ヤチヨとかぐやの身体についてですが、二人の身体は現在ほとんどが人間と近しいものになっていますが、朔夜と彩葉で別の完全な人類を作りだす事は出来ないです。
ヤチヨとかぐやの身体が人間として安定したのは元が月人の意識体であった為なので。
なので、二人はちゃんと酔います。
酒は飲んでも飲まれるな
「今日するのは~~~!!!」
「お酒配信~~~☆!!!」
「「いぇーい、パチパチパチ」」
「はいそこテンション上げて!!」
急にかぐやとヤチヨに呼びだされて、研究所から戻ってきたというのに。
配信を始めたと思えば、開口一番がこれ。
「お酒は二人には早いんじゃない?朔夜は……」
「ぶっちゃけビールまずい」
『お子ちゃまさっくーですね』
『いろPはお母さん』
「かぐやもヤチヨも飲んだ事ないもん!!ネタバレやめて!」
「そうだそうだ!」
不満を露わにしながら口を膨らませる二人。
「まぁ二人共飲めば分かると思うよ」
「そだな。はいどうぞ」
俺は買わされた缶ビールを二つカシュっと開けて、二人に差し出す。
「「かんぱ~い!」」
「…………」
「…………」
二人は一口ぐいっといった後、缶を持ったまま、ぴたりと止まった。
『草』
『あっ……』
『察し』
「……にっっっっっが!?」
「待って待って待って!? え、これみんな美味しいって言ってるの!?」
「言ったじゃん」
「最初はそんなもんだって」
ヤチヨは顔をぎゅっとしかめたまま、水を探してテーブルを彷徨う。かぐやはというと。
「うぅ……なんか舌が変……」
「炭酸だからな」
「炭酸の問題じゃないよこれぇ……!」
『リアクション満点で草』
『初心者すぎる』
『かわいい』
「えぇ~……大人ってこんなの飲んでるの……?」
「仕事終わりだと美味い時もある……って彩葉は言ってる」
「疲れてると味覚壊れるの?」
彩葉が呆れたように笑いながら、かぐやの前におつまみを置いた。
「ほら、こういうのと一緒に飲むの」
「……あ、美味しい」
「でしょ?」
「なるほど……!お酒単体が強すぎるんだ!」
「まぁ慣れもあるけどね」
「俺は慣れないな~」
俺が飲んでるのはいわゆる果実酒。
ビールなんてまずい。ほんとに。
「朔夜のも飲ませて~」
かぐやが俺の缶を覗き込みながら、物欲しそうに手を伸ばしてくる。
「ほいどうぞ」
「やった!」
かぐやは嬉しそうに缶を受け取ると、恐る恐る一口。
「あ、これ飲みやすい!ジュースみたい!」
「だからって飲み過ぎると危ないよ~」
彩葉が苦笑しながら釘を刺す。
『果実酒、美味しいけどね』
『調子にのる初心者キラーやで』
「えぇ~、でもこっちのが全然いいよ?」
かぐやはそのままもう一口飲もうとして、俺に缶を軽く引かれた。
「はい終わり」
「むぅ」
「絶対ペース速くなるから」
「朔夜、お母さんみたい」
「誰のせいだと思ってんだ……」
そのやり取りを横で見ていたヤチヨが、じっと俺の缶を見る。
「私も飲む~☆」
「はいはい」
ヤチヨは一口飲んで、少し目を見開いた。
「……あ、確かにこっちは美味しいかも!」
「だろ?」
「ジュース感!」
「だから危ないんだって」
彩葉はそんな俺たちを見ながら、自分の缶を軽く揺らした。
「朔夜って、結局そういうの好きだよね」
「甘い方が飲みやすいし……」
「ビールは?」
「苦い」
「子供舌~」
「うるさいな……」
彩葉は笑いながら、ぐいっとビールを飲む。
相変わらず強いというか飲み方が慣れてる気がする。
「彩葉ってほんと平気そうに飲むよな」
「まぁそこそこ?」
「研究所の飲み会で鍛えられた?」
「主に朔夜を介抱してる側だけどね」
『介抱されるさっくーwww』
『ギャップやな~』
『見てみたい』
「……そんな潰れてないし」
「この前ソファで寝てたの誰?」
「……覚えてない」
「ほら~」
彩葉が楽しそうに笑う。
なんか悔しい。
ので、俺は缶をもう一口飲んだ。
甘い炭酸が喉を通る。
飲みやすいせいで、ついついたくさん口に運んでしまう。
二缶目を開ける。
「朔夜、顔赤いよ?」
かぐやが近付いてきて、じーっと俺の顔を覗き込む。
「……そう?」
「うん。耳も赤い」
ひんやりした指先が耳に触れて、びくっと肩が揺れた。
「わ、反応した」
「急に触るなって……」
『\1000 かわいい』
『さっくー弱すぎるwww』
ヤチヨも興味深そうに身を乗り出してくる。
「ほんとだ~。分かりやすい」
「見るな……」
二人に囲まれて、なんか頭が熱くなる。
アルコールのせいなのか、距離が近いせいなのか分からない。
彩葉はそんな様子を見て、呆れたみたいに笑った。
「はいはい、飲むペース落としなよ?」
「……ん」
□
なんか、身体が重い。
頭もぼーっとしてきた。
確かかぐやに渡された缶をテーブルへ置きながら、俺はそのままソファへ深く沈み込んだ。
「……あつい~」
頭が、ぼんやりする。
視界もちょっと霞むし、体温も結構高い気がする。
やっぱりお酒には弱い。
「朔夜、完全に回ってるね?」
彩葉が楽しそうに覗き込んでくる。
近くにある顔。
笑ってる目元。
なんか、安心する。
そんな事を考えているうちに、気付けば身体が勝手にそっちへ寄っていた。
「……よいしょ」
「え、ちょっ」
そのまま、こてっと彩葉の肩へ頭を預ける
「……んー、楽~」
「……え?」
『!?!?』
『\3000 さっくーからいったぁぁぁぁぁ!!!』
『あっっっつ』
彩葉が一瞬目を丸くしたあと、くすっと笑った。
「……朔夜?」
「んー……」
「いや、んーじゃなくて」
「……落ち着くもん」
「っ……」
彩葉の肩は柔らかくて、ほんのり温かい。
肩へ預けた頭を支えるみたいに、そっと頬に彩葉の手が触れる。
柔らかい。
温かい。
心地よくて、俺はさらに体重を預けた。
「わ、重くなった」
「……だめ?」
「っ………だ、だめじゃないけど……」
彩葉はそう言って笑うけど、顔はちょっと赤いままだった。
そう言いつつ離れない辺り、たぶん彩葉も酔ってる……気がする。
『\2000 さっくーかわいすぎる』
『\5000 保護したい』
すると、かぐやがむっと頬を膨らませた。
「ずるい」
「……なにが」
「彩葉ばっかり」
「んー……」
俺はぼんやりしたまま、かぐやへ片手を伸ばす。
「おいで」
「行く!!」
かぐやは嬉しそうに隣へ飛び込んできて、そのまま俺の腕へぎゅっと抱きつく。
「ん……」
勢いに押されるまま、自然と距離が縮まる。
肩と肩が触れて、腕に柔らかい感触が当たって。
けど今は、頭がふわふわしていて上手く考えられない。
「あったかい……」
「えへへ~、朔夜もあったかいよ?」
かぐやは満足そうに笑いながら、そのまま俺の肩へ頭を乗せた。
『まずいっ……これ以上の尊さは……』
『こちらがっ……耐えられない!』
その様子を見ていたヤチヨが、缶を片手にぶんぶん振りながら笑う。
「いやいやいや、朔夜、今日やばいって~!」
「……なにが~?」
「距離感!」
彩葉に寄りかかったまま、ぼんやりヤチヨを見る。
笑ってる顔。
くるくる変わる表情。
なんか、見てると落ち着く。
「……ヤチヨ」
「はいはい?」
俺はかぐやの腕を軽くぽんぽん叩く。
「……かぐや、ちょっと離れる」
「むぅ~……」
かぐやは不満そうに唇を尖らせながらも、しぶしぶ手を離した。
その瞬間、腕が少し軽くなる。
けど今度は、彩葉がじとーっとした目を向けてくる。
「……朔夜?」
「ん?」
「さっきまで
「……言ったっけ」
「言った」
『嫉妬いろPたすかる』
『さっくー無自覚?いやお酒のせいか……』
でも、ぼんやりした頭じゃそこまで考えられない。
ただ、なんとなくヤチヨの方にも行きたくなっただけ。
俺はそのまま、ふらふらとヤチヨの方へ身体を寄せる。
「え、待って待って」
ヤチヨが目を丸くした。
彩葉の肩から頭を離して、そのまま近付く。
『逃げてヤッチョwww』
『いや逃げるな』
ヤチヨは笑いながら身体を引こうとするけど、後ろはソファで逃げ場がない。
気付けば、かなり近かった。
「さ、朔夜近いって!」
「……そう?」
「そうだよぉ!?」
顔が赤い。
耳も赤い。
なんか、熱そう。
ぼんやり見つめながら、俺はふとヤチヨの手を取った。
「ひゃっ!?」
『\10000 手ぇぇぇぇ!?』
『\5000 さっくー!?!?』
びくっと肩を跳ねさせるヤチヨ。
そのまま持ち上げた手を自分の頬へ当てる。
ひんやりして、気持ちいい。
「……ん」
「ちょ、え、な、なにこれ……っ!?」
ヤチヨの指先がぴくぴく震えてる。かわいい。
『\4000 距離感バグりすぎwww』
『\3000 ヤッチョぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
「ヤチヨ、手冷たい……」
「そ、それ今言う!?いや待ってほんと近いって!」
でも逃げない。
逃げられないだけかもしれないけど。
俺は、片方の手をヤチヨへ差し出した。
「……?」
ヤチヨは分かってないみたい。
「…………こう」
そのまま指を絡める。
「っ~~~~!?」
ヤチヨの顔が一気に真っ赤になった。
『\10000 あーーーーーー!!!!』
『\30000 恋人繋ぎきたぁぁぁ!!』
『\50000 放送事故やんけこれぇぇぇ!!』
「さ、さ、さ、朔夜ぁ!?!?!?」
「……んー?」
「なんでそんな自然にやるのぉ!?」
こうした方が落ち着く気がしただけなのに……。
「…………」
後ろで、かぐやがむすっと頬を膨らませた。
「朔夜、私にはしてくれなかった……」
「……ん?」
「ずるい~……」
さらに彩葉まで、じーっとこっちを見る。
「……朔夜、ヤチヨにはそんな事するんだ?」
「……二人もする?」
「…………は?」
俺は、まず彩葉へ手を伸ばす。
彩葉はさっきまで余裕そうに笑っていたのに、一瞬だけ固まった。
「え、いや、ちょ……」
「彩葉の手、あったかそう~」
「っ……」
彩葉も手をこっちに伸ばしてくれる。
「ん」
「ちょ、ちょ、え、え」
「両手。あったかい。彩葉の手も好き~」
かぐやは「わー!ずるいずるい!」と騒ぎ始め、ヤチヨはもう顔を覆って机に突っ伏してた。
楽しい~。
YOtogibanasiはしてないです。してないです!本当にしてないです!!
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リクエストはいつでもこちらでお待ちしてます~。
IFバットエンド見たいっすか?
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黙れ、純愛しか認めんぞ
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来い!来てみろ!かかってこい!!