マブラヴ時空で現ナマは武器となるか? ~愛はお金で買えるのって少女漫画で言ってたから~ 作:行徳のり
―――1950年 夏 九州・大神村 四角井造船・本社 応接室
非常に嫌々、本当に渋々俺は話題を切り出す。
勿論煙草を咥えながらだ。
「はい、仕切り直しましょう」
煙草をマッチで火をつけつつ俺は身構えた。
「…………政治案件の、そこ詳しく、。聞きたくないけど」
声を低くして副頭取が言った。
「商社の※①丸部尼が※②鷹島屋を買いまして、その製糖事業に」
俺は立ち上がり、ダッシュで窓を開けた。
そして飛び降りて逃げようとするが、副頭取に止められる。
「嫌だ! 嫌だ嫌だ! 商社なんてまーた財閥関係じゃないか!?」
砂糖とか穀物とか、ここはヤバい、マジでヤバい!
「だから御社なんです! 地元経済がヤバくなるんです!」
ウチがオイタしても財閥にギリ許されてるのは、商社機能がゼロではないが弱いからだ。
鉄にしろ何にしろ、原材料の買い付けで財閥を通すから許されている側面は多々あるのだ!
財閥のシマに殴りこみかける話を素面で聞けるかバーカ!!
仮によ? 俺が自分所で商社やったら関係各所からフルボッコは見えている!!
だから俺は逃げる! とにかく逃げる!!
聞いて財閥の商社を敵に回したらウチが完全に潰されるわ、バカ!!
「はやらせこら! はなせコラ!」
「離す訳ないでしょう?! 凍蜜買っておいてそれは無いでしょう?!」
「まだ石油の次が見えてたから許されたんだよ! 重電とか核開発やってたら完全アウトだったわ!」
「うわ黒、真っ黒! そんな理由で買ったんですか?!」
「そーだよ!」
石油利権で樺太も狙ってる! 関東のガス田は……富嶽がやってるけどな!!
しかしこれはオフレコ。言えないので俺は眼鏡・空冷禿げおやじを言い訳として口に出した。
「遠田技研工業にプークスクスするためだよ!! 俺はあの眼鏡禿が嫌いなんだ!!」
「同じ一郎でも【設計できない二流のイチロー】って言われてるの気にしてるんですか?!」
そしたら余分なことを言う副頭取。
俺は顔が引き攣るのが解ったね。
航空機メーカーにもなったバイク屋親父のニコニコスマイルを思い出して、俺は吠えた。
「二輪のレースで負ける度になッ! YAMAHOも遠田も新車をウチに送り付けてくるし!!」
なお四角井夫人の愛車は遠田の歌舞号である。
「アンタだってアメ車乗ってるじゃないですか!!」
「アメ車はガソリン食うから好きなんだよ! 後イメージ!!」
「そんなイメージ作ってる暇があったら、地元を救ってくださいよ!」
暴れる俺を社員が取り押さえるまで暫く時間がかかった。
なお最終的に俺氏、嫁氏に殴られKO。
そして台湾経済の為に俺は一肌抜くことになった。
※①……丸○
※②……高○屋
Q1……何故、四角井くんは過剰反応したのか?
A1……利権だから。製糖業ベースの台湾経済に財閥の殴り合いが持ち込まれるから
例えると日本の水道の上流を中ソの企業が買収して恫喝するようなもん
Q2……なんで四角井くんへ台湾銀行は接触したのか?
A2……お金を借りまくってるトップだから つまりモロ四角井くんは影響を受ける