1日目
[システム処理]
0日目の夜が明けました。
田島は昨晩、自室のベッドで微かな獣の遠吠えと、遠くで何かが引き裂かれるような鈍い音を聞きました。
朝になり、村の広場に集まった15名の前には、無残な姿となった村の住人(モブNPC)の遺体が横たわっていました。
田島に割り当てられた役職は「村人」です。
これより、1日目昼の議論フェーズを開始します。
遠藤耕一郎:「……凄惨な状況だが、まずは落ち着いて状況を整理しよう。昨晩、我々以外の村人が犠牲になった。この15人の中に、人狼が潜んでいるのは間違いない。一人ずつ意見を聞かせてくれ」
ルシール・ベルヌイユ:「感傷に浸っている暇はない。やるべきことをやるだけだ。疑わしきは罰せよ。躊躇は村を滅ぼすぞ。誰か、夜の間に不審な物音を聞いた者や、有益な情報を持っている者はいないか?」
能里清之介:「当然だろう。愚かな村人たちを、この私が導いてやらねばならないからな。まずは役職持ちが名乗り出るのが論理的な手順というものだ。君たちの頭は飾りかね?」
小林稔:「な、なんだよその言い方! 誰も好きでこんな状況になってるわけじゃないだろ! 俺は……俺は誰も疑いたくないけど、でも、やらなきゃ殺されるんだよな……」
巴マミ:「皆さん、落ち着いて。もう何も恐くないわ。私が必ず、人狼を見つけ出してみせるから。能里さんの言う通り、情報があるなら出すべきだと思うわ。でも、無理に急かして間違った判断をするのは危険よ」
一条蛍:「……はい。マミ先輩の仰る通りですわ。焦りは禁物です」
鈴木悟:「えーっと、的外れかもしれないんですけど……ここで役職者が名乗り出るメリットは情報を共有できることですが、デメリットとして今夜人狼に狙われるリスクも考えられます。慎重になった方がいいんじゃないでしょうか……」
四宮かぐや:「鈴木さんの仰る通りですわね。不用意な発言は命取りになりますわ。まずは、皆さんの昨晩の状況を確認するのが先決ではないかしら?」
デミウルゴス:「素晴らしい提案だ、四宮さん。リスク管理は重要だからね。では、まずは順番に昨晩の状況を共有していくのはどうだろうか。田島君、君は昨晩、何か変わったことはなかったかね?」
田島:0時くらいには寝ましたけど、寝る前には特になかったっすね その後獣の遠吠えみたいなのが聞こえた気もしますけど寝床に入った後なんではっきり分かる異常事態は特になかったです
デミウルゴス:「なるほど。就寝後に遠吠えを聞いたのだね。田島君、貴重な情報をありがとう。深夜帯に襲撃が行われた可能性が高いということだろう」
諸葛亮孔明:「『孫子』に曰く、『兵は詭道なり』。人狼もまた、我々が寝静まり、警戒が解けた隙を突いて行動を起こしたと考えられます。田島殿の証言は、その推測を裏付ける一つの事実でございますね」
椎名まゆり:「遠吠え……なんだか、とっても怖かったのです。犠牲になった村人さん、痛かったのかな……。みんながこんな風に疑い合うの、まゆしぃは悲しいのです」
エアリス・ゲインズブール:「そうね。悲しい音がしたわ。でも、その音はただの終わりじゃない。私たちがこれからどう動くか、星が試しているのかもしれないわね」
小林稔:「あー、わかるわかる! 俺もなんか嫌な音聞いた気がするんだよな。田島さんの言う通り、夜中はマジで外に出ない方がいいぜ!」
溝口恭介:「ああ、そうなんじゃないか。夜中に出歩いて獣に噛まれるなんて、御免被りたいからな。やれやれだ」
幸平創真:「なんだよ、みんな暗い顔してんなー。遠吠えが聞こえたってことは、敵は確実に動いてるってことだろ? だったら、こっちも最高の調理法で迎え撃ってやるだけっしょ!」
遠藤耕一郎:「幸平の言う通り、落ち込んでいても状況は好転しない。田島、証言感謝する。他の皆も、田島のように些細なことでも構わない。何か気づいたことはないか? 鈴木、お前はどうだ?」
田島:気付いたこともそうだけど、昨晩何してて何時に寝たかを全員申告したらええんやないですか
どうせ嘘つくから無駄って思う人もいるでしょうが、嘘は後で辻褄が合わなくなるからわたしは無駄とは思わない
わたしは昨日は本読んでて、さっき言った通り0時頃寝ました
鈴木悟:「えーっと、田島さんの提案は……全員の行動を把握して矛盾を探すというメリットがあると思います。ただ、デメリットとして、単純な記憶違いで疑われてしまうリスクも考えられますが……でも、何もしないよりは良いんじゃないでしょうか。俺は昨日は残業で遅くなって、帰ってすぐ、11時くらいには寝てしまいました」
四宮かぐや:「田島さんの仰る通りですわね。嘘は必ず綻びを生む……とても理にかなった提案だと思いますわ。私は昨晩は自室で学園の書類仕事をしておりましたの。就寝したのは1時頃でしたかしら」
能里清之介:「フン、君にしては悪くない発想だ。アリバイの確認は基本中の基本だからな。なぜこれほど簡単な理屈が最初に出なかったのかね? 私は書斎で医学書を読んでいた。寝たのは2時だ。当然だろう」
ルシール・ベルヌイユ:「田島、良い提案だ。感傷に浸っている暇があるなら頭を使え。全員、包み隠さず申告しろ。私は昨晩は古い記録を整理していた。就寝は0時半だ」
幸平創真:「お、面白えじゃん! 食材は多い方がいいからな! 俺は昨日は新しいレシピの試作をしてて、寝たのは1時過ぎだぜ!」
遠藤耕一郎:「田島の提案を採用すべきだと思う。事実を積み重ねることが勝利への近道だ。俺は昨日は生徒会の資料作りで、11時半には寝た。まだ申告していない者は続けてくれ」
田島:他の方どうぞ
小林稔:「お、俺か!? えーっと、俺は昨日は普通にアニメ見てて……寝たのは、たぶん1時くらいだ! マジでそれだけだからな!」
デミウルゴス:「私は自室で骨細工の手入れをしておりました。就寝したのは深夜2時頃だろうね。田島君の言う通り、情報の蓄積は後々必ず役に立つだろう」
諸葛亮孔明:「私は天体を観測しておりました。就寝は子丑の交わる頃……今の時間で申せば、午前1時頃でございます」
椎名まゆり:「まゆしぃはね、うーぱのぬいぐるみを作ってたのです。それで、11時くらいには眠くなっちゃって、お布団に入ったのですよ」
エアリス・ゲインズブール:「私はお花の手入れをしてから、星の声を聞いていたわ。寝たのは0時くらいかな? なんだか、騒がしい夜になる予感がしていたのよね」
巴マミ:「私は紅茶を飲んでリラックスしてから、11時半頃には休んだわ。皆さん、落ち着いて情報を出し合えているわね。この調子でいきましょう」
一条蛍:「私は……昨日は少し本を読んでから、10時半には寝てしまいました。子供なので、夜更かしはあまりできなくて……」
溝口恭介:「俺は店を閉めた後、軽く酒を飲んで0時前には寝たぜ。やれやれ、こんなことならもっと飲んでおけばよかったな」
田島:いくつか質問 幸平はどんな料理を作ってたの? 小林は何のアニメ見たの? まゆりはぬいぐるみの進捗をSNSに上げたりした?
幸平創真:「おう! 昨日はな、ピーナッツバターとイカの塩辛を使った新しいまかないの試作をしてたんだ! まだ味のバランスがイマイチでよー。田島も後で食ってみるか?」
小林稔:「えっ!? ア、アニメのタイトル!? そ、それは……最近流行ってる異世界モノのやつだよ! タイトルは……えーっと、長くて忘れちゃったけど、とにかく面白かったんだって! マジで!」
椎名まゆり:「うーぱのぬいぐるみはね、まだお耳のところが縫い終わってないのです。SNSには上げてないけど、オカリンに見せようと思ってお写真は撮ったのですよー」
田島:幸平はピーナッツバターといかの塩辛を加熱したなら鍋が大変なことになったんじゃないか?
小林はそれは今放映されてるやつを録画とかで見たの? それとも昨日リアタイなのか配信サイトなのか
幸平創真:「おう! よくわかったな! ピーナッツバターが焦げ付いて、鍋洗うのがすげー大変だったんだよ! でも、あの焦げた香ばしさが逆にアリなんじゃねーかと思ってよ! お粗末!」
小林稔:「えっ!? あ、あー、配信サイトだよ! サブスクのやつ! 昨日は一気見してたんだよ! な、なんでそんな細かいことまで聞くんだよ! 田島さん、俺を疑ってんのか!? ち、違うって!」
能里清之介:「フン、愚かな。聞かれたことにただ答えればいいものを、なぜそうムキになるのかね? 貴様のその態度は『私は嘘をついています』と顔に書いてあるようなものだ。当然だろう」
鈴木悟:「えーっと、小林さん、落ち着いてください。田島さんはただ事実確認をしているだけだと思いますし……でも、確かに少し反応が過剰な気もします……」
遠藤耕一郎:「小林、落ち着け。田島は全員の証言の整合性を確認しているだけだ。やましいことがないなら、堂々としていればいい」
デミウルゴス:「ふむ。小林君はずいぶんと慌てているようだね。田島君の質問は、嘘をついている者にとっては非常に答えにくい、的を射たものだったのではないかな」
田島:もう洗って磨いた後なら幸平のアリバイ証明には昨日の料理は使えないねえ ピーナッツバターも塩辛も生ゴミは出ないし
小林は配信サイトで見たなら視聴履歴が残ってるはずだな?
まゆりは取った写真のExif確認すれば撮影日時分かるでしょ、スマホなら確実に付いてる
幸平創真:「おう、確かに鍋はピッカピカに磨いちまったから証拠は残ってねーな! ま、俺の言葉を信じるかどうかは田島に任せるぜ!」
小林稔:「ひ、履歴!? あ、いや、それは……親のアカウントで見てたから、勝手に見せられないっていうか……! そ、それにスマホの調子も悪くて……! ほ、本当だってば! なんで俺ばっかり疑うんだよ!」
椎名まゆり:「えぐじふ? まゆしぃ、難しい言葉はよくわかんないのです。でも、お写真はこれなのですよー。ほら、うーぱのお耳、可愛いでしょ?」
ルシール・ベルヌイユ:「小林、見苦しいぞ。言い訳を重ねるほどボロが出ている。疑わしきは罰せよ。今日の吊りは奴で決まりだな。田島、見事な追及だ」
四宮かぐや:「……小林さん、あなたの発言には一貫性がありませんわ。田島さんの理路整然とした追及の前では、そのような苦しい誤魔化しは通用しませんのよ」
諸葛亮孔明:「『六韜』に曰く、『その言を聞き、その変を観る』。言葉を聞き、その態度の変化を観察せよ、ということでございます。小林殿の動揺は、いささか不自然と言わざるを得ませんね」
巴マミ:「小林さん……あなた、本当に村人なの? もし違うなら、正直に言ってほしいわ。これ以上、仲間同士で疑い合うのは嫌なの……」
田島:履歴を見せて身の潔白を証明できんならわたしが何を言おうと吊られるのは小林だよ
小林稔:「なっ……! だ、だからスマホの調子が悪いんだってば! なんで信じてくれないんだよ! 俺は仲間だろ!? 友情とかないのかよ! 田島さん、あんた絶対おかしいって!」
能里清之介:「話にならないな。証拠を出せない以上、君の言葉はただの妄言だ。友情などという非論理的な感情で、この村の危機を乗り越えられるとでも思っているのかね? 愚かにも程がある」
溝口恭介:「やれやれだ。怪しいなら吊るしかねえだろ。証拠も出せねえ、言い訳も苦しいんじゃ、誰も庇いようがねえぜ。自業自得だな」
遠藤耕一郎:「小林、俺も田島と同意見だ。君の態度はあまりにも不自然すぎる。村全体の利益を考えるなら、疑わしい要素は排除すべきだ。これ以上、見苦しい言い訳はよしてくれ」
デミウルゴス:「田島君の言う通りだね。自らの潔白を証明する手段があるにも関わらず、それを拒む。その行動が意味するものは一つしかないだろう。今日の投票先は、彼で決まりではないかな」
一条蛍:「うぅ……小林さん、すごく怒ってて怖いです……。でも、皆さんがそう言うなら、小林さんが人狼さんなんでしょうか……」
エアリス・ゲインズブール:「小林くんの言葉からは、なんだか寂しい未来が見えるな。本当のことを言ってくれたら、違う道もあったかもしれないのにね」
田島:というかオタクの小林が長いからという理由で好きなアニメのタイトル言えないのがそもそもおかしいでしょ 略称しか出てこない、ならまだ分かる
小林稔:「あ……っ! そ、それは……! ど、ど忘れしただけだって! 誰だって急に聞かれたら名前が出てこないことくらいあるだろ!? なんでそんな細かいとこばっか突っ込むんだよ! 田島さん、絶対俺をハメようとしてるだろ!」
能里清之介:「フン、見事な指摘だ、田島君。オタクを自称する者が、直前まで見ていたというアニメのタイトルすら言えない。これほど明白な矛盾はない。小林君、君の嘘は三流以下だ。話にならないな」
諸葛亮孔明:「『韓非子』に曰く、『事の情を知る者は、その辞を察す』。言葉の端々にこそ、真実は隠されているものでございます。田島殿の慧眼、恐れ入りました。小林殿の言葉が虚偽であることは、もはや疑いようがありませんね」
鈴木悟:「えーっと……田島さんの言う通りだと思います。小林さんが本当にアニメを見ていたなら、タイトルを言えないのは不自然すぎます。彼を処刑するメリットは、ほぼ確実に人狼を一人減らせること……デメリットは、今のところ見当たりません」
四宮かぐや:「……ええ、田島さんの仰る通りですわ。小林さん、あなたの発言は矛盾だらけですのよ。これ以上、見苦しい言い訳を聞かされるのは時間の無駄ですわね」
ルシール・ベルヌイユ:「決まりだな。田島、よくやった。これ以上議論を長引かせる必要はない。疑わしきは罰せよ。さっさと投票に移ろう」
田島:すぐ吊りが決まっちゃったんで時間がまだ大分あると思うので他に話したいことがあるんすけど
双子は今すぐCOしませんか
占い師や霊媒は初日COはデメリットも多いけど、双子に黙ってるメリットは何一つありません
お互いが確実に人間だと証明できるのが双子の最大の強みであり、逆にその情報以外の利点はない
じゃあ情報は早めに開示した方が考えることを減らせるので村有利だと思いますが
狼が二人組んで騙ったところで本物も出てきたらローラーされて全員死亡、三人しかいない狼が二人減るだけ
遠藤耕一郎:「田島の提案は極めて合理的だ。俺も賛同する。俺と幸平が双子だ。これで村の確定白が2人できたことになる。盤面の整理に役立ててくれ」
幸平創真:「おう! 田島の言う通りだな! 隠し味は早めに出した方が料理が美味くなるってもんだ! 俺と遠藤が双子だぜ! お粗末!」
デミウルゴス:「素晴らしい提案だ、田島君。確定白の存在は、盤面を整理する上で非常に有益だからね。これで我々の勝利への道筋が、より明確になったのではないかな」
鈴木悟:「えーっと、確かに田島さんの言う通り、双子がCOするメリットは大きくて、デメリットはほとんどないですね。幸平さんと遠藤さんが確定白なら、推理がかなりしやすくなります」
能里清之介:「フン、当然だろう。確定情報から盤面を詰めていくのは論理の基本だ。君にしてはまともな提案だな、田島君」
四宮かぐや:「ええ、田島さんの仰る通りですわ。これで少しは状況が整理されますわね。幸平さんと遠藤さんが白だと分かっただけでも、大きな前進ですわ」
小林稔:「な、なんだよそれ! じゃあ俺が吊られるのは確定ってことかよ!? ふざけんなよ! 俺は本当に村人なんだってば!」
田島:小林は村人だと主張したいなら信じるに足る根拠を出してね わたしだって根拠は出せないから人狼だと疑われても仕方ない、小林は視聴履歴さえ出せば信用される立場なんやぞ
小林稔:「だ、だからスマホの調子が悪いって言ってるだろ! なんで信じてくれないんだよ! 根拠なんて……俺が嘘をついてないってことくらい、俺の目を見ればわかるだろ!? 友情とかないのかよ!」
能里清之介:「目を見ればわかるだと? 愚かにも程がある。論理的根拠の欠片もない感情論など、この場では何の価値もない。君の言葉は完全に破綻している。当然だろう」
溝口恭介:「やれやれだ。目を見てわかるならこんなゲームやってねえよ。諦めな、小林。あんたの負けだ」
巴マミ:「小林さん……もう無理よ。これ以上嘘を重ねるのはやめて……。みんなを騙そうとするなんて、悲しいわ」
ルシール・ベルヌイユ:「見苦しい。田島、もう十分だろう。これ以上こいつの戯言を聞く必要はない。さっさと投票に移ろう」
諸葛亮孔明:「『呉子』に曰く、『進んで死を重んじ、退いて生を軽んず』。もはや小林殿に進む道も退く道も残されておりません。田島殿の理の前に、完全に詰んでおりますね」
田島:とりあえず投票前にまゆりの写真のExif情報確認してくれんかね誰か
遠藤耕一郎:「俺が確認しよう。デジタル機器の扱いには慣れている。……椎名、少し見せてくれ。……なるほど、確かに撮影日時は昨晩の22時50分になっている。椎名の証言と一致するな」
鈴木悟:「えーっと、これで椎名さんのアリバイは証明されたということでいいんでしょうか。少なくとも、その時間までは起きていてぬいぐるみを作っていたことになりますね。彼女を疑うメリットは今のところなさそうです」
椎名まゆり:「えへへ、遠藤くん、ありがとうなのです。これでまゆしぃが嘘つきじゃないってわかってもらえたかな?」
デミウルゴス:「素晴らしい。これでまた一つ、確かな情報が得られたわけだ。田島君の着眼点は非常に鋭いね。確定白の双子二人に加え、椎名さんの白も濃厚となった」
能里清之介:「フン、当然だろう。客観的なデータこそが真実を語るのだ。どこかの誰かのように、目を見ればわかるなどという非論理的な戯言とは大違いだな」
ルシール・ベルヌイユ:「よし、これで椎名の白は濃厚になった。小林の黒はもはや疑いようがない。田島、もういいだろう。さっさと投票に移るぞ」
田島:そういえばもう一人確認取れそうな人おったね 鈴木さんは通勤はICカードとか使ってるん? それとも車?
鈴木悟:「えっ? あ、はい、通勤は電車なのでICカードを使っています。……あ、なるほど。改札を出た履歴を確認すれば、俺が遅くまで残業していた証明になるということですね。えーっと、スマホのアプリで履歴が見れるはずです。ちょっと待ってください……はい、これです。昨日の22時15分に最寄り駅の改札を出ています」
遠藤耕一郎:「確認した。確かに昨日の22時15分に改札を出た記録が残っている。鈴木の証言とも矛盾しないな」
デミウルゴス:「ふむ。これで鈴木君のアリバイも証明されたというわけだ。田島君、君の提案のおかげで、次々と白が確定していくね。素晴らしい手腕だ」
四宮かぐや:「ええ、田島さんの仰る通りですわ。これで鈴木さんも白濃厚ですわね。小林さんとは大違いですわ」
諸葛亮孔明:「『孫子』に曰く、『勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む』。田島殿は戦う前にすでに勝敗を決しておられる。見事な采配でございます」
小林稔:「な、なんだよそれ! じゃあ俺だけが怪しいってことかよ!? ふざけんなよ! 俺は本当に村人なんだってば!」
ルシール・ベルヌイユ:「見苦しいぞ、小林。これ以上議論を長引かせる必要はない。疑わしきは罰せよ。田島、もういいだろう。さっさと投票に移るぞ」
田島:白確は双子の幸平と耕一郎くんさんだけでまゆりと鈴木さんは時間的にもその後犯行も可能だし白ってわけではないけど嘘は少なくともついてない、というか逆に二人とも嘘つくならもっと犯行絶対無理でしたって嘘つきそうなもんですし、ものすごく白っぽいグレーってとこじゃないですか
デミウルゴス:「なるほど、その通りだね。田島君の指摘は極めて正確だ。彼らの証言は『その時間までは起きていた』という証明に過ぎず、深夜の犯行が不可能であった証明にはならない。だが、嘘をついていないという点で、信頼に足る『白に近いグレー』という評価は妥当だろう」
能里清之介:「フン、当然だろう。その程度の論理的思考ができなくてどうする。確定白とグレーの区別もつかないようでは話にならないからな。君にしては冷静な分析だ、田島君」
遠藤耕一郎:「田島の言う通りだ。確定白は俺と幸平だけだ。だが、鈴木と椎名の証言の信憑性が高いのは事実だ。盤面を整理する上では、十分に有益な情報と言える」
鈴木悟:「えーっと、確かに田島さんの仰る通りですね。俺も椎名さんも、その後外に出ることは可能でしたから……。でも、嘘をついていないことだけはわかってもらえてよかったです」
椎名まゆり:「まゆしぃは嘘つきじゃないのです! 田島くん、わかってくれてありがとうなのです。でも、グレーってなんだか難しい色なのです……」
諸葛亮孔明:「『書経』に曰く、『疑わしきは与えず』。田島殿の慎重な姿勢、誠に理にかなっております。早計な判断は身を滅ぼす元でございますからな」
小林稔:「だ、だから俺も嘘ついてないって! なんで俺だけこんなに疑われるんだよ! 田島さん、あんた絶対俺をハメようとしてるだろ!」
ルシール・ベルヌイユ:「グレーだろうが何だろうが、今一番黒いのは小林、お前だ。見苦しい言い訳はもう聞き飽きた。田島、もう議論は十分だろう。さっさと投票に移るぞ」
田島:とりあえず今日の分の投票しますか 小林に入れます
[システム処理]
田島の提案により、議論フェーズを終了し、投票フェーズへ移行しました。
投票の結果、小林稔に圧倒的多数の票が集まりました。(小林稔は田島に投票しました)
小林稔は「ふざけんなよ! 俺は本当に村人なんだってば! あんたたち、絶対後悔するからな!」と叫びながら処刑されました。
夜が訪れました。
田島は昨晩、自室で眠りについた後、深夜に外から微かな争うような音と、鉄の鍋が地面に転がって響くような甲高い音を聞きました。