百合の間に挟まるなんてイヤだー!!!   作:NTT.T

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番外編、スタート!!

にしても、なんか物凄い好評価増えててビビりました。なんかオレンジにになってるし、ゲージもマックスになってるし……

マジで嬉しいです。

あ、今回のお話にはとあるカードゲームの要素が混じってます。ローカルルールもあると思いますし、ツッコミどころもあると思いますがご了承ください。

それでは、どうぞ!



[蛇足〜] 百合破壊公道爆進
コラボしちゃおー!!


 

「………はぁ……もう色々滅茶苦茶だよマジで」

 

 

思わずため息をつく俺。

 

 

「んー?何が?」

 

 

俺のすぐ隣に座り、リモコンでテレビのチャンネルを変えている芦花が、そう返事をした。

 

 

「何がっていうか全てな!?いや、俺が悪いのは納得してるし待たせたのはそうなんだけどさぁ……!!」

 

 

何でこんな簡単に同棲を許しちゃったんですか!?芦花の御両親様!?ダメですって普通に!?俺ら高校生なんですよ!?

 

 

……いやまあ、厳密に言えば俺は約8000歳……になるのか。駄目だ、余計犯罪臭がする。

 

 

「諦めて受け入れろよヒーロ君。往生際が悪いぞ?こんな可愛い女の子が君の家に同棲してるんだ。このまま一夜の過ちを犯せば───」

 

 

無言でアルスハリヤの頭を掴み、壁に叩き付ける。

 

 

「ふぅ……じゃあまあ、話を戻そうぜ?」

 

 

「………まあ良いけどさ?一応私達もヤチヨから事情(・・)は聞いたし」

 

 

そう、何でも俺が居ない間に、ヤチヨは俺がどんな経緯でこの世界に来たのか、アルスハリヤが俺の中に棲みついていて、偶に意味分からん挙動をしてる時は大体アルスハリヤ絡みだーとか………割と色々説明してくれてるらしい。

 

 

いやそんなことはどうでも良いんだよこの際。それよりも、どうしても聞かないといけねえことがあるんだよ。

 

 

「一応、本当に、本当に確認だが………マジで俺の家に住むつもりなの?」

 

 

実の所2日前には芦花は俺の家に来て同棲し始めたんだが……頼む、何かの手違いでやめてくれたり───

 

 

「うん。というかこの前言ったばかりじゃん。……まだ分かってないなら続き(・・)、やりたい……?」

 

 

目を細めながら俺に微笑んでくる芦花。なんか小悪魔じみてるな……というか即答なのか……気の迷いであって欲しかった。

 

 

「大丈夫ですマジで」

 

 

即答だわこんなん。誰がもう一回(精神的に)死にたいと思うんだよ。

 

 

本当にあの時は酷い目にあった……かぐやが起きてから号泣して俺に抱きついて来たから思わず心臓発作を起こしそうになったし、説教もされるし……なんか芦花にキスもされたし。割とハードな奴。あれの続きとか洒落にならねえよ……

 

 

「そう?残念だなぁ………」

 

 

心底残念そうに呟く芦花。

 

 

………どうやって死んだら良いの俺?ここまで来たら死ぬしかないんじゃ……いや、死んだらコイツらが悲しむもんなぁ……駄目だ、贖罪できる気がしねえ。

 

 

と、俺が色々悩んでいた時。スマホに着信が届いた。

 

 

「ヒイロー?なんかスマホ鳴ってるよー?」

 

 

「そうだな。どれどれ…………」

 

 

連絡して来た相手を見た瞬間、思わず背筋が凍った。冷や汗すら出て来たかもしれん。

 

 

 

 

 

 

『ねーねーヒイロ!!ヤッチョとコラボしよー?』

 

 

 

 

 

 

………どういう心境でこれ打ってるのコイツ?少なくともブチギレてるのは間違いないと思うんだが………

 

 

「大丈夫ヒイロ?この前確か、ヤチヨから逃げ出して、そこから謝れてないとか言ってなかった?自業自得ではあるけど……」

 

 

俺に肩を寄せ、スマホの画面を覗き込みながらそんな事を言う芦花。近いね?辞めような?

 

 

というか、そうなんだよ。色々あってヤチヨにはまだ謝れてないんだよ俺……べ、別に逃げてるわけじゃねえんだ!!ただ、心には準備する期間が必要というか何というか……

 

 

『見てるでしょ?未読無視は辛いな〜?』

 

 

「何で分かるんだよ」

 

 

スマホのホーム画面に載ってる通知見ただけだぞ?あれか?とうとうエスパーにでも目覚めたか?宇宙人だし馬鹿げた技術力もあるだろうから、そんな事が出来ても不思議じゃないとは思うが………

 

 

……いや、流石に無視は駄目だよな。よし、これを機に謝ろう。勿論面と向かって謝るつもりだが、それはそれとして伝えられる時にちゃんと伝えるのが大事だと思ってる。

 

 

『すまん……その、色々と。面と向かって謝りたいってのもあるし、そのコラボ受けるわ』

 

 

と言っても、最近はそもそも配信すらしてないからな……いや厳密にいうなら出来なかったの方が正しくはあるが……

 

 

『ほー?中々往生際がいいじゃん?でも……そんなに怒ってないから安心してよ』

 

 

『ホントか?』

 

 

『ホントホントー。ヤッチョは嘘つきじゃないので』

 

 

絶妙に分かんねえなこれ。怒ってるのかそうじゃ無いのかどっちなんだ?

 

 

疑問を抱きながらも、シンプルにどんなコラボ配信にするのか気になったので、聞いてみることにした。

 

 

『それは分かったが、具体的にどんなコラボにする予定なんだ?』

 

 

『ふふふ………それはねー?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤロヨロー!神々のみんなー!元気してたー?」

 

 

[元気してまーす!!]

 

[やはりヤッチョは今日も美しい…きっと明日も美しいぞ]

 

[当たり前なんだよなあ]

 

[さすヤチ]

 

[毎日歌聞いて寝てます!そのお陰で毎日元気で過ごせてます!!]

 

[にしても、コラボ配信って予告してたけど誰とするの?]

 

 

その一言を待ち望んでいたかのように、ヤチヨは元気よく反応した。

 

 

「やっぱ気になるよねー?実は、みんなが喜ぶし、驚く事間違い無しの人を連れて来たんだー!それじゃ、今日のコラボ相手に登場してもらいましょー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かぐやっほー!!月からやってきたかぐやだよー!!」

 

 

「いろPです。よろしくお願いします」

 

 

まず登場するのはかぐやと彩葉。何でも半年ほど前から活動を再開していたらしく、現在も相変わらず物凄い額稼いでるとか何とか……末恐ろしいなマジで……

 

 

[おいおい楽しくなってきたわ]

 

[かぐやちゃーん!!いろPと結婚してー!!]

 

[いろPー!!!]

 

[最高にハイってやつだあぁ!!!!!]

 

[いええええええい!!!!]

 

[これを見れただけで今日は生きられるな……]

 

[まだ始まってすらないだろ]

 

[生まれてきてくれてありがとうございます]

 

 

同感だ。いろかぐ、かぐいろは至高なんだよなぁ……その間に俺が挟まっているのは誠に遺憾としか言いようがないが、これから何とかするしかねえ。

 

 

考え事をしていると、ヤチヨが俺のことを紹介しようとしていた。

 

 

「ふふふ……まだまだ行くよー!!お次は、何と今回が久々の復帰の───」

 

 

……何だかんだで配信すんのも一年ぶりなのか……よし。色々問題(・・)はあるが、誘われた以上やるしかねえ。覚悟するか。

 

 

「……これで大丈夫、なのか?……よう、お前ら。久しぶりだな」

 

 

俺が登場した瞬間、コメントの嵐が吹き荒れた。

 

 

[おいおいマジかよ]

 

[お前……生きてたのか!?]

 

[音沙汰なかったから心配してたわ]

 

[朗報、百合の守護者帰還]

 

[悲報の間違いでは?]

 

[どちらもありうる……そんだけだ]

 

[サンキューカッシー]

 

[確か、謎の白百合仮面V2さん?だったか?でも、一年前から活動停止してたと思うんだが……]

 

 

その質問は尤もだな。ちゃんと答えるとしよう。

 

 

「そうだな。活動を無断で停止してたし、事情があって連絡も出来なかったんだよな。すまねえ。けど、これからはまた活動する予定だから、良ければ見てくれ」

 

 

目を輝かせ、近くに寄ってくるかぐや。

 

 

「よろしくねー!ヒイr───」

 

 

神速に至る速さでかぐやの口を塞いだ彩葉。

 

 

「はいそこまでー!!だからかぐや、それは駄目なんだって!?」

 

 

……ありがとな彩葉。シンプルに助かるわ。

 

 

そして、俺たちのやりとりを見ていた視聴者は───

 

[今絶対白百合の名前言おうとしてただろかぐや]

 

[一年経っても尚ネットリテラシーは無いのか………]

 

[……おい待てよ?てことはまさか、白百合ってかぐやちゃんが名前を知ってるくらいには仲がいいってことか?]

 

[あ]

 

[確かに……]

 

[こいつ本当に百合を守護ろうとしてるのか?]

 

[側から見ればそうじゃないんだけど、コイツは多分ガチでそうしようとしてる]

 

 

コイツら無駄に頭回るな………普通に感心できるわ。

 

 

相変わらず止まないコメントを見て、ヤチヨは───

 

 

「ハイハイそこまで〜、みんなーヤッチョに注目!」

 

 

その瞬間、コメント欄が止まった。

 

 

うおっ!?唐突にコメントが止んだ……統率されすぎだろ。軍隊か?

 

 

あまりにも訓練されすぎているコメント欄に戦慄しながらも、俺はヤチヨが発する言葉を待つ。

 

 

……頼む。何かの間違いであの企画(・・・・)が没になっててくれ……!!じゃないと本格的に俺が死ぬ恐れがある。

 

 

だが、そんな俺の願いを百合の神は聞き入れ無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、今からUN◯をやっていくよー!負けた人は……一位から三位の人がそれぞれ選んだ罰ゲームをするってことで!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ……やっぱり、今回も駄目だったよ。

 

 

[U◯Oか……]

 

[みんなでやると盛り上がるんだよなー]

 

[やる相手いないが?]

 

[草、いやまあワイもそうなんやが……]

 

[いかん、雨が降ってきたな……]

 

[お前は大佐じゃねえだろ]

 

 

……いや、逆に考えるんだ………!非常にリスクのある内容だが、これは好機……!!ここで俺が一位になれずとも二位、三位に落ち着けば確実に百合が見れる!!

 

 

正にハイリスクハイリターン!だが……この勝負、勝ち抜いてみせる!!

 

 

 

 

 

 

 

と言うわけで、現在はツクヨミでヤチヨが作った彩葉の家っぽい所に移動し、◯NOのカードなどもヤチヨに用意してもらう事になった。

 

 

 

 

 

 

 

試合は確実に進行し───

 

 

 

 

 

 

 

「よし!ここで俺はリバース3枚重ねで行かせてもらう!」

 

 

なんだかんだ言ってみんな手札も少しずつ減ってきたし、試合も中盤って言った所だろう。

 

 

因みに俺が出したカードの一番上は青色だ。理由は特にない。

 

 

「なかなか手札強いね……取り敢えずこのカードかな〜」

 

 

そして青色の8を出してきたヤチヨ。カード重ねがなさそうなのはありがたいな。

 

 

と、俺が安堵に包まれていた時──かぐやがニヤリとした。

 

 

「……ふふふ、ならかぐやは───これだあ!!!!」

 

 

……なかなかやるなかぐや……!!そのムーブをしてくるとは──

 

 

かぐやが出してきたのは───ドロー2のカード。それも二枚重ねだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

U◯Oにおいて、一番受けてはいけない攻撃とは何か──誰が聞かれても同じ答えを出すだろう。それはドロー2、4だ。

 

 

故に、ここでカウンターができなければその時点で敗北が決定する。と言っても過言ではないレベルで大事なのだ。

 

 

……これでも俺は、師匠の意思を継ぐため、そして万が一に備えてマイUN◯デッキを持ち合わせている男だ……!!こんなところで負けるわけにはいかねえんだよ!!

 

 

恐らく未来永劫来ないであろう想定をヒイロがしていると、事態は確実に動いていた。

 

 

「よし、ならこれで!」

 

 

緑のドロー2を出してきた彩葉。だが……当然俺もこんな事があると想定していた為、ドロー2は持ってある……!!確実に凌げる……!!

 

 

「よし……完璧だ」

 

 

その一言と共に俺は赤のドロー2を出した……問題は、コイツらがまだドロー2を持っている場合だ……

 

 

もう俺の手札には無い。だからもう凌げねえ……頼む……!!たまには良い思いさせてくれよ……!!

 

 

俺はポーカーフェイスを作りながら、心の底で切実にそう願っていた。

 

 

「なら、これで大丈夫だね〜」

 

 

余裕の表情で赤のドロー2を出すヤチヨ……さあ、どうなる……?

 

 

 

 

 

 

 

 

「へへん!こんな時のために実はもう一枚持ってたんだよねー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてかぐやは───黄色のドロー2を出してきた。

 

 

「……嘘、だろ?」

 

 

馬鹿な……!!そんな事態をかぐやが想定する筈が……!!

 

 

俺はてっきり、かぐやが持ってるのはあの2枚だけだと想定していた、が……ブラフ!?

 

 

「かぐや?実は代行プレイとかしてたりする?」

 

 

「そんなわけないじゃん!?ねー彩葉〜何でそんな目で見てくるのー!?」

 

 

[いや、勢い余って全部出してドヤるのがかぐやちゃんじゃね?]

 

[実は頭がいいかぐや概念か……]

 

[これまた新解釈の登場だな……かぐや道は深い]

 

[てかちゃんとみんなドロー2持ってるの偉いな]

 

[まーなんだかんだ言ってみんな頭良さそうだしな]

 

[白百合は……どうなんだ?]

 

[頭が良いのか悪いのか絶妙にわかんねえんだよなぁ]

 

 

と、俺たちの試合を批評しているコメント欄。まあ、なんだかんだ言ってみんな頭はいいのかもな……俺は、どうなんだ?自分でも分からん。

 

 

だが、だ。流石にもう持ってないだろ彩葉?……いや待て、よくよく考えたらまだ出てないやつはある、のか?……嘘だよな?山札に眠ってるだけだよな?そうだって言ってくれよ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

だが───現実は残酷だった。

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ白百合、死のうか?」

 

 

彩葉も───ドロー2を持っていたのだ。

 

 

「……畜生……!!」

 

 

思わず俯いてしまうヒイロ。

 

 

…………何でみんなそんなドロー2持ってるんだよ……!!俺は当然返せねえし……待てよ、これで俺は何枚手札に加えないといけねえんだ?

 

 

「えーっと、私が2枚、かぐやが3枚、ヤチヨが1枚で白百合1枚だから……14枚かな?」

 

 

俺に微笑みながら絶望の宣告をする彩葉。

 

 

「………終わったぁ………」

 

 

[こ れ は ひ ど い]

 

[UN◯の理不尽なとこ出たなぁ……]

 

[特段ヤバいムーブを守護者がしてたわけでも無いしな……ドンマイ]

 

[やっぱこの顔面白くて好きだわー]

 

[ワインが美味え………!!]

 

[さあ、罰ゲームまで王手か?]

 

 

……いや、俺は絶対に諦めねえぞ!!こんなところで俺は死ぬ訳には──

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、いよいよ終盤戦といったところまで来た。

 

 

あの後かぐやは剛運で一抜け、ヤチヨも難なくニ抜けといった感じで試合を終えた。つまり───

 

 

「じゃあ、勝負といくか?」

 

 

「そうだね」

 

 

俺と彩葉の一騎打ちだ。

 

 

現在俺の手札は3枚。彩葉の手札は3枚といった感じだ。イーブンだな。ここまで手札減らすのホントに大変だった……!!

 

 

場に出ているカードは赤の7。

 

 

因みに、俺の手札の内容は緑の7、8、そして──緑のスキップだ。

 

 

「………俺はこれを置く」

 

 

置いたのは緑の7。これで色も変えれた。つまり、次のターンに色を変えられなければ彩葉のターンをスキップして、そこから8でフィニッシュだ。勝てるぞ……!!この勝負、貰っ───

 

 

そして、彩葉が何を出すかを見ていると──彩葉がニヤリと笑った。

 

 

「……ねえ白百合?こんな時、相手にほぼほぼ勝たせない方法って何だと思う?」

 

 

……突然なんだ?勝たせない方法……?

 

 

「……よく分からんが、カード運とかか?後は、自分が持ってるカードをしっかり管理して確実に勝てるようにする……とか?」

 

 

すると、彩葉は首を振り、俺にあり得ない事実を伝えてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相手が持ってるカードを全部予測、又は把握しておく事だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「………は?」

 

 

こいつは何を言ってるんだ?そんな馬鹿げた……事、が……

 

 

そこでヒイロは気付いてしまった。目の前の少女は紛れもなく天才であり───8000年分の情報を処理し切ることのできる人間だ。

 

 

確かにヒイロも8000年分の記憶を思い出したが……それはあくまで、ヒイロが魔人だったからである。そうでなければ確実に脳が死んでいた。つまり、人の身でそれを成し遂げた酒寄彩葉は───

 

 

間違いなく規格外であると言う事だ。

 

 

さらに言えば、彩葉はその記憶の中からピンポイントで必要な情報を抜き出し、そこから自分の知識と組み合わせ、見事ヒイロがいる場所を特定したのだ。なら、こんな事が出来てもおかしくはないだろう。

 

 

「ヒイロが持ってるカードは……緑の8、そして緑のスキップでしょ?」

 

 

「………………」

 

 

俺多分人生で一番恐怖を覚えてるかもしれん。そんな事が本当に出来るんですか?

 

 

[え?もしかして当たってるの?]

 

[ヤバすぎて草]

 

[どんな頭してるん?]

 

[いろP、お前人間じゃねー!!!]

 

[これにはタケシもびっくり]

 

[天才やね]

 

[マジかよ………]

 

 

俺と似たような反応をコメント欄がしていた。そりゃそうだよな?俺もそう思う。

 

 

確かに、もう山札の枚数は色々みんなが事故ってたのもあって結構減ってるが、だとしても予測できるのはおかしいだろ……!!

 

 

…………とはいえ、だ。

 

 

「そ、それで?俺の持ってるカードが分かったとして、それでどうする?」

 

 

例え俺の持ってるカードを推測されているのだとしても、彩葉の手札がゴミってるなら全然勝てる……!!

 

 

だが、そんな幻想も殺された。

 

 

「分かってないなぁ……要は、私は緑のカードを出さずに勝てるって言ってるの。分かる?」

 

 

「ハッタリだろ!?そんな事ある訳が………!!」

 

 

「あるよ」

 

 

俺の問いに即答する彩葉。

 

 

「じゃあ、まずはこのカードかな」

 

 

置かれたのはワイルドカード。……しまった!!場にまだ全部出てなかったのか……!!待てよ?じゃあやっぱこれまず───

 

 

「色は青で。ほら?次のターンだよ?」

 

 

「………くっ……!!」

 

 

山札からカードを引くが………駄目だ、これじゃ場に出せねえ。

 

 

引いたのは赤の1。当然場には出せない。

 

 

「黄の3、緑の1、赤の5、もしくは────」

 

 

「?」

 

 

次から次へと数字を言っていく彩葉。

 

 

いきなりこいつは何を言って………おい、まさか。

 

 

「うーん?それじゃあ……赤の1かな?」

 

 

「………………」

 

 

「正解?」

 

 

……いや反応しないの無理だろこれ。勝てんってホントに。怖えよ普通に。下手なホラーより怖いマジ。

 

 

「それじゃあ次はコレで。あ、UNO」

 

 

出されたのは青の6。当然俺は何も出せない。

 

 

いや待て…………ここで俺が青の8かスキップを手に入れたら重ねて色を変えられるし、何ならスキップが出れば勝てる!!

 

 

なら、ここで引くしか────

 

 

「因みに、青の8はもうヤチヨと私が出したからないよ?ワイルドカードもないし、当然青のスキップもない。全部覚えてるから」

 

 

「……………」

 

 

え?詰んだ?

 

 

そして俺が引いたのは、黄の、3………ホントに全部覚えてるのかよ……

 

 

「出せるカードはないよね?それじゃあ───コレで、おしまい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嫌だ……また俺の企みは破壊されるのか?俺は……こんな事が、こんな事が許されていいの────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ナイスゥゥ!!!!!]

 

[さすがいろPィ!!!!!]

 

[強過ぎて草]

 

[U◯OにおいていろPは最強、覚えておけ]

 

[今初めて知ったよそれ]

 

[さて、罰ゲームの時間だぁ………]

 

 

「そーだねー?負けちゃった訳だし、ほらほら早くー」

 

 

横でニヤけながらヤチヨは俺にそう言った。

 

 

因みに罰ゲームはさっきヤチヨに伝えられた。かぐやと彩葉はまた後日にやってほしいそうだ。………怖えよマジで。

 

 

はあ……こんな事(・・・・)百合の守護者的には絶対言ったら駄目なんだけどなぁ……けど、負けた以上しょうがねえか。

 

 

新しく積み上げた罪の重さを実感しながら深呼吸をし、自分なりに言の葉を紡ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤチヨ……その……あ、愛してる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───────」

 

 

 

 

 

 

 

そう、俺が受けた罰ゲームは『愛してる』とヤチヨに伝える事だ。何でコレ批判されないの?もっと俺にキレてくれよヤチヨの視聴者の誰か……

 

 

[………あれ?ヤッチョ?]

 

[ヤッチョの霊圧が……消えた?]

 

 

「………ガフッ………」

 

 

「え!?ちょ、ちょっと彩葉ー!!!???」

 

 

[おいなんかそっちで負傷者が出てるって!?]

 

[どなたか、どなたか医者はいないですかー!?]

 

 

………結局その後、彩葉はダウン。ヤチヨもなんか様子がおかしかったのでコラボ配信はまた後日やろうと言う事になり、幕を閉じたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜…何とか終わったな」

 

 

どこから現れたかもわからないクッションに身を任せる。恐らくヤチヨが出してくれたんだろう。ありがたい限りだ。

 

 

あの後、彩葉達は彩葉が回復した後にすぐログアウトした。何でも、彩葉は勉強したいらしく早めに切り上げたいだとか何とか……そのまま罰ゲームのこと忘れてくれねえかなぁ……無理だよなぁ………

 

 

「そだねー?というか、コラボ終わってから色々2人でやってみたけど……弱くない?ヒイロ?」

 

 

「お前がシンプルに強すぎんだよ」

 

 

何であんなに色んなジャンルのゲームできるの?天才だったり……いや、そりゃツクヨミ管理者なんだし天才ではあるか。

 

 

「まあね〜。それに、ヒイロに愛してるって言って貰えたし、ヤッチョは満足なのです!!」

 

 

ご満悦そうで何よりだな。

 

 

「………まんまと嵌められたわ」

 

 

彩葉があんなに強いのは想定外だったわ……今までUN◯なんてアイツとやったこと無かったから、あそこまで強いの分からなかったんだよなぁ……

 

 

「まー仕方ない仕方ない、私の彩葉が強すぎただけだから」

 

 

「強いなんてもんじゃねえよ……けど分かった。罰ゲームがある時にアイツに覚える系のゲームさせたら駄目だ。絶対アイツ勝つから」

 

 

もう二度とあんな思いはしたくねえ……

 

 

軽いトラウマを刻まれたが、そういえばやらないといけねえ事がある事を思い出した。

 

 

……ちゃんと、謝らねえと。

 

 

「ヤチヨ……その、あの時は逃げ出してすまん。……こんなので許されるかは分かんねえが………」

 

 

姿勢を正し、ちゃんと立ってからお辞儀をし、謝る。

 

 

……これで許してくれるか……?いや、そんな簡単には──

 

 

「え?別に良いよ?」

 

 

「………ん?」

 

 

は?どういう事だよ?だって怒ってるんじゃ……?

 

 

「さっきも言ったけど、ヒイロに『愛してる』なんて言われたのが嬉しかったからね〜……口説き文句的なことは昔言われたことある気がするけど、こんなの初めてだからと〜っても嬉しいんだ!」

 

 

それに、やっとヒイロとコラボ出来たしねーと嬉しそうに伝えてくるヤチヨ。

 

 

「だから、わざわざそこまで重荷に感じる事ないよー?こうしてヤッチョがいいって言ってるわけだし」

 

 

「………そうか」

 

 

……やっぱ優しいよな、お前。最初にこの世界で会えたのがお前でほんと良かったよ。

 

 

「……実の所さ?コラボ始まる前まではちょっっとだけ怒ってたんだけど……ヒイロとこうやってコラボ中に話して、◯NOして、はしゃいで……それだけで不思議と心が満たされてね〜」

 

 

案外ヤッチョもチョロいのかも?なんて冗談混じりに言ってくるヤチヨ。

 

 

「……そうか。また機会があったら、こんな感じで色んな事しようぜ。お前がやりたい事、全部叶えてやるよ。時間だけは有り余ってるからな」

 

 

不老不死だしな。それくらいのことは全然できるってわけよ。まあ、身体を構成してる魔術演算子の制御切ったら死ねるし、それがキツいわけでも全然ないが……いや、アルスハリヤがそれを許さねえか……まあ、後々相談だな。

 

 

これからの自分を想起していると、ヤチヨが話しかけてきた。

 

 

「……そっか。これからはこういう事も好きにできるんだね……ねえヒイロ?また一緒にコラボしよっか?きっと楽しいよー?」

 

 

「そうだな、そりゃ楽しくなる事間違いなしだ」

 

 

「あ!それとねそれとねー……ヒイロ────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「愛してるよ!!これからも、ずーっと!!もう、離してなんてあげないから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花が咲くような笑顔で、少女はそう言ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尚ツクヨミからログアウトした後、当然のように家にいる芦花には、ヤチヨに『愛してる』と俺が言っているのが聞こえていたらしく、物凄いジト目で見られました。まあ、そりゃそうか………

 

 

という事で、罰として同じ布団で寝ることになりました。

 

 

……頼むから持ってくれよ?俺の理性。

 





因みに芦花がこのコラボに参戦していないのは、ヒイロ君がまたツクヨミに直接いないかを確かめるためです。要するに動向を監視してるって事です。この為に芦花はヒイロ君の部屋にいるんですね〜……まあ、多分それ以外の目的もありますが。

因みにこの話を書こうと思った要因は

1.ヒイロ君と言えばマイUNOデッキだよなぁ……

2.ヤチヨとかいろかぐとコラボさせたいなぁ……

3.ならコラボ企画としてUNOさせたらいいのでは?

4.この企画に負けたら罰ゲームって感じでヒイロ君を虐めたら最高やん

って感じです。なんか彩葉が頭おかしいレベルで強いのはまあ、彩葉ならできるやろって事で。

あと、ヒイロ君にはヤチヨに謝らせんとなぁ、って思ってたのでそれも踏まえて書いてみました。

それでは、また次回!
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