Yachiyo Infinity~ヤチヨと巡る無限バッドエンド~ 作:グランドマスター・リア
告白の後、彩葉は困ったように笑ってこう言った。
『そうだよね……ごめんね、変なこと言って……忘れて』
その時、彩葉が浮かべた悲哀の表情が記憶に刻みついて消えない。
寝ても覚めても思い浮かぶ。
そして、本当の地獄はそれからだった。
世界はハッピーエンドを拒んだ私が先へ進む事を決して許さない。これから巻き返して行こう。取り返そうって、そう思った翌日、彩葉は交通事故に遭って死んだ。
あっけないバッドエンドだ。
以前までと同じように彩葉を助けて、次。
今度は学校から帰ってくる途中、通り魔に刺されて死んだ。
助けて、また次。
それから、何度も何度も、私がいかにして彼女を助けようと次のバッドエンドがやってくる。事故、事件に関わらずあらゆる強制力が私達に襲いかかってくる。
十回目まで行った時、私はこのルートはもうダメだと思って、過去へ戻った。
あのデートの前日、告白を受ける前だ。
こんな事になるのなら、私だってもう迷わない。辛いけど、嫌だけど、この世界を終わらせる事でしか彩葉を救えないのなら、私はやる。
そう思って、あの場面を再現した。
しかし、この世界はそんな私の悲壮な覚悟を嘲笑った。
「また来年。一緒に来ようね」
告白のセリフは、そんな言葉に入れ替わっていた。
世界は停止せず、選択肢は現れない。
手順を間違えたのか、なにか不備があったのか、そんなふうに思って何度やり直しても変わらない。
だったらと、私から告白した。
OKを貰えた。それなのに、翌日には見知ったバッドエンドが訪れた。
ここに来て、私は悟った。
――あぁ、本当に……もう、このルートはダメなんだ……
全部、終わっちゃったんだ。
あの選択肢は、私がバッドエンドを受け入れたということに他ならない。二度目なんてありはしない。
◇~◇
〈酒寄彩葉が死亡しました〉
◇~◇
どうしようもない世界。
どうしようもない現実。
それらが凶刃となって押し寄せ、私の心をズタズタに引き裂いた。
◇~◇
〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉〈酒寄彩葉が死亡しました〉
◇~◇
「いやあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
叫びをあげて、私は胸をかきむしる。
「もうヤだ!なにも見たくない!!」
頭を抱えて、地に伏せった。
全身が震えて、立つこともままならない。
「ヤ……イヤぁ………」
死んでもハッピーエンドへ行くという決意は、もう原型すら留めていない。粉々になって、そこいらに散らばっている。
「誰か、助けて……ここから、出して……彩葉ぁ……」
そうやって、わめいても、暴れても、決まっていることが変わる事は無い。
◇~◇
〈BADEND・・・〉
◆直前のセーブデータをロードします◆
◇~◇
無数に流れたログが頭の中で反復される。
苦しい記憶だけがリフレインされて、とても辛いはずなのに涙すらも落ちない。
私がなにかしても、なにもしなくても、結果は変わらない。
〈ヤチヨワールド〉は、バッドエンドの数が百回に到達した時点で、項垂れた私に残酷な選択肢を突きつけた。
◇~◇
〈BADEND・・・〉
◆ニューゲームをしますか?◆
◇~◇
これまでは、自動で直前のセーブデータを読み込んでいたのに、そんな表示に変わっていた。
心が、軋む。
「……っ………っ」
声すら出ない。
それっていうのは、つまり、このルートの全部を消去するということだ。
これまで積み重ねてきた掛け替えのない日々を、彩葉との思い出を、全否定することに他ならない。
幾つものバッドエンドを乗り越えて、デートしたこと、連弾したこと、ご飯を一緒に食べたこと、進路相談に乗ったこと、何もかもが無かった事になる。
その後には、なにも残らない。
最初からやり直したとして、こんなボロボロになった心身で、もう一度ここに来るなんて無理だ。
それでも、このルートで繰り返される惨たらしい結末に、もう私は耐えられそうになかった。なんでもいいから、この牢獄から逃げ出したかった。
「ごめん。彩葉……」
私は承認した。
すると、世界が様相を変える。
変化はこれまで何度も経験した。セーブデータのロードと似ている。けれども、確実に違う事が一つある。
――Storyが開始されました。
聞き覚えのあるアナウンスだった。
次に、それは再び鳴る。
――セーブ機能解禁。
ぐしゃり。
体のどこかが、ひしゃげる音がした。
同時に【auto save save1 save2 save3】といった表示が現れる。そこには、なにも書き込まれていない。
あったはずのデータは、どこにもない。
そうして初めて、私は自分のしたことの重大さを思い知る。
震える指で【save1】をタップすると書き込みがされ、視界に映るものが急速に輪郭と色を持ち始める。
世界の創造。
この〈ヤチヨワールド〉のチュートリアルプロセス。
もう随分と昔のことのように思える光景。
「あっ」
やがて、新たな世界が想像され、動き始めた。
行き交う人々、その中心に立つ私という名の異分子。
「これ……」
額を押さえて、表情から色を消す。
「ダメだ……」
ぐしゃり。
そこで、私の心は折れた。
■
それからは、死んで、生き返って、死んで、生き返っての日々を繰り返した。
自動的に入金するシステムを作り、マンションの一部屋でセーブして、後はもう何もしない。
飲まず、食わず、毎日一歩たりとも動かず、ずっとベッドに横たわっている。
この世界は、私が死んでも同じようにバッドエンド扱いとなり、直前のセーブデータが自動でロードされる。
これなら、私は彩葉の死亡ログを永遠に見ることなく済む。
このまま、思念体の人格データが完全に破損するのを待てばいい。
何百、何千と、無感動に繰り返す。
死と生の合間すら曖昧になった中で、それでも彩葉とかぐやの顔だけは決して忘れない。ただ一つ、心残りがあるとすれば、彼女達には二度と会えないことだ。
死の回数が一万八千回に到達した時、頭の中でガキンと音を立ててなにかが外れた。
鍵の外れる音だ。
ずっと記憶の表層辺りに漂い、眠っていた情報だ。
「これ……」
この〈ヤチヨワールド〉に来る直前のロックされていた記憶。それが、恐らく過剰な精神的な負荷によって外れたのだ。
「ロックされていた、記憶……?」
”溢れ出す”というよりは”滲みだす”と表現した方が近い。
ロックが外れ、ピースがハマった感じだ。記憶がなしていた本来の連続性が回復し、よりしっくり来たと言う方が正しい。
「そっか。ようやく思い出した。ヤチヨがなんで、この世界に来たのか」
この世界を作ったのは、間違いなく””私自身””だ。
何者かによって監禁されたとか、そういう事では決してない。自分で望み、自分の手でここに来た。
あんな酷い仕様もすべて、私の想定したもの。
「そういうこと……だったんだ」
久しぶりに優しい声を出せた。
麻痺していた自意識を覚醒させるほどの記憶とはなんだったのか。それをこれから語ろう。
◇
その日は、いつも通りツクヨミの管理の仕事をしていた。
ある程度はFUSHIに移行し自動化したとは言え、開発者である私じゃ無ければ対処できないような不具合は存在する。
今日も同じように、その処理をやって、かぐやとコラボ配信をするはずだったんだ。
異変は、唐突に起きた。
「えっ、なに?」
目前のウインドウが突然、赤色に染まる。
最高レベルの不具合が起きたことを伝えるアラームが管理者エリアに鳴り響いた。
「うそ、Level7のシステムエラー!?どこどこ?」
それはこのツクヨミの中枢に致命的な損害を与える可能性のある大惨事。
これが発生した場合、プレイヤーのデータは即座にサルベージして別の安全な区画に移し、即座に思念体を中枢システムにダイブさせ、復旧作業を開始しなければならない。
「FUSHI!プレイヤーのデータのサルベージお願い!」
「もうやってる!あと五秒で完了する!それより原因はどこだ!?」
こんな事は初めてだ。
これまで、どんなに大きなエラーであっても精々私が夜なべしてメンテナンスすれば治る程度のものが殆どだった。
大体、月の勢力と彩葉たちの戦いが出力されてもビクともしなかったツクヨミが、こんなエラーをいきなり吐くなんて有り得ないのだ。
「調べる。えっと……中枢の、五感システムの重要領域?なんでこんなところに……」
外側からでは分からない。
やはり直接見に行かなければならない。
「中枢に飛ぶ。FUSHIはここでモニタリングお願い」
「分かった。気を付けろよ」
私はコンソールを操作して、中枢システムの該当領域にアバターを転移させる。
そこはツクヨミの心臓部とも言える場所であり、アクセスできるのは私とFUSHIだけ。
数字やらコードが飛び交う黒い空間に、幾つものハードディスクのような巨大なオブジェクトが並んでいるそこは、まるでゲームの裏世界だ。
「ここでもない。これでもない……あった!」
その一角に近付くと、エラーの概要を調べる。
「これ、最近実装した五感のフルダイブシステムの……監視プログラム?特に中枢システムに影響を与えるような権限は乗せてないはず……なのに、なんで……」
彩葉と共同開発した、五感のフルダイブシステム。
味覚、触覚、嗅覚の三つを完全実装したツクヨミは、同時発売した新型のスマコンの新機能を使用することでこれまでとは比較にならないほどのゲーム体験を可能とする。
ただし、安全処置はやりすぎなくらい施したし、そもそもデータの場所こそリスクヘッジの面から中枢に置いているけど、周囲のコードに影響を与えることなんて出来ないはずなんだ。
「プレイヤーとツクヨミ間のデータ循環をスキャンする所でバグってるみたいだけど…………は?」
更に深層まで調査を進めていると、恐るべき事実が判明した。
「待って……待って待って、全部逆流してる!?」
まずもって、五感データというのはそれだけで膨大なデータ量を誇る。
リアルタイムにやり取りするなんて、普通の回線じゃとてもじゃないけど無理。
そこで、新型のスマコンではプレイヤーの意識を一度完全にツクヨミ側へ吸い取って、五感の付与をツクヨミ内で完結させることによりそれを可能にしている。
いわば、動画をオフラインに保存してから再生するのと同じようなものだ。
と、その時の最初の『吸い取る部分の通信』を監視する安全プログラムが今回のエラーの原因だ。
この監視システムは、フルダイブ時にプレイヤーの脳が傷つかないように、脳を五感に限らない範囲までスキャンしている。
記憶とか、感情系統がそれに当たるのだが……
このスキャン時に取得するデータが、何が原因かは分からないけど、全部逆流してツクヨミに流れ込んでいる。
工場のラインがしっちゃかめっちゃかに誤作動しているような状態だ。
その癖、システムは正常に作動しているというログを常に吐いている。
「これ、五感だけじゃない。感情とか、記憶とかも、ここを通じて全部ツクヨミ側に流れ込んでる。そのせいで、処理がオーバーフローしてるんだ……」
いわば、今のツクヨミはそれらのデータによる内圧でパンク寸前の状態になっているということだ。
「このままじゃ、ツクヨミがデータ過多で崩壊する」
私が直接見ても尚、原因すらよく分からない。
これまでも、ログの上では正常に作動していたものだから、予見すら出来なかった。
こんなの、何万本と張り巡らされたコードのうち一本に、待ち針級の穴が一つだけ空いているようなものだ。見つけようがない。
結果、他のシステムに影響を及ぼし始めた今になって初めて、表層化した。
「散らばったデータを回収して、一つひとつ消していくしかない。でも、そんなの今からやっていても間に合わない」
なら、プレイヤーのセーブデータはサルベージ済みだから、ツクヨミをバックアップまで戻すしかないか。
いや、そうなると最低でもフルダイブシステムの試験運用前まで戻す必要がある。
その間に実装した別の新機能やスキンの情報は当然の如く破損し、復旧に何千年かかるか分かったもんじゃない。
どちらにしろ、ツクヨミは再起不能になる。
『ヤチヨ!もうリソースが限界だ!早く対処しないと完全に落ちるぞ!』
管理人室からFUSHIの声が飛んでくる。
事態は刻一刻を争う。悩んでいる暇はない。この状況を打破する方法が、ないわけではない。少なくとも現実的な範囲内でも
「…………わかってる」
ただそれは、
このツクヨミは、私にとって命と同じか、或いはそれ以上に大切な場所だ。ヤチヨとして世界と繋がれたこと、彩葉と出会えたこと、大切な思い出が幾つも詰まっている。
そして、それはプレイヤーにとっても同じことだ。
右手で左腕を触ると、震えている。
「コア・ブロックにフルアクセスして、原因を一網打尽にする」
そう告げると、FUSHIの怒号が止んだ。
うるさかった空間に静寂が満ちる。
『お前……それ本気で言ってるのか?』
「勿論だよ。現状、解決するにはこれしかないし……」
コンソールを操作して準備を進める。
指が震える。怖い。怖いけど、やらなくちゃいけない。ツクヨミを、何よりも家族との大切な場所を守るために。
『馬鹿を言うな!この広大なツクヨミが悲鳴をあげるほどのエラー数だぞ!?お前のやろうとしていることは、それを全部一人で引き受けるってことだ!』
そう。
コア・ブロックへのフルアクセスとは、いわばツクヨミの中枢システムとの完全な同化を意味する。エラーも含めてだ。
無論、こんな量のエラーを私ひとりのデータ領域に押し込めれば、自壊のリスクは避けられない。
「自殺行為なのはわかってる。でも――やるしかない」
恐怖を断ち切る。
覚悟を決めれば、震えは止まった。
鋭い眼光でコンソールを射貫き、的確に操作する。
「コア・ブロックと同化すれば、後は私の意識をスリープ状態にして、内部時間を加速させてしまえばいい。そうすれば、通常の何百倍もの速度でエラーを処理できる」
FUSHIを不安にさせないように、私は勇気をもって微笑んだ。
「大丈夫。それだけ時間があれば、もしかしたら解決のための近道も見つかるかもしれない。死ぬつもりなんてないよ」
諦めはしない。
最善は尽くす。
「ただし帰ってこれないと思ったら、その時はメッセージを送るから……それまでは、彩葉とかぐやには伝えないで」
あの二人なら、私の意識をツクヨミ内から無理やり引っ張り出すくらいはやりそうだから、フルアクセス中に邪魔されるわけにはいかない。
『………僕は――』
FUSHIはなにか言いたげだったけど、私は通信を切った。
これ以上未練を負いたくはない。
「ごめんね。彩葉、かぐや……さあ、行こうか!」
そうして転移したのは、ツクヨミのコア・ブロック。文字通り、この仮想世界の中心。中枢システムがツクヨミの心臓なら、ここはその中枢システムの心臓に当たる。
管理者IDを入力し、システムを起動。
「スリープ中は……どうせなら、優しい夢を見たいな」
プログラムを即興で組み立てる。
私の内部リソースとコアの演算能力を利用すれば、それこそ現実と瓜二つの世界をこのコア・ブロックの内部限定で作り出す事も出来る。
どうせ苦痛が伴う作業で、これが最後になるかもしれないなら、少しでも優しい夢の中にいたい。
「そうだ!思い切って記憶をロックしちゃおう。そうすれば、こんなつまらない作業だって思わず、頑張れるよね」
ヤチヨはこれから、ゲームの主人公になるんだ。
そこでは、私は大切な人をハッピーエンドへ連れていくために頑張る健気な女の子。数々のバッドエンドを乗り越えて、それでも前に進んでいく。
辛い旅になるだろう。
苦しい夢になるだろう。
それでも、大切な人と有り得なかった思い出を作れる安らかな夢幻。少しの注釈があれば、私はそれを織りなせる。
「もし、
処理の開始まで五秒。
「そうだといいな」
あとは数分後から始める。
新しい私に託そう。
「しばしのさらばいだね。彩葉、かぐや。命名するならこれは〈Yachiyo Infinity〉……もし、無限を越えてもまだ、ヤチヨが生きていたら――」
しんみりするのは嫌だけど、願うくらいは許して欲しい。
「また一緒に、パンケーキ。食べたいな……」
そこで、意識がブラックアウトした。
◇
これが、顛末だ。
この世界は、それそのものがツクヨミのコア・ブロックであり、繰り返されるバッドエンドは、今も私の中で処理され続けているエラー。
ハッピーエンドは、奇跡だ。
この事態を一からげに解決できる唯一の抜け穴。
エラーの根本を断てる唯一の道が、あの選択肢だったんだ。それを私は、自ら放棄した。
「馬鹿。記憶のロック、裏目に出てんじゃん」
あれをもう一度探し出すという事は、不可能だ。
あのルートは奇跡だったんだ。
奇跡は二度も起きない。感覚的に分かる。
「……もう、やれる事は一つしかない」
ハッピーエンドが存在しない世界に、無数のバッドエンドだけが残っている。
この世界を終わらせる方法は、もはや一つしか残っていない。
「バッドエンドを、全部回収する」
当初の予定通りの解決法だ。
ハッピーエンドなんてのは
無機質な電子の海で終わるのが嫌で、自らが望んだ世界で、私はそれ以上の地獄を味わおうとしている。
でも、自然と気分はさっきまでより楽だった。
「持つかな。いや、持たないだろうなぁ……うん。無理むり」
今の時点でこれなんだもん。
全部終わった頃にはきっと、私の人格データは修復不可能なほど欠損しているに違いない。
「でも、やり切れはするんだな〜。これが……」
だって、ヤッチョだから。
彩葉とかぐや、二人の家族のためなら幾らでも勇気が出る。力が湧いてくるんだ。
「そうだ。メッセージ、忘れないうちに送っとかないと……」
呼び出したコンソールから操作。
用意していたメッセージ送信機能を使用して、録音する。
「―――――、―――、――――」
いくつか語った後、短く、これ以上ない言葉で綴り送信ボタンを押した。
「これで良しっと……じゃあまっ、やりますか」
久しぶりにベッドから立ち上がって、歩き出す。
――ひとまず『月見ヤチヨ』の物語はここでおしまい。
みんな、楽しんでいただけたかな。
バッドエンドじゃんって?
ごめーん、結構頑張ったんだけど無理でした。
そんなに落ち込まないで、きっと大丈夫だから。物語はこれだけじゃない。きっと、こことは違うどこかには、これとは違う結末が眠っている。
そろそろ時間。
蛇足を伸ばすのは無粋だし、もう終わるね。
――じゃあね。