まのさばで思いついた一発ネタ集 作:ないでーす!
ちょっと自信がない
2000文字くらいです
マーゴは今日もなれはてになっていた少女たちに現代の常識を教えていた。平日は朝から夕方まで授業をし、夜には監房で資料作りをして多忙な日々を過ごしている。
アンアンとノアはマーゴの授業を少女たちと一緒に受けたり、各々で小説を書こうとしたり、絵を描いて過ごしていた。ナノカは姉のリハビリに付き添い、時々授業を影から見守っている。
なれはてだった少女たちは今は仮設住宅で寝泊まりしている。ゲストハウスの横に建設されている住居が出来上がればすぐにでもそちらに移るだろう。
ある休日の前日、アンアンとノアがこそこそとマーゴから隠れながら厨房へ向かっていった。ナノカ監修の元、比較的簡単なチーズケーキを焼き上げた。
「おお、見ろノア!ちゃんと出来ているぞ!わがはいたちはお菓子作りの天才かもしれん」
「凄いねえ……アンアンちゃんとケーキ屋さんになれるかも」
「あとは粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やしましょう。切り分けるのは明日になるわ」
「わーい!のあ、楽しみだなあ」
「うむ!……ナノカ、礼を言う!」
「いいのよ」
ナノカは手に付けたミトンで型を取り出し、テーブルの上にある焼いた形を乗せて粗熱を取るためのケーキクーラーに置いて乾燥しないよう用意していた清潔な布を被せる。
「後片付けと冷蔵庫にしまうのは私がやっておくわ。あなたたちはおやつでも食べてて」
「うーん、美味い。コーヒーによく合う……」
「アンアンちゃんのコーヒーのあも好きー。甘くてミルクたっぷりで飲みやすいよね」
翌日、チーズケーキをナノカがアンアンとノアに切り分けて皿に
盛った。フォークを突き刺し大きく分けてからまた刺して頬張るアンアンとノア。合間合間にコーヒーを飲んでいる。
最初はブラックコーヒーが飲めると自慢していたアンアンがコーヒーを淹れた。一口飲んでノアが凄いと褒めれば満足したのかすぐにミルクと砂糖を山ほど入れて混ぜ合わせた。のあもやる、とノアが真似して山ほど入れて飲み始めた。
食べ終えてゆっくりと余韻に浸っているとアンアンがナノカに話しかける。
「そうだ、ナノカ。お願いがあるのだが」
「何かしら?」
「わがはいたちが作ったことを内緒にしてマーゴにこれを出してくれないか?」
「美味しい美味しいと食べたあとでわがはいたちが作ったとバラせばきっと驚くぞ!」
「それいいねえ。のあも賛成ー!」
「そうね……宝生マーゴを騙すようで悪いけれど……やるだけやってみるわ」
顎に手を当て、少し考えてからナノカは了承した。
数個のチーズケーキを切り分けて、姉と少女たちのもとへナノカは向かった。おやつの時間にチーズケーキを出してみんなが食べるのを見てから、ナノカはマーゴのもとへ向かうことにした。
「お疲れ様。宝生マーゴ」
「あら、ナノカちゃん」
いつもならマーゴも少女たちとともにおやつを食べているはずだが今日はその時間ラウンジにいた。ノアとアンアンの誘導によるものだ。
「良かったら休憩しましょう。今日、チーズケーキを焼いたの。」
「それはいいわねぇ。それじゃあお茶を淹れようかしら……」
「いいの。座ってて、私が淹れるから」
「あら……それじゃあ、お言葉に甘えようかしら」
ニコニコと厨房へ向かうナノカを見送るマーゴ。疲れていたしお茶でリフレッシュと糖分補給するのはマーゴにとってもありがたいことだった。
「ふふ、二人きりのお茶会ね。」
トレーから取り出し、テーブルに並べられた切り分けられたチーズケーキとティーカップ。チーズケーキを小さくフォークで切り、マーゴは一口食べる。咀嚼し、飲み込んでお茶を一口飲む。
「チーズケーキの味はどうかしら?」
「とっても美味しいわ。」
「そう。それは良かったわ。」
ナノカが一安心したところにマーゴは続けて話す。
「でも、ナノカちゃんにしてはちょっと形がかわいくないわね……」
「……」
「アンアンちゃんとノアちゃんが作ったんでしょう?ナノカちゃんはお手伝いしたのかしら?」
マーゴは見てきたかのように言い当てた。ナノカは図星をつかれて少し面食らう。
「……ええ、そうよ。よく分かったわね」
「ナノカちゃんのお菓子は何度も食べてるから分かるわ……」
「これからもアンアンちゃんたち焼いてくれるかしら?飽きちゃわないといいのだけれど」
「コツは掴んだと言っていたわ。またすぐにでも……」
「そう、それは楽しみねぇ……」
会話が続かないが、カチャカチャと食器とフォークの音を時々させながら黙々とお茶会は続いていた。
「ごめんなさい宝生マーゴ。」
「あら?どうしたのナノカちゃん」
「私は……あまり喋る方ではないから、あなたに退屈な思いをさせていると思って……」
「あら、そんなことないわよ?ナノカちゃんは自分が思ってるよりもとってもおしゃべりよ」
「あの子たちをよく見てくれてるけれど、なにか起きても大丈夫なように影から見守っていることをあなたの目とちらりと見える身体がよく話しているし」
「お菓子作りのことだってそう。みんなに喜んで欲しいって言葉がとっても伝わってくるわ」
「それにほら……今もあなたの顔はとても楽しいってお話してくれているわ」
「……そうね」
褒め殺しのように自分のことを言われて少しずつ顔が赤くなっていくのがナノカは分かった。誤魔化すようにトレーに食器を乗せて厨房へ向かう。そんなナノカの背中にマーゴはぽつりと独り言をつぶいた。
「うふふ、次はアップルパイがいいわね」
なれはてちゃんたちは数人のイメージでマーゴ塾卒業したら本土で暮らすのかなあ…?でもなんか思いつくまま書いてたら家建ててんなあ…どうすんだこれ
オーブンや器材なんかはまああるだろうなあ…くらいの雑なイメージ
褒めるとこが取ってつけたような…ふわふわして薄い…