。で、その後ターフの端d「もうええ!分かったから!」って感じで今年のクラシックレースは、アタシ達の三強じゃないかって」

 

「わ、私は、そ、そんな三強なんて…た、ただ一人で走りたかった、だ、だけだから」

 

「も〜ノーラちゃんは怖がりなんなんすから〜中等部にあるまじきこんな立派なもの持ってんすから自信持てばいいのに〜」モニュモニュ

 

「ピョッ! や、やめてよ!こ、こしょばゆいから」

 

「そういや、ビョンちゃんって何組なんすか?校舎でビョンちゃんと会ったこと無いっすけど」

 

「ビョンちゃん?ボクは高等部2年生なので、学舎ごと違うから会わないんだと思いますよ」

 

「え"!?こ、高等部!?先輩じゃないっすか!!うわ!!めっちゃあだ名で読んじゃった!!」

 

「い、言ってたでしょ!し、初対面であだ名呼びはやめたほうがい、いいって!」

 

 

どうやらボクは中等部だと思われてたようで、まぁ自分でも割とちんちくりんな自覚はある

突然ビョンちゃんと呼ばれたことには驚いたが、あだ名呼びは親しみがあって嬉しい気持ちもある

 

 

「別にかまへんよ、その代わりにボクもかしこまらず楽に話させたもらうわ」

「二人も自主練おわりやろ?ご飯食べながら話でもしよや」

 

「は、ハイっす」

 

「ははっ、別に話し方もさっきのでええで」

 

 

3人で食堂の机を囲み、好きな食べ物や嫌いなもの、得意距離などの話に花を咲かせていると、自分の目標レースの悩みをふと思い出した。参考にさせてもらおうと二人に話を振ってみた

 

 

「二人は、トレーナーとか目標レースって決まったん?」

 

「わ、私は奈瀬文乃トレーナーの【チームベガ】に所属することにな、なりました…」

 

「アタシはゴールドシップさんとキタサンブラックさんがいる【チームスピカ】っす。ビョンちゃんは?」

 

「ボクは元チームリギルのサブトレの輪多龍一トレーナー。担当はボクだけだからチームじゃないんやけどね」

「今日初めてのミーティングで、目標レースについて話してたんやけど、目標レースがいまいちピンとこんくて二人はどんなんやろって思ってさ」

 

「アタシはもちろんクラシック3冠ウマ娘っすよ!!アタシは前世のアタシに勝つ!!」

 

「前世?」

 

「は、ハナミちゃんは前世の夢?をよく見るらしくて、そ、それがクラシック3冠レースらしいんです」

「そ、その夢では毎回自分の前に誰かがいるらしいんですけど」

 

「クラシック3冠…」

 

 

ドクンドクンと、胸の内が跳ねる。

心にピッタリとはまる言葉がエンジンのスターターを回したことを感じる

ミーティング時には感じることがなかったワクワクがあふれる

 

 

「び、ビヨンドさん?」

 

 

「あぁごめん、ちょっとハナミチの熱気に押されちゃってね」

「ノーラはなんが目標なん?」

 

「わ、私はソダシさんに憧れて、トレセンに入学しました。あの美しさっていうか、勝ちたいっていう気持ちと満ち溢れた自信がとてもかっこよくて…だから私も、自信を持って誰かに誇れるウマ娘になりたいんです」

「だ、だからハナミちゃんみたいになる方法具体的なレースがあるわけじゃないですけど、トリプルティアラを取れたなら誇れる私になるかなって、奈瀬トレーナーと話しました」

 

「…ええやん!めっちゃええ夢やん!応援するで!」

 

 

二人の目標はとても険しいながらもとても芯が通った目標だった

 

 

「び、ビヨンドさんの目標ってなんですか?や、やっぱりティアラ路線ですか?」

 

「ボクはジャパンカップに憧れたんよね、なんかなボクが挑みたいのは前人未到ってか、常識をひっくり返したいそんな熱がボクのなかで渦巻いとんねんな」

「ごめんな?こんなあやふやな回答で」

 

「い、いえ。か、かっこいいと思います」

 

「へぇ、おもしろそーないい目標じゃねーか」

 

 

後ろからの声に振り返るとお盆を持ったゴールドシップとナカヤマフェスタが立っていた

 

 

「あ!ゴールドシップさんナカヤマフェスタさん!!お疲れ様っす!」

 

「空きがあるなら失礼するぜ」

 

「中々おもしれー話じゃん、やっぱり前人未到つったら凱旋門賞だろ」

 

「私もゴルシも凱旋門賞に出走したけど勝ててねぇからな」

 

 

凱旋門賞

それは日本ウマ娘達、それどころか日本トレセンの夢。

これまで幾多の名ウマ娘が挑むも慣れない環境、海外の高い壁に阻まれ一度も開かれていない高く重い門

 

凱旋門賞つまり海外レース、レースは日本だけじゃない。当たり前だが悩み狭まった思考は日本だけを見ていた

 

 

「…世界最強。うんええな、欲しいやん最強」

 

「え?」

 

「ハハハ!いいじゃねーか最強ゴルシちゃんも欲しいぜその勲章」

 

「いいねぇ!賭けるかゴルシ、ビヨンドが世界を取るか!私は『取る』に賭けるぜ」

 

「バカヤローこんなおもしれー賭け『取る』に賭けるに決まってんだろ?賭けになんねぇよ」

 

「え!?ビョンちゃん世界取るっすか!?それならアタシは宇宙を取るっす!!」

 

「そ、そういう話なのかな〜」

 

 

<><><>

 

 

「昨日のビヨンドはどこか心ここに非ずって感じだったなぁ」

 

 

昨日のミーティングあと納得できなかった様子のビヨンドを見て、何とかしてやりたいとも思ったが

納得するしないは彼女の問題であり俺にできることといえばすこしでも多くのプランを考えてやることしかできなかった

 

 

「いけね、もうビヨンド来るじゃねぇか」

 

 

書類をまとめ、机を片付け、あらかた片付けばコーヒーを入れ直し、担当を待つ

しばらくすると廊下を駆ける音が聞こえ、扉の前で止まった、すると勢いよく開け放たれ、担当のゴゥビヨンドが鼻息荒く入室してきた。

 

 

「目標レース決まったで!トレーナー!」

 

「お、おう。まぁ一旦落ち着けコーヒーでも入れてやるから」

 

 

ビヨンドようにミルクと砂糖を加えたコーヒーをビヨンドの前に出す

テンションが上がってかかり気味になっている今あまり効果は無いだろう

 

 

「で、どんな目標なんだ?昨日はなんだか引っかかってたようだけど」

 

「トレーナー、ボクは前人未到を踏み倒し!世界を取りに行くわ!」

 

 

そういうとビヨンドはおもむろにカバンから紙を取り出した

 

 

「これがボクの目標までのローテーションや!」

 

 

<ゴゥビヨンドの最強へと至るローテーション>

 

ジュニア期

・ホープフルステークス

 

クラシック期

・皐月賞

・日本ダービー

・菊花賞

・有馬記念

・ニエル賞

・凱旋門賞

 

シニア期1年目

・大阪杯

・天皇賞・春

・宝塚記念

・天皇賞・秋

・ジャパンカップ

・有馬記念

 

シニア期2年目

・海外G1挑戦

 

「は?」

 

 

正直言葉を失った

口から出たのは、吹き飛んだ思考から漏れ出た理解不能を示す相槌

夢はデカいほうがいいのはわかっている、しかしあまりにも大きい夢にぶん殴られた俺の思考は考えを巡らそうとするたびにほどけて溶けていく

 

 

「分かってるよ、模擬レース走るのにいちいち顔真っ青なってるボクがレースに出走するだけでも栄誉なG1走れんのかって」

「でもな、昨日夢見たんや。ハナミチが言うには前世の記憶らしいけど、ボクはウマソウルの、見たい景色もしくは見た景色やと思うねん」

「やから、ボクは連れていける」

 

「龍一トレーナー、世界を取りに前人未到を踏破しよう」

 

 

ビヨンドはこちらに手を伸ばす

分かってるこんな無茶なローテは、必ずウマ娘の脚を壊す

脚はウマ娘の命だ、そんな命を落としかねない選択はトレーナーとして、大人として選択できるわけがない。

 

でも心が、ビヨンドの一番初めのファンとして焦がされた気持ちが、火種が広がっていくのを感じる

ビヨンドのこの手は取ってはいけない、理性では分かっている。しかし最強に至る彼女のそばに居たい。歴史が常識が打ち破れるその瞬間に立ち会いたい。

 

叶うわけが無いと吐き捨てようとする喉を締め、すこしづつ腕が上がる

彼女の顔をふと見ると、自信満々のその瞳の奥は不安に揺れ、こちらの様子を伺っていた

 

俺は強く、彼女の手を取った。当たり前だ俺は彼女のトレーナーであるがそれ以前に、彼女のファンなのだ、彼女が輝く姿が見たくないわけがなかった

 

 

「いいぜその、バカみたいに険しい道のり相乗りしてやるよ!」

 

「あぁ!キミに永遠に忘れられない景色を焼き付けたる!」

 

 

二人して眼の前に立ちはだかる高い壁を乗り越えられると信じ、笑いあった

 

 

<><><>

 

 

「今日からトレーニングだ、世界最強になるんだからかなり負荷の大きいトレーニングって、わけでは無いんだよな」

 

「そうなん?てっきりバネついた矯正器具みたいなん付けてトレーニングすんのかと思った」

 

「アレ効果無いらしいぞ、ビヨンドはそもそも自主的な筋トレしてるからか、身体自体はかなり完成形に近い」

「自主トレやめてもらおうかとも一瞬考えたが、趣味で息抜きも兼ねてるようだから、あまり手は加えない。レースの結果とかから重点的にトレーニングして欲しいところは指示はするかもしれないけどな」

「正直それらよりも大切なトレーニングが2つある」

 

「…やっぱゲートなんか?」

 

「そうだな、ゲートっていうかトラウマの克服、改善だな」

 

「うん、でもう一つは?」

 

「イメージトレーニングだ、さっきも言った通り身体は完成形に近いだから少々無茶なイメージでも身体を持っていける。」 

「でもそれを繰り返してたら体がいくらあっても持たない、なら無茶なイメージじゃなくルートをいくつも用意し、瞬時に最適解を叩きつける」

「しかも、ビヨンドは最近まで走ってなかったからな、フォームとかが、崩れがちなんだよ」

「だから名ウマ娘のレースを研究することが最強への一歩なんだ」

 

「分かった、なら早速始めようか最強へと至る一歩を」

 

 

こうして挑戦者はまず日本を制覇する




名前:サクラハナミチ 〈sakura hanamichi〉

誕生日:5月5日
身長:163cm
体重:変化無し
スリーサイズ:B83 W59 H84
髪色:光が当たると青くも見える黒髪
髪型:ウルフカットと二房の伸ばしたロング
メンコはつけておらず右耳のそばに桜の蕾がついた枝をもしたかんざしがついてる
目の色:暗いオレンジがかった黄色
性格:常に明るくパーソナルスペースなど無い、ゴールドシップを敬愛している。  実は執着深い

髪型のイメージは、FGOの水着ジャンヌダルクオルタ

ウマソウルのお話

キタサンブラック×ユーバーレーベンの産駒

スノーライトを書き忘れてたのでここに書くと

キセキ×ソダシの産駒です


更新が遅くなりました
本当にすみません

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