ドラゴンですが、なにか?   作:パンプキン 

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勇者と魔王の戦いが幾度となく繰り返されてきた世界があった。
その中で放たれた大魔法は、時空を超え、日本のとある高校の教室で炸裂した。
教室内にいた全ての存在は魔法の直撃を受け、あっけなく命を落とし、その魂は異なる世界へと流れ、新しい命として生まれ変わる。


1 モノローグ

暖かく、ぬるま湯に浸かっているような

そして何かに閉じ込められているような感覚。

曖昧だった意識はすぐにはっきりとなってきた。

目を開けたが真っ暗でここがどこだかもわからない。

色々と疑問が浮かんでくるが、とりあえずとこの己を覆っている何かを壊そうと力を込める。

ピシッという音が響き俺を覆っていたものからの脱出に成功した。

 

目の前には画像や動画で見るような美しい景色が広がっていた。

見える範囲全てが白く染まっていて、冬好きの僕にはとてもありがたい光景だ。

 

ヒューという音と共に雪が体を打ちつけるが不思議と寒くは感じなかった。

 

何故落ち着いているかって? 当然だろう

どんなときでも冷静にこれは生きていく上で大切なことだ。

こんなのは常識だと思うが? 

まぁなんとなくこの状況は理解できる。つまりはそういうことか。

 

そしてふと自分の姿を見直す。

足は水色でさらには尻尾が生えてた。そして僕がさっき這い出てきたものであろうごつごつとした見たことない卵らしきもの。

 

…………、マジか~。

俺、人間をやめちゃったみたいだよ。ジョジョ。

 

これは、ドラゴン、なのだろうか

 

 

とっとりあえず俺は身を隠すことにする。

雪で見づらいけど開けた場所にいるのは落ち着かない。

なにか岩陰に隠れたりとかをしておきたかった。

歩きながら改めて己の姿を見直す。どうやらドラゴンは生まれた瞬間から二足歩行で歩けるようだ。

尻尾もあるので3足か? 

中身が俺なのでまず普通ではないだろうが。

地球に帰ったらオカルト研究界に提出してみようかな? 

いや俺今人間じゃないんだし実験ドラゴン? 行きか。

 

 

とりあえずそれっぽい岩陰に身を隠すことには成功した。この体だし人間に見つかったらまずいだろう。

そういえば、親ドラゴンを見ることはできなかったが、どこかに行っているのだろうか? もしくは死んだか

 

それよりどうして俺はこうなっているんだ? 

確か学校で授業を……いや寝てたわ。

 

ないわー。何寝てんだよ! 

なんだろうか? 俺は一度死んだのか

だとしたら俺以外のクラスの奴らは

学校はどうなったんだ

それとも異世界召喚だったり? 

 

ザッザッ

 

 

不意にそのような音が聞こえてきた。

音を出しているであろう生物。

 

俺はそちらへと悟られないように視線を向ける。

 

うん。 

そこにはいっかくウサギがいた。

正直そこまで強くなさそうだが、明らかに俺が知っているウサギのサイズではないだろう。それに地球のウサギはツノなど持っていないはずだし、これはもはや此処が地球の線は無くなったといっていい。

俺はファンタジー世界に来たのだ。

 

《熟練度が一定に達しました。スキル『予測lv1』を獲得しました》

 

……マジで?!

そこで声に出さなかったのは我ながらとても偉いと思う。

声と言ってもギャアギャアといったドラゴン声だが。

 

スーーと大きく息を吸い深呼吸する。

そして顔を上げ目に映るのは綺麗な雪景色。

先程よりもその景色は美しく感じた。

 

 

 

地球とは異なる異世界でどうやら俺はドラゴンになったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




時系列で言うと蜘蛛子と同じです。

転生特典は……なんだろう?なんでしょう?
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