マブラヴ時空で現ナマは武器となるか? ~愛はお金で買えるのって少女漫画で言ってたから~ 作:行徳のり
―――1953年 初春 東京、市ヶ谷 陸軍本部
市ヶ谷である。
呼ばれて飛び出て、驚き桃の木山椒の木。
何故俺はいるのだろうか? 俺、元は※①江田島の人間なんだけど?
やっと電動化した国鉄に揺られて丸2日かけて俺は東京へとやって来た。
海軍でなく陸軍、正しくは宇宙軍の将官が何で俺を呼びだすのだろう?
………ベタ金どころか将官クラスがネチネチ・ネトネト話しかけてくるって何?
必死こいて会社を回していたら、ついにこんな場末まで……やだ……怖い。
そんな現実逃避しつつ挨拶の後で、宇宙軍の将官は俺に切り出した。
立派な部屋に通されて切り出された話題とは?
「………ええとだねえ、貴社の長年の貢献、有難い限りだ」
内心で言い返した。
え、10年もたってないですけど? 助けてくれたこともなくね?
しかし言えない。だって軍は正義なのだから。
帝国軍の辞書に【誤謬】はないらしいので。
正義の軍隊であるので、陸軍は海軍のやることに、海軍は陸軍のやることに、頭から反対するだけの素敵な団体だ。
あ、斯衛軍は呼んでないのでお付き合いもしたくない。
独立武家の嫁で助かってる面もあるが、いつか来そうで怖い。
「MMU、こいつをね、何とかしたくてね」
あほしね。いや言い換えよう、可及的速やかに貴様はヂになれ。
そう内心で毒づいてから俺は質問。
「つまり?」
「月面開発でねえ、ダイダロスだなんてアメ公が考えてるんだよ」
俺は目頭を揉んだ。
嫁の上の上から、それも派閥を越えて来ている。
潮気のある宇宙屋なので否定も厳しい。ロケット失敗していれば話は違っただろうが……
平賀と藤本の糞みたいな殴り合いが宇宙でもかよ。
殴り合いの【うちう】だな、笑えない。
「飽和潜水士の技術しかウチは持ってません」
ノーと言える男、それがオイラッ!
「だが潜水服のノウハウは引っ張れるだろう?」
ヒッパレはする。うちの会社、キメラだから。
海軍さんが戦時は必要だからと作って「やっぱイラネ」した会社群がね。
だがね? 台湾銀行と別府、大神周辺の地銀からは最近ガンギマリの目で言われるんだわ。
―――無理してオマエが潰れたら、周囲の経済が丸ごと死ぬからな?
おかしい、ですよ! なんでBETAの前に人間にあたまいたいされてるんや!
俺が経営ミスったら大分県と台湾経済に大ダメージ。
かつ、シームレスに大戦犯となるスキームがなんで出来てるんや!
「頼むよ」
「………考えます」
しかし将官に言われちゃ飲むしかない。
政治的にぶっ殺してやろうと、俺はデスノートを作ることに決めた。
ポストから降りるとき覚悟しとけよ?
※①……四角井くん一応海軍の出身であるので
うちう軍「こまったなぁ……奇麗どころだけじゃ足りない。わかるかい?」
四角井くん「えっそれは…(困惑)」
うちう軍「冗談はよしてくれ」
四角井くん「」
うちう軍「やったぜ。」