マブラヴ時空で現ナマは武器となるか? ~愛はお金で買えるのって少女漫画で言ってたから~   作:行徳のり

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年貢を納めた四角井くんとカミサンの話


03-05 うちうへの旅 後

―――1949年 冬 紀伊半島沖 紀伊ロケット施設

 

 

 河西の技師が走り回って最終点火の準備をしている。

 自社製ビジネス・ジェット機より先にロケットを飛ばすことへ違和感を覚える俺である。

 何だろ、あれか……これがマブラヴ時空のゾルトラーク現象か?

 

「おかしいな、設立10年未満、元は工廠でも民間企業なのだが?」

 

 俺が双眼鏡片手に呟くと、カミサンが突っ込む。

 

「だから彼だろう!」

 

「ああ、彼こと【あたまいかれーてる】ね」

 

「酷い仇名だな」

 

「それだけ酷い性格してるんだよ」

 

 金髪のニキは……うん。

 呼ぶのにクッッッッッッッッッッッッッッソ金が掛かったユダヤ人である。

 彼ったらイケメンで頭が良いのだが、その他が終わっていた。

 

 旋盤は壊す!

 阿保みたいな危険物質を放置する!

 ウィンナーが不味い(ユダヤ人では?)! とキレ散らかす!

 

 しかし仕事だけは本物の様であって個人的には安心。

 もしも仕事が出来ないんだったらトンカツ祭りかた外してやるところだった。

 

「まだか、なあ、まだか?」

 

 カミサンは楽しそうにウズウズしながらカウントダウンを待っていた。

 

「そーゆーめんもあるんですね……」

 

「砲と魚雷は良いものだ、噴進弾の親玉みたいなものだからな」

 

 実に帝国海軍なご意見で。俺はココアシガレットを吸った。

 そうこうしているうちにカウントはゼロへ。

 

「おお! 飛んだ、飛んだぞ!」

 

 嫁さんが喜んだので俺は双眼鏡でロケットを追いかけた。 

 勇ましい轟音と共に空へと駆け上がる弊社製品。

 

「爆発しんかったら成功やね」

 

 四角井『ウィンナー(嫌がらせ命名)』ロケットは紀州から空へと駆け上がっていく。

 出来るもんだね。驚きと安堵で俺は何とも言えない気持ちになりながら呟いた。

 

「成功だな。遠田には順番で負けたけど」

 

 遠田は種子島で間借りして速攻成功だってよ。

 そんなに空が好きならバイクや四輪は撤退しろよ。ウチが参入しても旨味ないじゃないか。

 浜松出の帝国の自動車の色についての法律を変えたハゲに俺は思いを馳せる。

 

「やればできるではないか、貴様のようにな」

 

 はいカミサン、我が家の下ネタを振らない。

 そしてお腹を張らない、妊婦でしょ?

 

 

______________________

 

 軍の無茶ぶり、他メーカーからの圧力。

 急遽、ミサイルのコンペへ参加させられた四角井はピンチに陥りました。

 何処かの参加に取り込まれる可能性もあった四角井ですが、西ドイツから人材を招聘。

 そして業績が明かした河西飛行機を子会社化することで打開を試みました。

 

 そして現在の紀伊ロケットターミナルを整備し、見事この計画を成功させたのです。

 

 安く、軽く、貧相。

 そう呼ばれたロケットですが……確かに四角井は空へと手をかけたのです。

 

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余談【年貢の納め時】


四角井くん「嫌ンゴ、結婚なんてしないンゴ!」
鳴滝ちゃん「せやろか?(送り狼)」
四角井くん「ハメられたンゴ! 無効! 卑怯! 邪悪!」
帝国海軍「あのさぁ……彼女、独立武家の出よ?」
四角井くん「全力で添い遂げまっす!!(白目)」


余談②【豚肉が好きなユダヤ人】

いかれーてる「私、世俗的ユダヤ人」
四角井くん「ええんか……ソレ?」
いかれーてる「河西にもドイチュ人技師居ましタ~」
四角井くん「それマ?」
いかれーてる「マ、あとコーシャ信じてたら美味しいもの食べらレナイ」
四角井くん「コイツゥ」
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