未来を掴むのは、幻か真か……   作:なかムー

5 / 6
 皆さまお待たせしました。

 諸事情により、執筆が遅れた事をお詫び申し上げますm(_ _)m

 今回は幻真星戦の1戦目をお送りします。ちなみに長くなったので、二話構成でお届けします。

 それでは、本編をどうぞ。


第五話 紫炎を拒絶する救済の零─前編

快哉の兆し キャビティ・マリジア

ジュエリアス・ドラコキッド“グロウ”

 

 

 快哉の兆し キャビティ・マリジア……。

 

 颯樹くんがブラグドマイヤーを使うって事は、片手で数え切れないくらいの対戦の数を熟している。だからこそ、彼の展開する戦略やその傾向は何と無くわかってる……つもりでは居る。

 

 

 でも、あんなユニット……私の覚えている限りでも見た事が無い。この時の為にデッキを変えたのかな?

 

 

 ……それに……(ゼット)……?

 

 掛け声まで変えてるなんて、何があったんだろう……。この戦いに何かあるのかな……?

 

 

「スタンド&ドロー、手札を1枚破棄して《大悦の翼 ホロウ・ラプター》にライド。ライドした時《エネルギージェネレーター》をセットして、ターンエンド」

(手札5→6→5)

(ソウル0→1/ドロップ0→1)

 

「スタンド&ドロー、手札を1枚破棄して《ジュエルコア・ドラゴン“グリント”》にライド。私も《エネルギージェネレーター》をセットして、後攻なのでEC3。ドラコキッドのスキルで1枚ドロー。バトルに行くよ、ジュエルコアで攻撃」

(手札5→6→5→6)(エネルギー0→3)

(ソウル0→1/ドロップ0→1)

 

「《円環の女魔術師(サーキュリング・ソーサレス)》でガード」

(手札5→4)(ドロップ1→2)

 

「チェック・ザ・ドライブ《喚起の操獣師 ライリー》。ゲット・ドロートリガー。ジュエルコアのパワー+10000、デッキから1枚ドロー。ターンエンドだよ」

(手札6→7→8)

 

 

 何だろう……さっきから感じる、この違和感。

 

 さっきのトリガーユニットは、颯樹くんがケテルサンクチュアリのデッキを使う時に、こよなく愛用しているカード。でも、今の彼が使っているヴァンガードからは、それが感じられない。

 

 

 ……すごく、重い……。

 

 

「スタンド&ドロー、EC3。手札を1枚破棄して《欣然の牙 ヴェイカント・ファング》にライド。先ずはライドされたホロウ・ラプターのスキルが発動。このユニットがライドされた時、山札から赫月カードを1枚選んで、ソウルに入れる事が出来る」

(手札4→5→4)(エネルギー0→3)

(ソウル1→2/ドロップ2→3)

 

 

 なんだろう、赫月カード……?

 

 

『気をつけろ、ノゾミ。彼からは赫月の魔力を感じる』

「ええっ!?」

 

「余所見をしている場合か? デッキから《赫月光》を公開した後、このカードをソウルに入れる。そして……手札からライドコストとして破棄した《壮翼の騎士 カルガフラン》のスキル発動。SB1かEB3をコストに支払う事で、山札から赫月カードを1枚手札に加える事ができる。今ソウルに置いた《赫月光》をそのまま破棄する事で、山札からもう1枚の《赫月光》を手札に加える」

(手札4→5)

(ソウル2→3→2/ドロップ3→4)

 

 

 ……そうだ、まだファイトは序盤中の序盤。

 

 それに、よそ見をしていて勝てるほど……颯樹くんは、優しくない!

 

 

「ノーマルオーダー《赫月光》を使用。そのスキルで山札の上から5枚を見て、その中から1枚を公開。公開したカードがヴァンガードのグレード以下のユニットカードならコールし、赫月カードなら手札に加える。……チェック」

(手札5→4)(ドロップ4→5)

 

 

【山札の上から5枚】

《善根の騎士 バーダクト》

《加護の魔法 プロロビ》

《アイジスメア・ドラゴン》

《陣頭の騎士 テイスファルト》

《星海より手繰る星霧騎士(ネビュラナイト)の道》

 

 

「《陣頭の騎士 テイスファルト》を公開し、残りを山札に戻してシャッフル。そして公開したカードはヴァンガードのグレード以下のユニットなので、リアガードとしてコール。続けてテイスファルトのスキル発動。このカードがユニットカードの能力以外で登場していて、このターン中にノーマルオーダーを使用しているなら、SB1をコストに支払う事で、山札の上から5枚を見て、その中から1枚を公開。公開したカードがヴァンガードのグレード以下のユニットならコールし、その公開したカードがオーダーカードなら、それを手札に加える。……チェック」

(ソウル2→1/ドロップ5→6)

 

 

【山札の上から5枚】

《刻命の騎士 ザムーグ》

《協和の騎士 イストレーナ》

《せるがおん》

《善根の騎士 バーダクト》

《白牙の魔女 ディスマ》

 

 

「《善根の騎士 バーダクト》を公開。残りを山札に戻してシャッフル。そして公開したカードはヴァンガードのグレード以下のユニットカードなので、自身をリアガードとしてコール」

 

 

 ……ど、どうしよう……。

 

 さっきから山札の圧縮速度が段違いに速いし、何よりあんな上振れ上等な動きなのに……最初の時から全っ然眉がピクリとも動いてない!

 

 

「バーダクトのスキル発動。バトルフェイズ以外にこのユニットがリアガードサークルに登場した時、ヴァンガードが幻影なら、山札の上から5枚を見て、ブラグドマイヤーを含むカードか赫月カードを1枚まで選び、公開してから手札に加える。……チェック」

 

 

【山札の上から5枚】

《加護の魔法 プロロビ》

《ブレードフェザー・ドラゴン》

《刻命の騎士 ザムーグ》

《アイジスメア・ドラゴン》

《赫月光》

 

 

「《赫月光》を手札に加えて、残りを山札に戻してシャッフルする。《せるがおん》をテイスファルトの後ろにコール。バトルに行くぞ、バーダクトで攻撃」

(手札4→5→4)

 

「ライリーでガード!」

(手札8→7)(ドロップ1→2)

 

「ファングで攻撃」

「《フリンティ・スラッシャー》でガード!」

(手札7→6)(ドロップ2→3)

 

 

 ……これで被害を最小限に出来る訳じゃないけど、手札を多めに使ったとしても抗う!

 

 

「チェック・ザ・ドライブ《白牙の魔女 ディスマ》。ゲット・クリティカルトリガー。テイスファルトのパワー+10000、クリティカル+1。せるがおんのブースト、テイスファルトでヴァンガードに攻撃。ここでせるがおんのスキル発動。このターン中にオーダーカードを使用しているなら、自身のパワー+5000」

(手札4→5)

 

「の、ノーガード! チェック・ザ・ダメージ。1点目《リキューザルヘイト・ドラゴン》。2点目《ステムディヴィエイト・ドラゴン》。ゲット・クリティカルトリガー! ジュエルコアのパワー+10000、クリティカル+1!」

(ダメージ0→2)

 

「バトル終了時、せるがおんのスキル発動。自身を退却させる事で山札の上から2枚を見て、1枚を手札に加えて、1枚を山札の下に置く。……チェック」

(ドロップ6→7)

 

 

【山札の上から2枚】

《円環の女魔術師》

《協和の騎士 イストレーナ》

 

 

「1枚を手札に加え、1枚を山札の下に戻す。これでターンエンド」

(手札5→6)

 

 

「なぜ真の世界を取り戻そうとする」

「……え?」

 

 

 唐突に颯樹くんから投げ掛けられた質問に、私は思わず素っ頓狂な声を挙げてしまった。……えっ、私が真の世界を取り戻す理由……そんなの、彼からすると分かりきってる事なのに……。

 

 

「私は……ただ、私の歩んで来た時間を、無駄にしたくない……それだけだよ?」

「そうか。そう考えると、俺とは違うな」

「……どう言う、事?」

 

 

 私がさっきのお返しに聞き返すと、彼はいつに無く神妙な面持ちで私たちに真実を語った。

 

 

「俺は、この幻世界に生きる理由を見つけている」

「幻世界に、生きる理由?」

「その前に……俺たち幻影ファイターと、お前たち幻真獣ファイターの違いについて教えておこうか。お前たちは元の記憶を最初から保持しているが、俺たちはその限りじゃない。だが、お前たちと同じ様に元の記憶を保持している。……それは一体何故か」

 

 

 ……なんだろう……?

 

 

「時折、夢に見る事がある」

「?」

 

 

元の世界での、自分の人生だ。

 

 

「!?」

『だがキミの元の記憶は、ノゾミやキョウスケたちと共に何気ない日々を過ごす……そんな幸せな時間じゃなかったのか?』

「……フッ、そうか。ヴェイズルーグ、お前からはそう見えるのか。惑星クレイのユニットがそこまで干渉できるとは、ハッキリ言ってお手上げだ。この地球と惑星クレイが、運命力(デザインフォース)によって繋がっているからこそ、とでも言うべきか」

「ヴェイズルーグからの問いに答えてくれよ、颯樹さん。アンタは俺たちとの日常が」

 

 

知った様な口を利くな、痴れ者が。

 

 

 颯樹くんの二度目の言葉に……私たちは、全員絶句する他無かった。いや、そうせざるを得なかった……と言う方が正しいかもしれない。だって……彼のこの怒りには、覚えがあったから。

 

 

「もしかして……颯樹くんが元の世界を拒んでる理由は、お義父さんの事?」

「……ああ、そうだ。希美にはお見通しか」

「わ、わたしからも……良いですか?」

「美夢と言ったな。話してみろ」

 

 

 未だにこの状態の彼に慣れないのか、美夢ちゃんが少しずつ言葉を紡ぎ始めた。

 

 

「颯樹さんがそうなったのは、お父様の影響だと言う事はわかりました。……でも、それならなんで……」

「この世界での俺は、将来は両親と同じ医療の道に進む事を期待されている。その為なら何でもするし、使える物は全部使う」

「だとしても、それなら本当の世界で!」

「無駄と知ったんだよ、元の世界では!」

 

 

 その言葉に、私たちは空いた口が塞がらなくなった。

 

 

「父さんが他所の女と人知れず肉体関係を持って……それを母さんに見つかって白状させられ、その果てに家族は破綻し、離婚している。そんな光景をただ見ているしかできなかった……そんな俺自身に嫌気が刺した」

「そ、そんな……っ!?」

「颯樹クンに、そんな事が……」

「ああ、その時は地獄だったよ。周りからは憐れみの視線を向けられるし、近寄って来るヤツらは更に俺を惨めにする為に画策してる始末だ」

 

 

 ……わたしは、あの時……彼が他の男子からストレスの捌け口にされてる光景が、本当に我慢ならなかった。見つけ次第先生に報告して、その子たちに厳重注意はして貰ったけど……年代が上がるに連れて、嫌がらせのレベルは上がって行った。

 

 

 日を追う事に散見される、彼の憔悴しきった顔。

 

 私はお仕事とかもあって深くは知らなかったけど、颯樹くんにとって見れば……本当に、この世の醜悪な部分を全てその身で受けた様な気分だったのかもしれない。

 

 

「そんな時、だったんだよね。千歌から有栖川の入試を受けてみないかと薦められたのは」

「……そうだ。それが……有栖川が女子校から共学として受け入れる態勢を、真に確立させるきっかけだった」

「そ、そんな理由だったんですね……」

「だが、この世界には俺が望んだ全てがある。何不自由無い生活と……自分の明るい将来が」

 

 

 颯樹くんの言葉を最後まで聞いた私たちは、全員言葉を続けられないでいた。……でも、待って。望んだ全てがある……望んだ全て、存在する……って、本当に……?

 

 

「ねえ、颯樹くん」

「……なんだ」

「その世界に……私たちは、居た?」

 

「どう言う意味ですか、希美お姉様?」

「望んだ全てがある、って言葉を聞いた時……何かが引っかかった。颯樹くんが本当に大切にしてるもの……」

 

 

友達、

幼馴染、

 

そして……。

 

本当に心から、自分が大好きな人が。

 

 

「!?」

「……図星、なんだね」

 

「アンタにとって俺たちは、本当は」

 

「知った様な口を叩くなと言ったはずだ!」

 

 

 ……もう一度吠えた……!

 

 

「颯樹くん、私……貴方を正気に戻してみせるよ。颯樹くんがここまで荒んでしまったなら、それを戻す責任は私にあると思うから!」

「やってみろよ、お前の想いが嘘で無ければ!」

 

「スタンド&ドロー、EC3。手札を1枚破棄して《魔石竜 ジュエルニール“ラスター”》にライド。ジュエルコアのスキル発動。山札の上から5枚を見て、その中からグレードの異なるカードを2枚までソウルに入れるよ。……チェック」

(手札6→7→6)(エネルギー3→6)

(ソウル1→2/ドロップ3→4)

 

 

【山札の上から5枚】

《幻燈魔嬢 フォルカロル》

《魂絶の魔槍士 ザガン》

《ステムディヴィエイト・ドラゴン》

《魔石竜 リドスアグール》

《星隷魔嬢 ビフロンス》

 

 

「《魔石竜 リドスアグール》《星隷魔嬢 ビフロンス》をソウルに入れて、残りを山札に戻してシャッフル。そして手札から破棄された《魔宝竜 ラベナジェイダー》のスキル発動。ドロップから1枚を選んで、ソウルに置く事が出来る。……ラベナジェイダーをそのままソウルに」

(ソウル2→4→5/ドロップ4→3)

 

「《魂絶の魔槍士 ザガン》をコール。スキル発動。SC1した後に、手札からドラジュエルドを含むグレード4を1枚公開。私は《魔宝真竜 ドラジュエルド・イグニス》を公開するよっ!」

(手札6→5)(ソウル5→6)

 

 

【ソウルチャージされたカード】

《堕落葬裁 ヴァラック》

 

 

「希美お姉様の手札に、イグニスが!」

「そこまで動けているなら上等だと言えるな。あの人の想いに応えようとしている」

 

 

「公開したか、私のヴァンガードがドラジュエルドを含むグレード4以上なら、ソウルから公開したユニットとは別名で、ヴァンガードのグレード以下のユニットを1体コール出来る。……おいで、ヴァラック! ここで《堕落葬裁 ヴァラック》の【ユニークスキル】発動!」

(ソウル6→5)

 

 

【ユニークスキル】……なるほど。考えましたね、希美」

 

 

「先ずは自身のパワー+5000。そしてEB3をコストに支払う事で、山札の上から7枚を見て、その中から1枚を選んでソウルに置く事が出来る。……チェック」

(エネルギー6→3)

 

 

【山札の上から7枚】

《幻燈魔嬢 フォルカロル》

《リキューザルヘイト・ドラゴン》

《スチームスカラー マルニガル》

《怨恨の冥竜神 ゴルマギエルド》

《魔宝竜 ジオルドラール》

《紫炎の幻真獣 カルヴァネイル》

《魂絶の魔槍士 ザガン》

 

 

「《幻燈魔嬢 フォルカロル》を選んでソウルに。そして残りを山札に戻してシャッフル。その後、ヴァンガードのグレード以下のユニットカードを1枚選んで、ソウルからコールする事が出来る。ヴァラックの後ろにフォルカロルをコール! バトルに行くよ、ザガンで攻撃!」

(ソウル5→6→5)

 

「テイスファルトでインターセプト」

(ドロップ7→8)

 

「ジュエルニールでヴァンガードに攻撃!」

「ディスマでガード」

(手札6→5)(ドロップ8→9)

 

「チェック・ザ・ドライブ《ステムディヴィエイト・ドラゴン》。ゲット・クリティカルトリガー! ヴァラックのパワー+10000、クリティカル+1! フォルカロルのブースト、ヴァラックでヴァンガードに攻撃!」

(手札5→6)

 

「ノーガード。チェック・ザ・ダメージ《善根の騎士 バーダクト》《加護の魔法 プロロビ》。ゲット・ドロートリガー。ファングのパワー+10000、1枚ドロー」

(手札5→6)(ダメージ0→2)

 

「バトル終了時、フォルカロルのスキル発動。このターン中にEB3以上をコストで支払っているなら、自身を退却させて1枚ドロー。ターン終了時、ザガンの効果でコールしたヴァラックをソウルに戻す。ターンエンドだよ」

(手札6→7)

(ソウル4→5/ドロップ3→4)

 

 

 手札を増やされたのは痛いけど……ダメージは並んだ、これなら行ける!

 

 

「スタンド&ドロー」

(手札6→7→6)(エネルギー3→6)

(ソウル1→2/ドロップ9→10)

 

 

救世を告げる、万象の光。

ライド《救済の零 ブラグドマイヤー“幻影”》。

 

 

「こ、これが……幻影ユニット」

 

 

 そんな名乗りと共に現れたのは、全体が水色に染まったブラグドマイヤーだった。私たちのよく知るブラグドマイヤーは、正しく悪魔そのもので……特徴的だったのは、ひと息のうちに切り裂かれてしまいそうな程の大鎌。それが今ではその手には何も持たず、両手からは光の輪が顕現していた。

 

 

 ……これが、幻影ファイターの力……。

 

 

 見ていると清らかな雰囲気を感じるけれど、その本質は全く違う。赫月に因って、存在そのものを歪められた存在。ブラグドマイヤーの様なユニット達が……颯樹くんみたいに、現実よりも幻世界に生きる意義を見つけた人が、まだ他にも居るんだ。

 

 

 ……助けなきゃ……。

 

 颯樹くんには、いつも助けられてばかりいた……なら、今度は私が彼を救う番だよ!

 

 

「こ、これが……幻影ユニット……」

「すごく、美しい……なのに、感じる気迫は、元と同等かそれ以上だよ……」

 

『ついに出て来たか、幻影ユニット!』

「クソッ、あの人の圧が更に強くなったみたいだ……!」

 

 

「この時、ライドされたヴェイカントのスキル発動。このユニットがブラグドマイヤーを含むグレード3にライドされた時、SB1をコストに支払う事で、山札の上から3枚を公開。その中の1枚を手札に加え、残りを全て破棄可能となる。……チェック」

(ソウル2→1/ドロップ10→11)

 

 

【山札の上から3枚】

《アイジスメア・ドラゴン》

《刻命の騎士 ザムーグ》

《協和の騎士 イストレーナ》

 

 

「1枚を手札に加え、残りを全て破棄。そしてドロップより《星海より手繰る星霧騎士の道》を使用。ドロップから使用したこのカードをバインドし、その後山札の上から7枚を見る。その中からヴァンガードのグレード以下のユニットカードを1枚選び、リアガードとしてコール出来る。……チェック」

(手札6→7)(バインド0→1)

(ドロップ11→10)

 

 

【山札の上から7枚】

《円環の女魔術師》

《救済の零 ブラグドマイヤー“幻影”》

《陣頭の騎士 テイスファルト》

《せるがおん》

《壮翼の騎士 カルガフラン》

《焼尽の精霊王 ヴァルナート》

《赫月光》

 

 

「《陣頭の騎士 テイスファルト》を公開。そして残りは山札に戻してシャッフル。その後、公開したカードをリアガードとしてコール。そのままテイスファルトのスキル発動。SB1をコストに支払う事で、山札の上から5枚を見て、その中から1枚を公開。公開したカードがヴァンガードのグレード以下のユニットならコールし、その公開したカードがオーダーカードなら、それを手札に加える。……チェック」

(ソウル1→0/ドロップ10→11)

 

 

【山札の上から5枚】

《救済の零 ブラグドマイヤー“幻影”》

《せるがおん》

《ブレードフェザー・ドラゴン》

《協和の騎士 イストレーナ》

《翼擁の騎士 ラピニオ》

 

 

「《せるがおん》をテイスファルトの後ろにコール。バーダクトを後列に移動し、そこに《刻命の騎士 ザムーグ》をコール。ザムーグのスキル発動。相手のヴァンガードがグレード2以上で、ライドデッキから「ブラグドマイヤー」を含むグレード3以上を公開するが、ライドデッキは無い。しかしヴァンガードが「ブラグドマイヤー」含むグレード3以上なら、CB1して山札の上から2枚見て、1枚選んで手札に加え、残りを山札の下かソウルに置く。……チェック」

(手札7→6)

 

 

【山札の上から2枚】

《アイジスメア・ドラゴン》

《壮翼の騎士 カルガフラン》

 

 

「1枚手札に加えて、残りをソウルに置く」

(手札6→7)

(ソウル0→1)

 

 

 ……颯樹くん、本当に容赦が無い。あんなにもリアガードを展開し続けているのに、手札が一向に減ってない。

 

 

「まだこれで終わりじゃない。ブラグドマイヤー“幻影”のスキル発動。CB1とドロップゾーンのカードを4枚バインドし、二つの能力を得る」

(バインド1→5)

(ドロップ11→7)

 

 

【バインドされた4枚】

《白牙の魔女 ディスマ》

《刻命の騎士 ザムーグ》

《協和の騎士 イストレーナ》

《円環の女魔術師》

 

 

 

「一つ、『前列のリアガードのパワー+5000し、表のバインドゾーンが10枚以上なら更にパワー+5000、13枚以上なら更にパワー+5000』。二つ、『このユニットが攻撃した時、自身の表のバインドゾーンから1枚選び、リアガードサークルにコールする』を得る」

 

バインドが一定の枚数までいったらパワー+5000されるんだ。でもまだ5枚…10枚からだからまだそれなりに猶予は…

 

 

「まだだ、まだ終わらせない。幻影ユニットの力をお前に見せてやる」

 

 

Fantôme(ファントム) Skill(スキル)発動

 

 

「ファントム…スキル?」

「な、何それ!? 見た事も聞いた事もないスキルなんだけどっ!?」

 

 

 りんくちゃんや乙和はもちろん、私も含めた幻真獣ファイター達はそんな名前のスキルなんて聞いた事がない。

 

 まだ美夢ちゃんやりんくちゃん、乙和の使う【Divine(ディヴァイン) Skill(スキル)】の方が聞き覚えがある。

 

 

「赫月カードをバインドして発動する、それが【Fantôme Skill】だ。そのスキルで、EB3とドロップの《赫月光》2枚をバインド。ドロップから《せるがおん》をブラグドマイヤーの後ろにコール」

(エネルギー6→3)(バインド5→7)

(ドロップ7→5→4)

 

 

 だから赫月カードを集めてドロップに……そして颯樹くんの盤面は全て埋まった、先攻3ターン目からフル稼働するあたり、本気を窺えるのは確かだ。

 

 

「この際だ、教えてやろう。赫月カードは幻影ユニットの力の根源……その枚数が増える程に強くなる。それと忠告しておく、お前たちの一部が使うユニットのスキル…【Divine Skill】とかと違って発動できるのはファイト中に一度だけとは限らない」

「つまり、ドロップに赫月カードがあれば一ターンに一度使えるって事?」

「そうだ。 ……さて、お喋りは此処で終わりだ。バトルに入る、まずはザムーグでヴァンガードに攻撃」

「ステムディヴィエイトでガード」

(手札7→6/ドロップ4→5)

 

 

 ブーストせずに攻撃…ブラグドマイヤーのスキルでコールされるのは確実。それなら此処はガードして少しでも余裕を作るしかない!!

 

 

「次だ。せるがおんのブーストしたブラグドマイヤーで攻撃。ブラグドマイヤーのスキル発動、ザムーグのいるリアガードサークルに、バインドから《協和の騎士 イストレーナ》をコール。ザムーグは退却される」

(バインド7→6)

(ドロップ4→5)

 

「ノーガード」

「チェック・ザ・ドライブ。ドライブ1《救済の零 ブラグドマイヤー“幻影”》。ドライブ2《星海より手繰る星霧騎士の道》。何方もノートリガー」

(手札7→9)

 

「チェック・ザ・ダメージ。《魔石竜 リドスアグール》。ノートリガーだよ」

(ダメージ2→3)

 

「バトル終了時、せるがおんのスキル発動。詳細はさっきのターンで説明したから省略させてもらう。……チェック」

 

 

【山札の上から2枚】

《壮翼の騎士 カルガフラン》

《刻命の騎士 ザムーグ》

 

 

「1枚を手札に加え、1枚を山札の下に戻す。次だ、せるがおんのブーストしたテイスファルトでヴァンガードに攻撃」

(手札9→10)

 

「フリンティ・スラッシャーでガード!」

(手札6→5/ドロップ5→6)

 

「バトル終了時、せるがおんのスキル発動……チェック」

 

 

【山札の上から2枚】

《善根の騎士 バーダクト》

《陣頭の騎士 テイスファルト》

 

 

「1枚を手札、残りを山札に」

(手札10→11)

 

「嘘っ!?また手札が増えてるっ!!」

「そんなのアリっ!?」

 

「バーダクトのブーストしたイストレーナでヴァンガードに攻撃。イストレーナはヴァンガードに攻撃した時、俺のバインドゾーンにカードがあるならパワー+5000。更に「ブラグドマイヤー」のスキルで登場しているなら、+5000ではなく+10000になる。だがそのかわり、イストレーナはバトル終了時にバインドされるがな」

 

「ノーガード。ダメージチェック《喚起の操獣師 ライリー》。ゲット、ドロートリガー!ヴァンガードのパワー+10000、1枚ドロー!」

(ダメージ3→4)

(手札5→6)

 

「バトル終了時、イストレーナはバインド。更にバーダクトのスキル、ブーストしたバトル終了時、バインドゾーンに赫月カードがあるなら自身を退却、CC(カウンターチャージ)1」

(バインド6→7)

(ドロップ5→6)

 

 

 やっぱり颯樹くん、無駄が無い……!次のターンに向けて手札補充とコスト確保を欠かしていない。

 

「ターンエンド。さぁ、お前が何処まで足掻けるか俺に見せてみろ」




 まずは読んでくださった方、お気に入り登録をしてくれた方、こんな拙作を応援いただきありがとうございます!こんな拙作読んでくれるだけでもありがたいです。

 次回の投稿は明日になります。

 それでは、次回をお楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。