マブラヴ時空で現ナマは武器となるか? ~愛はお金で買えるのって少女漫画で言ってたから~ 作:行徳のり
軍「下請けはね」
軍「値下げなんて泣いて受けるし」
軍「文句を喋らないし」
軍「やること全部が(軍の)都合よい存在でなきゃいけないの」
02-01 軍「無茶ぶりはどれだけしてもいいッ!!」 前
――1945年 夏 九州・大神村 四角井造船本社
糞オブ糞。
言い換えるなら、ファッキンシット。
君(軍に買わされた会社群)を花に例えたら、オオイヌフグリ。
ドクダミ香る便所案件で発狂しそう。
「なんでこんなことになってるんやろうな?」
社長室とは名ばかりの部屋。
そこで俺はひたすら帳簿の数字を追いかける。
「あたまいたいねん」
扇風機だけが相棒だ。文鎮は鋼材の端切れ。収支報告書は赤い海。
………おかしい。愛と勇気のおとぎ話で、何故、ヒト・モノ・カネの物語を俺は始めてるのだろうか?
お前が始めた物語だろうが! ライダー! 助けて! エクセルをいっぱいください。
山盛りの灰皿に新たな煙草の吸殻をねじ込んで俺は頭を抱えた。
なおプスプスと白煙が上がったのを見て、俺は井戸水で冷やしたヤカンの麦茶をぶっかけ鎮火させた。
「あたまいたいねん」
ボールペンなんてないので万年筆でメモを書く。
わら半紙の滑りは非常に悪い。発狂しますわぞ?!
鉄のテーブルと広い部屋に俺一人、そうした環境もあって俺は立ち上がった。
「あと、あっついんだわ!! 台湾より暑くね?!」
昭和は涼しかった記憶があったが、それは朝晩の話。
南国九州、やっぱヴァカみたいに暑いでゴワス。
書類に汗が滲むわバーカ!! やっぱ地元台湾も暑いけどな!!
「滝汗かきながら仕事するのは何故だろう?」
思わず言葉が出たが答えは知ってる。
――――逃げたら軍に殺されるからだ。
軍の面子を潰せば死しかない。
でもって長者番付上位となってしまった以上、逃れられない。
「戦後のドタバタで経営陣の上層部がゴッソリ抜けてるから、ワンオペとか草生えますわよ!」
発狂しながら俺が更に机の立ち上がると、ドアが開いた。
「なッ?! 貴様、ステテコ一枚! タンクトップ一枚とは何を考えている?!」
「キェ―――ッ!! エッチィ!!?」
ベタ金中佐が俺の足を引っ叩く。
「貴様それでも大和男児か!」
「台湾出身! 関羽を崇拝! 好物はパイナップルの砂糖漬けの南国男子です!」
俺の魂の叫びに、中佐はソファーに座ると頭を抱えた。
「貴様、商才に恵まれてるのではないのか? 天才的な相場師と聞いたぞ?」
「………その仇名で呼ばんでください」
俺が訂正すると中佐は言った。
「まあ座れ、海軍としてはいつ再開できるかが大事でな」
俺はベタ金の言葉を理解できなかった。
「中佐殿ォ? 軍も会社も人手がないとダメなんですわ??」
このワンマンワンオペ糞地獄のデスマを見ても何も思わないのか??
「それを何とかするのが貴様だろ?」
俺は中佐を見た。
中佐は俺を見た。
ぶち○すわぞ? やってやろうじゃねえか(逆ギレ)。
四角井くん「やろうぶっころしてやらぁ!!!」
仕事「こんにちは! しね!」
四角井くん「ファッ?! ウーン…」
……仮にも主人公か、コイツ?