マブラヴ時空で現ナマは武器となるか? ~愛はお金で買えるのって少女漫画で言ってたから~ 作:行徳のり
そしてグループ(笑)躍進の理由について。
02-04 本業造船業……? 後
――1948年 早春 九州・別府 旅館『かめのい』
「しっかし、貴様に商才があったとはなぁ……」
お手洗いから戻ったベタ金が言う。
なおガブンガブンと蟒蛇のごとく北九州の貴重な(醪の腐敗が原因である)日本酒を飲みつつである。
ベタ金こと鳴滝中佐の暴言であった。
「なんでしょうかね?」
俺だって知りたいよ。
「そう言えば四角井。貴様とは同じフネに乗っただろう?」
「乗りましたっけ……?」
記憶にござらぬ。
「カッターで必死こいて逃げたではないか!」
俺のマブラヴ時空での記憶は曖昧だ。
パイナップル畑の幼少期(俺の実家は農家)と、戦争するからとクッッッッッッソ忙しかった記憶くらいしかない。
ベタ金こと、鳴滝五彩なる人物とは親しかった記憶がないのだが……?
「雷撃で死にかけた覚えしか(ないです)」
ほんとにチュド! って鳴った記憶がある。
あの時は寿命が減ったぞ、鬼畜米帝め!!
「ふふ、そうか。しかししかし、大ドックがあるからとタンカーで大儲けだろう?」
あー最近のヒット商品ね。
そう、エネルギー需要が石油寄りになったのでウチもヒットしたのだ。
伊達に大和クラスのドッグは持ってませんよ? 褒めてつかーさい。
「船成金だなぁ!! はっはっはっ!」
うざ。完全に酔っ払いのムーブだが……切れないのだ、コイツは。
本業の一応ドル箱案件、友好国向けの艦艇案件(つまり奇麗どころでない仕事)やら、タンカー。
これらメイン塩気の仕事を回してくれるのはコイツのお陰である。
光菱、河崎、※①石河嶋からは戦後の2流メーカーwwと指を指されているが、関係あるか。
売れるのが正義! 丈夫が正義と! 弊社は造船の※②須々木を目指しておりまする。
「それも売れてますけど、ボートと発動機ですね、主力は……あと家電か」
最近は船腹の回復へテコ入れがあったので、確かにタンカー他、大型の需要はあった。
だが世界の工場、米帝が本気出せばパイは埋まる。
であるので弊社は艦艇の受注は搾り気味です。
「嘘をつくなよ? 新期艦艇の案件も受け入れてるだろう?」
「東南アジア諸国へ譲渡する、艦艇の事っすか? そーすけど」
彼女は笑った。
「さあ一献だ、四角井! 調子はいいのだから! まだまだ大和魂は死なんぞぉ!」
おめーよぉ、海軍精神注入棒で奥歯ガタガタ言わせてやろうか?
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手に入れた設備は古い工廠のもの。
四角井が造船に乗りだしたのは、軍の要請もあったようです。
群に鈴を着けられた天下り企業としてスタートした四角井ですが、国際状況が味方しました。
タンカー・フェリー・連絡船、そして帝国海軍の艦艇の修理
東側陣営の影響が増す中、四角井はチャンスをものにしていきます。
会社を大きくした四角井。そんな矢先にピンチはやってきたのです。
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※①……某IH●相当、社長の政治力不足で四角井は格下扱い
※②……某鈴菌
四角井くん「仕事を断りたいが切れ、ねえ……(血涙)」
ベタ金ちゃん「(軍が)手放すとでも?」