戦国転生 4歳から始める十種影法術 作:匿名希望
AI君ありがとう、それしか言葉が見つからない。
プロローグ
夜風がちょっと冷えるようになってきた季節、学生時代からのオタクの友人らとの飲み会帰り、コンビニよってポテチとコーラを買う。帰宅し録画したアニメを見る。
見ているアニメは呪術廻戦、禪院家滅亡回。
すげー、こいつらミームしか喋らねー
いや違うしゃべったのものが全てミームになってるのか、展開は悲惨なはずなのに、言葉選びやら、音楽やらがちょいちょい笑いを誘ってくる。
ふふ、扇おじさんこんなゴミみたいな家で当主になりたいのかウケる。
鏖殺シーンメッチャ時間取るじゃん。びっくらポンだぜ。
蘭太くんかわいそ唯一のマトモ枠っぽいのに…、つーか甚一歩いてんじゃん。
やるんだな!いま!ここで!
やっぱ直哉すげえ、ミームの宝庫じゃん、こいつパンチ軽そう。
投射の速度アップって、複利っぽいよな、それなのに人体の限界までが上限ってのは勿体無いよな。ってか一秒のフリーズって慣性はどうなるんだろ。
終わった、こんな家にだけは生まれたくねえよなー。
ううっ夜中になってまた冷えてきたなエアコン上げよ。
おっと、寝る前に投資のチェックだ、コツコツ積立、それが未来の俺を助けるってわけよ。
それが前世の最後の記憶、そして――。
――次に目が覚めたとき、肌に触れたの温いエアコンの風じゃなかった。
(……寒っ、うるせぇっ)
刺すような寒さ。息を吸うだけで、喉が痛い。
そして異様にでかい声に囲まれてる。
そして匂い、木と、埃と、線香?
目を開けると視界がぼやける、寝る前電気消したっけ、やたら暗い。
(どこかに連れてこられた?)
周りのざわつく声が一瞬静まり、ようやく意味を理解できる声が聞こえた。
「……名は、影久とする」
エコーがかかったようなあたりに響く声。
(……なんだ誰?うお、でかい影……)
違う俺が小さいんだ!
動かない体。
持ち上がらない腕。
勝手に早くなる呼吸。
周りを見たい、状況を!
目に力が入った気がした、急激に視界がクリアになる。同時に周りが急にざわめき出した、くっそうるせえ!
よく見えるようになった視界の端に、何人もいる。
全員、こっちを見てる。値踏みするみたいに。
つーか服がなんだ?折り紙?時代劇みたいな服着てる?
「おい!」
「……見たか。今のを!呪力を纏ったぞ!」
「うむ。よもや生まれた直後にこれとは……。相伝に連なるやもしれぬな」
音が、鼓膜を震わせる。
じゅりょく。そうでん。
意味が頭に届くより先に、胃のあたりがギュッと冷えた。
(……は?)
さっきまで笑ってた単語が、周囲の人間から落ちてきた。
(いやいやいや、待てって)
転生、マジで?しかも、多分、おそらく、ほぼ確実に呪術廻戦、そしてかなり昔、それなりの家柄。
戻してくれ。
エアコン。ポテチ。俺の部屋。
「生まれてすぐ呪力を操った、これは期待できますなご当主様」
「うむ」
ご当主だってよ、御三家だったらどうする(笑)
(笑)じゃねーよ!!!御三家は嫌だ御三家は嫌だ御三家は嫌だ御三家は嫌だ御三家は嫌だ御三家は嫌だ!
と く に !
禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ禪院は嫌だ!
「嘱望しておるぞ、我が嫡男、禪院影久よ」
はいアウトー!
(あぁあぁぁあぁぁぁぁ、……どうすんだよ、これ)
考える。
でも、まとまらない。
寒い。
硬い。
眠い。
最悪。
(……まあ、いいか)
いや、よくはないけど。
(こうなった以上はなんとかするしかねえだろ)
いきなり全部どうにかするのは無理だ。
でも、少しずつなら。
ちょっとずつ、マシにするくらいなら。
(……投資積み立てと同じか)
ためて、増やして、楽する。
それでいい。とりあえずそれだけを考えよう。
呪力でも、なんでも。
使えるもんは全部使う。
せめて。
ここをまともに寝られる場所にはしてやる。
(……でも寝て起きたら、俺の部屋に戻ってくれてても、いいのよ?)
赤ん坊の頭で考えすぎたのか、強烈な眠気に誘われ俺の意識は闇に落ちた。