ポケモン語の理解はぶっちゃけデバフ 作:ぽこあDLCやってる人
2年ぶり、か。
生まれてからずっと見てきた景色。行こうと思えばいつでも行けた身近な景色。
…なのにとても鮮明に感じてしまうのはたった2年も…されど2年なんだろう。
気のせいかもしれないが空気がヒリついている。…警察がやけに多いのも理由かもしれない。見回りの数にしては過剰数。…何か事件でも起きたのか。
しかし本格的に依頼が始まる思った矢先に故郷に戻ることになるなんて思わなかった。緊急だったのもあるがオーキド博士も久々の故郷だからと笑顔で送り出してくれたことには感謝しかない。
…ただ滞っている依頼が増えていく。
自己責任もあるが勘弁して欲しい。
…それに緊急なのかすら怪しい。
何せ呼び出してきた相手が相手…はぁ。
まだ時間もあったし実家に帰った。両親は相変わらずだった。顔を見せに来ただけなのに大袈裟に反応する、フシギダネを見てわーきゃー騒いで可愛がり、ロコンが帰ってきたのも拍車がかかりテンションが振り切ってた。
フシギダネも悪い気はしてない様子だったし…性格も相まって両親はメロメロ。人見知りせず笑顔で擦り寄れば両親の理性を溶かすのは簡単かもしれない…。
ロコンも嫌がる素振りは見せつつも無抵抗。前以上に笑顔は増えた…反発してた負い目があったんだと思うが両親は心配はしていたが怒った様子はなかった。
俺も2年間何をしていたのかマシンガントークで追求された。…もう隠す必要がないからとポケモンの言葉を理解できること、あの日からずっと引きこもっていたが現在はその能力を活かしてオーキド博士の元でお悩み解決をしていること、全て話した。
…驚きはすれど疑うことはなかった。見舞いに来てくれたから怪我のことは知っていたが…傷痕を見せた時はちょっとした騒ぎになりかけた。
それで引きこもっていたことに関しても何も触れずフシギダネとロコンの通訳を頼まれ今の今まで通訳していたわけだ。
ロコンがいなくなって寂しかったらしい。
……ロコンが両親をパパとママって呼んでいること教えたらそれはもう嬉しそうにしていた。
ロコンには滅茶苦茶怒られた。けれど…知ってもらった方が良い。依頼をしたってことは少なくとも溝を感じていたはず。…蟠りが残らないように口開く分はタダだ。
夕食に誘われたが断った。…行こうと思えばいつでも行くことができる。その日まで楽しみにしよう。
待ち合わせ時間が差し迫り実家を出る際も外に出て見送ってくれた。
『パパとママ。相変わらずだったわね』
名残惜しそうに実家の方を見るロコン。…戻りたいのならば戻っていい。…身勝手な2年間、ロコンを支え続けたのは両親。
…口に出すとまた怒られそうだから黙って聞くことしかできないがロコンから言われたら丁重に送り届けよう。
『うん!凄く素敵な人達だった!えへへ…パンケーキ美味しかったなぁ』
『…美味しいけど作り過ぎなのよね』
…あれな。湯水の如くパンケーキが出てきたやつ。フシギダネが美味しそうに食べてくれたのが母さんの琴線に触れたんだろう。
父さんはフシギダネを膝に乗せて声を震わせながら可愛いと何回いってたことか。顔面を崩壊させながら感情を爆発させていた。
次来る時は事前に連絡をしろの事。溜まりに溜まった有給を消化する口実にするとか。必ずロコンとフシギダネを連れてこいとも。
……親馬鹿。
…いつでも帰ってこい、か。
私室にも入ったが当時のまま。掃除をしてくれたのか埃一つ被っていなかった。…実家に戻りたいといえば温かく受け入れてくれるだろう。
もう逃げないと決めた以上は絶対に口に出さないと覚悟を持って誓おう。これ以上心配をかけないために定期的に連絡するし顔も出しにはいく。
懐かしくも新しい景色を目に焼き付けながら目的地へと到着。……ここは、ここだけは変わらない。
『…なんか…ぴりぴりする』
ビクビクしながら足元に隠れるフシギダネ。
…そうなっても仕方ないか。ポケモンバトルに無縁なら尚更。
脅えたフシギダネを抱きかかえる。
…ハナダジム。ポケモンリーグ公認のバトル施設でありカントー地方には8つのジムが存在する。
ポケモントレーナーが実力を試す、ポケモントレーナーの憧れポケモンリーグの挑戦権であるバッジを手に入れる為の施設。…関門でもある。
ジムごとにジムリーダーが存在しハナダジムはみずタイプを専門とする。…そして俺を呼び出した人がジムリーダー。
…他にも色々とあったりす──
「だーれだ?」
視界が覆われる。
背中に触れられる熱。
不意に真後ろから囁かれフシギダネがビクリと震えた。
全く気が付かなかった。
「久しぶりですカスミさん」
「カスミさんなんて余所余所しいじゃないの。……元気そうで安心したわ」
視界が晴れたところで振り返ると後ろで腕を組み悪戯な笑みを浮かべたハナダジムのジムリーダー…カスミさんが立っていた。
──────────ー
扉が開けられ鐘の音が響く。
ウェイトレスの挨拶に会釈するカスミさんの後を歩く。カスミさんが座った席の向かい側の席に座った。
「心配したのよ?最寄りの研究所が半壊したと思ったら急にハナダからいなくなって2年。……おじ様とおば様から聞いてたけどまさかマサラタウンでオーキド博士の助手をしてるだなんて驚き……でもないわね、うん」
メニュー片手に自問自答。…カスミさんのいうおじ様とおば様は両親のこと。家が近所同士で近い年齢だったのもあり……。
「トレーナーズスクールじゃ筆記実技共にトップ。教員相手に総ナメしてたくらいだし…流石は自慢の弟くん。鼻が高いわ」
「弟じゃないです」
咄嗟に吐いた言葉。
「…やっぱり敬語やさん付けは鳥肌が立つわ」
…失礼だろ。
渋い顔も、顔をしかめることもなく頬を緩めるカスミさん。……姉さん。
…所謂幼なじみという間柄になる。
ガキの頃…今もガキだが随分と振り回された。
高頻度でハナダの岬まで連れ回された記憶がある。…そこにはこじんまりとした小屋がありポケモンコレクターのマサキさんが住んでいた。
ポケモン預かりシステムの開発者でオーキド博士と並ぶ程の著名人だと俺は思っている。
現在もハナダの岬に住んでいるだろう。
…住んでる。見舞に来てくれた時に聞いた。予期せぬ来訪者の1人がマサキさんだった。
嬉しかった。…嬉しかった、が…それ以上に問題があった。
…大量のイーブイを連れてきた。マサキさんお気に入りのポケモンで沢山飼育していたのは知っている。
…ちょくちょく代わって世話していたから懐かれてはいたんだろう。……一匹様子のおかしい個体がいるが割愛する。
茶色い毛玉が弾丸の如く飛んできた時は流石に冷や汗が流れた。ロコンやタブンネのおかげで事なきを得た。
病院内だからボールに入れといてくれ。その後は看護師からガチで説教されていた。…イーブイは人気のポケモンであると同時に珍しいポケモンでもある。
イーブイ見たさで病室前が人で溢れかえったからな。
因みに初めてゲットしたポケモンはケーシィ。ポケモン預かりシステムはケーシィのテレポートから着想を得たらしい。
それだけでシステムまで作り上げた。…ポケモンと合体した印象が強すぎて霞んでいたりするがオーキド博士にも劣らぬ天才。
今もシステムの改良に勤しんでことだろう。
…ロコンとフシギダネは実家に預けてきた。
姉さんも両親と久々に顔を会わせたかったらしく反復横跳び。両親も積もる話があるだろうから預かってくれた。
積もる話なんて俺には無いがフシギダネには良い機会。両親もまだ満足してないみたいだから丁度良かった。
…ついでにと姉さんもポケモンを預けてたが両親は笑顔で受け入れていたし…いいか。
「貴方を呼んだ理由は…ヤマブキシティでの件もそうだけど…ロケット団は知ってるわよね?」
ヤマブキシティはミミッキュの事だろう。…今も見つかってないことは知っている。
もうひとつは……ロケット団、か。
カントー地方とジョウト地方を拠点に暗躍する犯罪組織。
歴代の悪役の中でも思想的野望を持たない最も現実的な犯罪組織。…特定の目的を持たないからこそ一番危険な組織といえる。
…ボスであるサカキはカントー地方で最強のジムリーダーとも言われ名ばかりではなく実力、カリスマ共に備えている。
最終的にレッドに敗北し潔く負けを認め解散宣言。ジムリーダーを辞任し姿を消す。…三年後に残党がロケット団復活の為に活動するがそれもワカバタウンのポケモントレーナーによって阻止され完全に壊滅することになる。
…ロケット団のボスがジムリーダー。この世界では最高機関であるポケモンリーグの中枢に悪の頭領が潜り込んでいるとは誰も思わなかっただろうな。
サカキ自身は高潔な武人肌。ジムリーダーとしても仕事も実直にこなしてきたんだろう。…2つの顔を持つ男。
擁護できない程の悪人には変わりない。俺が声を上げたところで無意味。……寧ろ目をつけられる可能性がある。
……なにもできない。
ヤマブキシティの件は分かるが何故ロケット団のことを聞いてきた?……そういえば警察が多かったな。…ああ、もしかして…。
「警察が多いことと関係があるのか?」
頷き問い返せば目を細めながらウェイトレスを呼び注文を頼む姉さん。ウェイトレスが頭を下げ去ったところで大きくため息を吐いた。
「…その通りよ。一昨日の夜、泥棒が民家に侵入して物品を盗まれる事件があったの。その泥棒が目撃者の証言からロケット団じゃないかと言われているわ…はぁ、もう最悪」
疲れた顔をしてテーブルに突っ伏した。…そういやそんなイベントもあったな。
「…2人のチャレンジャーに負けるしトレーニングしたくてもジム業務に追われる…ひと段落したと思ったら事件が起きる…あー…忙しい…休みたーい…トレーニングしたーい…」
「…どっちだよ」
動かない姉さん。
それはそうと2人のチャレンジャー。…レッドとグリーンのことか。
ハナダシティに来ていたんだな。
もしかしたらまだハナダシティにいるかもしれない。…だからどうしたって話ではある。
「…呼んだ理由は」
まさか愚痴を聞かせる為だけとかしょうもない理由なら今すぐ帰る。
頼んだ品が乗せられたトレイを片手にウェイトレスがやってくる。沈んだ姉さんを見ても顔色ひとつ変えることなくアイスコーヒーを2つ置くと戻っていった。
パンケーキの時もそうだったが匂いを全く感じない。…気を使って頼んでくれたんだろうが風味が無ければただの苦い液体。…飲みたくない。
「ヤマブキシティの怪物について当事者として詳しく聞いておきたかったのよ。…ピカチュウを模した謎のポケモンについて…そしてなにより…」
顔を上げてアイスコーヒーに口を付ける。
「なんでポケモンって気づいたのかも」
……それか。
確かに人形の中にポケモンが紛れている、なんて誰も思わない。…ミミッキュのことも知らなければ不気味なピカチュウの人形だと気にすらしないだろう。
ミミッキュを認知していても巧妙に作られた人形といわれればそれまでだ。…声を聞くまでは確信を持てなかった。
…どうする?この際白状してもいい。
両親には話してあるし今後のことを考えれば知らせた方がいい。
ただ何かの拍子で漏洩する可能性がある。
それにハナダシティでロケット団の事件が起きている。…警察が多いと思ったが…国際警察も少数いるだろう。
何処で誰か見てるか分からない。
……様子見しよう。
「ピカチュウの人形にしては違和感があった。…それだけだ」
「確かにメタモンのへんしんと違って何かを被ってただけだったし…正体はわかる?」
「……見たことがないポケモンだった。ゴーストタイプのポケモンぐらいしか分からない」
「…まぁそうよね。マサキさんにも聞いたけど未発見のポケモンとしか言わなかったし。…ゴーストタイプのポケモンかぁ…」
ゴーストタイプと聞いて興味を無くしアイスコーヒーを飲み干す姉さん。
アイスコーヒーを手を取る。
氷が溶けて味が薄くなった甘苦いコーヒー。
…二度と飲みたくない。飲み干して思う。
「…元気そうで良かった。…帰るよ」
店内の壁にかけられた時計を見る。時刻はお昼前。今から帰って昼食を食べたとしても依頼を受ける余裕はありそうだ。
「アタシもジムの予約があるしお開きね。…あ、マサキさんに会わなくていいの?心配してたけど」
マサキさんに会うのはいい。
お世話になったし見舞いにも来てくれた。
……イーブイ達が、なぁ。
あれからかなり経ってるが…変わってない。人懐っこく距離感がバグり散らかしている。
できるだけ要望を応えてきた結果なら…仕方ないのかもしれない…が。
俺はポケモントレーナーでフシギダネとロコンが手持ちにいる。…優先順位がある。…最優先はもちろんフシギダネとロコン。次にその他のポケモン。
まだ解明されてないが懐くことで進化する。
…朝から夕方にかけてエーフィ、夜にはブラッキー。…フェアリータイプの技を覚えていた場合は時間帯を無視してニンフィアに。
どのイーブイも進化してないことからそこまで親交は深めていない…筈。
…まだ進化してないことに疑問を生じるが懐きの定義が分からない以上どうしようもない。…進化しないで良かった。
会おうと思えば何時でも会える。
突然の来訪者ほど困ることはない。
時間を作って会いに行こう。
「…忘れてた。これあげる」
姉さんが懐から紙を取り出しテーブルに置く。
手に取り確認する。
「これは…チケット?」
…豪華客船サントアンヌの入船券。
そういえば一日だけサントアンヌ号が停泊するんだったな。
ゲームだとレッドはマサキさんに…グリーンはオーキド博士からチケットを貰う。
「貰ったんだけど行く暇作れなそうだし折角だから楽しんできなさい」
「…ありがとう」
「どういたしまして。払っとくから…また会いましょう」
ウィンクしながら席を立ち会計に向かう姉さんを見送る。……2年経っても子供扱いか。
「…ごちそうさま」
…そんなものか。
椅子から立ち上がり外に出る。
雲一つない晴れ模様。
「ちょっと君」
声をかけられ目を向ける。
…茶色いトレンチコートを羽織った男性。隣には青紫のポケモンが立っている。
……この人は。
「いきなり声をかけて申し訳ない。少し聞きたいことがあってね」
『相変わらず行き当たりばったりだな』
呆れた顔をするポケモン。
「…グレッグル」
「知っているんだね。カントーでは見ないポケモンだが」
『オレを知ってんのか?』
目を細める男性…国際警察のハンサムと少し驚いた様子のグレッグル。
思わず口に出したことを後悔する。
国際警察がロケット団を追っていることは知っていたがハンサムがいることは知らなかった。…面倒なことになったな。
タイミングが良過ぎる。…尾行されていた?それはない。国際警察にマークされるような事はしていない。…なら偶々…では片付けられないか。
……ハンサム以外に視線を感じる。しかも後方から…他の国際警察だろう。
姉さんに言わなくて正解だった。
「多少知識があるので。…聞きたいこととは?」
「…最近事件があってね。その事件を捜査をしているんだ。…他にもヤマブキシティで起きた謎のポケモンの事件も……ああ、失礼。わたしは刑事をしていてね」
警察手帳をかざす。…刑事、ね。
身分を明かすつもりはないってことか。
『おいおい…坊主…警戒してるぜ』
国際警察に絡まれれば誰だって警戒する。
しかも挟み撃ちときた。……ミミッキュのこともか。
「…聞きたいこととは?」
「君がヤマブキシティで相対したポケモンについて教えて欲しくてね。監視カメラで確認はできるけどやっぱり当事者に聞くのが一番だと思ったんだ。…重傷を負って入院していたことも知っている。…答えたくないのなら答えなくていい」
……監視カメラ。……なるほど、な。
はぁ……そういうことか。
……最悪だ。頭を抱えたくなる。
人払いをして気が抜けてた。…血も抜けてたか。
「…見たことないポケモンです。ピカチュウを模した被り物をしていたこと…ゴーストタイプということは分かりました」
どっちみちこう答えるしかない。
「そうか。教えてくれてありがとう」
『ありがとよ』
「いえ…ご協力できなくて申し訳ありません。自分はこれで失礼します」
頭を下げてその場から去る。
帰ったら一人で反省会でもするか。…上手く立ち回らないとな。
────────
少年を見送るとスーツを着た男が駆け寄ってくる。…わたしと同じ国際警察の一員だ。
「どうでしたか?」
「…バレていたな」
「バレていた?」
「君のことがバレていた」
「……マジですか?」
目を見開き驚くがそれだけじゃない。
「刑事じゃないことも看破しているだろう」
「…手帳は本物ですよ?」
そうだ。わたしは国際警察だがロケット団の目を欺く為に刑事という役職を借りている。警察と連携し本物の警察手帳を用意した。
それでも少年は警戒を一切緩めなかった。
元から警察を信用していない場合は仕方ないかもしれないが……そうじゃない。
「映像を用意してくれ」
「了解しました」
パソコンを取り出し電源を入れる。…直ぐに画面にヤマブキシティのデパートの映像が映し出された。
イヤホンを受け取り耳につける。
「再生してくれ」
映像が再生される。…そこにはフシギダネとロコン。…血まみれの少年と謎のポケモン。
「はい……相変わらずエグいですねこれ」
顔を顰める。…画面越しでも血の匂いを感じてしまうほどだ。
『……かぶりものポケモンの……ミミッキュだ』
謎のポケモンを見て少年が語る。
ポケモン以外なにもいない空間に…。
フシギダネとロコンが鳴き声を上げる。
……謎のポケモンも鳴いている。
『知ってるから……知ってる』
そしてまた誰かに答えていた。…最後に少年が力無く仰向けに倒れるところで映像が終わる。
「……ミミッキュですか」
「彼は謎のポケモンをそう呼んでいた。だがミミッキュという学名のポケモンは調べた限り存在しない」
学者に頼み調べたがその様なポケモンが発見、発表された事実はなかった。
「…念の為調べましたが一般家庭に生まれたごく普通の少年です。トレーナーズスクールでは優等生。ジムトレーナーや研究員の推薦もあったようです。…2年前にポケモントレーナーになった様ですが初心者用のポケモンを受け取る際にそのポケモンが急に暴走を起こし研究所が半壊。その後は行方が分からず…現在はマサラタウンでオーキド博士の助手をしているとのことです」
「……なるほど」
オーキド博士。…ポケモンの第一人者でありポケモン界の権威とされる人。
…我々も迂闊に手を出すことはできない。
「…正直申し上げますと彼はシロでしょう。謎のポケモンに対する発言、2年前のことがありますが…逆にそれ以外はなにもありません」
「わたしもそう思う。捜査対象から外していい。…グレッグルを知ってたぐらいだ。ポケモンに関する知識は相当のものだろう」
「…シンオウ地方で発見されたポケモンでしたっけ?」
「奇跡的な出会いを果たしてね。今じゃわたしの相棒さ」
「……ケッ」
グレッグルはすました顔で返事をした。
…そうだな。もしまた彼に会うことがあればその時は身分を明かし…話をしてみたいものだ。
────────
…………………。
『遅かったじゃないか少年』
……この際…スターミーがいるのは置いておく。姉さんの相棒で預けたポケモンがスターミーだった。
それはいい。…良くないが?……姉さん絶対に忘れてるだろ。はぁ…帰りに送っていくか。
『…ぅ…んみゅ』
『…すぅ…んぅ…』
……寝てるな。
ソファの上で眠りこけた両親に挟まれフシギダネとロコンは眠っていた。
その光景を腕?を組み暖かい笑みで…見ているであろうスターミー。
『うむ、とても微笑ましい光景だ』
うんうんと頷く。…同意はする。
……散らかり放題の部屋を見て同時に呆れたくもなる。
起こすのも忍びない。
「…掃除、するか」
『私も手伝おう』
「ああ、助かる。いやどうやって…」
『どうした少年?』
…なんでもない。
カチャカチャと器用に食器を洗い始めるスターミーに何も言えなくなり部屋の片付けを始めた。
…ハンサムさん結構好きなんですよね。コードネーム負けしないぐらいイケおじだと思います。またアンケートの方を上げるのですが多分、3話ぐらい使う可能性があるのでご了承いただけたら幸いです。
次のアンケです
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ピカチュウルート
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ミミッキュルート
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タブンネルート