・剣も魔法も存在しますが、あまり活躍しません。
・店主は普通のあんちゃんです。料理以外はできません。
・訪れる客は毎回変わります。ただし常連客もいます。
・元気よく挨拶されたらお腹いっぱい食べましょう
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「うーん今日もやさいぎょーざは美味いね。店主おかわり。」
「はいよぉ!!大丈夫っすかアルファロさん。もう3皿目60個食ってますけど。」
「あたしを誰だと思ってんだい。エルフの長老だよ!!もっと長生きするにはたくさん食わなきゃならないのさ。」
「うす。」
今日もふたばは繁盛している。エルフ、人間、ドワーフ、ハーフリング、魔物、ドラゴン人間。様々な種族が飯を食いに来ている。
「す、すみません!!ぱわーらーめん替え玉ください!!」
「はいよぉ!!」
「店主!!!味噌メンチおかわり!!!」
「店主さーんてりたまチキンおかわり!!!」
「店主!!山賊焼とウーロンハイおかわり!!」
「ミックスフライとハイボールおかわりぃ!!!」
「野菜天丼2人前おかわり!」
「イシカワカレーおかわりぃ!!!」
「ひぃぃぃぃぃぃ!!!はいよぉおおぉぉぉぉぉおおぉ!!!!」
クソ忙しい!!!!!もう1人じゃ限界なのでは!?でも水曜営業をこっちから店員出すわけにはいかないし向こうから誰かは雇えないし!!!どうする!?どうする!?
「はぁ。はぁ。はぁ。」
おかわりを捌き、なんとかみんな帰った。でもこの後晩飯の客が来る。無理じゃね?
「どうしよう・・・・・・」
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そんなこんなで数日過ぎて何回か営業日を迎えた。
「意外となんとかなる。俺の体力を度外視すれば。」
なんとかなっていた。だがこのままではいつか崩壊する日が来る。向こうに扉が出ても営業してないなんてなったらどうなることやら。それに水曜日以外の日も営業出来なくなりそうだ。まいった。どうしたものか。
「うーん人を雇う、しか無いけど、どうやって雇ったもんか・・・」
俺の世界の人を雇う、では情報が漏れてしまう場合があるしそうなったら営業どころじゃないので無しだ。じゃあ向こうの異世界の人を雇うとなっても求人票を出せるわけでも無いしそもそも7日に1度の週1になってしまうから不満が出ても改善出来ないなどの問題が出てくる。
「どうしたものか・・・」
「どうしましたの店主。」
「うお!あおさん!」
気づいたらあおさんがカウンターに座っていた。時計を見るともうあおさんが来る時間だ。失礼こいてしまった。
「あおさんすみません。今すぐ準備します。」
「それはいいのですわ。何か、困っているのでは無くて?」
「ああ、いや、その・・・・・・お客さんに話す物じゃ無いっていうか・・・・・・」
「この店はわたくしが加護を与え、保護してる店でもありますわ。なのでこの店の問題はわたくしの問題でもありますの。店主、何があったのです。」
「なんかよくわかりませんけど・・・」
あおさんが何かして守ってくれてるんだってのは伝わった。どうしたものか。
「なるほど・・・人手が足りないのですわね?」
「ええ。でもあっちもこっちも雇えないと言うか・・・」
「ではわたくしが給仕を用意しますわ。」
「え・・・・・・?」
「大丈夫、秘密も守れて、愛想が良く、有能で、働き者を寄越します。給料は、そうですわね・・・・・・ここの料理を朝から晩まで腹一杯食わせてあげてくださいまし。」
「いや・・・それは・・・・・・ええ・・・・・・?」
「次のスイヨウまでに連れてきます。よしなに。ではいつものを用意してくださいまし。」
「はぁ・・・・・・わかりました。」
そしてあおさんにいつものを食べさせお弁当を持たせて返した。だが流石に疲れたのでもう店を閉めて2階の自宅に引っ込むのであった。
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「アーロイです。」
「ミミです。」
「店主、連れて来ましたわよ。」
次の営業日、あおさんは早朝に現れた。2人の少女を連れて。
「え?この2人・・・」
「だから給仕ですわ。私の信徒なんですの。働き者なので雇ってくださいまし。」
「ええ・・・・・・」
「あの!ここは青の神様の縄張りの店だと聞き及んでいます!お願いしますここで働かせてください!!」
「ミミもやります!青の神様にはミミを見出してくれた恩義があります!報いたいのです!」
「店主、お願い出来ませんか?」
「・・・・・・まぁあおさんの頼みですからね。働いてくれるなら助かりますし。」
「では、お願いしますわね。2人とも、しっかりと働くのですわよ。」
「はい!青の神よ施しに感謝いたします。」
「いたします。」
「では店主、今日は早いですがいつものをお願いできます?」
「はいよぉ!!!2人はちょっと待っててあおさんに出しちゃうから。」
「は、はい。」
「わかりました。」
⏰
「ふぅ。では店主。わたくしは戻ります。2人を頼みましたよ。」
「うす!!!ありがとしゃしゃしゃしたーーーー!!!!」
「すごく美味しそうな匂いだった。」
「じゅる・・・・・・」
「さて、まず2人は風呂に入ってもらう。飯屋は清潔に!が絶対条件ですぞ。」
「は、はい。ふろ?」
「アーロイふろってなに?」
「わからない・・・」
「風呂っていうのはお湯で体や髪を洗う場所だ。教えるから着いてきて。」
「はい!」
「はーい。」
こうして2人の研修を始めた。2人は知らない事が多く。いちいち説明しなきゃならない大変さがあったが一度説明したことはすぐ覚えていたので楽だった。風呂に入れて洗っておいた俺の古いジャージを着せてばあちゃんの割烹着を身につけさせる。これでまずはおっけー。
「この箱にいれてここを押すと勝手に皿を洗ってくれるから。」
「どういうものなのこれ。」
「ミミ初めて見た・・・」
「覚えた?」
「は、はい。」
「ミミも」
「わかんなくなったら言ってくれな。わかるまで教えるから。」
一気に詰め込むのは良くないのでまずは皿洗いと注文取りだけ教えた。これで俺は調理に専念する事が出来る。
「挨拶は元気に!!デカイ声で!!!」
「はい!!!!」
「はい!!!!」
「いらっしゃいませぁ!!!」
「いらっしゃいませー!!!」
「いらっしゃいませー!!!」
「ありがとござませぁ!!!」
「ありがとございまー!!!」
「ありがとございまー!!!」
これで良し。っと客が来たな。
「2人とも実践だ。お客さんに挨拶して注文取ってきて。」
「はい!!!」
「はい!!!」
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「それで給仕が増えたのね。」
「そうですファルダニアちゃん。どうです?2人は。」
「元気があっていいと思うわよ。」
「うす!!!ありがとございなす!!!」
「ふふ。じゃあ注文良い?」
「あっす!!!」
アーロイとミミの2人は受け入れられてるようだった。だがまだ注文を聞き直したり皿洗いの機械の操作をとちったりとおぼつかない。まぁ異世界のことだしなと温かく見守る。最初から出来る人間などいやしないので。というかあの2人人間なの?
「私達ですか?人魚ですよ?」
「え?でも足が・・・」
「これはですね。青の神に祈りを捧げると地を歩く足をもらえるのです。」
「へー」
「ミミ達は青の神に直接会ったので加護が強くて・・・気をつけないと頭まで龍になってしまうのです。」
「あーリーシャルちゃんみたいなものか。」
「リーシャルちゃんってあの金の神の信徒ですごい量食べてた子ですよね。」
「あれはミミも真似出来ないです。」
「ははは・・・・・・お、次の客来たぞ!らっしゃっしゃぃ!!!!」
「いらっしゃいませー!!!!」
「いらっしゃいませー!!!!」
こうして新しい仲間が増えて、定食屋ふたばは繁盛するのを乗り切っていくのであった。