期末の時間
皆のやる気を上げるために、殺せんせーが各教科1位になると触手を一本壊させてくれるらしい。
だが、俺は全教科満点を叩き出すため他の生徒のサポートに回ってほしいと言われた。
勿論構わないが、少しきな臭い気がする。
なので、寺坂に勉強を教える前に裏山でムスカ・ゾディアーツに変身して身体の一部を蠅に変え、本校舎を偵察させる。
欠損部分はアクエリアス・ゾディアーツに変身してから再生させた。
ムスカ・ゾディアーツの蠅は人間の状態でも視界の共有と少しの指揮は出来るようだ。
これは理性があるから出来るのか、それとも俺だからかは不明だ。
俺の予想としては両方が半分ずつだと思う。
まず、情報量が多くて頭が少し痛む。
最近は、ほぼ常にラプラスの瞳を使って多少は慣れている俺でコレなのだ。
まず常人では無理だろう。
なので、数を絞って指揮することにした。
その数は2体。
1体は理事長のところへ、もう1体は他のクラスを見に行かせた。
理事長の肩に乗り、何をしているのか見てみると烏間先生とビッチ先生が何かしないか、と釘を差している様子だった。
へえ…ビッチ先生がこんなことするなんてね。
今度から変なことしない限りイリーナ先生呼びにしよう。
あっ…理事長に潰された。
まあ、理事長が関与しないと明言してたから大丈夫だろう。
他のクラスの生徒の頑張りでE組が潰される可能性はあるけど、A組以外は大した障害にならないだろう。
その他のクラスはA組は全員で自習、BからD組は普段と変わらないようだ。
…それにしても、浅野は相変わらず理事長に固執してるなぁ。
良い奴なのは変わらないみたいだけど、貪欲になったか?
明日久しぶりに会いに行くか。
まずは、寺坂の勉強だな。
まあ、五教科をある程度教えてから副教科を教えよう。
「待ったか?」
「少しだけだ」
「取り敢えず、今の実力を見たいから小テスト受けてくれる?」
「小テスト?いいが、そんなんで変わるか?」
「今の実力を見るだけだから、気難しく考えないでいいよ。これで今後の勉強量が変わるだけだからね」
「大事じゃねぇかよ!?」
「勉強が大事なのは始めからだろ。取り敢えず、問題を解いていけ。答え合わせしたら何処がどう駄目なのかを懇切丁寧に教えてやるよ。お前が殺せんせーの触手を破壊できるようにするからな。」
「は…?」
「これは屁理屈の類いだがな…五教科の中身が何かは明言してなかった」
「それが一体どういうことなんだよ…?」
「つまり、英国社理数以外からも持ってこれるんだよ。例えば、カルマが数、奥田が理、磯貝が社、中村が英で1位を取ったとする。残りの一教科が空いてるよな?そしてお前が家庭科とかの副教科で一つでも満点を取れば?」
「俺でも…触手を破壊できる?」
「そういうこった。それに、理事長も流石にこんな変な解釈はしないだろうしな。やるよな?もちろん、一般的に言う五教科も勉強してもらうけどな。」
「…まあ、やるっきゃねぇか」
「じゃあ一気に高得点取って、この学校中に反撃と行こうか」
「それはいい…!最高だな!」
寺坂は基礎はある程度できるが応用の使い方がわからない感じのバカだった。
なので、きちんと応用の仕組みをゲームやアニメの例えで教えると見る度に成長していき、1回目の小テストの結果は100点満点中平均30点だった寺坂は、平均65点まで点数を上げた。
3日ほど五教科の勉強を見ていたが、テストまで残り4日間は副教科だ。
「さて、お前の副教科の得意科目を知ろうか」
「おう」
各教科の小テストをさせると家庭科の点数が高い。
「じゃあ、家庭科鍛えるか」
「わかった。」
「そういや聞いたか?A組がE組にケンカ売った話」
「ああ、そういやそんなのあったな。俺は俺のことで精一杯だったから詳しくは知らねぇけど」
「なんか、負けたら絶対服従らしいぞ」
「ハッ!なら勝ったも同然だな」
「自信ついてきたな。家庭科は切り方と実習をどういう手順でやったかを覚えてりゃある程度は取れる。あとは教科書の用語の暗記だ」
「おう!」
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息子の時間/エースの時間
浅野と理事長に会いに本校舎に来た俺は、理事長室に先に向かうと二人がバチバチしてた。
「おはよう、お二人さん」
「!空吾か。久しぶりだな」
「久しぶり浅野」
「調子はどうだ?E組で上手くやれてるのか?」
「おう。ばっちしよ。教え子もできたぞ」
「教え子?誰かの面倒見てるのか?」
「おう。A組対E組だけど、俺はE組じゃ規格外側だからサポートに周ってるよ」
「規格外側…?」
「おう。学年1位だしな」
「…それは2位の僕を煽ってるのか?」
「事実だしなぁ」
「はあ…全く、そっちは変わってないね」
「俺は俺だからな。人間そう変わんねぇべ」
「それもそうか。…E組はかなり変わってる気がするが…」
「それは担任が自信つけさせるのがうまいからな」
「担任が?E組にはs「そこまでだよ如月くん」
「ええ〜…まだ話したいんですけど?」
「君は自由すぎる。」
「それには同意しますよ理事長」
二人とも酷いなぁ…
それよりも、部屋が荒れてるな。
「二人とも部屋で喧嘩でもしました?」
「どうしてそう思ったのかな?」
「理事長お気に入りのトロフィーが砕けてますし…」
「ん?あっ…」
「…今回は見逃しましょう」
「…寛大な処置に感謝いたします」
「良かったな浅野」
「…ああ、時期が良かったよ」
期末だから停学にしたくても出来ないってとこか。
浅野にアポだけ取っておこ。
「浅野、後で話す時間取れるか?」
「構わないが…A組の教室に来てくれるか?」
「いいぞ。理事長との話し終わったら行くわ」
「わかった。失礼します」
理事長の方に向き、近況報告を行う。
「殺せんせーの授業の進み具合は予定通りですよ。一部の生徒はこの前の教訓から多少は予習してますけどね」
「そうか、報告ご苦労様。」
「んで、次が私用で少し調べたいことがあって」
「ふむ?」
「E組に転入してきた堀部イトナの住所教えてくれません?保護者のシロの住所も」
「それは、あの教室に関することかな?それとも、完全に私用かな?」
「両方です。」
「…なら、E組全員が学年40位になれば教えよう」
「ふむ…トロフィー直すので50位以内にしてくれません?」
「それなら、構わないよ」
「ありがとうございます。失礼しました。」
「ああ。頑張るといい」
アクエリアス・ゾディアーツに変身しトロフィーを直して、変身解除し理事長室を出た。
いや~…かなり大事になってきたね。
まあ、所在地=住所とは限らないけど絞ることは大事だろうし。
それに、政府も完全に味方じゃないしなぁ…
そもそも殺せんせーっていう触手の化け物殺さなきゃ地球終わるんだから、同じ触手を持つイトナも殺す必要性が出そうなもんだが…
何らかの方法でイトナの触手を制御してるのか?
それにしては暴走しているし…
先にA組行くか…
「浅野〜話し終わったから来たぞ〜」
「来たか。すまないが少し話してくる。」
うわぁ…E組ってだけでここまで嫌悪するか?
「相変わらず、性格が終わってるクラスだな」
「…ノーコメントだ」
「少なからず思ってるのかよ…。まあいい。少し話聞きに来ただけだからな。」
「話?」
「おう、E組 VS A組の賭けの話。お前がそこまで積極的にこんなことするか?ってなったから話聞きに来たんだよ」
「何、僕は理事長が隠してるE組の闇について聞きたいだけだ。あとは…いや、これはE組 VS A組に関係ない」
「なんか隠してるから知りたいってことか…なら、他のA組は?」
「僕の推測になるが、虐めたいだけだよ」
「やっぱりか?言いなりになるとか、他の五英傑(笑)あたりだろうとは思ってたけど」
「後ろに(笑)を付けるな。」
「だってアレ自称だろ?1位は俺だから2位から6位の連中が組んでるだけだろ。最近はカルマにも抜かれてるし」
「…次失敗した奴らから切っていくか」
「おお、怖」
「嘘つけ」
「クックック…よくわかったな。じゃあな」
「ああ、じゃあ」
相変わらずA組はクズで、苦労人は浅野か…
アイツら社会に出て働けるのか?
低学歴を煽ってパワハラ扱いになって終わりそうだけど…
まあ、自業自得か。
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試験当日
煽ってくるオリオンとピクシスの二人。
中村が鉛筆で鼻をヤッタが…後ろ盾も作っておいてやろう。
「E組全体を煽るんなら、俺よりも高い点数取れよ。E組の(最底辺の)勉強は俺が見てるんだからよ」
「「え…」」
「次は、勝てないかもなぁ?だって、この前の中間みたいに急な範囲変更もないんだから」
かなり怯えてるな。
トドメに
「もしかしたら、D組全体がE組になるかもな?」
と煽れば顔を青くして教室に引っ込んだ。
「如月、今の返し最高だね」
「だろ?嘘もついてないしな」
「怯えさせすぎだと思うけど…」
「渚もやってたろ?首元に筆記用具突き立ててさ」
「それを言われると…」
さて、頑張ろうか。
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おまけ
「イリーナ先生」
「「「!?」」」
「なによ?…ん?今、イリーナ先生って言った!?何よいきなり!嬉しいからキスしてあげるわ!」
(((うわぁ…)))
「うわぁ…尊敬したのに今のでマイナスになったからビッチ先生に戻すわ」
「なんでよー!?」