「暑っぢ〜〜」
そんな生徒の声が聞こえる教室の中で俺はソフトクリームを持っていた。
「如月くん!だえでしょう…!アイスあんて…ゴクッ…持ってきちゃぁ…先生が没収します!」
よだれをダラダラ垂らしながらそう言ってソフトクリームを奪った先生はそれを食おうとした。
「パン…にゅやあぁ!?なんですかこれは!?」
殺せんせーの口と歯が破裂し、ソフトクリームを落とした。
落ちたソフトクリームを拾い、No.32のフリーズスイッチを装填した。
するとソフトクリームが開き、コーンが折れて脚になった。
そのフードロイドから出る涼風を浴びながら
「ソフトクリーム型フードロイドのソフトーニャだ。本来の仕事は温度感知とあらゆるものを凍結させることだよ」
「無駄にすごいですね…」
「律が熱でショートしそうだから連れてきたんだよ」
「はい!私は他の機械製品よりも熱の耐性は高いですが、さすがにこの環境だと心配なので相談しました!そしたら、そのソフトーニャを貸してくれると!」
「その代わりに、律を改造してソフトーニャの涼風を用いてエアコンの役割を担えるように調整したからWin-Winって奴さ」
「「「マジ!?よっしゃー〜!」」」
「ただし、部屋の温度は律の一存で決まる。」
「え?うん、それが?」
「殺せんせーの暗殺に暑さが有効だと感じたら律はエアコンを切るってこと」
「「「絶対やめてね!?」」」
「それは約束しかねます!殺せるときに殺さないと!」
「それはそうなんだけどね?!」
皆わちゃわちゃしてると、頼られる律を羨ましく思ったのか
「いや~、実は裏庭にプール作ったんですよね〜。まあ?先生は興味なかったんですけども」
そう私は興味なかったけどね?と言いたげな顔をした殺せんせーがそう話した。
その時、思ったことを素直に言った。
「もしかして先生、女子中学生に欲情してんのか?うわぁ…」
この一言で、殺せんせーは全ての女子から軽蔑の目で見られた
「違います!違いますよ!?皆さんがわざわざ本校舎まで行く必要をなくそうと思っただけで…!」
「でも、今までの行動的にさ…信じられないよね?」
「だよね~…もし私たちじゃなくてビッチ先生が対象だとしてもちょっと…」
「だから、違いますよ!?」
この様子を見ていたE組の男子生徒の大半は
(日頃の行いは大事に、計画的に取ろう…!)
と一致団結した。
しかし、他の男子達をある意味逸脱している岡島は
「ビッチ先生の水着ぃ…グヘヘ」
などと14、5歳なのに情けない顔を浮かべていた。
この顔を見た女子は
(男子って最低だ…)
と心を一致させた。
今この教室では
『変態教師というレッテルを貼られて悲しんでいる殺せんせー』
『普段の行いを大事にしようと決意した男子達』
『男子に風評被害を与えたことに気づいてすらいない変態の岡島』
『男子を最低な生き物と思った女子たち』
『ソフトーニャに夢中な律と如月』
の五つのグループが出来た。
「律〜?ここのパーツって何だっけ?」
「うっ///そこは液晶に映すもののデータ整理をするところですっ///」
「移動させるぞ?」
「は、はい///」
「「「いや!何してんの君ら!?」」」
「「エアコン化(です!)」」
「そうだけどそうじゃないよね!?」
「なんか…めっちゃ色っぽかった…」
「律に女の子らしさで負けるなんて…!」
「…うし、これでいいか?」
「はい///」
「「「話聞けよ!?後顔を赤くすんな!」」」
まあ、涼しくなるだろうしいいだろう。
それにしても、律は悪ノリを覚えたか…成長してるねぇ。
あとは懸念点として
「寺坂〜お前の勢いの良さを見込んで頼みがあるんだけど」
「あ?んだよ、いきなり」
「イトナと白のスパイしてきてよ」
「は?」
「「「いやいやいや!何言ってんの!?」」」
「2人にスパイしてきてよって言ったけど?」
「なんで俺なんだよ!理由を話せ!」
「君が馬鹿だからだよ。こっちの情報は最低限に抑えて送り出せば、相手は勘違いするからね。『ああ、コイツはハブられてるからコッチきたのか…なら使おう』って感じでね」
「そんなに言うならお前がいけばいいだろ!お前はこのクラスでも異質なんだからよ!」
「俺じゃ警戒させるし、それに寺坂って現場で動くほうが強いだろ?それに俺はお前を高く評価してる。4月の時点で一番に殺せんせーの弱点の一つの脱皮を暴いたのは渚とお前だ。それに渚が怪我しても『ちゃんと治療してやる』って明言してたろ。その時点で少なからず罪悪感は持ってるのは分かってたし、常識もある。そして、お前は今の教室の現状をよく思っていない」
「…ああ、そうだよ。コイツらには文句だらけだ。」
「だからこそ、アッチに付く理由もあるから、スパイになれる。だから、依頼だ。白から触手の情報を抜き出して来てくれ」
「…そうかよ。俺は得のある方につくぞ。それでも良いんなら受けてやるよ」
「もちろん。対価はフードロイドの使用権三回分でどうかな?」
「へぇ…それなら受けてやるよ。触手の情報を少しでも引き出したならいいんだな?」
「コッチが把握してない新規の情報ならね」
「期待して待ってろ」
と授業があるのに何処かへ行った寺坂。
「…アイツ何処行ったんだ?」
「さあ?シロ達を探しに行ったんじゃないか?」
「授業あるのに?」
しばらくすると顔を赤くして戻ってきた。
「…見んなよ」
(((ノリで行ったやつか…)))
「恥ずかしいですねぇ〜。頼られてそのまま宛もないのに探しに行くなんて。プークスクスw」
「殺せんせーは空気読もうよ…」