お久しぶり?になるんですかね?最近ほぼほぼ毎日投稿してたから少し間隔が空くのはこれが初めてかもしれません。とはいえ、不定期で更新する予定ではあるので、もしかしたらこれ以上開くこともあるかもしれません。その時は気長に待ってやってほしいです。ですが、完結は絶対させますので、期待していてほしいです。
それでは、どうぞ!
1ラウンド目が終わり、遂に2ラウンド目も幕を閉じた。相も変わらずの激戦といった感じで、非常に見応えのある試合だった。
特に、酒寄のワイヤーアクション、かぐやの予測不能な攻撃などなど、名シーンを挙げればキリがないほど非常に満足のいくものばかりだった。しかも最終的に勝ってるしな………ちょっとアドバイスしただけでここまでうまくいくもんなのか……?と思わず困惑したわ。
勿論ブラックオニキスも見ていてとても参考になるところがあった。特に、帝なんかは俺と戦闘スタイルが少し似通っているところもあったから見ていたな。
……ん?なんでそんな他人事みたいな話し方してるのかって?
そう、だな……アレは、1ラウンドが終わった直後の話なんだが……
○
「ナイスー!!V2ー!!」
「そっちもな、これも訓練の成果ってか?」
「本当、それが無かったら勝てなかったと思います。……ありがとうございます」
「いやいや、理由がなんであれ、そもそもかぐや達が企画した物に参戦してしまったのが理由だからな。罪滅ぼし……とは違う気もするが、俺がやるべき事だったってだけのことだ」
1ラウンド目が無事終わり、作戦会議ついでに色々話していた俺たち。まぁ……正直あれは酒寄達からすればたまったものじゃ無かったはずだからな、これしきの事はするに決まってるんだよなあ……
「そういえば、なんですが……V2さんって、ヒイ──」
と、酒寄が何かを言いかける前に、空から玉手箱が降ってきた。玉手箱から出てきたのは──
「皆の者〜大義であった〜!!なんてね?」
「ヤ、ヤチヨ!?」
「ヤチヨだー!!」
「………?」
……どういう事だ………?このタイミングで出てくる理由がまるで思いつかねえ……いや、よくよく考えたらものすごい原作破壊してる気がするし、それ関連か……?
「ツー君も頑張ってたね〜!ヤチヨはとても感動したよ〜」
「………ん?ツー君?」
と、酒寄が疑問に思ったのか首を傾げながら言った。
「あーそれな、俺のあだ名らしいんだよな」
「そうだよ〜何なら、いろPにもあだ名付けよっかな〜」
「え、遠慮しておきます!恐れ多過ぎるので……」
「じゃあ〜かぐやがあだ名付ける!どんなのが良いかな〜」
「だから良いってば!?」
と、そんな事を楽しそうにみんなで話していた。だが、流石に何故ヤチヨが来たのかが分からな過ぎるので……苦渋の決断でこの話を遮ることにした。
「……すまん、話を戻したいんだが……なんでこのタイミングでここに来たんだ?」
「………理由がないと、来ちゃダメなの?」
「………………」
やめてくれマジで、そのトーンで話しかけられると罪悪感で胸が締め付けられそうになる本当に。
「まあ理由はあるんだけどね〜」
「あるのかよ!!!!!!」
クソッ!!揶揄われたってことか!?してやられたあ………
「それで、ここにヤチヨが来た理由は、な、何ですか?」
いきなり推しが目の前に来た動揺を歓喜を何とか抑えながら、酒寄は問う。
「それはね〜……ツー君とヤッチョがチェンジ!!って事だよ」
「チェンジ?」
チェンジって事は、俺とヤチヨが交代するってことか?でもなんで……
「そーなのです!ちなみになんでかって言うと、ツー君の動きが少しおかしい、というかおかし過ぎるって言ってる人がいてね。少しだけツー君批判されてるんだ〜」
「え?」
「ウソー!?」
「……なるほど」
ふむ、言われてみれば確かにそれはそうかもしれん、魔眼を使った時なんかは明らかに動きが良くなってたし、そういう風に感じる人もいる筈だ。
「勿論ヤッチョがチートなんて見逃すわけないから、そんな事実はないっていうのは分かってるんだけどね〜?ほとぼりが冷めるまで、すこ〜しお休みしてて欲しいな、という事なのです」
「………分かった、俺はそれで良い。2人はどうだ?」
出来れば頷いてくれたら嬉しいんだよな……ヤチヨの戦闘シーンは是非とも見たいし、原作とは違うとはいえ、三人のやり取りも遠くから見ておきたい。
「そう、ですね……このまま続けてブーイングが広まるかもしれないし……私も大丈夫です」
「………ホントはイヤって言いたいけど、それでV2が迷惑するかもなんだよね?ならかぐやもオッケー!!その代わり、またどっかであそぼー!」
「ああ、約束する。………それじゃ、ヤチヨ、あとは頼んだ」
そんな事を言うと、ヤチヨは嬉しそうな、それでいてちょっと怒っている様な、色んな感情が混ざった様な表情をして──
「うん、任せてよ!」
と、自信満々にそんなセリフを言うのだった。
◯
そんな訳で、俺は戦線から離脱し、モニターでかぐや達の活躍を見守っていたのだ。
「最高だわマジ……これ以上の芸術作品は存在し得ないな、うん」
何回見ても楽しめる様な内容だった。後でまた見返そうかな……なんて、そんな事を考えていた。すると───
『──いと大義〜』
神秘的な光に包まれながら、ヤチヨが登場した。
『と〜っても楽しいKASSENでした!そして、たった今!ヤチヨカップの優勝者が決まったよ〜!ヤッチョとコラボる人を発表!』
『どれどれ〜』
………少しソワソワしてきたな。というのも、原作では確かにかぐやいろPが一位を獲得していた。が、今回はそこに俺も混じっているのだ。少し前は確かに「これ絶対大丈夫だろ」的な感じではあったのだが………
『期間中に、最もファンを獲得したのは〜?』
頼むマジで……ここで一位を取れなかったら俺は俺を呪うぞ?自害も辞さないレベルよマジで。
ドラムロールが鳴り響き、少しの緊張感に包まれながらも、俺はモニターを見ていた。
『まさかの!ヤチヨカップの!優勝者は〜?』
『かぐやいろP〜!!』
「──────」
………良かったぁ、嬉しすぎて声も出なかったが、マジで良かった。これで一位じゃ無かったらどうしようかと思った。
と、そんな事を考えながら少し遠くを見るとかぐやと酒寄が抱きついていた……抱きついていた?
「…………いやったーーーーー!!!!」
素晴らしい!!かぐやが抱きつき、それを嫌がらずに受け入れ、照れている酒寄……!!私の望む世界が、今目の前にある!!これが、これこそが百合か!!より百合への啓蒙が深まった感じすらあるな……もう、これは完全勝利でしょ。やっぱ俺って百合IQ180だったんだなあ……と、そんな事を考えていると───
「「「「いろP!かぐや!いろP!かぐや!」」」」
………そんな歓声が聞こえてきた。すると、さっきまで百合の事を考えていたとは思えないほど不思議と落ち着けた。
「…………本当に、よく頑張ったな、二人とも」
思わずそう呟かずにはいられなかった。辛い事、苦しいことも確かにあった筈だ。俺には分からない様な感情もあった筈だ。それらを全部呑み込んでここまで来たのだと、ここに立ってよりそれが実感できた。
………ここからだ、もうすぐ、この子達を引き離す悪魔が襲いかかって来る。確かにそれは正しい事で、かぐやが悪いことぐらいは分かってる。だとしても、俺はそんな未来、許容などしない。例え───
そんな事を考えていると──
「よお、そんなとこで何してるんだ?」
と、話しかけてくる奴がいた。
「そっちこそ、何の用だよ。帝」
「いや、帰ろうとした時にふと見知った顔が見えたからな、顔を出しておこうと思っただけだ」
「そんなに言うほど親交ないだろ俺ら……」
「まあ、それはそうだな」
そんな事を言いながら少し笑う帝。
「んで?何しに来たんだよ?そんな用事で俺の前に現れる事ないなんてことぐらい分かってんだよこっちは」
「ん〜?そう、だな……敢えていうなら、お前について少し知りたいと思ってな」
「俺について?」
そんな言うほど俺に秘密なんてあるか……?……いや、帝視点だと割とよく分からん奴かもしれん。
「俺らは言わずもがなプロだ。んで、そんな奴らを二人纏めて倒したんだ。気になるなって方が不思議だろ?」
「………それはそうかもな」
といっても、そこまで語れる事はないからなあ……俺が転生者だー!!とか、俺実は魔法使えるんだよ!!とか、そんな側から見れば荒唐無稽な事しか話せないんだよ俺……
「まあ、一つ言えることがあるとすれば……俺は、百合の守護者だからな。かぐやと建前かどうかはさておき、結婚するなんてこと言う奴には負けたく無いって思ったから、あんなこと出来たのかもな」
「……ふざけた理由だなホント、けど、まあそれで良いわ。と言うより、きっとお前に何を言われても『コイツ何言ってるんだ?』ってなる気がするからな」
すげえなその勘、俺にもくれよ。
「そうかよ……なあ、帝」
「何だ?」
「
「……そうだな、俺もそう思う。これでも兄だからな、俺なりに出来ることをするまでだ」
その言葉が聞けて安心できた。
「なら、もしアイツが悲しんでいたら……その時は、支えてやってくれたら助かる」
「…………お前はどうするつもりなんだ?百合の守護者、なんだろ?」
「勿論、全力で護ろうとは思ってる。けど……」
「もしかしたら………俺にはもう、そんなこと出来なくなってるかもしれねえからな」
そんなことを言い残し、俺はログアウトしたのだった。
○
「アルスハリヤ」
「何だ?」
「最近、明らかにおかしなことが起きてたよな?」
「……流石にそれには気がついたか……それで?それがどうかしたか?」
そう、最近明らかにおかしかった事があったはずだ。あの時は頭がパニクってたから何も考えられなかったが………今の俺は明らかにアレがおかしい事態だとはっきり理解できている。何故──
「何故、俺は
そう、俺は現実で確かに一瞬とはいえ払暁叙事を使った筈だ。そんな事本来なら出来るはずがない。それに、あの自分が消えてしまう様な感覚は一体………?
「………ふむ、ならここは一つ秘密を暴露するとしようか。出血大サービスという奴だ。とは言え、全て言う事は僕の都合上出来かねない。なので、君が知りたがっている事にだけ答えるとしよう」
そして、アルスハリヤは一呼吸置いて、言った。
「君は、既に
俺が、既に人ではないのだと。
はい、と言うことで実はもうヒイロ君魔人化してましたー!!というお話です。とはいえ、これだけだと「何故そんなことになっているのか」という説明が足りていないので、そこはおいおいやっていくことにします。
高評価、お気に入り登録ありがとうございます!モチベ向上にも繋がりますので、良ければして欲しいです!
それでは、また次回お会いしましょう!