ヒイロ君がいるならやっぱり出さないとダメだよね。
これで百合の破壊も捗るというもの……良かったね!!ヒイロ君!!
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自分のペースでゆっくり進めていく予定ですので、今後ともよろしくお願いします!!
それでは、どうぞ!!
「それで?何で今まで出て来なかったんだ?もしかしなくても俺の余りの百合を成就させるための計画性に慄き、手を出す事を躊躇ったか?」
「何を寝ぼけた事を言ってるんだいヒーロ君、そもそも君が百合を守れた所を少なくとも僕は見た事ないんだが?それで計画性があるって(笑)自惚れにも程があるんじゃないか?」
「あ゛あ゛??」
「おーおー怖い怖い……話を逸らし過ぎてしまったね。何故僕が今まで君の前に姿を表さ無かったのか、だったか…それはね」
「そ、それは?」
「……単純に疲れてたからだ、うん」
「はぁ?疲れてる?」
そんな事コイツにあるのか?てっきり化け物だと思っていたが、案外人間らしいところもあるんだな。いや魔人だったわ。
「僕も信じたく無かったが、どうやらこの世界には魔術演算子は無いみたいでね、相性最悪というわけだ。それで、魔術演算子をちゃんと抑え込めるようにそれまで息を潜めていた、という感じになるな」
「あぁ……何となく分かったわ、つまり俺たちはこの世界にとって『邪魔』って事だな?」
魔人は言わば魔術演算子の塊だからな。この世界でどんな風になるか予想ができないから、念の為にコントロール出来るようにしてたって訳か。
「簡潔に言えばそういうことになる。本来ならば僕たちはここにいないからこそ起こる、地球の免疫による物、と言っても過言では無いかもしれないね」
「はっ、まさに俺にとっちゃ好都合の素晴らしい生体反応じゃねえか……と、言いたいところだが、お前の手を借りないといけない事があるんだよなぁ……」
「ほう?ヒーロ君が僕に頼み事なんて珍しいじゃないか、何だい?どんな願いでも叶えてあげよう。何せ僕らは、互いに百合を愛する同士だからね」
「よく回る口だな?それで何回も師匠を騙したって訳かよ」
「師匠?……あー、もしかしなくても三条のヒーロ君かい?アレを師匠と仰ぐのはやめておいたほうがいい、間違いなく君が百合を成就させるのに悪影響を及ぼす」
「は?師匠は完全無欠な百合の守護者だろ」
「嘘だろコイツ……(絶句)」
コイツは一体ヒーロ君の何を見ていたんだ……?とぼやくアルスハリヤを無視して本題に入る。
「簡潔に言うぞ、───────────────」
「……正気か?第一、どうやってそこに行く?たとえ行けたとして本当にできるのか?……いや、成程、出来ない話ではないが机上の空論だ」
そりゃそうだ、俺もそう思ってる。けど、ハッピーエンドを掴むためには俺にはこれしか思いつかなかったんだよ。
「と、いうか、そもそもの疑問なんだが、果たしてキミが介入する意味はあるのかい?
記憶を覗かせてもらったが、そんな事をしなくともこの物語はハッピーエンドを迎えていたじゃないか?」
「俺がいる以上、もうそれすらも確定事項じゃねえんだよ。俺が居ないならそうなるかもしれんが、な。そんなたらればの話をしててもしょうがねぇんだよ」
それに、だ
「あの子達は足掻いて足掻いてやっっとあの幸せを勝ち取った……そこに至るまで、どんな感情を抱いていたかなんて俺には想像もつかないが、辛いときもあったはずだ。悲しいと感じてしまう事だってあっただろうし、好きな人の幸せを願って想いを秘めた子だっていた。俺は、百合の守護者として、将来花を咲かせる新芽を傷つけたくはない!!そんな思いをするかもしれない可能性を、みすみす見逃すかってんだよ!!!」
そう、結局のところ俺は──
「それに、たとえ百合のことを抜きにしたとしても、友達なんだよ!!友達が俺たちの前で我慢して、1人で泣くことになる未来があるかもしれねぇんだ!!そんな未来、俺は許容できない!!」
友達のことを、百合を守護りたいのだ。
「………フフッ、アハハハハハハ!!!どうやら、その馬鹿さ加減はあの時から何ら変わっていないらしい。良いだろう!!共に百合を咲かせる為の礎となり、万人から笑われようじゃないか!!」
「なんかキモいな……鳥肌が立つ。というか、あの時、とかなんかやけに前に会ったことありますよーみたいなこと強調してくるのは何なんだよマジで」
「本当に辛辣な奴だな君は……フフッ、それはまだ言わないほうがいいだろう。君も混乱するだろうからな、僕なりの配慮という奴だ……ブフッ!」
「何だコイツ……いきなり吹き出して、頭でもおかしくなったのか?」
「いやいや、君がこれまでにしでかした事が今後どんな事を引き起こすかが愉しみで仕方がないだけだ」
「……え?もしかして俺、覚えてないだけで何かやらかしてたりするの?アルスハリヤ、教えてくれよ」
「まぁ、その内嫌でも分かるだろう。その時まで待っていればいいんだ」
「いやいや教えてくれよ普通に?何でもったいぶるんだよ………アルスハリヤさん?アルスハリヤ先生イィ!!」
○
昨日の対談が終わって次の日、俺は学校の授業を終え酒寄、諌山、芦花の三人と雑談でもしながら家に帰っていた。いや、正直この三人の間に挟まっている気がしなくも無いが………まぁそんな訳ないよな!!俺のことはそこそこ付き合いの長い友達って感じなんだよな、うん。
「いやーなんかモヤモヤするわマジで」
結局昨日はぐらかされ続けたしな、流石人の心を弄ぶ事で定評のある魔人様だなクソが!!
「どしたのヒイロー?随分顔にお皺が出来てるけど」
「そんな顔してるの珍しいよね。バイト先でもそんな苦悶の表情見たことないし、何かあったの?」
「いや、悪魔に唆されたってだけだ」
いつかアイツが隠しているものを暴いてやる(決意)
「?よく分からないけど、まぁいっか。そういえばさ、最近また美味しそーなスイーツ見つけたんだけど、みんなで一緒に行かな〜い?」
「俺はこの後バイトあるからパス」
なんか最近やらかしてる気がするし、一旦ここで好感度調整を……!!
「はいダウト、彩葉からシフトがないってことは聞いてるよ?」
「」
え?そんなこと俺言ったっけ?情報管理杜撰過ぎるだろ俺……!!
「…………いや、今日はライブ配信する予定だしな。準備しておかねえと」
「いつも事前に予告してたよね?今日は無かったけど?………そんなに一緒に行くの嫌だった?」
「…………」
やめてくれ芦花、その術は俺に効く。
「………分かった、分かったよ芦花。是非お供させてください」
「よろしい」
「……なんか最近、ますます芦花の押しが強くなってるような、ん?ていうか、今芦花ってヒイロが言ってなかった真実?」
「言ってたね?なになにー?またまた仲が進展しちゃったってこと〜?話聞かせてよ〜」
「いやいや別にそんなんじゃな──」
「ん?」
「イヤーそうなんですよ!!最近ますます仲良くなってきたんですよねー!!仲が良すぎて困っちゃうなー!!!(泣)」
クソ……!!何でこんな上下関係が生まれてるんだよ!!これも全部アルスハリヤのせいだ!!
「………完全に尻に敷かれてるね〜ヒイロ」
「いつもの事でしょ。あ、私は良いかな、最近金欠気味だし……」
「そんなの気にしなくても良いから〜ほらほら行こ〜」
「あっ、ちょっと真美さっきの話聞いてた?おい手を引っ張るな止まれー!!おーい!!」
「ほら、早くヒイロも行くよ」
「ハイ………」
「うわぁ……これは酷いな、これで百合の守護者を名乗ってたのか君?
もう取り返しのつかないところまで来てるって薄々自覚してるんじゃないか?」
俺はそんな事をいうアルスハリヤを全力でぶん殴った後に、みんなの後を着いて行った。
◯
デザートを食べ終わって、そこから辺りを散策したり、雑談して解散してから数時間後、私はヒイロと住んでるアパートが同じなので一緒に帰っていた。
「流石に食べ過ぎたか……?」
「いやいや、お礼みたいなもんだし、むしろあれくらい食べてくれた方がこっちは安心できるって前から言ってたろ?」
「うーん。いやそうなんだけどさぁ……」
というか、そこまで奢ってくれなくても良いと思うんだけどなぁ……むしろ助けられてるのはこっちと言いますか。
ちょっとしたおかずを「余ったからあげるわ」と、いきなりくれたりするし、バイト先でもトラブルがあったら手伝ってくれるし……ホント、百合に対する余りある熱が無かったら絶対モテてるタイプの奴でしょ。何なら何処かでは本人が知らないだけでモテてるって風の噂で聞いた気がするし……
もちろん、芦花も真実も何かと私に気をかけてくれたりするし、助けられてばっかだな、私。
「そんな難しい顔しなくても良いんだよ。俺も勉強で分からない所は聞いたりするし、アイツらだって助けられてる。なら、これくらいの事ぐらいは当然と思って受け取ったら良いんだよ。友達だろ?頼り頼られで行こうぜ?」
「うーん……まぁそういうことにしとく」
こうなるとヒイロとか芦花とか、みんなてこでも折れないからなぁ……
私が折れるしか無い。
「それで良いんだよ……って、流れ星じゃねアレ?」
「え?ホントに?じゃあ願い事しないと……か、金……」
「……これが女子高生の姿か?あまりにも切実過ぎるだろ……百合百合百合百合!!」
「そっちも大概じゃん、てか勢い余って4回言っちゃってるし」
もはや恐怖まで感じるレベルだよマジで……はぁ、お金欲しいなぁ
「当たり前だろ?俺の百合への信仰心は研ぎ澄まされていってるからな……この調子でいくぜ!!」
「……うん、まぁ空回りしない事を祈ってる」
いや、もう現在進行形で空回りしてる気がするし、ていうか芦花のこと気付けてるのかコイツ?……気付いてないんだろうなぁ、ヒイロだし。
○
それで、アパート前まで着いた訳だが……
「なぁ、なんか電柱光ってねえか?」
「……いやいや、流石にそんな訳な……い?」
オイオイオイまさかこれは!?
「なるほど、これが君の記憶の中にあった『ゲーミング電柱』か、言い得て妙だね。おまけにBGM付きとは恐れ入った」
「お前黙ってろよマジで…!!」
これから大事なところなんだよ!!そういう想いを込めてアルスハリヤを彼方まで飛ばした。てか疲れてたんじゃねえのかよお前!!軽率に俺の前に姿を現すな!!
っと、さてじゃあ続きを見るかグヘヘヘッ(気持ち悪い笑み)
「…………(無言で戸を閉じる)………てかちょっとヒイロ!見てないで手伝ってよ!なんかもう無理そうなんだけ…ど……何でそんな笑顔なの!?」
「───(色々と嬉し過ぎてアホ面で軽く意識を飛ばしてる)」
「こんな時に発作起こさないでよ!って、力ずくかい」
それで、戸が開いた先にいたのは───
「ん…ふぇ、ふぇ〜あ…くしゅっ」
「…………んん?」
誰もが心を溶かし、動かされる、最強なかぐやちゃんなのでした!!なんてな。
「──楽しくなってきたな(意識をなんとか取り戻した)」
「いやいや『楽しくなってきたな』じゃないから!どうするのこれ!えーと、すまん!しかし私手一杯ですので!ほら早くヒイロも──」
「………いや、流石にここに放置は危なくないか?なんかこっち見てるし」
どこが変わってるかも分からないからな、上手いこと誘導しねぇと
「えーじゃあ警察に届けるとか、ってどう持つんだこれ」
「あ」
「え?ちょ…ちょっと待てよ、おい!おーいすみません!お忘れ物ですよー!」
いや、改めてこうやってリアルで見ると訳わかんな過ぎて恐怖でしかねぇな本当に……どうなってんだアレ?
「……ホントにどうしようこの子」
「取り敢えず、俺の部屋に来るか?それか酒寄の部屋で何とかするとか」
「何とかって『ふやぁ〜!』ヒィ!?分かった!取り敢えず私の部屋でいいから行こう!もう何か無理そうというか無理だけど!」
カンカンカンカン!!と音を上げながら酒寄は階段を駆けて行った。
「……いや、俺の部屋じゃなくて良かったんだけどさぁ……もしかしてそんなに変人だと思われてるってことか?だから無害とか……いや、信頼されてるならいいか」
そこで一度思考を辞めて、酒寄が階段を急いで駆けて行った後を俺は着いていくのだった。
なんか書きたいことが渋滞し過ぎて長くなっちゃいました……
やっぱり考えなしでやるのは良くないですねホント。
皆は作品を作る時はプロットを考えてからやってみよう!!(戒め)
さて、ヒイロ君にはどうやら作戦があるそうですが……一体何なんでしょうか?そして、ヒイロ君が忘れていることとは一体?
そこら辺は割と後半で出て来るので、ゆるりとお待ちください!
それでは、また次回お会いしましょう!