──四騎一組による一糸乱れぬ連携攻撃。
ルーラー・オルタの『
大帝の鎧、肩当が砕ける。
姿勢を崩した彼が、姿勢を崩したまま手を真っすぐ伸ばす。その指先に“槍”が象られてゆく。一度形成済みだからか、あれ以降の投影魔術は簡捷だ。
「避けなさい!」
ランサーの簡潔な指示に、幻獣ワルキューレたちはまるで彼女の手足であるかのように反応した。即座に散会し、不規則に飛び回る。
これは当たらないな、と判断してルーラー・オルタは
「『
瞬間、光の障壁が大渓谷を造り出した。
ワルキューレたちは分断され、『
マスターの魔力を湯水の如く蕩尽する、大盤振る舞いの大展開。
それも、突き詰めれば聖槍の軌道修正のための誘導壁。──ルーラー・オルタの指先、そこから続く曲面を辿った先に居るのは、アーチャー。
「──『
如何な宝具とて宝具と激突すれば軌道は逸れる。ならばそれを百回、千回と繰り返せば軌道は自在!
光盾を破砕しながら進むことで曲射を成し得た聖槍がアーチャーに迫る。このタイミングでは、彼の回避・防御は間に合わない。無理な挙動では、『
槍が──槍と激突する。
軌跡に割って入ったのは、桃色の髪の幻獣ワルキューレ。誰に指示されたわけでもなく自己判断で、アーチャーが戦況の要だと見抜いた幻獣ワルキューレたちのうち、彼女が最もアーチャーに近かったから。
聖槍の推進力を受け止めて、凄まじい火花が散る。そのほんのひと欠片が跳ねて、桃色の彼女の頬に小さな擦傷を創った。
それで、おしまい。彼女は何を言い遺す間もなく、光となって消滅した。
けれど彼女の生み出した猶予でアーチャーは退避。『
そして遺った三騎も、消滅の悲嘆に暮れたりはしない。再び攻めかかった。
「ッ──」
さしものルーラー・オルタも、間髪入れない猛攻に表情が
──やはり。
始終を観測していたキャスターは確信する。彼はペンを執ると、
「ルーラー・オルタ。……いいえ、
彼の記す文字は、戦場の虚空に響く、天よりの言葉となって実現される。
「
その