さて、始めましょうか。
その言葉とともに先生は分身し五教科の1文字目の書かれた鉢巻きを巻いた。
「俺はどうするの?」
「君は中学で学べる範囲をすべて終わらせているので、少し復習して、高校の範囲をしていきましょう」
「…暗殺の方に集中したいんだけどなぁ」
「…彼らのやる気を維持するためですよ。自分たちが勉強してるのに、一人だけ暗殺してたら嫌でしょう?」
「勉強してないやつが悪くない…?」
「それはそうなんですが、誰しも得手不得手がありますから」
「脳トレでもしとくか…発想力は培わないとだしね」
「それならいいですよ!」
「クロスワード買ってきてよ。お釣りでアイス買ってきてもいいよ」
「にゅや!有難う御座います!」バビューン
…よし分身全部消えたな。
「なあ、お前ら」
「ん?なんだ?」
「殺せんせーに頼み事しようぜ。…いい成績取れたら触手一本破壊できる権利くれって」
「それいいな!」
「俺とカルマの二人だけで二本は破壊できるから、更に増やすために頑張ってくれよ」
「あはは…できるかなぁ…」
自信なさげに笑ってるな…
「お前らさぁ…」
「いい成績取れるならE組来てないって」
「いい成績取ってて来てるが?」
「2人は特殊な部類でしょ?」
「それはそう」
バン!
殺せんせーが帰ってきたな。
「買ってきました!3冊くらいでいいですかね?」
「うん。ありがとう殺せんせー。あと良い成績取れたら触手一本破壊券でも作らない?モチベーション上げるためにさ」
「それは良いですねぇ!では各教科百点を取れた者は先生の触手を一本、破壊していいですよ!」
「二本は確定として…残りは誰が取れるかねぇ?」
「おや、すごい自信ですねぇ?」
「殺せんせーは知ってるでしょ?初めの方にテストやらせたんだからさ」
「ヌルフフフ…」
そう。俺は授業をサボりがちなので殺せんせーの課題テストを受けることで出席日数を誤魔化してもらっている。
なので殺せんせーは俺の成績を他の生徒よりも知っている。
「他の生徒にリソース割いてあげてよ。寺坂とか」
「…それもそうですね」
「なんで次は宇髄天元なんだ!!!?」
寺坂は元気だねぇ…
それにしても…私怨がある奴はすぐに暴れると思ったが予想が外れたな。
それとも、試験勉強に追われて動けないのか?
後で様子を見に行くか。
________________________
くるくるの時間
どうやら理事長が動いたらしい。
殺せんせーは5倍になってるけど…
というか、五教科全てを一気にされても理解できないだろ…
「殺せんせー、体力無駄に使うだけだから辞めときなよ」
「…それもそうですね。いやぁ~先生少しカチンときましたね…!」
「バガミールで見てたけど、黒くならなかったね。つまり普段は態とかな?」
「にゅや!?見られてたんですか?!」
「渚も聞いてたよ。その後に理事長に一言言われて怯んでたけど」
「ちょ!?それは言わないでよぉ!」
「まあ、話聞いてて少し思ったことあるけども」
「ほう、それは何です?」
「ルービックキューブは手順あるから分解しなくても…」
「「「そこ(ですか)!?」」」
いや、ルービックキューブ3×3×3の六面体は簡単な部類だしな。
幼稚園の時に俺は解き方を知って簡単に解けるようになったし…
「それにしても、なんでそんなに頑張るんだ?」
「…ヌルフフフ、全ては君たちのテストの点を上げるためにです。そうすれば…『殺せんせー!先生のおかげで良い点取れたよ!もう殺せんせーの授業なしじゃいられない!!殺すなんてできないよ!』と生徒からの尊敬のまなざしを向けられ、『先生!私達にも勉強教えて♡』と評判を聞いた巨乳女子大生から迫られるようになり、殺される危険性が減り先生には良い事ずくめ」
「…いや勉強はそれなりでいいな」
「…うん。だって暗殺すれば賞金100億だし」
「「「百億あれば成績悪くてもその後の人生バラ色だしさ」」」
「にゅやッ!?そういう考えをしてきますか!!」
「俺たちエンドのE組だぜ殺せんせー」
「テストよりも…暗殺のほうがよほど身近なチャンスなんだよ」
「…なるほど、よくわかりました…」
「?何が?」
「今の君たちには…暗殺者の資格がありませんねぇ。全員校庭へ出なさい。烏間先生とイリーナ先生も呼んでください」
「…?急にどうしたんだ?殺せんせー」
「さあ…?いきなり不機嫌になったよね」
…やる気ないなら来るなよと俺は思うが、そもそもあのタコは先生をしに来てんだからこっちは理想の生徒像を叶える必要もあるって理解してないのか?
いつ逃げるかも分からないのに…
逃げられたら殺せねぇだろ!
それはそれとして…校庭で先生の方が説教を聞くとするか…
アイツやること為すこと滅茶苦茶だから基本的に困るんだよなぁ…
「何するつもりだよ殺せんせー」
「ゴールとか退けたりして」
しかし、そんな声を無視して殺せんせーは続ける。
「イリーナ先生、プロの殺し屋として伺いますが」
「…何よいきなり」
「貴女はいつも仕事をする時…用意するプランは一つですか?」
「…?…いいえ、本命のプランなんて思った通りいくことのほうが少ないわ。不測の事態に備えて…予備のプランをより綿密に作っておくのが暗殺の基本よ。ま、アンタの場合規格外すg「では、次に烏間先生」ちゃんと聞きなさいよ!」
「ナイフ術を生徒に教える時…重要なのは第一撃だけですか?」
「……第一撃はもちろん重要だが、次の動きも大切だ。強敵相手には第一撃は高確率でかわされる。その後に第二撃、第三撃をいかに高精度で繰り出すかが勝敗を分ける」
「…では如月くん」
「なに?」
「貴方は毒を作る時、毎回同じ毒を使いますか?」
「ベースは同じだけど、少し工夫したり改良を加えたりは絶対にするぞ」
「結局何が言いたいん…「先生方のおっしゃるように自身がもめる次の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる。対して君たちはどうでしょう。『俺等には暗殺があるからそれでいいや』…と考え勉強の目標を低くしている。それは劣等感の原因から目を背けているだけです」くるくるくるくるくるくるくるくるくる…
やっぱり何かする気だな…校舎の所までいくか…
「もし先生がこの教室から逃げ去ったら?もし他の殺し屋が先に先生を殺したら?暗殺という拠り所を失った君たちにはE組の劣等感しか残らない。そんな君たちに、先生からの
うわぁ…
「校庭に雑草や凸凹が多かったのでね、少しお手入れしておきました。」
「「「!!?」」」
うわぁ…グラウンドできたよ…
グラウンドできたよ!?
よっしゃ!パワーダイザー使える!!
「先生は地球を消せる超生物。この一帯を平らにするなど容易いことです。もしも君たちが、自信を持てる第二の刃を示せなければ、相手に値する暗殺者はこの教室には居ないと見なし、校舎ごと平にして宣誓は去ります」
「第二の刃…いつまでに?」
「決まっています。明日です。明日の中間テストクラス全員50位以内を取りなさい」
「「!!?」」
「如月くんは1位を」
「いいぞ!そんな事より…グラウンド使って暗殺してもいいんだよな!?」
「え、ええ…」
「じゃあ、早速使うぞ!」
「「「ええ…」」」
アストロスイッチカバンで呼び出してっと…
ドッシーーン!!
「「「なんかキターーー〜!!?」」」
「建設及び土木作業を目的とした可変型パワードワーカー、パワーダイザーだ。月面基地の作業を目的に開発されたヘリウム3を用いるプラズマリアクターを搭載した変形機構のあるロボだ」
男達はキラキラとした目を向けている。
因みに現在はビークルモードだ。
開けてっと…
「「「開いた!!」」」
「先生、これ使ってやり合いましょうか。対先生特殊物質も表面にコーティングしてるので」
「…ヌルフフフ…こんなすごいロボ持ってるならなんで使わなかったんです!?」
(((そうなるよね…)))
理由?そんなの一つだけだ。
「理由なんて、狭いからに決まってんだろ!」『Power Dizer』
「「「人型になった!?」」」
よっしゃ!ようやく言えるぜ!
「タイマン張らせてもらうぜ!!」
「にゅえ!?ちょっ!」ドカーン
避けられた!
「流石にここまでは来れないでしょう!やーい!バーカバーカ!」
「ダイザージャーンプ!」
「にゅやや?!届痛!?」
パワーダイザーはかなり体力使うが、その分高性能なんでな!アクエリアス・ゾディアーツになって体力回復しながら殴らないと追いつかないレベルで…
「速いしパワフル!しかし、先生には及ばない!」
「それはどうかな!?」『Vehicle Mode』
「それは先ほどの…」
ワイヤーシューターで拘束!
外したなら動きにくいように出しっぱなしに!
「拘束と罠を同時に…!」
「まだあるぞ!」
「…まさか!轢くつもりですか!?」
「そのまさかだ!」
ワイヤーを使い、先端の刺さった場所を軸にして旋廻し轢き殺す!
「しかし、その程度では空を飛べば対処可能です!」
「まだあるんだぜ!」
「にゅやぁッ!?まだあるんですか!?」
「8連装のミサイルポッドだぁ!」
空を飛ぶ殺せんせーを狙うミサイル、地面はワイヤーで降りにくく、降りれても轢きに行く。
ここから打開するには空をとんで逃げるくらいだ。
それすら封じてやる。
アクエリアス・ゾディアーツの変身を解除してパワーダイザーをタワーモードに変える。
『Tower Mode』
戦闘中に呼んでおいたマシンマッシグラーに乗り換え、飛ぶ準備をする。空を飛ぶのでフォーゼに同時に変身する。
『MACHINE SET READY 《vib:○》『3…2…1…』《/vib》』
「変身!」
『BLAST OFF』
マッシグラーの先端で殺せんせーの腹を当てて、巻き込み空へ昇っていく。
「にゅやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!!!!!」
「宇宙………」『Rocket on!』
「アバババババ…」
うわぁ…鼻水垂らしてる…
早く帰ろう。
『Drill on!』
「ライダーロケットドリルキーーーック!」
「あっ…まず!?」
ドカーン!!
"やったか!?"
「ヌルフフフ…ここまでしてやられたのは初めてです…」
「お前…とうとうタコですら…」
「先生元々タコじゃありません!!」
爆発で発生した煙が晴れると、ガラスのような結晶に包まれた殺せんせーボールが浮かんでいた。
ノリと勢いでやった。
プロットなんてない…!