マブラヴ時空で現ナマは武器となるか? ~愛はお金で買えるのって少女漫画で言ってたから~ 作:行徳のり
―――1950年 夏 九州・大神村 四角井造船・本社 応接室
問題が起きる時、親切から始まることはある。
俺だって親切心から大きくやらかしたこともある。
例えば親戚にしてセカンド就職先の【魚の卸、熊井】に対してとか?
お店をデッカクするわよ♡
お金貸して♡ なんで貸してくれないの♡ 僕に任せて♡
稼ぎ過ぎて国に目を付けられる?!
あれ? これ金を巻き上げるDV彼ピでは? しかも最後よ。
親切心がトラブルを引き起こすとは、コレ何故なのでしょうか?
思いやりが敵を生む、つまり、人類皆悪や!
思い返せばファースト就職先の海軍も糞だった。
艦魂入れるくらいならお馬鹿な兵隊どもをベタ金は金玉でシツケをしろよ!
そんな現実逃避を脳内でしつつ俺は言った。
「あたまいたいねん」
間違えた、口癖だったわ。
言うべきは、こっちだね。
そう思いなおして俺は応接室で対応先に告げる。
「その提案は無理」
無理。
「そこをなんとか!」
この世界では未だに内地である台湾。
そこの大銀行である台湾銀行の方から人が俺を訪ねて来た。
皆さんご存じ、弊社担当の行員である。
そんな彼への俺様のクールな回答に、何て言ったのコイツ(怒)
「お前さあ? 河西の件他、俺におんぶに抱っこで出世して俺を不愉快にさせるってすごーいね」
「いやいや、そろそろ故郷に錦を………」
「無理ポ」
ヌルポでも良き。NULLだぜ。壺文化は文化遺産。
「いやいやいや、そこをなんとか」
「いやいやいやいや」
「「はっはっはっはっは」」
俺は拳を固めた。
「鉄拳が……よろしいか?」
本業は相変わらず赤字である。ドル箱はタンカー()。
もうね他で儲けて、儲け過ぎたので【海賊と呼ばれそうな】凍蜜石油を弊社の奴隷にした、この夏。
夏の甲子園で心の地元、台湾代表団が頑張ってた。
なので移動の足とか推し活+リアルの課金+応援したらコレよ。
球児への爽やかな応援が、クッソ汚ねえ大人のドブ臭い金話で戻ってくるって何?
俺ってそんなに罪深い?
「そっちは勘弁してください!」
「そっち? 副頭取は冗談がお上手でおじゃる」
俺は自社製クーラー(=アンモニア冷媒)がガンガンに利いた部屋でそう笑った。
やーっと量産化したクーラーさんである。
家電部門でもクーラーは超高いぞぉ?
「故郷に錦が冗談とお思いで?」
目が座った副頭取。
つーか? ウチに金を貸してる台湾銀行の偉いさまが来るってことは分かってるよ? 政治だろ?
「……………政治案件だろ」
認めたくないものだな、二流新興財閥の立場とは。
ねえ、話聞くの辞めない? ダメって? あっそぉ・・・・うーん。
四角井くん「球児の汗と涙はええもんや(あしながおじさん)」
台湾銀行「ねえ、事業の調子いいんでしょぉ?」
四角井くん「ど、どうしたと言うのだ……?」
台湾銀行「政治」
四角井くん「」