久しぶりに百合はさの小説を設定を改めて練るために読んでたんですけど……やっぱ面白いですね!あのリズム感、そして日常からのシリアスまで何でもござれなところも凄い!評論家ではありませんがそんな事を思いました。
さて、高評価、お気に入り登録などありがとうございます!モチベ向上に繋がりますので、良ければして欲しいです!
それでは、どうぞ!
どこか納得はできるものの、それはそれとして何でそうなったの???となる様な事実をアルスハリヤに告げられしばらくの事。俺は考え過ぎてなんか色々よく分かんなくなって来たので一度動画で百合を摂取する事で何とか正気を保っていた。
「……………うん」
百合は、いずれガンにも効く様になる(^^)
師匠も似た様なこと言ってたしこれ間違いない、うん。
「……にしても、とうとうアイツらもタワマン住みかあ……」
そう、とうとう酒寄たちが引っ越しをしてこのアパートから退去したのだ。当然百合の守護者である俺からすれば物理的に距離が離れる事は嬉しい事間違いなしではあるのだが……たまに訪れた時のあの雰囲気が好きだったから、案外何とも言えんかもしれんな。
「まあ、今生の別れってわけでもないんだ。そう悲観はしないでおくか」
そう思い直した時に「そう言えば視聴者の奴らに色々説明しなきゃいけねえことあったよな……」と今更ながらに思い出したので、ツクヨミに行く事にした。もう俺が関与できることもそう無いしな。時間のあるここらで説明するとしよう。
「と言っても、そこまで説明することなんてないがな」
そんな事を言いながら、俺はスマコンをつけ、ツクヨミへ向かった。
◯
「そーいえばさ、かぐや争奪戦的な感じの奴に俺が行ったか偽物が行ったかって話あったよな?」
[やっとその話かよ……]
[待ってたぜ……!!この
[ずっと待ってたから肌寒いんやけど何とかしてくれん?]
[全裸待機してたお前が悪いだろそれは]
[ちくわ大明神]
[誰だよ今の]
そんな訳で、ツクヨミにログインしてから配信を始めた。因みに、普段は戦闘しながら配信をしているのだが、俺が真相は絶対バレたく無いって事も踏まえて、今は人気の少ないところに来て雑談配信的な事をしていた。
「んじゃまあ結論から話すが……アレは俺だ」
[まあ、何となくそう思ってはいた]
[嘘でしょ?俺普通にわからんかったんやけど?]
[俺も]
[おいどんも]
[拙者もでござる]
[こいつらキャラ濃すぎるだろマジで]
[うーん、確かにお前だってのは戦闘シーンとかで察せれたから良いんだけどさ、何でそんなことしたんだ?]
……一応確認しておこう。流石に怖いし、これが酒寄達にバレたらもうお終いだからな普通に。
「…………これ、メンバー限定の配信だよな?俺がこの枠開いてて何だけど……」
[?まぁそうだな、何だ?聞かれたらまずい話でもあるのか?]
[どしたん?話聞こか?]
[やめなって!!]
[まぁ上の奴らは置いといて一回話してみろよ]
……たまにこういう奴が居てくれると本当に助かるんだよな。このままここに居てくれ。
「そうだな……まず、前提から話すが、俺は百合の守護者だ」
[??????????]
[コイツマ?]
[寝言は寝て言えよ^_^]
[多分それ最後に(笑)がつくだろ]
[今まで犯した所業を踏まえても尚その称号を名乗るのか?]
[いや、まあここは一旦そういう事にしておこうぜ]
「何でだよ!?……いや、最近は何とかなってるけど少し前の俺酷かったもんなあ……」
本当にあの時は酷かった……まあその経験を活かして俺は生まれ変わったんだよな!もう今の俺に敵は居ねえ!!かかってこいよラブコメ神!!お前が来ても今の俺なら薙ぎ倒せるからなあ!!
「まあ、俺が百合の守護者かどうかはその内じっくりと話すとしてだ……諸君、人が仲良くなる為に必要なものは何だと思う?」
[何が始まったな]
[詐欺っぽくて草]
[うーん?やっぱ話し合いとかそんなんじゃ無い?]
[共通の趣味とかあれば尚良しだよな]
………まあ、それらもそうではあるな。
「成る程な、確かにそれらも大事ではあるだろう」
だがだ、俺が重要視したのはそれじゃあ無い。それは──
「だが、俺が重要視したのは『共通の敵』だ」
[共通の敵?]
[あーね、何となく言いたい事は分かったわ]
[割とありがちかもな、そういうの]
そう、人は強大な敵が現れた時、力を合わせて打倒しようとする。そんな感じで、俺を敵として据えて乗り越えられたらなんか仲良くなるんじゃね?って感じで思いついたのがこの作戦だ。
「正直あの子達は絶対に性格悪く無いんだけど、俺という『倒さなければならない敵』を前にしたら流石に敵判定すると思ってな。仮想の敵を作り上げ、それを見事打破したことで『やったー!!』って感じになって絆が深まるって寸法だ」
[はえー]
[要はスケープゴート的な事を自分でやったって事やな?]
[コイツそんな事まで考えてたのか]
「当然だろ?俺は百合の守護者。ありとあらゆる手段を用いて百合を遂行する男だからな、これしきの事はいくらでも考えられるんだよ]
まあ、その後に共闘することになるとは思ってもいなかったが……そこは俺のリカバリー力で何とか知り合い程度の関係性にとどめることができた。……今までの失敗が、この成功を創り上げたんだと思うと、思わず泣きそうになるな………
[ここまで考えられるのに何でいつも失敗続きだったんだ……?]
[コレもう七不思議だろ]
[いや何のだよ]
[ツクヨミ七不思議]
[いや聞いたこともねえからそんなもん……え?あったりする?]
[今作り上げた]
[◯ね]
……それはそうなんだよな、これでも毎回作戦は練ってるはずなんだが、何で毎回失敗続きなんだ?いくら何でもそこまで悪い作戦は組んで無いはずなんだが……
と、そんな事を疑問に思っていると──
「ふーん、成る程成る程〜、な〜んでツー君がそんな事したのかヤッチョ分からなかったんだけど……こういう事だったのか〜」
「そーなんだよ、全ては俺の計画通りだったって訳だ!」
「流石だね〜」
「だろ?やっぱ俺って百合の守護者なんだよな……」
うんうん、自信も湧いて来たわ。
[志◯ー後ろ後ろー]
[……………なあ、守護者?お前、誰と話してるか分かってるか?]
[コイツほんま……]
「あ?何言ってるんだ?ここに居るのは俺……だ、け……?」
……ん?ちょっと待て、なんか調子に乗り過ぎてたせいで気付かなかったが……言われてみれば俺、誰かと話してた様な……?
そう思い、少し振り返ってみると……
「じゃじゃーん!どうどう?驚いたー?」
「」
そこに居たのは、電子の歌姫様でした。……いやなんで?
あまりにも突然過ぎたので呆然としていると……ヤチヨが物凄く悪そうな顔をして俺に話しかけた。……なんか嫌な予感するんだけど気のせい?
「………ねえねえ、いきなりなんだけど、ヤッチョものすごーく面白い事思いついたんだよね〜、言って良い?」
「………なんだ?」
何故だろうか……寒気がする。こう、今までして来たことが最悪全てパァになってしまう様な、そんな事を言ってくる予感がする。
と、俺が身構えていると───
「さっきツー君が言ってたこと、かぐや達に言って良い?」
恐らく現時点でトップクラスにヤバい事を言い始めた。ヤバいなんてもんじゃ無い!今まで頑張って知り合い程度の関係値にしたのにそんな事バレたらおしまいじゃねえか!?好感度がどうなるかが予測できんくなるからやめてくれまじで!!
そう思った時にはすでに俺の行動は終わっていた。
「お願いしますそれだけはご勘弁を、何でもしますんで」
ありったけの誠意を込めて全力で土下座した、それだけだ。
[早すぎワロタ]
[美しい……本気の土下座だ。私がこの域に達したのは20代後半……]
[プロやね──]
「………ん?今何でもするって言った?」
「ゑ?」
ちょっと待てやらかした。なんか別方向にやばくなって来た気がするんだが?もうどうしたら良いんだよこれ。
「どうしよっかな〜?」
……やべえ、過去一ヤバいかもしれん。ただでさえヤチヨが俺のことをどういう存在として捉えてるか分からねえってのに、何でもできる権利をむざむざ与えちまうとは……やべえよほんと。
「あのー……?出来れば俺にちゃんとできる範囲のものにしてもらえねえか……?流石に無理難題押し付けられてもできねえからさ」
「そ〜だね〜……良いよ?けど、その前に一回配信閉じてくれない?ゆっく〜りお話したいからさ?」
「………とのことだ、配信は一旦これで終わりにする」
[おお……まあ、強く生きろよ?]
[表情がなんか悲壮感すごくて草]
[無事に帰ってくる事を祈ってるわ]
[まあ頑張れよw俺はお前が苦しんでるだろう姿を想像して、それを肴に酒飲んどくわ]
………最後の奴は俺が直々にケジメ付けに行くか。
と、そんな事を思いながら配信を閉じた。
さて……どうしようかなコレ?逃げるか……?いや、立地的に無理そうだし、何よりここで逃げたら後が怖い。ここは待つしか無いな……
さながら刑罰を受ける前の罪人の様な心持ちで、ヤチヨが何を言ってくるのか考えていたら───
「じゃあさ、ヤッチョと少しお話ししない?場所変えてさ?」
と、そんなありふれた事を提案して来たのだった。
◯
場所は変わり、見晴らしのいい高所にやってきた。
「ここって見晴らし良いよね〜。ヤッチョお気に入りの場所なんだ〜」
「へー、そうなのか」
確かにここから見る景色は絶景というに相応しい物だろう。人々の営み的なものがここからの光で分かる。活気が伝わってくる様だ。
「そうなんだよ〜……さて、それじゃ、本題に入ろっか?」
「……ああ」
………一体何をお願いされるかは見当もつかないが……頼む……!!なんか割と楽そうな奴にしてくれ……!!
そう心の中で祈っていると、ヤチヨは笑顔で──
「じゃあ、ヤッチョと今度デートしよっか?」
「─────?」
ん?でーと?ああ!date、日付の事かよ!まぁいきなり英語言いたくなることってあるよな!何だよ驚かせやがってははは………は?
「はああああああぁぁぁぁ!!!!!????」
え?なんで?いきなりすぎだろ流石に?というか、何でそんな親しみを持った目を俺に向けてくるの?……いや、なんか、気のせいか……?どこか濁ってる様な……?
「うん、デートだよ〜!!明日の……この時間に、ここ集合ね?何するかはフィーリングって事で!」
「あ、ああ……いや、分かったけど……なんで俺と?」
もうわかんない、おれもうさいきんかんがえすぎてあたまおかしくなりそう。ゆりほしい。
「ん〜……それも、また明日伝えよっかな!その方がワクワクするでしょ?」
いや、困惑しか無いんだよなあこっちは………
と、そんな事を考えていると──
「ふふっ、そこまで話しては無いけど、いーっぱい悩んでる様だし、ここらでヤッチョは退散しますかね〜」
いきなりそんな事を言い始めた。いやまあ、考える時間をくれるのはありがたいが……考えても分からなさそうだなコレ。
すると、ヤチヨは目の前まで来て、俺の手を握ってこう言った。
「────一緒に楽しもうね?」
………うん、あかんコレ。なんかよく分からんけど本当にダメな気がする。具体的にはもう今までの数倍以上の危険度がある気がする。
そんな事を考えていると──
「それじゃ!!さらば〜い!!!」
と、満足したのか、ヤチヨはそんな事を言い残して去っていった。
「…………明日、どうしようかな俺」
「………私の事、もーっといっぱい考えてね?」
と、どこか湿度を持った表情で、少女は呟くのだった。
やめて!ヤチヨの思いで、ヒイロの心を焼き払われたら、今までヒイロが積み上げてきた百合の守護者としての自尊心が燃え尽きちゃう!
お願い、死なないでヒイロ!
あんたが今ここで倒れたら、百合を成し遂げる約束はどうなっちゃうの?
ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、運命に勝てるんだから!
次回「ヒイロ死す」デュエルスタンバイ!
はい、一回やってみたかったんですよね。これ。
そんな訳で、また次回お会いしましょう!