百合の間に挟まるなんてイヤだー!!!   作:NTT.T

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今回結構独自解釈マシマシなので、注意してご覧ください!

あと、いつも見てくださってありがとうございます。

それでは、どうぞ!!


ナンバーワンでオンリーワン?なお姫様ありけり

 

取り敢えず、昨日の残り物の肉じゃがとご飯を温めて持ってきたが──

 

「どうだ?美味かったらいいんだが……」

 

「んーコレちょーおいしー!!ねーねーなんていうの!?」

 

美味しそうにご飯と一緒に肉じゃがを頬に詰め込んで食べているかぐや可愛いなマジで、是非その圧倒的な百合パワーで酒寄との百合を作り上げてくれ。(迫真)

 

「ん?あーコレは肉じゃがっていう料理でな、俺が好きなんだよな。口にあったようで何よりだわ」

 

今日、というか昨日の残り物だし、ワンチャンそこまで美味くないって思われると考えてたが……杞憂だったな。

 

「肉じゃが!!大好き!!」

 

「─────────」

 

(笑顔の眩しさにやられて気絶)………………危ねぇマジで、あまりにも破壊力が高すぎるだろ……ワンチャン俺が転生者とかじゃなくてマジでたまたまこの場にいる奴とかだったら多分好きになってたわ

 

「それでー?貴方の名前は?」

 

「──あぁ、俺の名前は二条ヒイロ、好きな物は甘いものと百合だ。……俺のことはまぁ、そこら辺の隣人とか壁だと思ってくれ」

 

「………?ゆり?」

 

「あーそれについては……別に理解しなくてもいいからうん」

 

辛辣な奴だな酒寄は、無垢な子に百合の崇高さを説いて何が悪い………いや悪いな、うん。流石にないわ。

 

「まぁ、百合の素晴らしさについてはいつか語るとしてだ。君、どこから来たんだ?」

 

正直分かりきってる答えではあるが、俺が答えを知っているのはこの時点ではおかしいのでそうかぐやに聞いた。酒寄も間違いなく疑問に思ってるはずだからな。

 

「んー……月かなぁ」

 

指で月を指しながらかぐやはそう言った……これ酒寄情報処理できるか?いや普通にしてたけど、俺なら無理だわ。

 

「………成程……じゃあ、何しにきたんだ?」

 

正直分かりきって(ry

 

「んーとね、なんかあんま覚えてないんだけどーとにかく毎日ちょーつまんなくて、楽しい所に逃げたーい!って思った気がする」

 

「逃げんなー」

 

「えぇー!なんでー!?」

 

おお……うんうんこれよこれ、これが見たかった……後は俺がアレ(・・)さえ使えたら完璧な鑑賞体制が整うのに……はぁ……

 

「あのさ、ちなみにこれに心当たりは?」

 

「何これ?」

 

「竹取物語」

 

そこからは、酒寄が簡潔な『竹取物語』の説明をかぐやにして、それにかぐやが何とも言えない反応をしていたり、途中で酒寄の分の肉じゃがを取ろうとしてたりと、やりたい放題だったな……流石に「彩葉ってこのおじいちゃんなの?」的な発言にはキレてたしな。

 

それから話は続き──

 

「えー!?月に帰っておわりー!?何それ超〜バッドエンド〜!!」

 

「まぁそうだな、でも割と日本の昔話ってバッドエンド多いんだぜ?」

 

代表例で言ったらそれこそかぐや姫、浦島太郎、後は割と最近のやつだとごんぎつねもそれに当たるんじゃ無いか……?他にも俺が知らないだけで沢山あるだろうし……本当に多いなハッピーにしろよ!!何でわざわざバッドにするんだよ!!

 

「えー!そんなのやだやだハッピーなのがいい〜!!」

 

「どうしようもないじゃん暴れたって……決まった事が変わるわけじゃないし」

 

「……………」

 

「受け入れて覚悟するしか──ない」

 

………本当、高校生がするような表情じゃないだろそれ……やっぱ悔しいが、疲労は軽減できても、少しだけでも頼らせるようにしても、心のしこりは消えねえってことか……そこは、かぐやが何とかしてくれるって知ってるけどな。本当は俺たちが何とかしたかったが……かぐやに任せるとしよう。やっぱいろかぐだよな!

 

「──よし!決めた!自分でハッピーエンドにする!!」

 

「そんで、ハッピーエンドまで彩葉もヒイロも連れてく!!」

 

「一緒に!!」

 

……やっぱいつ聞いてもこのフレーズ良いよな、うん。俺が入ってるのは誠に遺憾としか言えんが仕方ない……(苦悶)

 

「………ハッピーエンドいらない。普通のエンドで結構です」

 

「そうか?俺は出来るならハッピーの方がいいと思うけどな」

 

「でしょでしょ!?」

 

「ちょ…!!あんまりそいつの肩持たないでよ!!………てか寝かせてー!!」

 

………あ、そうだわ。もう結構いい時間だし部屋に戻らねえと……あと、酒寄に「さっき食べた肉じゃがとご飯のお金払うから、大体の値段教えて」って言われてたから準備しとこ……流石にこの前の二の舞になりたくないしな。

 

そう思い返し、俺は酒寄に「また今度晩御飯の金額は伝えるから、待っててくれ」と言い残し、部屋に帰るのだった。

 

 

 

 

「ふぅ……」

 

「おや?珍しいじゃ無いか、君が緊張するなんて」

 

学校の帰り道で、俺はアルスハリヤに話しかけられた。

 

「アルスハリヤ……いきなり外で出てくるなよ、反射で俺がお前を殴りそうになるからそのせいで変な奴として見られるだろ?」

 

「?何を言ってるんだヒーロ君、君は元から変な──(殴」

 

……やっぱあいつと話してるとストレスが溜まって仕方がねえな本当に……でも害虫駆除は出来たから気分は割といいな。ストレス発散になるかも……いや、あいつが出てくる時点でもうヤバいから結局気分マイナスだわ。

 

「にしても、緊張ねえ……」

 

確かに、それはしてるかもしれんな。いよいよ物語が始まった以上、俺がいることでこの世界にどんな影響があるのか、とか。本当に介入してもいいのか、とか考えてしまうし、考えるだけ怖くなってくる。やめたくもなってくる。

 

だとしても──

 

「まず自分が動かねえと」

 

そう、俺の目的はハッピーエンドまで頑張って、百合を見届けることだ。受動的に結果を待つんじゃない。なぜなら俺はもう俺はこの物語の観客でも、傍観者でも無い。なら出来ることは、足掻くだけだろう。

 

足掻いた先に何が待っているのかは見当がつかないが、だとしても何もしないよりはきっとマシだって、そう信じてる。

 

……ん?アレひょっとしなくても酒寄とかぐやか?………ちょっと待て、確かあの場面……酒寄がスマコン買われてて、食材もそうだったような……

 

あぁ……やっぱ叫んでるわ、てことはそういうことだよな……ホントすまん、俺の記憶が曖昧なばかりに助けられなくて……

 

いや待て、だんだん思い出してきたぞ……ってことはこの後は──ツクヨミか!!

 

「ホントすまん酒寄!!後でこのミスは必ず挽回してみせるからその時を待っててくれ!!(小声)」

 

そんな言い訳をしながら、俺は家に帰るのだった。

 

 

 

場所は変わってツクヨミ。俺はかぐや達がどこにいるか探そうと思い、とりあえず高い所で座っていた。

 

「いやーしかし、相変わらず壮観だな」

 

一見すると和風な建築ばかりのように見えるが、至る所にネオンの看板があったり、モニターがあったり、空飛ぶ船があったりとまさに「異世界」とも言える風景だろう。

 

極め付けは──

 

『ヤオヨロー!神々のみんな、今日も最高だった〜?』

 

『よーし!今宵もみんなをいざなっちゃうよ〜!』

 

「「「「「「『Let's go on a trip!!』」」」」」」

 

やはり、ヤチヨが開催するこのライブだろう。これが開催されれば、さながらリアルのライブのような熱狂が見られる。これが「仮想空間ツクヨミ」ヤチヨが作り上げた電子の海だ。

 

……ヤチヨか、正直彼女には俺がいる事はバレて欲しくはない。何故ならほぼ確実と言っていいほど俺は前のループにはいない。異物として見られ処分されるのがオチだ。ヤチヨがどう動くかは、不確定要素の一つと言える。

 

不確定要素はまだある。未だに魔法がツクヨミで使える理由がマジで分からん。何故なら、師匠がいる世界では魔法は「魔導触媒器(マジックデバイス)」「導体(コンソール)」「魔術演算子」の3つが無ければ、扱う事ができないからだ。

 

一見すると俺は3つ持っているように感じるが、足りていないのものがある。それが──

 

「外因性魔術演算子……」

 

そう、魔法を発動させるためには内因性、外因性それぞれの魔術演算子がないとダメらしいのだ。内因性は言わずもがな俺の体内にあるが、外因性のものは存在している事がまずおかしい。何故ならここは「超かぐや姫!」の世界なのだから。

 

今までは「使えるしいいやー」でなあなあで済ませてたが、ここから先どうなるかは俺のせいで曖昧だ。なら、原因は解明しておかなければならない。

 

「それについては僕が一つ、解を持っている」

 

「アルスハリヤ?やっぱりここに来れるのかよ、でも何でここに来れるんだ?」

 

「それについても恐らく、今から話す解説で解決するだろう」

 

「実の所、僕は君に幾つか隠し事をしている。まぁ乙女だからね、秘密の一つや二つぐらいはあるさ。ここではその内の一つを明かす訳だ」

 

「は?」

 

何が乙女だよこの公害がぁ!!普通にぶん殴りたくなってきた……!!

しかも隠し事だぁ?先に言えよ何で勿体ぶるんだよ!?

 

「まぁまぁ落ち着けよ」

 

「誰のせいだと思って……!!」

 

「相変わらず落ち着きのない奴だな………分かった、真面目に行こう。ここからは憶測混じりだが、僕の答えを聞いてくれ」

 

「まず、前提から言わせてもらうと、『仮想空間ツクヨミ』はあくまで『架空の存在』だ」

 

……まぁ、それはそうだな……現実にこんなもんあったらビビるしな。

 

「そして、僕たちも本来なら存在しない『架空の存在』の様な物のはずだ」

 

それも恐らくそうだろう。この世界を基準とするなら俺たちはどう考えても「本来存在しない」はずだ。

つまりある一種架空の存在と言える。

 

「つまり、僕たちとこの世界には親和性があると言える。だからこそ僕もこの世界に入れるし、魔法も使えるという訳だ」

 

「………なるほど?何となくは分かった」

 

正直ふんわりとしか理解できてないが、一応理屈っぽいものはあるって訳だ。なら少しは安心できる。原理が不明なものを使うのは不安があるからな。

 

「さて、じゃあ問題も解決は一応したし、酒寄とかぐや探すか」

 

そうして、俺は酒寄とかぐやを探すのだった。

 

 

 




要するに何が言いたかったかと言うと、「ヒイロ君&アルスハリヤとツクヨミって実は相性いいよね?ならいろんな事がツクヨミで出来るんじゃね?」って事です。魔導触媒器(マジックデバイス)導体(コンソール)がツクヨミと現実を行き来できるのもそういう感じです。本来は存在していないからこそ、存在が不安定になってしまい、そんな意味の分からん事ができたって訳ですね。

あと、三条燈色君がいた世界である通称「エスコ」の用語が結構あったので改めて紹介します。

魔導触媒器(マジックデバイス)
武器の本体みたいなもん、エスコでは人間はこれを介してでしか魔法を使う事ができない。

導体(コンソール)
さっき説明したやつに付けるやつ。これの組み合わせでいろんな魔法を繰り出す事ができる。尚これがないとさっきのやつはゴミになる。

魔術演算子
内因性と外因性の二つに分かれており、これらが無いと魔法は発動できない。正直小説とな◯ういくら見返してもここら辺の設定がいまいち理解できなかったので、取り敢えずこれらが「魔力」と言うふうに認識してくれればそれでいいです。どちらかが欠けていれば魔力としては機能せず、当然魔法も使えません。


流石に破茶滅茶な設定にはしたくなかったので、それっぽい理由付けをしました……こうしないと魔法がツクヨミで何で使えんねんってなっちゃうのでご了承ください。正直色々ツッコミどころはあると思いますが、一旦これで進める感じで行きます。

それでもいいよ、と言う方は次回も待ってくれたら幸いです。
それでは、また次回!!
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