異世界食堂 二軒目!   作:電動ガン

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・一応ファンタジーです。
・剣も魔法も存在しますが、あまり活躍しません。
・店主は普通のあんちゃんです。料理以外はできません。
・訪れる客は毎回変わります。ただし常連客もいます。
・ラーメンのコールは対応してる店でやりましょう。

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パワーラーメン

その客は突然やってきた。

 

「らっしゃ・・・・・・!?」

 

ちょうど昼時。スイヨウのごった返してる店内で他の客もぎょっとしている。俺もその見た目に驚いてしまって固まってしまった。見た目で差別とかしたくないがその容姿は異形という他なかった。

 

「す、すす、すみません。」

 

「あ、え、はぁ・・・」

 

意外にもその客は鈴を転がしたような声で話した。しどろもどろに席に促すとスッと座った・・・と思いきや。

 

「あっ。」

 

「すみません・・・・・・」

 

椅子が背もたれがあるのでそのままじゃ座れなかった。慌てて座敷に案内した。

 

「むーん・・・」

 

その客は、金色の鱗を持ちドラゴンの頭と翼と尾を持つ、ドラゴン人間だったのだ。

 

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・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

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・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「へぇ〜〜!そうなんすかぁ!!!」

 

「はい・・・」

 

ドラゴン人間はリーシャルという少女だそうで、金の神と呼ばれる神の信徒なんだそうな。その神から信仰心のことさら強かったリーシャルに神託があり、信仰のご褒美を用意したから行ってみると良いと言われたらしい。その際加護を受けて飛んで移動したらしいのだが。加護が強すぎてドラゴン人間になってしまったそうだ。しばらくすれば元に戻るという。

 

「金の神の思し召しとして参りました。そしてここは別な神の縄張りだから礼儀正しくするようにとも・・・・・・」

 

「そうなんですかい?いつのまに神様の縄張りになったんだろ・・・・・・」

 

「それで、なんですけど・・・」

 

「ええ!注文ですね?うちは初めての人はお代をいただいてないんで大丈夫ですよ!!」

 

「そ、そういうわけには行きません!金の神の思し召しで他の神の縄張りにきたのです。無礼な真似は出来ません。」

 

「あーいやー初めてタダはうちのルールみたいなものなんで。その店のルールを曲げちまう方が問題なんじゃないんですかい?」

 

「あ、ああっ!!」

 

その通りだと言わんばかりの顔をするリーシャル。そしてルールとはいえ無銭飲食をして良いものなのかと葛藤している。気にしなくていいのに。

 

「まぁまぁそれで?ご注文は?説明書きがわからなかったら食べたいもの言ってくれれば近い物作りますよ。」

 

「え、えと・・・・・・それじゃあ、その・・・・・・たくさん食べれて、ガッツリしてて、濃い味の物が食べたい・・・です。」

 

「たくさん食べれて、ガッツリしてて、濃い味・・・・・・じゃあパワーラーメンとかどうでしょ。」

 

「ぱわー・・・・・・らーめん・・・・・・?」

 

「ええパスタ料理です。スープパスタって言った方が良いかな。それの大盛りです。」

 

「そ、それで!!」

 

ラーメンはうちのメニュー水曜日以外は良く出るんだが水曜日の異世界営業日ではなかなか出ない。やっぱ味も見た目も想像出来ないからか。ヴィクトリアさんに説明書き書いてもらったんだけども。

 

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・・・・・・・

 

・・・・・・

 

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・・・

 

・・

 

 

空に座す金の神よ。此度はこの様な糧をお与え頂き誠に感謝致します。ですが・・・・・・

 

「なにこれ、山?」

 

ぱわーらーめんという神の施しは・・・・・・まるで私の修行する山、アチアケノス山の様な食べ物でした・・・

 

『リーシャルよ。この店で料理を食すにはいただきますと挨拶するのが礼儀ですよ。』

 

金の神よ急に神託を与えないでください。頭がぐわんぐわんします。急な神託はお許しください。それよりも・・・・・・

 

「どうやって食べればいいの〜〜〜!!」

 

店主は放置するとパスタがスープを吸ってしまい味が落ちるという事だった。だがうず高く盛られた野菜の山とちゃーしゅーと言っていた分厚い肉が5枚も乗っていてスープに浸っているパスタは見えない。なにこれ。たくさん食べれて、ガッツリして、濃い味と言ったがこの山が出てくるとは微塵も思っていなかった。

 

「とりあえず上から・・・いただきます。」

 

乗っている野菜も正体不明だ。白く、そして薄っすらと透き通っているかのような人差し指ほどの長さの野菜がこれでもかと盛られている。そしてその横に強い香りを放つ謎の小山。そしてデカすぎるちゃーしゅー肉。これがぱわーらーめん・・・・・・

 

「もぐ・・・!!!???!?!」

 

口に入れて驚いた白い野菜は驚くほど瑞々しくシャキシャキと食感が楽しい。謎の小山はスープに溶かすのだろうと推測し、崩してみる。その間にシャキシャキの野菜を食べ進める。味はスープで煮たのか濃い味が付いている。美味い・・・・・・

 

「はぐ、はぐ、もぐ・・・・・・」

 

シャキシャキを食べ、スープを飲み、ちゃーしゅー肉に齧り付く。確かに。確かに私の注文通りの料理だ。そしてここで私の龍化が解けた。座高が変わってフォークを取り落としそうになったがなんとか堪える。一滴足りとも零さない。

 

「はぐ、はぐはぐ・・・・・・もぐ・・・・・・もぐ!!!」

 

でも・・・・・・!やっぱり・・・・・・量が多すぎないか!??!?まだパスタに辿り付いてないのにかなり腹が膨れて来ているまだ食べられるが・・・・・・!?

 

「もぐ。もふ・・・・・・」

 

漸く、漸く下のパスタが見えてき・・・・・・なんだこの極太のパスタは。私の小指ほどもあるパスタが出てきた。フォークで食べてみるとスープの味を吸って絶品だ。というかこのスープなんだろう。初めて食べるスープだ。しょっぱくて脂の甘みがあってコクが強く、濃い。こんな贅沢なスープを使う店は大きな王国の王都でも食べられるかどうかもわからない。なるほど神の神託が無ければ知ることも出来なかった。感謝します金の神よ。明日も修行頑張ります。

 

『リーシャルよパスタが伸びてしまいます。早く食べるのです。』

 

金の神よ食事中の神託はお辞め下さい喉に詰まらせてしまいます。今すぐ食べます。ですがもうお腹がいっぱいです。苦しいです。残しはしませんが。もう食事を終えたいです。

 

『リーシャルよ。お残しは許しません。もし残してしまったのなら貴方の父親の頭の毛に天罰を下します。』

 

金の神よお辞め下さい。父上の頭の毛はもう側頭部にしか残ってません。それを散らしてしまったら大神官である父は金の神の信仰を取り止めてしまいます。お辞め下さい。

 

「残さず・・・残さず・・・」

 

パスタを食べきりスープを飲み干す。やった・・・やっと完食・・・美味しかったけど・・・もう食べなくて良い・・・うう・・・

 

「お、お勘定を・・・」

 

「あいよぉ!!お客さん大丈夫ですか?」

 

「だ、だいじょ・・・・・・でも、休ませて・・・・・・」

 

「そ、そうすか・・・・・・」

 

こうして私は神の御褒美を堪能しました。そして・・・・・・7日に1度現れるという事を聞いたが、来るのが大変だし、たまにで良いかなと決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パワーラーメンお待ちィ!!!」

 

「・・・。」

 

なぜ・・・私は7日後にまた来てぱわーらーめんを・・・?金の神よ、なにかしましたね。

 

『何もしてないよ』

 

嘘です!!!金の神よ!!!私にいったい何をしたんですか!!!あんなに苦しい思いをしたのにまた食べに来てるなんて変です!!!金の神よ!!!!正直に!!!!正直に言ってください!!!!金の神よ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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