百合の間に挟まるなんてイヤだー!!!   作:NTT.T

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前回に引き続き、書きたい事を詰め込み過ぎてものすごく長くなってしまいました。

今後こういうことはしない……とは確約できないので、ご了承ください。

それでは、どうぞ!!



百合の間に挟まる奴は──

 

接ぎ人(アルス・マグナ)

 

 

それは、魔法を使う際、より早く体の必要な器官に内因性魔術演算子……要するに、魔力を伝達しようとする時に用いる『魔力線』を用いる業である。

 

 

 

魔力を持ち合わせていない無生物に、魔力線を無理矢理通せばどうなるのか?

 

 

 

解は至極単純だ。『魔力が流れた箇所は、その瞬間だけ存在しない事になる』

 

 

 

この理論は、二条ヒイロの体を構成している物質である魔術演算子が、かぐや達が存在しているこの世界において存在するはずのない物質である事で、より強固な理論となっている。

 

 

 

本来はこの世界に無いものを、既に存在しているものに移植する。そんな事をすれば、少なくとも良い事は起きないだろう。そう解釈して貰えばいい。

 

 

 

兎も角、コレを利用し、事物に魔力線を通し、魔力を通す事でその箇所に『不全』を作り出し、その瞬間に切断を行う事で不存在を確定させる荒業、それが接ぎ人(アルス・マグナ)である。

 

 

 

 

 

コレを用いれば、理論上何でも斬る事ができるのだ。それこそ──隕石でも。

 

 

 

 

問題は、魔力線接続(コネクト)抜刀と切断(ディスコネクト)魔力線破棄(シャットダウン)という一連の流れを文字通り、神速で行う必要があるという事だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………そっか。確かに接ぎ人(アルス・マグナ)なら、隕石も斬れるけど……あの馬鹿!!隕石がどれだけヤバいか分かってて言ってるの!?ヤッチョが、私がどれだけ心配してると思ってぇ……!!」

 

 

 

 

ヤチヨは激怒した。必ず、かのクソボケ(ヒイロ)理解(わか)らせなければならないと決意した。ヤチヨには、魔法の原理がわからぬ。ヤチヨは、電子の歌姫である。歌を歌い、ライバー活動に勤しんで来た。けれども、簡単に居なくなりそうなヒイロに対しては、人一倍に敏感であった。

 

 

 

 

ここ最近、ヤチヨはヒイロの動向を見るために監視カメラを時々ハッキングし『どんな風に過ごしてるのかな〜』なんて、呑気な事を考えて見ていた。

 

 

 

 

が、ここで異常が発生した。

 

 

 

 

待てど暮らせど、ヒイロが家から出て来ないではないか。ヒイロが家から出ないことなどあるはずが無いと、ヤチヨは知っていた。

 

 

 

 

確かに、アニメの鑑賞やゲームを一日中している時があるのは事実だが、それは休日の話。その日は平日だった。つまり、学校があるはずなのだ。

 

 

 

 

だというのに、いくら待っても家から出て来ないどころか、お見舞いに来たであろう彩葉達が涙を溢しながら帰っていくでは無いか。

 

 

 

 

 

ここで、ヤチヨは察した。そして───ひどく悲しんだ。

 

 

 

 

 

当然である。四百年ぶりに想い人と再会したと思ったらまた消えたのだ。ふざけるなと、私の事なんだと思ってるんだと涙を流しながらそれはもう長いこと泣いていた。

 

 

 

 

だが、泣いてばかりいられない事にヤチヨは気づいた。

 

 

 

 

そもそも、二条ヒイロがこの地球上で死に至るなど、ほぼあり得ない事なのだ。つまり───何処かを探せば確実に見つかることに気が付いた。

 

 

 

そこからは狂気に取り憑かれたかの様に、監視カメラや有りとあらゆる情報網を駆使してヒイロを探した。だが………見つからなかった。

 

 

 

故に、この事態を解決させるためには彩葉達の力が必要であると悟り、待機していたという訳である。

 

 

 

なぜなら、彩葉がこんな終わり方(バッドエンド)を認めるはずが無いと、確信していたからである。

 

 

 

 

 

 

 

「………あのー、ヤチヨさん?ヒイロからー…伝言があるんですけど……」

 

 

 

 

余りの怒気に彩葉も抱いていた怒りが萎縮してしまい、ヤチヨに敬語で話すレベルで怯えていた。

 

 

 

 

 

「………うん。聞かせて?」

 

 

 

 

 

「………『ごめんな』だそうです」

 

 

 

 

 

ピキッ、と音が聞こえるレベルで青筋を立てた女神(ヤチヨ)が、そこに居た。

 

 

 

 

 

「………ふざ、けんなぁぁ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

ここに来て、数百年分の不満が大噴火した。

 

 

 

 

 

 

「謝るくらいなら何かもうちょっと言い残してよ!?その程度で済む程簡単な関係じゃ無いはずなんだけどなぁ………!!……やだよ………また……置いて、行かないでよ」

 

 

 

 

 

 

その悲しそうな表情で、その一言で、彩葉の怒りも再燃した。

 

 

 

 

 

 

………目の前の私の推しの心を傷付けたのは誰だ?

 

 

 

 

 

 

ヒイロである。

 

 

 

 

 

 

…………私達の心を傷付けたのは誰だ?

 

 

 

 

 

 

それも、ヒイロである。

 

 

 

 

 

「……ねえ、かぐや。私多分今までに無いくらいキレてるんだけど、この感情って至極当然のものだよね?」

 

 

 

 

 

能面である。怒りを超え、最早無表情と化した鬼神(彩葉)が、そこに居た。

 

 

 

 

 

「ひいっ………!!うんうん絶対正しいよソレ!!うんうん!!」

 

 

 

 

 

余りの恐怖に頭をブンブン振るbotと化してしまったかぐや。

 

 

 

 

 

もうなんか色々カオスである。

 

 

 

 

 

……けど、ヒイロの目的がはっきりした事で、ヒイロがどこにいるかも自動的に分かった。

 

 

 

 

「………ヤチヨ。ヒイロがどこにいるか、私分かったんだけど……答え合わせしていい?」

 

 

 

 

 

ほんの少し落ち着いたのか、いつも通りにヤチヨに話しかけた彩葉。

 

 

 

 

 

「……うん。私も分かった。ヒイロは───」

 

 

 

 

 

そして、2人は辿り着いた───正解に。

 

 

 

 

 

「「月にいる」」

 

 

 

 

 

恐らく、隕石を斬るために必要な移動手段。つまり、ヤチヨが乗っていた宇宙船のような物を手に入れる為に月にいるのだと推測した。

 

 

 

 

 

そして、幾らヒイロの肉体が月人と近似性(厳密に言うと両者とも肉体を持っていない等)を持っていても、メンテナンスの様な物が必要な筈だと、そうも推測した。

 

 

 

 

 

つまり、一刻も早く準備をする必要があると言うわけだ。

 

 

 

 

 

 

「……なら、ヤッチョが月に行くための準備しとくよー。月にいれる時間は少ないけど………彩葉もそれまでに言いたい事、いーっぱい考えて来たらいいと思うよ」

 

 

 

 

 

「うん。そうしとく……あと、他にも連れて行きたい友達が居るんだけど、良い?」

 

 

 

 

 

「全然大丈夫!私達含め、4、5人までなら大丈夫だよー!」

 

 

 

 

 

だが、2人は悟っていた。ヒイロが目的を果たそうとした時は──何があってもそれを曲げないのだと。

 

 

 

 

 

なら、できることは一つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

精一杯の──応援(愚痴)である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………にしても、数千年生きてたのかアイツ……そりゃ勝てねえわ」

 

 

 

 

呆れながらそんな事を呟く帝。

 

 

 

 

「道理だな」

 

 

 

 

「それなー」

 

 

 

 

それに雷と乃依も同意した。

 

 

 

 

 

此処に居るは、かつて月人と立ち向かうために背中を預けた味方達。

 

 

 

 

 

即ち、ブラックオニキス。そしてROKA、まみまみ、かぐや、いろPである。

 

 

 

 

ここには当然ヤチヨもいる。武器だけとはいえ、共に戦った仲間なのだから。

 

 

 

 

武器をヒイロに預けた事そのものが、運命に刃向かおうとする意思を示していたのだ。

 

 

 

 

「………なんかもう、色々ありすぎて疲れたねー?まみまみ?」

 

 

 

 

 

「そだねー……なんかヒイロが月にいるーとか。実はヒイロ滅茶苦茶長生きしてるんだよーとか……情報量多すぎって感じ」

 

 

 

 

 

「まあまあ、そのストレスをあの馬鹿(ヒイロ)にぶつけたら良いだけだから!………私も言いたい事いっっぱいあるし!!」

 

 

 

 

 

「………彩葉。なんか変わったね?」

 

 

 

 

 

芦花が、そんな事を彩葉に言う。

 

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 

「いやー?かぐやちゃんが来る前くらいはさ。なんかこう……ちょっとモヤっとしてた感じがしてたからさー?けど、今の彩葉は、スッキリしてる感じがするんだよねー」

 

 

 

 

 

 

「分かる」

 

 

 

 

 

 

………そう、なのかな……そうだったらいいな。

 

 

 

 

 

 

「よし!それじゃあ改めて作戦内容を説明するよー!!」

 

 

 

 

 

 

「おー!!」

 

 

 

 

 

 

ヤチヨがここで切り出し、それに元気よくかぐやが反応した。

 

 

 

 

 

 

「まず!ツクヨミと月は理論上近いので、それを利用して月とツクヨミを繋げます!それで、みんなのツクヨミにいるアバターを月に送る!!」

 

 

 

 

 

「制限時間は向こうの時間で十分!これを超えたら精神を肉体に戻すことが出来なくなるから、注意して!……まず、何とか月人を退けてヒイロに接触。そして、彩葉、ROKA、かぐや、帝、そして私はヒイロに伝えたい事を言う事!以上!!」

 

 

 

 

 

 

「………これ、作戦なのか?いや……まあいいか」

 

 

 

 

 

 

 

帝が少し疑問に思ったのか、そんな事を言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、この男。妹を誑かした可能性のある男と改めて対面したかった為、取り敢えず口出しはせずにいた。

 

 

 

 

 

 

因みに、少し前にこの面子で『二条ヒイロ』を止める事は出来ないのかと考えてみたが、それは基本的に、武力的にも精神的にも不可能であると結論づいているので、やる事はコレしか無いのだ。この男(ヒイロ)、シンプルに迷惑をかけすぎである。

 

 

 

 

 

 

「よーし、みんな、準備ははいい!?」

 

 

 

 

 

 

「「「「「うん!!(おう!!)」」」」」

 

 

 

 

 

 

「じゃあROKA。私の分も思いっきり言ってこいよー?」

 

 

 

 

 

 

「りょーかい!」

 

 

 

 

 

 

「かぐやも頑張ってくる!!」

 

 

 

 

 

 

「うん、頑張れ頑張れー!!」

 

 

 

 

 

 

「帝ー。いってらー」

 

 

 

 

 

 

「無事に帰還する事を願っている」

 

 

 

 

 

 

「おう!」

 

 

 

 

 

 

みんなが思い思いの事を伝える。

 

 

 

 

 

 

「………因みに、ヤチヨってツクヨミと月を繋げてるんだよね?そんな大変そうなことしてるのに……良く来れるね?」

 

 

 

 

 

 

シンプルな疑問を彩葉は抱いた。

 

 

 

 

 

 

「あーそれね。何とか感覚を共有してる自分の分身を一体だけ連れていくことが出来そうだから、ついていこっかなって思ってさー。……それに、言いたい事は山ほどあるし」

 

 

 

 

 

 

どこか恨めしそうな表情でヤチヨは呟いた。

 

 

 

 

 

 

「………よし、それじゃあ、しゅっぱーつ!!」

 

 

 

 

 

 

そして、自分の感情を誤魔化すかの様に、ヤチヨは出発の号砲を鳴らした。

 

 

 

 

 

そして五人は、月の世界へと入っていくのだった──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………なんか、思ったより静かだな」

 

 

 

 

 

帝がそう呟く。

 

 

 

 

 

「そう、だね……これでもヤッチョ達は侵入者なんだけど、それにしては警備が薄い……と言うか……無い?」

 

 

 

 

 

ヤチヨ達が侵入した場所は、竹藪の様な場所。そして少し先には──屋敷の様なものがある。

 

 

 

 

 

「なんか、ここまで綺麗に目の前に屋敷があると……誘導されてるみたいに感じるね」

 

 

 

 

 

芦花の言葉にハッとした。

 

 

 

 

 

 

「………そっか。ヒイロは私達がここに来ることも想定してたんだ」

 

 

 

 

 

 

だから、私達が来ても何もしない様にって………ふざけやがって。自分の事は無視する癖に、私達の事は心配───

 

 

 

 

 

 

「………彩葉?顔怖いよー?」

 

 

 

 

 

 

かぐやにそう言われたので、少し深呼吸をした。

 

 

 

 

 

 

「………ふう。うん、大丈夫だよ。かぐや」

 

 

 

 

 

 

そして、すでに扉が開いている門を潜り、屋敷の中に入った。

 

 

 

 

 

 

古き良き日本の古い建造物といった感じで、部屋を区切る障子や襖があった。

 

 

 

 

 

 

そして、廊下を歩き、襖を開け、数々の部屋を後にすると──見覚えのある奴(・・・・・・・)が、胡座をかいて座布団の上に座っていた。そして───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…やっぱ来たか。ホントは来てほしくなかったが……お前らなら、そうすると思ってたよ」

 

 

 

 

 

 

と、そんな事を呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は少し戻り、月人と交渉をした後の話。

 

 

 

 

 

 

「………にしても、思ったより上手くいったな」

 

 

 

 

 

 

「そのようだな……まあ、ヒーロ君が敵意を観察期間中に見せなかったのと……単純に、僕たちの肉体を構成している物質が何なのかを知りたかった。この二つが要因だろう」

 

 

 

 

 

そう、月人との戦闘を終え、無事家に帰ったかと思えば、部屋の中に大量の月人が居てな。普通に殺されそうになったから──

 

 

 

 

 

 

『俺を殺さなければ、俺の体を構成している物質の研究ができるぞ?』

 

 

 

 

 

 

と言ったのだ。俺が死ねば魔術演算子は霧散するだけだからな。

 

 

 

 

 

結果、その交渉は、俺の危険性を監視した月人の報告により見事通ることとなり、体を研究させる代わりに、月人が開発していた宇宙船に乗せてもらうことになったのだ。

 

 

 

 

 

まあ、その研究マジで一瞬で終わったんだけどな……

 

 

 

 

 

兎も角、ここまでは凡そ完璧だ。月人のオーバーテクノロジーで、地球にぶつかる予定の隕石の現在位置まで特定してもらったし、もう月人様々と言ったところだ。

 

 

 

 

 

と言う訳で、現在はその宇宙船のメンテナンスを月人達がしてくれているらしいから、待っている所だ。

 

 

 

 

 

 

「しかも、無人でオート操作だろ?もう何でもありだな」

 

 

 

 

 

 

「……少なくとも、君が元いた世界では考えられないほど此処は発達している。見ているだけで『興味』が湧いて来るな」

 

 

 

 

 

 

「それは俺も同意だ」

 

 

 

 

 

 

そして、少し無言の時間が続く。

 

 

 

 

 

 

アルスハリヤが、ここで話しかけて来た。

 

 

 

 

 

「さてヒーロ君。君は人類史上、いや魔人史上初、生身で宇宙に立ち、その身一つで隕石に立ち向かうという偉業(愚行)を成し遂げようとしている訳だが、気持ちの程は如何かな?」

 

 

 

 

 

 

「……やっと、ここまで来れたなって。そう思ってるんだよ」

 

 

 

 

 

 

長かった、本当に。ここまで積み重ねて来たものは全てこの時の為にある。当然自信はある。だが………

 

 

 

 

 

「分かんねえ事だらけだ。俺は自分の周囲に、これまで蓄えて来た魔術演算子を展開する事で魔法を行使しようとしてる。それを擬似的な宇宙服としても運用しようとは思ってるんだが……そもそも、宇宙で魔術演算子はどうなる?」

 

 

 

 

 

俺の問いかけに、アルスハリヤは首を振った。

 

 

 

 

 

 

「さあな。全くの未知だ。それに、宇宙で我々はどの程度活動出来るのか………それすら分からない。生身の人間なら、十数秒程経てば酸素不足で気絶し、一分半程経てば死ぬらしいが……まあ、十五秒を宇宙空間での活動限界としておこう」

 

 

 

 

 

 

「十五秒、か………丁度魔眼の使用限界ぐらいじゃねえか」

 

 

 

 

 

 

 

なら、決め切れるな。

 

 

 

 

 

 

 

……無事、帰れたらそれでも良いが。……最悪、俺が死んだとしても──これだけは成し遂げる。

 

 

 

 

 

 

決意を固めていると、部屋の外から足音がするのに気がついた。月人とは違って、何処か不規則なリズムだ。つまり──

 

 

 

 

 

 

「止めに来たか………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なら、例えお前らを押し除けてでも、成し遂げて見せる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?わざわざ俺の所まで来てどうするつもりなんだよ?俺に敵わないのは分かってるだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

……頼む。ここで止まってくれ。俺はお前らと戦いたくなんて無い。

 

 

 

 

 

 

 

「………ヒイロ!!」

 

 

 

 

 

 

 

芦花がいきなり俺を呼んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「……何だよ?言っとくが、俺は絶対に止ま───」

 

 

 

 

 

 

 

「違う!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、今までの鬱憤(想い)を晴らすかのように、涙を流しながら──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は、私は!ヒイロが死ぬって言うなら…!!絶対に、ぜーったいに、幸せになってなんかあげない!!だから、だから───!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

───ありのままを、叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「生きて、帰って来て!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、応援だった。死んでほしく無いと、止まって欲しいと、そう思っている筈なのにも関わらず叫んだ、愛の告白(エール)だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒイロが言葉を失っている間に、かぐやも少し泣きながら思いを叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そーそー!!ヒイロがいないとハッピーエンドじゃ無いんだからさ!!ちゃーんと帰って来る事!!そんで、紅茶の淹れ方とか、他にも色々いーっぱい教えて!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、願いだった。ありふれた、それでいてヒイロが居なければ成立しない、日常(奇跡)だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ヒイロ。私さ?結構怒ってるんだけど、何でか分かる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

まるで噴火直前の活火山かのように、声を震えさせながらヒイロに問いかける彩葉。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………いや、分かんねえな」

 

 

 

 

 

 

 

「……………っ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

今まで下を向いていた彩葉が、初めてヒイロの方を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

泣いていた。ただひたすらに、怒りのまま泣いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なんで!!何で!!私達に殆ど何も言ってくれなかったの!?あんなのじゃ、納得出来る訳……!!無いじゃん!!例え、ヒイロの助けになれないんだとしても、さあ………!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

溢れてくる涙を拭きながら、必死に訴える彩葉。

 

 

 

 

 

 

 

 

「言って欲しかった!!不安だって!!死にたいなんて思ってないでしょ!?なのに、なのに何で……相談の一つもしてくれないんだよ……友達なら、頼るもんなんじゃないのかよ………!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………彩、葉……」

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、怒りだった。単純な感情で、それでいて、相手の事を真に想っていなければ出てくることの無い、叫び(想い)だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

……俺は、俺は……こんな、こんな顔をして欲しかった訳じゃ、無かった筈だ。もっと、笑顔で……幸せでいて欲しかった筈だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

なのに、この様はなんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

これをすれば幸せになると、そう思い込んでいた。けど─俺のしようとしている事は、間違い、なのか………?いや、だとしても俺は──

 

 

 

 

 

 

 

「………二条」

 

 

 

 

 

 

 

「………帝…」

 

 

 

 

 

 

 

 

彩葉と同じく、どこか怒りを堪えた表情で俺のことを見据える帝。

 

 

 

 

 

 

 

 

「別にな、俺らはお前のしようとしてることを否定したい訳じゃねえ。この子達は……お前が居なくなるのが、嫌なだけなんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

ただな、と続ける帝。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………覚えておけ!!お前は!!俺の妹を泣かしたんだ!!もしコレで!お前が失敗して『帰ってこれませんでした』なんてなってみろ!!その時は……俺が地獄まで、絶対にお前を呪いに行ってやるからな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

それで少しスカッとしたのか、少し落ち着いた口調になった帝。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……だから、帰ってこいよ。お前には興味があるっていつか言ったろ?語り合おうぜ。あと……妹の可愛い所、聞かせてくれ。お前は『百合の守護者』なんだ。なら、それくらいの事は朝飯前だろ?」

 

 

 

 

 

 

 

それは、激励だった。そこまで関わりはないが、死んで欲しくないからこそ出てくる、単純な約束(もの)だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その一言に少し落ち着いた彩葉が「ち、ちょっとお兄ちゃん!?」と頬を赤くしながら反応した後に───

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ああ。分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

と、ヒイロは返事を返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………さて、言いたい事は凡そみんなが言ってくれたかなー?」

 

 

 

 

 

 

 

「………ヤチヨ」

 

 

 

 

 

 

 

……いつも通りに見えて、どこか違う雰囲気を纏っているヤチヨ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ヤッチョは……ううん、私は、ヒイロとまた会えて嬉しかった。けど、離れ離れなんてのは………もう、嫌なんだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

そして、ヒイロの元に走り出したヤチヨ。そして、いきなり過ぎて固まっていたヒイロに抱きつき──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「約束。絶対に、何があっても、どれだけ時間が経っても帰ってくる事。帰ってこなかったら私───死んじゃうかもね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、耳元で囁いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきなり過ぎて頬を物凄く赤らめている彩葉。「わーお」となっているかぐや。少し頬を膨らませ睨んでいる芦花。そして「?????」と頭がショートしている帝で分かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ここがもし現実なら、キスもちゃんと出来て、感触も楽しめたのに……残念」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………もう、勘弁してくれよ。それは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

抱きつかれながら、天を仰ぐヒイロ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、これにて想いを伝えるイベントは幕を閉じ、いよいよ隕石を斬るという、小学生から大人までもが盛り上がる興行が幕を上げ───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………よし、覚悟はいい?ヒイロ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ゑ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あまりにも突然すぎて、返事を返すのがやっとだったヒイロ。

 

 

 

 

 

 

 

 

え?ちょっと待って?まだ何かある感じですか?というか、抱きつくのはもうやめて欲しいんですけど?抱きつくなら彩葉とかかぐやとか……

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、すぐ前にあるヤチヨの顔を見たその瞬間──ヒイロは後悔した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、あまりの怖さに言葉を失うレベルで怒っているのが分かったからだ。美人は怒ると物凄く怖いというのは事実なのだと、ここでヒイロは理解した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いつか言ったよね?無茶は絶対許さない(・・・・・・・・・)って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言いながら、目の前で頭を後ろに振りかぶっているヤチヨを見て、なんとなく察した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、ヤッバイかもしれんこれ、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間、ゴチンッ!!と物凄い音を立てて二人の頭は激突した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「!??!?!?!?」」」」

 

 

 

 

 

 

 

ここで大事な点は。ヤチヨには痛覚などないのに対し、ヒイロは体をこの月に持って来ている為、普通に痛い、と言うか脳が揺れると言うことである。

 

 

 

 

 

 

 

つまり、ヒイロが脳を揺らしている間に──ヤチヨは既に、次の行動に移っているという事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「───────」

 

 

 

 

 

 

 

 

守護天使(・・・・)さん!!後はよろしくー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

まっ……ずい!!コレ、右アッパーくらうな……!!体勢を、立て直さねえと……!!………動、けねえ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「アルス…………ハリヤ……………!!!!!て、めえ……!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

クソッ………!!またコレかよ……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪いなヒーロ君。君の目的は果たしてもらってもいいが、少し、小細工(・・・)はさせてもらう。死なれては困るからな。それに───乙女を怒らせたんだ。なら、罰は必要だろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………ああ、クソッ……!!!生きて欲しいってのは、純粋に嬉しいんだけど、さぁ……!!………いや、きっと……ヤチヨも、悲しんでくれたんだな……なら、コレは受けねえと、いけ、ねえか……………

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思ったのも束の間。気が付けばヒイロの顎下にはヤチヨの拳が迫っていて────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───コレで、少しは!!!!!反省、しろお!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

恐らく、この中で一番怒っていたのは、間違いなくヤチヨだろう。それをまるで蛇のように隠し、確実にこのバカ(ヒイロ)を裁くために虎視眈々と機会を窺っていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、純然たる怒りである。幾星霜の時を経て、積もりに積もった結果である、当然の報い(残当)だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

綺麗な右アッパーであり、正しく、現代の昇◯拳とも言えるレベルで完璧だった。コレはヤチヨが八千年も生きたからこそ成せた業なのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

基本的に勝てないだけであって、例外はある。という訳だ。

 

 

 

 

 

 

 

そうして───ヒイロ(最強)は、ここに沈んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ふう!!スッキリしたー!!よし、じゃあ帰ろっか!!」

 

 

 

 

 

 

 

いやー、普段なら絶対こんな事出来なかったし、満足満足!!

 

 

 

 

 

 

 

「え?ヤチヨ?ヒイロどうするの?」

 

 

 

 

 

 

 

かぐやが問いかけた。いきなり過ぎて何も分かっていないが、取り敢えずコレを聞かないことには何も始まらないからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?普通に置いていくよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「え????」」」」

 

 

 

 

 

 

 

「だって、このまま引きずって帰ったらー、絶対また私達の知らないところで無茶するでしょ?だったら、今の方がまだマシだと、ヤッチョは思う訳です」

 

 

 

 

 

 

 

「………なる、ほど?言われてみれば確かに………」

 

 

 

 

 

 

 

「そう、かも………?」

 

 

 

 

 

 

 

と、2人でなんとか自分の頭を納得させようとしている彩葉と芦花。

 

 

 

 

 

 

 

「………じゃあ、結局何でさっき殴ったんだ?それに、守護天使ってのは一体……?」

 

 

 

 

 

 

帝が尤もな質問をする。

 

 

 

 

 

 

 

「あー、それはね。ヒイロの中には同居人の人がいるんだー。で、その人?は、ヒイロの事を絶対に生かす為にいろいろ画策してくれるから、気絶させて人格を交代させたって事」

 

 

 

 

 

 

 

「………力技過ぎんだろ………」

 

 

 

 

 

 

 

色々とおかしい情報にげんなりしながらそう言う帝。その通りである。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あとは──────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……もう単純にムカついてたから、かな!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一言に、みんなで「ああ…………」となりながら、ヤチヨ達はツクヨミへと帰ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………待ってるよ。どれだけの時間が経っても。何があろうとも──逃がさないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………あ゛ー痛ってえ………アルスハリヤ、あれからどれくらい経った?」

 

 

 

 

 

 

顎がめっちゃ痛えよ、頭にも違和感が………

 

 

 

 

 

 

 

「さあ?僕の体内時計ならもう十分は経っている筈だが……後、宇宙船のメンテナンスが終わったそうだ。いよいよ宇宙進出になる」

 

 

 

 

 

 

「………お前、結局何したんだ?」

 

 

 

 

 

 

眉を顰めながらアルスハリヤに問うヒイロ。

 

 

 

 

 

 

「何、君に害はないと、そうとだけ言っておこう」

 

 

 

 

 

 

ホントかよ……まあでも、あんだけヤチヨ達を怒らせたんだし、必要経費だと思っとくか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分を納得させながら、俺は宇宙船に乗り、瞬く間に目的地付近まで到達した。

 

 

 

 

 

 

 

「………思ったより早かったな……と言うか、やっぱりこの船の構造は理解できねえな」

 

 

 

 

 

 

「残念ながら、工学的な知識までは持ち合わせていないからな。僕にも分からない。………さて、準備はいいか?この十五秒で、君が英雄となるか、はたまた何も成せなかった愚者となるかが決まる」

 

 

 

 

 

 

「………ああ、準備は出来てる」

 

 

 

 

 

 

「宜しい。では───宇宙(そら)への旅と洒落込もうか」

 

 

 

 

 

 

………俺、頑張るわ、みんな。

 

 

 

 

 

 

 

生きる為に!!そして──己が(百合)の為に!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

天井にあるハッチを開け、宇宙空間に飛び出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして─── 魔眼を(ひら)く。

 

 

 

 

 

 

 

残り───15秒

 

 

 

 

 

 

 

まず、事前に自身の魔術演算子を体外に展開した。

 

 

 

 

 

 

そして、俺は周囲に自分が飛び移れる足場がある事を確認し、魔術演算子を体外に展開したと同時にかけた強化投影(テネプラエ)で飛び出し、光剣(ルークス)を生成する。

 

 

 

 

 

 

この時、宇宙空間なのも加味して、自分の魔力を噴射するように用いる事でブースターとして活用する。

 

 

 

 

 

 

残り───14、13秒

 

 

 

 

 

 

 

そして、恐らく隕石の軌道上にある、足場となる浮遊している岩石まで到着。自分が動かない様に魔術演算子を変形させ、足場に固定して、その時が来るまで構えておく。

 

 

 

 

 

 

体外にある魔術演算子が少しづつ壊れているのがわかる。即座に新しい魔術演算子を展開する。

 

 

 

 

 

 

 

間も無く目の前から襲ってくる厄災(隕石)を、見逃すことのない様に、ただ目の前の視界に集中する。

 

 

 

 

 

 

 

必要のない感覚を全て消し、到来してくる脅威の為に捧げる。

 

 

 

 

 

 

 

そして────残り、7秒

 

 

 

 

 

 

 

 

「────来るぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

緋色の視界の中、煌めく星空に───余りに不釣り合いな、か細い一筋の光が在った。

 

 

 

 

 

 

 

 

それに沿わせる様に、機械的に、これまで幾度と繰り返して来た動作を行う。

 

 

 

 

 

 

 

そして、須臾の間──訪れた隕石に光剣(ルークス)が触れたその瞬間、魔力線、そして魔力をほぼ同時に展開、流し込み───焼き切る。

 

 

 

 

 

 

 

 

魔力線接続(コネクト)抜刀と切断(ディスコネクト)魔力線破棄(シャットダウン)

 

 

 

 

 

 

 

 

────斬った。

 

 

 

 

 

 

 

 

此処に、一筋の未来は成立し、不存在を存在させる剣(オムニポテンス・パラドクス)は為された。

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那、音速の数百倍で飛来した隕石は───二つに分かれ、彼方へと消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その直後、既に自身を構成している魔術演算子の凡そ半分を消耗していたことに気が付いた。

 

 

 

 

 

 

 

魔力線を伸ばした際、隕石の直径がかなり在った為消耗したのだろう。そこに流し込む魔力も同様だ。

 

 

 

 

 

 

 

何より、幾度となく自動的(オート)で、自分の限界を無視しながら魔術演算子を体外に展開したことによる反動が───此処で襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

残り───0秒

 

 

 

 

 

 

 

体を維持する事が困難になり、意識が途絶えて行く───

 

 

 

 

 

 

 

 

………ああ……これ、ダメそうだわ。……ごめんな、あんなに応援してくれたのに───みんなを泣かせちまう。

 

 

 

 

 

 

 

────けど、成功はさせたぜ、帝。道連れみたいな事にはなっちまったが、な。

 

 

 

 

 

 

 

ってまあ、こういう事じゃないのは、分かってるんだけど、な………

 

 

 

 

 

 

 

 

意識が途切れるのを感じる。自身を構成しているものの境界線が曖昧になっていく。───何も、感じられなくなっていく。

 

 

 

 

 

 

 

そして、意識が途切れる最後の瞬間。視界の隅で微かに見えたナニカ(・・・)を目に捉え、悪足掻きかの様に、ありったけの呪詛を込めて───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百合の間に挟まる奴は───死ね

 

 

 

 

 

 

 

 

と、心の中で唱えたのだった。

 





いやーもう、滅茶苦茶ですねこれ。自分で執筆しててなんなんですけど……

という訳で、二条ヒイロ君はお亡くなりになりました()

これで物語は終わり、という事で……今までありがとうございました()

良ければ高評価、お気に入り登録、コメントなどしていただけたら幸いです!

改めまして、今までありがとうございました()
















流石に冗談です。

という訳で次回、最終回です!

それでは、また次回!
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