異世界食堂 二軒目!   作:電動ガン

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・一応ファンタジーです。
・剣も魔法も存在しますが、あまり活躍しません。
・店主は普通のあんちゃんです。料理以外はできません。
・訪れる客は毎回変わります。ただし常連客もいます。
・深夜営業の店で店員が疲れていたら優しくしましょう。

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山賊焼定食

「では店主。馳走になりましたわ。いつものを頼みます。」

 

「ああーす!!お持ち帰り少々お待ちくださぁい!!!」

 

恐らく今日最後の客であるあおさんに対応する。あおさんは当初は定食の予約だけだったが最近は弁当まで予約することになっていた。異世界で弁当が売れるとはまったく思って無かったのであおさんに2営業待って欲しいと伝えたら絶望顔をしてしまったので本当に困った。

 

「ネギ塩豚カルビ弁当6個お待ちぃ!!!!」

 

「まぁまぁ♪」

 

「あおさんからお代はいただいてるので大丈夫ですよ。」

 

「うむ♪では店主。またきますわ。」

 

「ありがとしゃしゃしゃしたーーー!!!」

 

あおさんが帰って一息吐く。いやー今日も疲れた。というか異世界人の食欲にはほんと驚かされる。いつも定食少なくても二つ、多くて五つ食っていく。やばいな異世界。

 

「ふぁぁ・・・・・・やばい・・・・・・ねむい・・・・・・」

 

眠い・・・・・・カウンターに座って少し休もう・・・・・・客は・・・・・・多分・・・・・・こな・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「・・・・・・んしゅ・・・・・・」

 

「・・・。」

 

「・・・・・・い・・・・・・んしゅ・・・・・・」

 

「んん・・・・・・」

 

「てんしゅ!!!」

 

「ふぁっ!?」

 

しまった!!!完全に寝ていた!!!見渡すとなんか侍風のおじさんが1人。客だ!!!!

 

「店主大丈夫か?」

 

「うす!!!大丈夫っす!!!すいやせん!!!」

 

「いやはやこんな夜も深い時にまいって申し訳ない。まだやっていると嬉しいのだが・・・・・・」

 

「大丈夫です!!うちは夜明けまでやってるので!!!お好きな席へどうぞ!!!」

 

侍がカウンター席に座ると俺はヴィクトリアさんに作ってもらった少年ジャプン2冊分くらいの厚さのメニューを渡す。

 

「随分と大きなメニューだな・・・・・・」

 

「すいやせんうちはメニューは多くて・・・よろしければ食べたいものを言ってくれれば近い物を作りますよ。」

 

「そうか・・・・・・では、某は照り焼きチキンが好物でな。それに並ぶ物を食いたい。」

 

「照り焼きチキンならうちにもありますよ。というかお客さんもしかしてねこやさんに行ったことあります?」

 

「うむ!ねこやに通っているのだ。名をタツゴロウという。それで、ねこやと同じ物をというのも味気ない。この店の飯を食いたいのだ。」

 

「そうすか。じゃぁ・・・・・・そうですねぇ・・・・・・」

 

照り焼きチキンに並ぶ物をというなら・・・何が良いかなぁ・・・・・・鶏肉料理はいっぱいあるしなぁ・・・・・・

 

「そうだ・・・・・・山賊焼とかどうでしょ。」

 

「山賊・・・?なにやら物騒だな。」

 

「山賊は物を取り上げる。だから鳥を揚げる料理です。」

 

「ほうほう。ではそれにしよう。」

 

決まりだな。じゃあ早速準備だ。うちの山賊焼は長野県風だ。山賊焼用の鳥肉は確か漬けておいた筈・・・・・・あったな。これを使って。

 

「よしよし。」

 

ザーッと揚げて。良い感じ。切り分ける。ご飯と味噌汁を盛って、完成。

 

「お待ちぃ!!山賊焼定食です!!」

 

「おお・・・これは美味そうだ・・・そうだ。店主。」

 

「なんでしょ。」

 

「セイシュはあるか?」

 

「あーすいやせん。清酒関係は仕入れる様準備してるんですがまだ仕入れ先を決めきれなくて・・・・・・」

 

「そうなのか・・・・・・では他に酒は何があるのだ?」

 

「ビール、ハイボール、レモンサワー、ウーロンハイ、梅酒ですね。」

 

「むぅ・・・・・・ビールはロースカツのやつが飲んでいたな・・・・・・梅酒は確か甘い酒・・・・・・他のはなんだ・・・・・・?店主!この山賊焼に合うのはどの酒だ?」

 

「ウーロンハイですかねーあんまりアルコール・・・酒精が強くなくて油を洗い流してくれるお茶で割った酒なんで。」

 

「うーろんはいとはお茶と混ぜた酒なのか・・・ではそれを。」

 

「うす!!!」

 

タツゴロウさんは割り箸を使えるのか。ねこやで見たことあるのかな。

 

「うむ!!これが山賊焼か!!美味い!!米にも良く合うな!!!」

 

「そりゃ良かった。こちらウーロンハイです。」

 

「これがうーろんはい。では早速。」

 

ぐびっとタツゴロウさん。大丈夫・・・・・・だよな。

 

「ううむ美味いな。山賊焼に合う。店主、うーろんはいおかわり。」

 

「え?!もう飲んだ!?」

 

「うむ!頼むぞ。」

 

ウーロンハイのおかわりを淹れて渡す。だがこれもタツゴロウさんはぐびぐびと一気飲みして・・・・・・山賊焼ももう無い。いつのまに。

 

「ふぅ・・・美味かった店主。勘定を。」

 

「ああす!!!山賊焼銅貨8枚、ウーロンハイ二杯で銅貨14枚で合わせて銅貨22枚です。」

 

「ちょうどだ。」

 

「はいちょうど。」

 

「ではな店主。大変美味かった。また来る。」

 

「ありがとしゃしゃしたーーーーーーー!!!!!」

 

タツゴロウさんが出て行こうとしたら・・・・・・なんか戻ってきた。

 

「店主。」

 

「はい?なんでしょう。」

 

「すまぬが・・・ねこやにここの事をある程度伝えたいのだ。何か某に渡しても問題無く、かつ異世界のものでねこやにふたばの事がわかる土産は無いか。」

 

「そうですねぇ・・・じゃあそこ。そこにある本。」

 

「本?これか?」

 

「そう、それ。その本持っていってもらえば異世界同士の店なんだよって伝わると思いますよ。」

 

「そうか!ではこの本を一冊もらってゆくぞ。」

 

「うす。またのご来店をお待ちしてやす!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「店主、美味かった。」

 

「ああ、タツゴロウさん、ありがとうございます。」

 

「でだ、店主よ。某は先日フタバに行ってきたのだが。」

 

「おおタツゴロウさんも。」

 

「ああ。扉は偶然見つけたのだがな・・・そしてこういうものをもらってきた。」

 

「え?・・・・・・なんですこれ。」

 

「某には読めんのだが。本だそうだ。」

 

「・・・・・・日本語だ。だがこの本、こんな週刊誌あったか・・・・・・?」

 

「向こうの店主は異世界の物だといえばこれだと言っていたが・・・」

 

「ああ、いや、確かに異世界の物で間違いありません。ですが・・・・・・」

 

「何か、問題が?」

 

「これ、こっちには存在しないものですね・・・・・・」

 

「と言うことは、ねこやとはまた別な異世界であると?」

 

「その可能性が高いですね。」

 

「そうか・・・異世界同士なら繋がれると思ってもらって来たのだが・・・」

 

「ああ、まぁそれが出来たら面白かったですけどね。」

 

「問題があるようだな。」

 

「ですね。タツゴロウさん、照り焼きチキンサンド出来ました。」

 

「おお!そうか。かたじけない。ではまた来る。」

 

「ええ。またのご来店をお待ちしてます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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