異世界食堂 二軒目!   作:電動ガン

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・一応ファンタジーです。
・剣も魔法も存在しますが、あまり活躍しません。
・店主は普通のあんちゃんです。料理以外はできません。
・訪れる客は毎回変わります。ただし常連客もいます。
・牛丼はかっこんで食べると美味しいです

Xやってます。Xアカウント→http://twitter.com/dendogun



特濃牛丼※転生したらスライムだった件クロスオーバー

リムルの執務室は大変な喧噪に包まれていた。リムルが朝執務室にやってくるとものすごい勢いでシオンに確保され、そのシオンに呼び出されたランガとディアブロが警護にあたる。そして朝飯も食べずに連れてこられたシュナはその騒動の原因を調査するのだった。

 

「ものすごい神気です・・・・・・これを作ったのは神・・・・・・・それも相当上位の神だと思います。」

 

「シュナ、危険は無いのか?」

 

「わかりません・・・・・・・ですが、これが侵略をするものだった場合、魔国連邦は神の手に落ちて終わりです。」

 

「そんなにか・・・・・・!?!?」

 

リムルの執務室に現れた物。それは、定食屋ふたばの扉だった。配下達が大騒ぎするのを温かい目で見ていたリムルはラファエルに問う。

 

「(ラファエルさん、これ安全なんだよね。)」

 

「(是。これは招くものであり。侵略するものではありません。)」

 

「(定食屋ふたばって書いてあるし。飯屋で間違いないんだな?)」

 

「(是。飯屋であると外見上から推測出来ますが。どのような営業形態なのかは推測できません。)」

 

「(なんでここに現れたんだ?)」

 

「(恐らく場所を選べないのだと思われます。神気の匂いから資格のある者の前に現れる物だと推測できます。)」

 

「(なるほどな。)」

 

大騒ぎするシオン達を尻目にリムルはシオンの胸から飛び降りる。危険です!と叫ぶ。だがそれを振り切り、リムルは笑う。

 

「大丈夫だお前ら。これは招く物。危険は無い。」

 

「ですが!!」

 

「本当に大丈夫なのでしょうか。」

 

「リムル様、お望みであるならこのディアブロが排除しますが・・・・・・」

 

「おおっと!破壊するなディアブロ!これはな。飯屋の扉だ。」

 

「飯屋?」

 

「なぜそのような物がここに?」

 

「不届き者の飯屋だ。リムル様の領域に不躾に現れるなど・・・・・・」

 

「ディアブロ怒ってるとこ悪いが、この扉は出現場所を選べないらしいんだ。」

 

「そうなのですか?」

 

「ああ。だが俺は条件を満たし、選ばれたらしい。」

 

「なるほど、であれば少々乱暴な形で現れる。会員制の店、と考えればよろしいですか?」

 

「お!近い!ディアブロ君にリムルポイントを1ポイントあげよう。」

 

「ありがとうござます・・・・・・!!」

 

「それでどうすればいいんでしょうこの扉。部屋のど真ん中にありまして少々邪魔です。」

 

「まぁそうだな。それは諦めるしかない。神の采配だからな。」

 

「そうですね。」

 

その時だった扉の先から良い匂いが漂ってきて、まだ朝食を摂ってないシオンとシュナの腹を猛烈に刺激した。

 

「うっ、く・・・・・・・」

 

「ふわぁ・・・・・・」

 

「おお、香りはいいですねぇ。」

 

「言っただろ。ここは飯屋だって。他のみんなには内緒で行って、朝飯食ってこないか?」

 

「良いんですか・・・・・・?」

 

「神の飯屋はちょっと抵抗がありますけど・・・・・」

 

「リムル様が私達に食事をご馳走してくださると・・・・・・!!」

 

「なんか俺がご馳走することになってる・・・・・・まぁいいか。じゃあいくぞー。」

 

リムルは扉を開け中に入っていくのであった。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「らしゃっしゃせりあ!!!!」

 

「お、お〜」

 

「これが神の世界の飯屋。」

 

「ふむ、少々リムル様を迎えるには貧相ですね。」

 

「まぁまぁ。大将やってる?」

 

「やってますよ・・・・・・てか、俺を大将って呼ぶのは日本人だけ。あんた日本人なのか?」

 

「元ね。」

 

「なんか大変そうだ。まあいいいや。とりあえず座ってくだせぇ!!!お座敷もありますよ!!!」

 

「じゃあみんな。座敷行くか。」

 

「承知しました。」

 

「おお。座敷があるのか。」

 

「年期が入ってて少々・・・・・」

 

「ディアブロ。定食屋ってのはこうして年期が入ってるから際立つんだよ。」

 

「そうなのですか?ではリムル様から見るとこの飯屋は相当評価が高いと?」

 

「そうだな。国の高級店よりも評価高いぞ。」

 

「なんと!」

 

「水でさぁ。お客さん達初めてなんでうちの説明させてもらいやすね。」

 

「はーい。」

 

ふたばの説明を受けるリムル達。ふんふんと頷き、いろんなルールがあるのだなとふたばの理解を深めていった。

 

「初回はタダはすげーな。採算とれるのかよ。」

 

「喧嘩は御法度、暴れたら出禁。普通はそのような者、殺されても仕方ないのに随分温情がありますなぁ。」

 

「異世界に出店するなんて随分奇特なお店なんですね。」

 

「まずかったら暴れてやろうかと思いましたが、リムル様の顔を立てておきましょう。」

 

「まじでそれやったら契約切ってたぞディアブロ。」

 

「ぎょ、御意・・・・・・」

 

「お客さん達サマナーク語読めます?」

 

「サマ、ナーク?」

 

「何語なんでしょう。」

 

「(ラファエルさん。)」

 

「(サマナーク語とは異界の言語かと思われます。それ以上の情報はありません。)」

 

「(まじかよ。日本語の店じゃなかったのか?壁に掛かってるメニューも日本語なのに〜!)」

 

「(恐らくここに現れる異世界人がサマナーク語を母語とする者が大半だと推測されます。)」

 

「(なるほどな。まじの異世界か。)」

 

「(是。こちらも十分異世界です。)」

 

「(そうだったわ。)」

 

リムルが店主に向き直ると壁のメニューを眺める。

 

「なぁ大将。壁のメニューは全部今出せるのか?」

 

「出せますよ。徹夜で仕込みいつもやってるんで。」

 

「おおすごい。じゃあちょっと待ってくれる?」

 

「承知しやした。お水のおかわりはいってくだせぇ。」

 

「はーい。」

 

そこへ女騎士が入ってきてカウンターにすわりいつものと注文していた。結構な常連がいるんだなとリムルはごちた。

 

「シオン、シュナ、ディアブロ。何か食べたい物あるか。」

 

「私は肉が食べたいです!ガツンと!」

 

「私はタマゴが食べたいです。」

 

「私は、そうですね。食事をしないのでお腹に優しい物が。」

 

「ふんふんふん。じゃあシオンは牛丼で、シュナはソーセージエッグ定食。ディアブロはタマゴ雑炊にしよう。

 

「おお!」

 

「いいですね。」

 

「ありがとうございます。」

 

「よし!俺は塩鮭牛皿定食にしよ。すんませーん!!」

 

「あいよぉ!!!」

 

リムル達は注文を済ませ少し団欒するのだった。

 

▽▽▽

 

「お持ちぃぁ!!!塩鮭牛皿定食と牛丼とソーセージエッグ定食とタマゴ雑炊です!!!」

 

「おっ!きたきたぁ!」

 

ワゴンから料理を受け取りいただきますと早速口にする。そしてリムル達は驚愕に身を染めるのだった

 

「美味い!!!!やっぱ日本の朝はこれだよなー!!!」

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・・なんと。」

 

「どうしたシオン、シュナ。食べないのか?」

 

ギギギと顔をリムルに向け諤々と顎を動かすシオンとシュナ。

 

「な、な、なんですかこれ。」

 

「た、ただの牛丼かと思ったら。」

 

次の瞬間二人は火が付いた様に食べ始める。

 

「はふ、はふ、はふ、がつがつ!!!!!」

 

「もぐ!!!もぐ!!!」

 

「おいおい喉に詰まらすぞー」

 

「リムル様に選んでいただいた料理、大変美味でございます。」

 

「そうか?まぁでも大将は俺たちの国の料理人より数十歩先には進んでんなー」

 

「ええ。悔しいですが認めざるを得ません。食事をこんなに楽しいと感じたのは初めてです。」

 

「そっか!それなら良かった。」

 

「ごちそうさまでした。」

 

「ごちそう、さまでした。」

 

「うわ、もう食ってる!!」

 

何故か据わった目をしているシオンとシュナに恐怖を感じたリムルだった。

 

「シュナ、どうだったここの料理は。」

 

「料理技術どうこうの前に、我々の国と比べて食材の質が高すぎます。これが神の国の料理ですか・・・・・・」

 

「恐ろしい・・・・・・私の料理よりも遙か高みにいるぞこの店は。」

 

「シオンの料理が低すぎるんです。」

 

「なんだと!?」

 

「あーあーこらこら喧嘩すんな二人とも。ディアブロがまだ食べてるから。ってディアブロ食べるの遅いな。」

 

「ああ、すみません。味わっていたら・・・・・・」

 

「いやいや味わって食べな。」

 

「すみません。悔しいですがここの料理は認めます。確かに、確かに美味です。」

 

「ディアブロも気に入ったのなら良かったよ。」

 

こうしてリムル達四人はふたばを堪能した。そして七日に一度、扉が現れるのを待ち、三食食べて過ごすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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