マブラヴ時空で現ナマは武器となるか? ~愛はお金で買えるのって少女漫画で言ってたから~ 作:行徳のり
――1948年 秋 九州・大神村 四角井造船本社 応接室
はーッ!! はーッ!! ほんとッ!! おうんちですわよ!!!
はい、安かろう悪かろうのメイドインジャパンのラジオ&テレビ事業で食ってる造船会社です。
大和級を修理できる設備は立派。
その実、ほとんど他社の整備修理でギリ食ってる。
本業は造船のはずが、造船が赤字で自転車操業と俺個人の人力経営で糊口を凌ぐ素敵な会社です。
何で船外機とか、冷凍コンテナとかポンツーンとかアンテナ事業が好調なんですかね??
……こんな有様なので空いてるドッグで海軍から……えっちな体を君してるね? じゃあ死のうか? 死ねぇ!! と言うちんちん亭ムーブされてます。
軍も財閥も糞だわ。あほしね。
と言うか俺は何故、会社を頑張ってるのだろうか?
もう誰かにやってもいいじゃないと本気で思う。
「なんで、こんなことになってるんやろうな?!」
弊社の応接室である。
俺がキレ散らかしていると、ウチのメインバンク台湾銀行の営業と先方の代表者が背中を丸めた。
つーか直近景気のいい話した台湾銀行! テメー裏切ったのか!!
「なんで俺がこんな目に!」
ホワイトナイトしろよって話だが、ウチに来る順番が可笑しい!
「弊社落ち度ないだろうが!」
仲介してくれたウチの親戚、そして大分銀行と但馬銀行の人間は存在感を消してやがる!!
「そりゃ、何でも出来る会社だわ! そもウチの出からして海軍さんの息がかかってるからな!! 何でも買えるわ軍関係だもんな!!」
海軍の連中は俺に早く感謝しろよ! あと友好国の海軍もな!!
「そこをなんとか、目出度いこともあったのですから」
台湾銀行の発言に俺はヒートアップした。
目出度いが頭の痛い家庭問題もこっちは抱えてるんやぞ!!
「喧嘩か? おう、俺はどうなってもええんやぞ!」
もう土下座は見た後なので、俺の溜飲は下がるかと言えばそうじゃない。
目出度いとか言えば許されるとでも思ってんのか、コイツゥ!!
家庭でも問題、会社でも問題とか!!
「売るなら富嶽や※①常世田、※②愛智じゃアカンのか!?」
ホウレンソウは社会人として非常に大事。
「そしたら、どうなるか分かってるでしょう? だからお願いします!!」
米つきバッタのごとく、再び担当者がジャンピング土下座。
二度目である。俺も土下座しまくってたが、土下座とは攻撃でもある。
具体的に【とてもいいもの】である。謝意を見せ、許すか許さないかで相手にプレッシャーを与えるのだから。
「………遠田、遠田技研のハゲが買うのは癪だな」
俺はそう絞り出し思考するのであった。
※①……世界のTOY●TA
※②……現存した航空機メーカー
余談
四角井くん「広告費が気持ちええんじゃあぁ(傘下に在阪局)」
赤字企業「助けてーッ!! 海軍のよしみでしょー!?」
四角井くん「何それ……知らん……コわ……」
取引先銀行ら「(倒産しらたら債権が)やばいよやばいよ、せや! 四角井さんや!」
四角井くん「はあぁ??! なんでウチやねん!!」
取引先銀行ら「儲けてますよね? テレビィ……ポチャマ」
四角井くん「くっそ! クッソ! クッソ!(地団駄)」