EPⅠ「異世界とポケモンPARTⅠ」
Side鳴汰
「ふーんポケモンねえ、知らないなあ…でもそのスマホみたいな謎生物といいさっき見せられた変身といい…ていう事は君は転生者なのか」
「ああ、けど俺は神様なんて大層な存在に遭遇した覚えなんてものは皆無なんだよなあ…」
この世界が異世界のんびり農家の世界である事が判明し俺は火楽さんに事情を話した。
どうやら彼の前世にはポケモンの存在は無いみたいだ。
まあ似た様な作品は存在していたのかもしれないが。
後まだ正妻ヒロインであるルー・ルーシー・ルーさんとはまだ出会っていないようだな。
「ロトム、図鑑モードを」
『リョウカイ!』
スマホロトムもいる以上この世界にポケモンが他にも存在している筈であろうと仮定し指示し図鑑を表示させる。
やっぱ図鑑登録は出来ていないからシルエットのまんまか…まあ其処迄都合良くはないよな。
この辺りは大きな森林地帯だ。
このは等を使用しなくても十二分に大体の住処となるであろう土地は存在している。
俺は図鑑を操作しとりあえずこの辺りに生息していそうなポケモンをピックアップする。
そして図鑑を日楽さんに見せた。
「日楽さん、この中で見覚えの有るのを教えてはくれないか?」
「あ、ああ…分かった」
~数十分後~
「うーん…俺が見かけた覚えが有るのはザブトン達とは違うこの蜘蛛みたいなのとクロ達とは違うこの狼?とこの雀みたいなのかな」
「把握した」
どうやら日楽さんはイトマル、デルビル、ポッポの三匹を見かけた事が有るようだった。
流石にぽこポケや一部の作品が特別なだけでそう簡単には御三家系には中々出会えないか…。
比較的好戦的ではないイトマルやポッポは兎も角、デルビル等の野生ポケモンはこの世界がぽこポケではない事が確定した以上対話が通じない個体も少なくはない筈だ。
その時の為にアレを作っておきたいものだが…
「火楽さん、この世界で採集した物を見せてもらえないだろうか?」
「いいけど…」
俺は火楽さんに彼が採集してきた物らを見せてもらう事にした。
「コレは!…」
「それがどうかしたのか?俺の鑑定スキルでも何に使うのかさっぱり分からなかったんだが…」
元々駄目元で見せてもらったが俺はお目当ての物を発見する。
一方の火楽さんにはちんぷんかんぷんな物…まあポケモンの知識が無きゃ分からないし神様が火楽さんに与えたスキルでもカバー出来ていないのだろう。
「こいつはぼんぐりの実といってな。
ポケモンを扱う人にとっては重要なアイテムを制作する為の素材なんだ」
「へえ…」
そう、モンスターボールを作る為の素材であるぼんぐりの実が運良く火楽さんの採集物の中に潤沢にあったのだ。
これで俺はポケモンでありながら某SNSの様にポケモントレーナーにもなれる訳だ。
とりあえずは三桁個数は制作しておくとしようか。