異世界食堂 二軒目!   作:電動ガン

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・一応ファンタジーです。
・剣も魔法も存在しますが、あまり活躍しません。
・店主は普通のあんちゃんです。料理以外はできません。
・訪れる客は毎回変わります。ただし常連客もいます。
・ごゆっくりお食事したい場合は混雑時間を避けてご来店ください

Twitterやってます。Twitterアカウント→http://twitter.com/dendogun



塩焼きそば定食

ある日の異世界営業日。お昼過ぎ。相変わらずくそ忙しいが今日はまだ余裕があり、昼のピークを脱して俺たちは一休みしていた。

 

「おデジ。一品小鉢の準備出来てる?」

 

「出来てます・・・・・・」

 

「アーロイちゃん、座敷の清掃終わってる?」

 

「終わってます!」

 

「ミミちゃん。洗い物済んでる?」

 

「今、洗ってるのが最後です。」

 

客が途切れ、しばしの休息。繁盛してくれるならどんどん繁盛して欲しいが比例して忙しいのは厳しかった。繁盛してて暇なんて状態はありえないのだが。

 

「ふぃーみんなコーヒー飲むか。」

 

「わーい!」

 

「コーヒーすき。」

 

「・・・・・・いただきます。」

 

インスタントだがコーヒーを入れて休む。が、いつでも客が来られる様にはしてある。一応、店の営業形態としては10時〜13時昼営業、16時〜21時夜営業としてあるが、異世界には正確な時計が無いのでこの時間外に来てもオッケーなのだ。

 

「こんにちはー」

 

「らっしゃしゃしゅせい!!!」

 

「いらっしゃいませー!」

 

「いらっしゃいませ!」

 

「・・・・・・いらっしゃいませ。」

 

そんななかやってきたのはアレッタちゃん。いつものサラさんはいないようだ。

 

「いらっしゃせアレッタちゃん。今日は何にしやす?」

 

「えっとですねー今日はめんにしようかなー」

 

「そうっすか!ごゆっくり選んでくだせぇ。」

 

「はい!」

 

アレッタちゃんに水を出すよう指示し、麺にすると言ったので製麺所からの麺を確認する。どれも残り少ない。夜は出せないなこりゃ。

 

「店主さーん。」

 

「はいよ!」

 

「今日は塩焼きそば定食にします!」

 

「はいよぉ!!!」

 

塩焼きそば用の麺を取り出し、さっと湯にくぐらせる。

 

「あ、デジリスさん。これねこやのマスターからの手紙です。」

 

「・・・・・・はい。確かに・・・・・・」

 

「およ?おデジ手紙か?」

 

「はい・・・・・・店主・・・・・・ねこやのマスターからです・・・・・・」

 

「おっけ。じゃあ上のテーブルに置いてきてくれ。」

 

「はい・・・・・・」

 

その次の瞬間だった。キン・・・・・・と少しばかりの鋭い痛みが頭に走り、偏頭痛かなと訝しんでいると他のみんなもなにやら警戒している。どうしたんだ。

 

『こんにちは』

 

「いらっしゃっしゃせー!!!・・・・・・え?」

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・!!」

 

入り口の方を見るとなんか黒っぽい子がいた。客・・・・・・なんだがおデジ達はすごく警戒している。

 

「おいお前ら挨拶どうした。客だぞ。」

 

「え、あ・・・・・・」

 

「客・・・・・・なの・・・・・・?」

 

「・・・・・・!!」

 

「あ、クロさん。」

 

『アレッタ』

 

アレッタちゃんが反応を示したら皆が警戒を解いた。アレッタちゃんの知り合いなのか。

 

「というか、頭の中に直接送り込む系は久しぶりだな。」

 

『ここ、座って良い?』

 

「どうぞどうぞ。」

 

クロちゃん?がアレッタちゃんの隣に座ると。じーとアレッタちゃんを見つめ始めていた。

 

「クロさんの近くにもふたばの扉が出たんですね!」

 

『そう。ねこやと一緒だから美味しいものがあると思って。』

 

「こちらも美味しいのいっぱい!ありますよ!ねこやとは違う物の方がいいかもです!」

 

『そう・・・・・・アレッタは何を頼んだの?』

 

「塩焼きそば定食ですよ!最近めん料理を全部食べてみようと思って!」

 

『しお・・・・・・やきそば・・・・・・』

 

「お客さん何にしやす?」

 

「あ!店主さん、こちらねこやで一緒に給仕をしているクロさんです!」

 

「おお!ねこやさんのアレッタちゃんの同僚なのね!よろしくなぁ。」

 

『よろしく・・・・・・注文良い?』

 

「はいよ!」

 

『アレッタと同じ、塩焼きそば定食をお願い。』

 

「はいよ!塩焼きそばね。少々お待ちを!!」

 

厨房に戻るとおデジが額に汗をかきながら袖を掴んできた。なんだと思ったら口を開いて出てきたのはまさかのことだった

 

「あおさんと同類?」

 

「・・・・・・はい。あのクロという方、間違いないです。」

 

「じゃあえらい強いってことか。」

 

「・・・・・・ここは、青様の保護と加護があるので滅多なことはないと思いますが・・・・・・暴れられたら手の打ちようがありません・・・・・・」

 

「まぁでもあおさんの同類なら滅多なことはしないだろ。大丈夫さ。問題あるならあおさんが店に来る前になんとかしてるはずだ。」

 

「そう・・・・・・でしょうか・・・・・・」

 

「それにあおさんの同類ならおデジ達がいくら警戒しようが意味が無いだろ。」

 

「それは・・・・・・そうなんですが・・・・・・」

 

「じゃあほっとけ。ウチに来て注文した。だからもうお客さんだよ。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。」

 

まぁなんだかよくわからんが。客だよ。ならうちの飯を食ってもらわないとな。

 

「はいよぉ!!塩焼きそば定食お待ち!」

 

「わぁーい!」

 

『これが塩焼きそば・・・・・・』

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

そこからが怒濤だった。アレッタちゃんはごはんを一回おかわりしたくらいだったが、クロちゃんの方は塩焼きそばを30皿以上おかわりして食べていた。あっという間にストックの麺が無くなり申し訳なく思いながらもう無いとお達しするのであった。

 

「クロさん、ここは他のお客様のことを考えないとダメですよ。」

 

『でも・・・・・・美味しくて・・・・・・』

 

「それはわかります。」

 

塩焼きそば用の麺は無くなったが他の麺はあるから大丈夫だよと伝えるも。アレッタちゃんはクロちゃんにぷりぷりでお説教していた。

 

「それじゃ!店主さん!お代ここに置いておきますね!また来ます!」

 

「はいよ!!!ありがとしゃっしゃした!!!」

 

『ごちそうさま。』

 

「クロちゃんもまた来てくれよな!!!」

 

二人が帰ったその晩。やってきたあおさんが何かに感づきぎょっとしていた。同類の気配がわかるのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ネタ募集します。皆さんこういう話が読みたいとかありましたら活動報告の方にコメントください。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=341393&uid=107136
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