家に帰ってからはずっと解決方法を考えていた。シンプルに証拠を先生に突きつけるのが良いかな。
他のクラスメイトに言いふらすのもアリかな。
色々考えているうちに寝てしまい、気付くと朝になっていた。
色々考えて、結局直談判が1番という考えに至った。いじめをするのは悪いことだし許されないけど、別にその人の人生まで滅茶苦茶にしたい訳じゃない。
それに被害者のココナが許してちゃんと罪と向き合って償うのなら許されても良いはずだ。
昼休みにいじめっ子どもに呼ばれた。昨日邪魔をした僕を次のターゲットにする気なのだろう。
好都合だ。こっちも直接話したかったからね。
「何なのお前?昨日はいきなり邪魔してくるし、結構ムカついたんだけど?」
恐らくリーダー格のゴツい男が凄んでくる。こういう荒事には慣れてないから正直怖い。
でも、やるしかない……!
「そっちこそ寄ってたかって女の子いじめて、恥ずかしくないの?何であんなことしたの?」
「ムカついたからに決まってんだろ。中学ん時から一緒だったけどな、性格良くて美人でチヤホヤされやがって…。目障りなんだよ。」
男の癖に随分女々しいな。ていうかそんな理由で人いじめて良い訳ないだろ。
「……じゃあこうしようよ。僕と君が喧嘩して、僕が勝ったらこんなこと今すぐやめて、あの子に謝って。」
「んじゃ、俺が勝ったらお前のこと好きにさせてもらうぜ。」
「それで良いよ。」
そんなこんなでいじめっ子との喧嘩が始まった。昨日と違い僕とリーダー格との一騎打ちだ。
先に仕掛けてきたのは相手の方。大振りの拳がこちらを襲う。
何とか躱しこちらも一撃をお見舞いするが、難なく受け止められる。
その隙をつき反対方向からも攻撃するがこちらは避けられ、カウンターを貰う。
体勢を崩した所にすかさず追い打ちを喰らうが、歯を食いしばって耐え、お返しの一撃を腹に浴びせる。
その後も攻撃したりされたりを繰り返し一進一退の攻防が続く。こういう事は得意じゃないのでほとんど気合いで何とかしている。
「何でそんな必死になんだよ……お前アイツと会ったばっかだろ!?」
「会ったばっかの人放っとける程クズじゃないんだよ!」
拳を交えつつ、問答をする。
「それにお前みたいな奴も放っとけないんだよ!」
お互い拮抗状態だった所から距離を取る。
「…何で俺のことまで心配してんだよ。アイツのこといじめてたんだぞ、どう考えても救いようがねぇだろ…!」
息切れしながらも、満身創痍になりながらもそれに答える。
「お前みたいな奴でも
「またやらかすとは思わねぇのかよ……。」
「その時は何度だって止めてやるよ…!」
残り少ない体力を振り絞り駆け出す。多分コレが最後の一撃だ。
思いっ切り振りかぶり、そして拳を喰らわせる。何故かガードも避けることもせずそいつは大人しく攻撃を喰らい、倒れ伏した。
「……参った、完敗だ。」
最後にそいつはそう呟いた。