第1話 知らない女性(怪物)に攫われました
「……」
(なぜ俺はここにいるのだろうか?)
白い部屋、点滴、医療道具。
そして頭に漆黒色のネジがついた女がタバコを吸っていた。
気になっていたのはそれだけじゃない服装を見ればわかる。
凄くダサい。
白衣まではわかる。
灰色のTシャツの真ん中に「GOD」と書いてある。
なぜこのチョイスなのだろうか……
お腹は丸見えな感じが
少しおしゃれしてますよ感出しているのがイラつくんだよ。
この女。
「おい、女この拘束解けよ、なんでここに連れてきた!!」
とりあえずこの拘束を取ってほしい、そしてここから逃げたい。
なぜ攫われたかも知らないんだわ。
スラム街で生きてきた子供を普通攫うか怖いわ。
――しかも堂々と拳銃でだぞ!!
――魔弾だったから良かったもの!!
――雷光弾だったら死んでたぞ!!
――消滅していたんだぞ!!
クソ絶対楽しんで撃っていたんだろうな、この女!!
「おいガキ、我はお前の母になるんだ少しは子らしい口調で我と喋れ」
「いたっ!!」
頭に拳骨一発、凄く痛いめっちゃ痛い大人の強さで打つなよ……たんこぶ絶対できた。
――ああ……なんでここにいるんだっけ、そうだ銃に撃たれたのはそうだけども……
◎数時間前◎
「はぁ……はぁ……貰った!!!!」
「ちょっ!!待ちやがれ!!」
屋台に置いてあったパンを盗み、走る少年。
彼はスラム街で1人で生きている。
追う大人の怪物はツルを伸ばして捕まえようするが少年は狭い
路地に入り窓と窓を上手く使い屋上へと登って逃げていった。
「クソガキめぇ~!!」
▲
「はふっ、かふっ……うまっ……うまい」
パンを食べて涙を流す、久しぶりの食、涙も出る。
食べ終わり食後の運動に廃ビルを登ろうとすると後ろから
足音が聞こえ……バン、ババン、バババンっと
背後から撃たれてしまった。
「な……」
「へぇ、しぶといなガキぃ少しだけ寝てな」
タバコを吸っている白衣の女が銃口を向け撃つ、少年の意識はここで途切れ、現在に戻る。
▲
「お前は誰だよ女……てかなんで俺は拘束されてんの?」
「だから親に向かってなんだその口調は!!」
二回目の拳骨である
「わ、分かった分かった、お姉さん、貴方は誰でなぜ俺はここに」
「お姉さんだぁ????」
三回目の拳骨の準備をしていた、ヤバいこれでもダメなの……
「母さん……」
「良かろう、三回目の拳骨は無しにしてやる」
間をおいてから呟いた
「我はフランケン·シュタイン、ここの診療所の医師をしている」
「お前が?」
三回目の拳骨を喰らってしまった、たんこぶが山のようになっているとても痛い。
「そういうわけだお前は今日からここに住むそしてここで生きる、逃げないと誓うのなら拘束を解こうさぁどうするガキ?」
「嫌だ……なんでそんな!!意味が分からない」
「じゃ聞くが一人で食っていけるのか?またあの生活に戻りたいのか?」
答えられなかった……
一人では無理だ、何度も何度もきついを思いをした。
けどいいのか、縋っても、助けを求めても、そんな難しい顔をして考えていると両頬を掴まれ言われる。
「ここにいろ、ガキ、いやお前に名前をやる、そのエメラルドグリーンの瞳からお前は今日から【エメラ】だ!」
この瞬間、俺は救われた、初めた本気で泣いた気がしたボロボロと拘束を解かれ抱きついた強く強く確かめるように抱きついた。
◎数週間後◎
「母さん……これはちょっと買いすぎじゃ…」
大荷物を持たされ、自宅に帰宅中である。
すると何処からか愉快なEDMが流れてきて。
「チッ……ゾウ野郎、わざわざ買い物帰りの我を狙うか」
「yo!フランケン!元気してっか爆発してっか!」
うるさいオッサン来たと思うエメラ。
「ギルドの奴らが我になんの用だ?あぁん息子と帰宅中なんだよ?分かっか?」
「ohhすげえ魔力だZee……まぁ落ち着けよ、てか息子!?見たところ吸血鬼だろ!!きぞ……」
「『邪器解放【バラバラ・シザーズ】』!!!!!!!!!」
――瞬間
大きな禍々しい魔力の塊のハサミが出てきた。
拳銃は魔力を使わない為の武器ということになる。
「やる気Kai!!いいぜ、『邪器解放【爆音ハンマー】』」
ボウボウと鳴るハンマーが火を噴きながら大きな体格差がある二人が戦闘の構えになっていた。
先に動いたのはゾウ、大振りに上から下に振り落した
母さんはそれを身軽に避けハンマーの上に乗り。
ゾウの背中まで素早く登った。
「生きたまま我に解剖されたくなければ、速やかに用件を言え、そして余計なことを喋るな」
大きなハサミでゾウの首をいつでも切れるようにしていた。
「……haha、okok、
「チッめんどくせえ我がやることでは無いだろ、お前らギルドがやることだろ」
「悪魔の種をばら撒いている魔族の名前を聞けば行くか」
「……なんだ?」
「カガ・テンバー」
「!?」
「ニ年前、お前の助手を殺した女だ」
「……」
フランケンの瞳は回転するように、無言だった、邪器を解除し、エメラの近くに行き、抱きしめる。
「っ今の我にはエメラがいる、その依頼は……ギルドでやれ」
「母さん……?」
怒りと泣きそうな顔をしていたフランケン。
「そうkai……ギルド長に伝えてこちらで対応するze……すまんなフランケン」
「謝んな……お前は我に知らせただけだろう」
ゾウはグラサンをかけ直し背を向けて去って行く。
「エメラ……帰ろ」
掠れた声で手を握り、歩くのだった。