まのさばで思いついた一発ネタ集   作:ないでーす!

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季節感0


ハロウィンなやつ (ネタバレ)

牢屋敷から戻って半年が過ぎた。

 

10月31日、牢屋敷へ物資を持ってくる時に一緒に来て欲しいと連絡があった。島で育ったかぼちゃでハロウィンのお菓子を作るから持って言って欲しいとの事なので私はヘリに乗って牢屋敷へと向かうことにした。

 

パイロットに礼を言って花畑を通り抜けて牢屋敷へ向かう。

牢屋敷の外でエマに渡されたマントを羽織って仲に入ると早速二人のおばけが私を出迎えた。

 

「ヒロちゃん!トリック・オア・トリート!」

 

「わがはいはいたずらしたいしお菓子も欲しい!」

 

「ハッピーハロウィン。お菓子は持ってきてあるからいたずらはやめてくれないか」

 

ノアは頭にネジのカチューシャを付け、顔と見えている肌にメイクを施してフランケンシュタインの格好をし、アンアンは頭と首に包帯を巻いてミイラの格好をしていた。もっとも途中で飽きたのか全身包帯に巻かれていなかったが。

 

「ほら、二人で分けて食べるんだ。一日で全部食べてはいけないよ。きちんと歯も磨いて……」

 

「わーい!やったー!」

 

「あっちで山分けだ!」

 

物資とお土産とは別の、ハロウィン用にデパートでいくつか見繕ったお菓子を渡すと、最後まで聞かず走り去る二人。見送ってから私はラウンジへと赴く。

ラウンジにはいつも通り妖艶な雰囲気を纏うマーゴが座っていた。

 

「あら、悪い吸血鬼がやって来たみたいね」

 

「やあ、マーゴ。君は仮装しないのかな?」

 

「してるわよ?私は怪しい占い師らしいわ」

 

本気なのか冗談なのか分からないがマーゴの佇まいは知らない人が見たら占い師と信じてしまいそうだ。

 

「冗談は置いておいて、来てくれてありがとう。ヒロちゃん」

 

「いや、構わないよ。これは私たちからのお土産だ」

 

「あら、ありがとう。早速食べながら話をしましょうか。」

 

マーゴが立ち上がりお茶の用意をし始める。

近況を報告しあっていたがいつの間にか話は私とエマのことにシフトしていた。

 

「うんうん、そうねぇ、それはヒロちゃんが悪いわよ?うふふ……」

 

「だが……私はだな……」

 

「言い訳なんてしちゃ駄目よぉ?うふ、うふふ……」

 

お土産に持ってきていたチョコレートの一つをマーゴが食べてからマーゴの様子がおかしい。いつもよりもうふうふと笑っており、顔は赤くて視線がゆらりゆらりと定まっていない。

 

「マーゴ?大丈夫か?」

 

「大丈夫よぉ……うふふ」

 

明らかに大丈夫ではない。マーゴが食べたチョコレートを一つ手に取る。瓶の形をしたそれを一口噛んで見るとじゅわっと独特の味の液体が中から少し溢れる。

 

「これは、アルコールじゃないか!私たちは未成年だぞ!?」

 

誰が選んだのか分からないが(あてぃしが選びました)ほんの数量とはいえアルコール入りのチョコレートを食べるのは正しくない。すぐさまマーゴから取り上げようとするがマーゴは酔っているにも関わらずチョコレートを死守する。

 

「駄目よぉ!これは私の……」

 

「マーゴ!酔いを覚ますんだ!そうだ、今水を……」

 

厨房へコップに水をよそいに行こうとするとマーゴにまあまあ、と肩を掴まれ、そのまま椅子へ座らされる。機敏な動きだった。

 

「まだまだお話してもらうことはあるんだから、あとでいいのよ」

 

「しかしだな……」

 

「あらぁ……?私がそんな酒乱に見えるのかしら?傷つくわぁ……」

 

顔に手を当てよよよ、とあからさまに嘘泣きをするマーゴ。

 

「分かった。ただし、話が終わったらちゃんと水を飲むんだ」

 

「もちろんよぉ。さ、それでエマちゃんとはどうなの?」

 

興味津々に聞いてくるマーゴにやれやれ、と内心ぼやいてからまた話をし始めた。

 

帰り際、酒気を帯びて、顔の赤いマーゴが私のすぐ近くまでやって来る。

 

「これは今日のお礼よ」

 

ちゅっと耳元で音がした。キスされたのだろうか。いきなりのことでフリーズしていると少ししてマーゴは離れた。ほんの少し痛みがあったため咄嗟に患部に手を当てる

 

「マーゴ!」

 

「大丈夫よ。痕はついてないから……」

 

口元を手で隠したマーゴは今はね。と小さく呟いたが私には聞こえるはずもなかった。

 

マーゴを介抱して医務室へ連れて行ったあと、帰ることを告げた。ノアとアンアンにも別れを告げてヘリに乗り込む。見送りに来てくれた二人に手を振りながら島をあとにした。

 

 

日が暮れ始めて私は、早足でエマのもとへと向かう。せっかく用意してくれたのだしきちんとコスプレを見せたいし、なんだか疲れた気がしたので二人で過ごして休みたいと素直に思った。

そろそろ着くと連絡を入れてから私達の部屋のチャイムを鳴らす。

 

「はーい!」

 

「トリック・オア・トリート。エマ」

 

どたばたとすぐにエマが出てくる。玄関に入り扉を閉じてから、マントを翻し少しポーズを取りながらハロウィンの掛け声をかける。

 

「わあ!似合ってるよヒロちゃん!どうしようかなお菓子は食べたいしいたずらもしたいよ!」

 

「お菓子は君がもらうのか……」

 

くすり、と笑う私とは正反対にエマは徐々に笑みをなくす。真顔で私を見つめ、心の底から震え上がるような冷たい声で私に問う。

 

「ヒロちゃん。ヒロちゃんは吸血鬼なはずだよね?血を吸う吸血鬼のヒロちゃんはどこの誰に、逆に……吸われたのかな?」

 

ハッとして私はマーゴにキスされた首を抑える。抑えてしまった。

 

「やっぱり。どこを吸われたか分かるんだね?」

 

「違うんだエマ……これは……」

 

待ったをして話し合いを持ちかけるが今のエマに無理筋だろう。私はおとなしくエマの怒りを正座をしながら一身で受け止めて夜を明かすことにする。

気がつけば朝になり一緒に眠っていた。先に起きた私は、少しだけエマの朝ごはんのを量を多くする。

 

 

 

ハロウィンの夜、マーゴは一人で過ごしていた。ヒロの前で食べたお土産のチョコレートを食べながらヒロとエマの事を考え笑い声を漏らす。

 

「楽しそうだなマーゴ」

 

「ええ楽しいわ。今頃どうなってるか考えると、ね……」

 

のそのそとやって来たアンアンに、言いながらマーゴはアルコールの入ったチョコレートを一つつまむ。

 

「イイモノを食べているな。どれ、わがはいも……」

 

「これはアンアンちゃんにはまだ早いわ。こっちのやつで我慢してね」

 

ぺちんと伸びるアンアンの手に駄目よと手を当てる。アンアンは不満そうな顔をしたがすぐに隣の綺麗な包装のチョコレートに目をやり笑顔になる。

 

「なに?……仕方ない、それで我慢しよう。早速ノアに自慢して山分けしなければ」

 

アンアンの背中を見送りながらまた一つつまむ。アルコール入りのチョコレートをいくつ食べてもマーゴの顔は赤くなどなっておらず、満面の笑みを浮かべていた。

 

 

 




季節感0(メモ帳にメモしてたのも12月とかだった気がする)
エマヒロ…?マーヒロ…?よく分からないけどどちらにも尻に敷かれてるヒロちゃん
なれはてちゃんたちは次の解凍待ちで今は0な感じ
なんかマーゴがお土産の一部独占してるようになってない…?ちょっとヒロちゃんと食べただけだからいいか…?よくない…?思いつきで書いてるとよくない
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