異世界食堂 二軒目!   作:電動ガン

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・一応ファンタジーです。
・剣も魔法も存在しますが、あまり活躍しません。
・店主は普通のあんちゃんです。料理以外はできません。
・訪れる客は毎回変わります。ただし常連客もいます。
・カロリー控えめまんぷくメニューもございます。

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旨塩おろしポン酢ササミ定食

「らっしゃしゃっせい!!!」

 

「いらっしゃいませー!」

 

「いらっしゃいませ!」

 

「・・・・・・いらっしゃいませ。」

 

ある日の異世界営業日。いつものように押し寄せるお客さんをなんとかさばき、切り盛りしている。

 

「あちゃ・・・・・・米が無くなるな。おーいおデジ!!倉庫から米運んで炊いといて!」

 

「はい・・・・・・」

 

そんななか、入り口の扉が開きお客さんが入ってくる。

 

「らっっしゃぃぃ!!!」

 

「いらっしゃいませ!」

 

「いらっしゃいませー!」

 

「いらっしゃいませ・・・・・・」

 

入ってきたのはいつもレディースランチ定食を頼むアーデルハイドさんとメイドのハンナさん。なんだかしらんがアーデルハイドさんがしょんぼりしている。

 

「いらっしゃいアーデルハイドさん。どうしましたしょんぼりしてますけど。」

 

「ああ、いえ、お構いなく・・・・・・」

 

「聞いてください店主さん・・・・・・」

 

「なんでしょ。」

 

涙目のアーデルハイドさんはドレスの袖を捲り絹のように美しい肌を見せた。二の腕を触ってくれと言うので大丈夫かとハンナさんに視線を送ったらやってくれとのまさかのオーケーが出た。そして触った。ぷにぷに。何か問題が・・・・・・?

 

「ふたばさんの美味しいご飯と、ねこやさんのちょこれいとぱふぇを食べ続けていたらこんなに太ってしまいました・・・・・・」

 

「はぁ。」

 

言うほど太ってるか・・・・・・?と考えるもハンナさん曰く。身体を持ち上げて計ったら以前より確実に太っているとのこと。

 

「それでなんですけど・・・・・・ねこやの店主に聞いたところ、痩せるには運動もそうなんですが食事も大事なんだそうです。痩せるために食事を抜いたりすると逆に太る要因になると聞いて、アーデルハイド様は手も足も出なくなってしまって・・・・・・」

 

「あーそうなんですか。」

 

「それで店主。痩せるときに摂る食事などのメニューはございますか?」

 

「一応あるにはあります。ダイエットの食事と言えば低糖質、低脂質、高タンパクが基本ですからね。」

 

「てーとうしつ、てーししつ、こーたんぱく・・・・・・?」

 

「ご飯少なめ、油の少ない肉などが良いんですよ。」

 

「肉を食べるのですか・・・・・・?太りそうなものですが・・・・・・」

 

「肉も食べ過ぎたら太りますよ。食べ過ぎない程度にです。そして朝昼晩きちんと三食食べて、走る、鍛える、眠るを徹底的にやる。これで健康に痩せられます。」

 

「なるほど・・・・・・店主。詳しいことを羊皮紙かなにかに書いてもらっても・・・・・・?」

 

「いいっすよ。まずは食事にしますか。」

 

ハンナさんとしゃべってるウチにアーデルハイドさんの腹が二回鳴ったので早めに作ろう。

 

「お待ちぃぃぁ!!旨塩おろしポン酢ささみ定食です!!!」

 

「まぁ。」

 

「これが・・・・・・痩せる食事なのですか?」

 

「これは痩せる食事じゃなくて運動の手助けをする食事です。」

 

「運動の手助け・・・・・・」

 

「はい。痩せる食事なんてものは存在しません。基本的に食ったら太ります。そこでこいつです。運動することを前提にした食事を摂り、きちんと運動することで食事の栄養を上回り、痩せることが出来る食事です。」

 

「まぁ!まぁまぁ!」

 

「なるほど。」

 

「基本的に痩せたい時はお腹いっぱい食べちゃだめです。腹八分目。お腹いっぱいの一歩手前で食事を辞めて運動しましょう。」

 

「ありがとうございます店主。ひとまずそれでやってみます。」

 

「ハンナさんも味を確かめておいてください。主人の食事を知らないのは問題でしょうから。」

 

「ですね。助かります。」

 

話している間にもアーデルハイドは食べ始めていた。満面の笑みなので味は問題無いだろう。

 

「では私も。」

 

ハンナさんもフォークでササミを一刺しして口に運ぶ。

 

「!!」

 

「どうです?」

 

「これ、鳥の肉なのですよね。油を全く感じない・・・・・・そしてこの雪のような何か。それにかかったソース。とても完成度が高いですね・・・・・・」

 

「まぁでもやってることは簡単ですよ。肉を茹でて、おろしかけて、ポン酢をさっとするだけ。」

 

「私たちにとっては難しいことですよ。」

 

「それはそうか。」

 

「ふぅごちそうさまでした。」

 

「!?」

 

「お粗末ぁ!!」

 

「アーデルハイド様!?!?」もう食べてしまったんですか!?」

 

「ええ。とっても美味しかったです♪」

 

「アーデルハイドさん早食いも太る原因ですよ。」

 

「ええ!?!?」

 

「はぁ・・・・・・まったく・・・・・・」

 

アイスキャンデーを取りに行こうとしたアーデルハイドさんを叱るハンナさんもササミ定食を完食していった。そして勘定を払って待っているので急いで部屋に戻りダイエットのスケジュールをパソコンで印刷し、おデジに翻訳を任せた。

 

「では、ハンナさん、アーデルハイドさん、ダイエットのうんちくを語らせていただきます。」

 

「お願いします。」

 

「わー♪」

 

知ってることは全部ハンナさんに話した。だが、これがあんなことになるとは予想も出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?ダイエットメニュー?」

 

「はい!マスター!」

 

「どうしたの急に、アレッタさんそんなに太った様には見えないけど・・・・・・」

 

「い、いえ、私も結構・・・・・・」

 

「そうなのか?異世界でも痩せたい人ってのは多いんだな。」

 

「国によっては太ってる方が良いって人もいるんですけどね。」

 

「へぇ。面白いな。で、ダイエットメニューだっけ?」

 

「はい。ねこやにはありますか?」

 

「うちには無いなぁ・・・・・・考えたこともなかった。」

 

「そうなんですか・・・・・・」

 

「アレッタさん、確かに痩せるには食事も大事だが、一番は運動だ。運動しなきゃ痩せないんだよ。」

 

「わ、わかってますよぅ。」

 

「痩せたきゃ間食控えて運動、だぞ。」

 

「はーい・・・・・・でも、ふたばさんのダイエットメニュー、美味しそうだったなぁ。」

 

「ふたばさんでは出してるのか。」

 

「はい!ええと、てーとうしつ、てーししつ、こーたんぱく?の定食があるらしいです。」

 

「なるほどな。それはどちらかというと痩せるためっていうより鍛えるメニューだな。」

 

「そうなんですか?」

 

「ああ。じゃあまぁ低脂質高タンパクくらいのメニューは考えてみるか。」

 

「わぁ!新メニューですね!」

 

「おう。じゃまずは今日を乗り切ろう。クロ来たら、準備してくれ。」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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