織斑一夏は天才錬金術師   作:佐為苦露譜洲

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全然原作に入らない………

宿題多い………

寒い………

眠い………

そんな感じで2話目始まります。




第2話 束と真理

「遅えよ、大佐」

 

 助けに来たのは『焔の錬金術師』ロイ・マスタング大佐であった。どうやら誘拐犯の殆どは既に逃げたか焼かれたらしい。影からISが飛びかかって大佐に斬りかかった。大佐は一瞥すると指を鳴らした。その直後、ISは火に包まれて、吹き飛んだ。

 

 大佐は二つ名の『焔』が示す通りに炎を錬成する。具体的に説明すると、大佐のはめている手袋に錬成陣が書かれており、その錬成陣は酸素を錬成するものである。そして対象の周囲の酸素濃度を高めて、指を鳴らす。大佐の手袋は発火布という特殊な布地でできており、強く擦ると火花を発する。その手袋で火花を出し、空気中のチリを導火線代わりに火種が飛んでいき、酸素濃度が急激に高まった場所、つまり対象の付近に火種が到達すると急激に火が膨張してドカン‼︎というわけだ。

 

(それにしても、すごい火力だな。それにシールドエネルギーが無くなるギリギリの火加減だし)

 

 そう、大佐の炎はかなりの火力だったがISの搭乗者には火傷はなく、ISにのみダメージを与えていた。

 

「ふむ、元気そうだな織斑一夏」

 

「この姿見てそんなこと言えるか?普通」

 

 一夏は左脚と右手が無くなっているのである。そんな姿を見て冗談が言えるのは、一夏の強さを知っているからであろう。

 

「大佐だけか?他のみんなはどうしたんだ?」

 

「ああ、部下たちは置いてきた」

 

 部下とは大佐の直属の部下で通称『マスタング組』と呼ばれている人たちのことである。『鷹の目』と呼ばれる凄腕スナイパーであり、銃が得意なリザ・ホークアイ中尉を筆頭にジャン・ハボック少尉、ハイマンス・ブレダ少尉、ヴァトー・ファルマン准尉、ケイン・フュリー曹長達の呼び名である。

 

「ちょっと問題が起こったのでな。抑止力として置いてきた」

 

「抑止力?なんのための」

 

「それは「一夏ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎無事かぁぁぁぁあああああああ‼︎」こういうことだ」

 

 大佐が説明しようとしていたときにIS『暮桜」を纏った千冬が飛び込んできた。そのまま大佐を吹き飛ばす。「グゲッ‼︎」とか言ったが気にしていないようだ。

 

「一夏‼︎無事か‼︎大丈夫か‼︎ん?なぁぁぁぁんだこれはぁぁぁぁ‼︎一夏の‼︎一夏の手足が無いぃぃぃぃ?‼︎何をされた‼︎そこに転がっている焔にでも焼かれたのか⁉︎おい‼︎寝るな焔‼︎一体何をした‼︎私の一夏に何をしたんだぁぁぁぁぁぁくぁwせdrftgyふじこlp‼︎」

 

 千冬は一夏を抱き抱えそのまま抱きしめて撫でまくる。そして一夏の右手と左脚が無いことに気付くと、そのまま先程吹き飛ばした大佐を片手で持ち上げて揺さぶる。

 

 ISに吹き飛ばされたため既に大怪我を負っていたが、千冬の何処からそんな力が出るんだと疑問に思うほどの力で揺さぶられた大佐は答えることができずに、答えられないからと言って更に力を込める千冬に更に締め上げられ、答えられなくなる……という理不尽すぎるループに陥る。

 

 因みに一夏は千冬に抱きつかれる瞬間に千冬がISを解除したためダメージはないが、それでも尋常じゃない速さで抱きつかれたたのと、血を流しすぎたことが重なり気絶している。

 

 一夏は血の海で抱きつかれながら気絶し、千冬は錯乱しながら大佐を締め上げ、大佐は白眼を剥きながら締め上げられている。そんな光景がマスタング組が到着するまで続いた。

 

 

 side一夏

 

 あれから1週間が経った。俺の腕と脚は分解されてしまっため、無くなったままだ。あの後、千冬姉が俺の情報をもらった時にドイツのISの教官をすることになった事を聞いた。どうやら日本政府が情報を止めていて千冬姉に届かなかったらしい。

 

 ここの病院は錬金術協会お抱えの病院だから俺がいることもバレないだろう。飯も美味いし。

 

 それよりも……

 

「なんで大佐と病室が一緒なんだよ‼︎」

 

 そう、俺は大佐と同じ病室にいるのである。

 大佐は千冬姉によって大怪我を負ったらしく入院している。千冬姉ェ…

 

「仕方がないだろう。こちらの方が監視しやすいのだからな。私だってイヤだ。何が悲しくて君と一緒にいなきゃいけない」

 

 ちくしょう。

 

「おやおやぁ?何かお困りのようだね!」

 

 ん?

 

「うわぁ‼︎束さん⁈なんでこんな所に⁈」

 

「篠ノ之束……⁉︎」

 

「それはいっくんが人体錬成をさせられて、手足を失ったって聞いたからだよ。さあ、いっくん‼︎今は説明できないけど兎に角きてね‼︎」

 

 そう言って俺を引きずる束さん。はは、大佐は無視されてやんの。窓の外には人参型ロケットが飛んでいる。まさか飛び乗るとか言わないよな。

 

「よいしょ‼︎」

 

 そのまま飛び乗るとか何考えてんだこの人。

 

「さあ、出発‼︎」

 

 

 

 

 そんなこんなで数時間後、俺は束さんの移動式ラボにいた。

 

「それで、何の用です?こんな姿の俺には出来ることなんてありませんよ」

 

「ねえ、いっくん。いっくんは手足を取り戻したいと思わない?」

 

「そりゃあできるもんなら取り戻したいですよ」

 

「そっか。いっくんは錬成した時のこと覚えてる?」

 

 錬成した時という事は手足を失った理由だろう。

 

 確か、全身が分解されるような変な感覚がした後にデカイ扉のある白い空間にいて、そこで変な奴とあった。

 そんで扉の中に入った時に真理を見た。出て行くときに通行料とか言って手足を取られた。って事を入院中に整理できた。

 

 その事を束さんに伝えると、

 

「いっくんは手足だけで済んだんだ」

 

「どういうことです?」

 

 俺は気になった。いっくんはという事は他にもいるかのような言い方だ。

 

「まぁ、そこは気にしないで。そんなことよりいっくん‼︎此処に不完全だけど賢者の石があります。これを使えば手足のどちらかなら取り戻せるけどどうする?」

 

 賢者の石⁉︎錬成方法も材料も何もかもが不明のシロモノをどうして束さんが持っているんだ?

 

「束さん、それをどこで?」

 

「これは賢者の石を作ろうとしてるウラの組織から掻っ払ってきたものだよ。変な事を考える前に使う?使わない?」

 

 まぁ、入手方法には目をつぶろう。賢者の石は研究したい。でもせめて足は取り戻したい。

 

「どちらかという事は義手か義足を作ってくれるんですか?」

 

「それは勿論‼︎でもいっくんも生身がいいと思ったからね」

 

 これで心配な事はないだろう。

 

「じゃあ使います。使わせてください」

 

「いいよ〜。それじゃ、早速やろっか。いっくんは大変だろうけど早めにやった方がいいしね」

 

 そう言って俺と束さんは人間に必要な材料と遺伝子を用意した。……なんで束さんは材料がパッと出せたんだろう?そして錬成陣を書いた。

 

「それじゃ頑張ってね」

 

「はい、頑張ります」

 

 よし、やるか。そうやって俺は術を発動させる。

 

 錬成反応の光が当たりを包む。この前みたいな嫌な感覚が襲ってくる。

 

 そこで一度意識は途切れた。

 

 

 

 

 

「はっ‼︎」

 

 気がつくと記憶にあるのと同じデカイ扉の前にいた。

 

「よう、また来たのか」

 

 そこにいたのは右手と左足だけがハッキリとしている人型の何かだった。

 

「で、今度は何しに来た?」

 

 どうやらコイツに言えばいいらしいな。

 

「俺の左脚を返してもらう」

 

「対価は?何を差し出す?左手か?右脚か?目か?心臓か?」

 

「コレだ」

 

 そう言って俺は賢者の石を差し出す。

 

「あー、まぁいいか。ちょっと足りないから他に何か貰うぞ」

 

「足りない?どういうことだ。これは賢者の石だろう」

 

「そうなんだけどさ、それ出来損ないだし」

 

 そういえば束さんも言っていた、未完成だと。足りないとは思ってなかった。

 

「そう言う事だ。足は返してやる。その代わりに“ ****”を貰うぞ」

 

「え?ナニを貰うって?」

 

「それじゃあな」

 

 クソッ聞こえなかった、俺は一体何を取られたんだ。身体的な変化は無い。一体何だ?

 

 それを最後に俺は扉に引っぱられる。そして意識が一度途切れ───

 side out

 

 side束

 

 いっくんが消えてから少しだけ時間が経った。今私に出来ることは何もない。ただいっくんが戻ってくることを願うだけだ。

 そして錬成反応が起こり出して───

 side out

 

 side一夏

 

 身体が再構築されるような感覚がする。

 

「ブハァ‼︎」

 

「いっくん‼︎大丈夫?どうなった?」

 

「ふぅ、ああ束さん。脚は戻りましたよ。ホラ」

 

 そうやって俺は脚が戻ったことを証明するために見せる。

 

「それで通行料が足りないとか言われて何か取られたんですけど、俺に新しい異常あります?」

 

「いや、ないよ」

 

 束さんはしばらく俺の周りをグルグル回って確認してからそういった。

 

「なら何か小さな事でしょうから気にしないでもいいですかね」

 

「記憶は?記憶はどうなの?」

 

「記憶も大丈夫だと思いますよ。不自然なところはありませんから」

 

 そう、記憶にも何も変化はないのだ。どうして手足を無くしたかや、友達の名前、知り合いの顔、家族、などにも不自然なところは何もない。

 

「そっか。それじゃあいっくん‼︎脚を取り戻したんだから義手を作らなくちゃね‼︎ホラホラ脱いだ脱いだ‼︎正しい数値が必要だからね」

 

 そう言って束さんは俺の身長、体重、左手の腕の長さを測った。

 

「それじゃいっくん。束さんの全知識と技術を使った最高の物を作ってくるから待っててね‼︎」

 

 あの、俺は一体どうすれば?帰る手段もないし、そもそも今どこにいんの俺。幸いにも食料はある。束さんが作り終わるまでここに居座るかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1週間後

 

 どうやら俺がいなくなったことについては大佐がなんとかしてくれたらしい。

 

 この1週間、俺は自分が取られたモノを見つけようとしたが何も分からなかった。大して実生活では必要の無いものらしい。

 

 束さんはあれからずっと籠っている。食事は届けてるけど、「後でのお楽しみ‼︎」と言われて中に入れない。

 

「できた‼︎できたよいっくん‼︎」

 

「マジすか‼︎」

 

 やっと出てきた。束さんは明らかにやつれており、目の下に濃い隈を作っている。もしかして寝てないんじゃないか?

 

「コレが束さんお手製の特殊な義手、その名も『機械鎧(オートメイル)』だよ‼︎」

 

 その義手──機械鎧(オートメイル)は鉄の色をしていて、無骨なモノだった。関節部もしっかりしていて、確かにこれまでの義手とは明らかに違った。ただ、スゴく怪しかった。何故なら骨組みだけでコード類も剥き出しだからだ。

 

「えーっと、それは大丈夫なんですか?強度的な意味で」

 

「それは大丈夫‼︎それよりも手術しよう手術‼︎」

 

 束さんは興奮しているようだ。

 

「手術ってどういうことですか?」

 

「この機械鎧(オートメイル)を付けるのには接合部に特殊なパーツが必要なんだよ。だから手術ね」

 

 まぁ、それなら仕方ないけど。

 

「いいですけど、どこでやるんです?」

 

「それは勿論ココだよ!そして執刀医は私がやるから安心だね‼︎」

 

 スゴく不安。睡眠不足で興奮している執刀医なんて怖すぎる。

 

「あ〜もう、えいっ」

 

 束さんは俺の鳩尾に一撃加えて俺を気絶させた。やっぱ怖ぇ。

 

 

 

 

 

 目を覚ました時、俺の右腕の付け根は機械化していた。

 

「あ、起きたね。それは電気信号を増幅させる役目があるから。それじゃ神経繋げるけど動かないでね」

 

 束さんは先程の機械鎧(オートメイル)と肩の接合部を繋げてそう言った。

 

「行くよー、えいっ」

 

「ギャァァァァァァァァァァ‼︎」

 

 クソッ、束さんめ。痛いなら痛いと先に言ってくれよ。おかげでカッコ悪く叫んじまった。

 

 束さんはそのまま機械鎧(オートメイル)の周りを金属で覆っていく。一通りのパーツをつけ終わると、頑丈そうだが決して不恰好ではない金属製の腕が出来上がった。

 

「言い忘れてたけどこの機械鎧(オートメイル)はISの技術の塊だからね。シールドバリアはないけど普通のIS兵器だったら傷一つつかないから」

 

 ナニソレ、スゴイとかいうレベルじゃない。

 

「えと、束さん?変な機能とかは付けてませんよね?」

 

「うん、これはとにかく頑丈でしなやかな動きをするようにしたから、余計なモノを挟み込む余裕なんて無かったよ」

 

 まぁ、それなら良いか。

 

 

「これはとにかく強くて軽くて凄い金属(思いつかないので脳内補完お願いします)だからね。説明するよ」

 

その後約30分に渡って天才篠ノ之束の金属学講座が開かれた。

 

「それじゃ理解したね。さ、リハビリを始めるよ。束さんお手製だから2週間もあれば日常の動作はできるようになるよ」

 

それから俺は地獄の2週間を過ごした。

 

 

 

 

 

2週間後

 

俺は日常の動作程度なら出来るまでに回復した。

 

「よしよし、順調だね。これならもういいかな。じゃあいっくん、この前教えたこの金属の性質を忘れてないよね」

 

「え?あぁ、覚えてますよ」

 

「それじゃ機械鎧(オートメイル)の形状を変化させてみてよ」

 

束さんは錬金術で機械鎧(オートメイル)の形を変えろと言っている。俺は手を合わせて輪を作る。これは力の循環を示している。真理を見た俺には構築式が一体化しているため錬成陣を書く必要がない………はず。もしも師匠も真理を見たから手合わせ錬成が可能だったとしたら、俺にもできる………はず。よし、さて出来るか?

 

「できた………」

右腕の機械鎧(オートメイル)は錬成した通りに変化し、装甲の一部が鋭くなり剣を作る。

 

「お〜スゴイねいっくん‼︎次は元の形に戻してみてよ」

 

言われた通りに元に戻す。成功した。

 

「これでリハビリは終了‼︎これからどうする?ちーちゃんのトコに行く?ドイツだけど」

 

「あー、ひとまず家に帰ります。弟もいるし」

 

「そう。それじゃ注意事項ね。いっくんは成長期だから使いにくくなったら私に連絡すること。水につけてもいいけどちゃんと乾かすこと。毎日掃除すること。なるべく油をさすこと。いいね?」

 

「分かりました」

 

「うんうん、物分かりのいい子は束さん好きだよ。それじゃ送るね」

 

束さんはそう言うと俺を、見たことのある人参型のロケットに押し込んだ。

 

「じゃあね、いっくん。束さんの連絡先はいっくんの携帯に送っておくから」

 

「分かりました、それではまた」

 

そう言って俺は束さんのラボを出て、ロケットが家に着くのを待つことにした。

 




ちょっとだけでた『弟』と言うセリフ。いますよ、出てこないだけで。

次回の投稿は1月1日午前0時を狙ってますのでよろしくお願いします。
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