マブラヴ時空で現ナマは武器となるか? ~愛はお金で買えるのって少女漫画で言ってたから~   作:行徳のり

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四角井くん「せや! 転生したしチートや!」


蛇足① 四角井くん 戦術機に挑むwww

――1946年 夏 九州・大神村 四角井造船 ドッグ

 

 

 オリジナル戦術機に夢を見た。

 俺だけの機体、俺だけのリアリティ、俺だけのジャスティス!

 妄想は自由だ、自己責任だもの。

 

 ただね? 俺の転生先はマブラヴ時空。

 

 つーまりだよ? ワンちゃんマジで俺の妄想が現実になるって可能性があるってこと!

 しかも赤字垂れ流しだが製造業のトップに俺はなった。

 

 これは……前振りですね? いいんですかね? よろしいでしょう!

 

 技術も俺が知る現実とは歪らしいし、こりゃ試みるしかない。

 鉄腕アコムも借金鉄人18歳も出てない世界だ。

 でもって確認したが、ロボットも出版前(三原則すらないのだ!!)。

 

 だがだがしかししかしだ! SFファンとしてみたい!

 

 乗り込めるロボ! ココロオドル・ロボ!

 戦術機とまではいかなくても、ク●タスやらア●アングローリ●が見たい!

 そう思って、制作を部下に依頼したのだが。

 

「ナニコレ?」

 

 場所は何故か日出駅前である。

 俺は造船所のスタッフが「鉄の巨人を作りましたので!」という報告を受けて会社を抜け出していた。

 そうして被せの帆布を脱いで現れた巨体に俺は指を指した。

 ピッカピカの鋼鉄ボディに、人が乗り込めるハッチ。

 

 だが顔がこれじゃない。なんだこの埴輪原人みたいな顔ッ!!

 

 確かに動いているし、鉄の巨人には違いない。

 俺は念を入れて煙草を吸い、大きく深呼吸してみる。

 ぐるぐると頭の中では疑問は巡るが聞かねば意味がない。

 

「ナニコレ」

 

 不思議そうに、造船の部下が俺に言った。

 

「何って、鉄の巨人でさぁ? 注文通りですぜ?」

 

 へへへと彼は笑った。

 

「陛下の即位の記念に、ほら? 大阪で學天則ってカラクリ機械があったでしょう?」

 

「知ってる」

 

 知ってる。日本のロボ歴史に燦然と輝くメカだ。

 どちらかと言えばオートマトンじゃないかと思うが……国産だし、うん。

 いや? それを言い出したらカラクリ人形もどうなんだろう?

 

「そうそう。それで大学の学者さんだった東村サンのコネありましてね」

 

 俺は頭がズキズキしだした。

 ああ、そうだ動く鉄の巨人ってウチで作れないか? そう言ったのは俺だ。

 そして、お出しされるのがこれですかぁ?

 

「あれをウチでもって社長は剛毅だ! 実に良い!」

 

 おかしい。

 俺は戦術機を作れと言ったはずが、モニュメントロボの話となっている。

 いや動く巨人を作れと言ってお出しされたのも間違ってはないのだが。

 

「動く、歌う、そしてデカい! いやあ社長、いいもんですな」

 

 俺は愛想笑いするしかなかった。

 空気を読んだとも言う。

 

 

 こうしてモニュメント【鉄巨人】は日出の観光スポットとなった。

 そして俺はその制作費と跡始末の根回しで号泣することとなる。

 




職工「費用こんなです」
四角井くん「あば、あばばばば」
職工「いやぁ、いいですな。たまにはシンボル作りも」
四角井くん「」
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