まのさばで思いついた一発ネタ集   作:ないでーす!

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パロディ?オマージュ?です。短いです。

(5/8追記)
修正と少し加筆しました


ゲストハウス神話体系 (雑BAD ネタバレ)

「ヒロちゃん、占ってあげましょうか?」

 

その日の夕食後、マーゴは私に話しかけてきた。私は思わず眉をひそめマーゴを見てしまう。

 

「あら、そんな顔しないで……当たるも八卦当たらぬも八卦。ほんのお遊びだと思ってちょうだい」

 

「いや、私は……」

 

言いかけて私は考える。占いを信じはしないが、マーゴが私を占う事によってマーゴの気が晴れる、ストレスのケアになるならいいかも知れないと。

 

「分かった。それじゃあお願いしようかな」

 

「ありがとう。さっそく私の部屋へ行きましょう」

 

マーゴとナノカの監房へ行く。そこはカーテンで仕切られており、どこからか持ってきた燭台が辺りを照らし、中に座るマーゴは何かそれらしい雰囲気を醸し出していた。

 

「さあ、座ってちょうだい?気を楽にして。始めるわね」

 

「よろしく頼むよ」

 

気を楽にして占いを受ける。タロットを選びあら、これは、と反応するマーゴに少し訝しみながら占いが終わるのを待つ。

 

「占いによるとヒロちゃんは──」

 

マーゴの占いによると私は可もなく不可もなく、と言う結果であった。

 

「うふふ、どうだったかしら?」

 

「そうだね、いい経験になったよ」

 

「あら、そう……久しぶりに占いができて良かったわ。ありがとうねヒロちゃん」

 

「いや、私の方こそ礼を言わせてほしい。ありがとうマーゴ。今後の指針にするよ」

 

当たり障りのないもので私はそんなものか、と思った。占いをしたことに満足したのかマーゴは上機嫌で私に礼を言い、私は占ってくれたマーゴに礼とするつもりもないことを言う。そのまま監房を出て見回りをし、監房へ戻り眠りについた。

 

 

「紫藤アリサ……よし、宝生マーゴ……よし、沢渡ココ……よし。うん、全員いるな」

 

「チッ……」

 

「うふふ、おはようみんな」

 

「ういーす……」

 

翌日。いつも通り点呼をし、全員が食事を取ったのを確認してからの私はいつも通り牢屋敷の探索を始める。

 

(さて、今日はどうするか……そうだな……)

 

その日はゲストハウスを探すことにした。ココが配信で地下があることを知らせてから、みんなで何度も探し回っている。もしかしたら見落としがあるかも知れない。そう思い、注視して探すことにした。

 

「しかし、今日はよく晴れている。見ていて気持ちがいいな……」

 

窓から外を眺めると雲ひとつない空に太陽が燦々とこの島を照らしている。その眩しい陽の光をを手をかざして浴びたのち、私は探索を再開する、そう思った時、急に眠気がさしてきた。たまには少しだけ昼寝するのもストレスの緩和に、気分転換に良いかも知れない。そう思いゲストハウスのベッドで横になり軽く眠りについた。

 

「……むっ……」

 

1、2時間ほど眠った頃、私は目を醒ます。スマホで時間を確認し、ベッドから起き、シーツを整え、ゲストハウスを片付ける。

 

「これでよし」

 

あらかた探し回るがやはりこれといった物は見つからない。物が少ないおかけで片付けもすぐに終わる。最後にゲストハウスの中の確認をし、牢屋敷へ戻ろう。閉じているドアノブを手をかけ、その扉を開く。すると──

 

「……は?」

 

私はゲストハウスの中にいた。ついドアノブから手を離し中へ進む。ここはさっきまでいたゲストハウスの中である。後ろを振り向くとそこには扉がある。私が今、外に出るために開けた扉だ。

 

「どうなっている?寝ぼけているのか……?私は……」

 

やれやれ、と頭に手をやり一度深呼吸してもう一度扉を開く。

 

そこはやはりゲストハウスの中であった。

冷や汗が出たのを感じた。まずい、まさかこれは過去の囚人の魔法が作用したのか……?

焦る気持ちを抑え、冷静になれと言い聞かせスマホを取り出す。グループにチャットを送信するがエラーになり送ることができない。

 

「駄目か……」

 

圏外なのはスマホを確認した初日から分かってはいたが、牢屋敷内で通じていた通信がおそらく届いていない。

 

ならば、と部屋を検める。おかしなところは見当たらない。先程と同じに見える。

 

「む……そうだ」

 

窓から脱出できないか?試しに窓を開き、身を乗り出す、が、その前にありえない物が見える。

 

「私の腕が……消えている?別の空間に……いや、ゲストハウスに繋がっているのか」

 

窓から入ればやはりそこはゲストハウスだった。窓から窓へ。出入り口からは出入り口へ。

 

「……ループしているのか?」

 

試しに部屋を荒らした状態で扉から出る。するとそこは綺麗に整えられたゲストハウスであった。もう一度出る。室内は荒らされていない。

 

「何か、何かないか!?脱出する手立てが……仕掛けでも何でもいい!何か……!?」

 

ゲストハウスをひっくり返すように探し回る。何も変化はない。ならば次のゲストハウスへ。次の、次の、次の──

何度繰り返したか分からないほど移動、探索をし気づく。窓の外が暗くなっていない。そして、あれほど動いたのに疲れ一つ感じていない。

 

「……待て、今の時間は……」

 

スマホの時間を確認する。すでに数十分どころか、何時間と経っているはず。なのに目を覚ました時に確認した時刻と変わっていない。何時何分までしか表示されていないが秒数までも表示したら止まったままなのが分かるかも知れない。

 

「まさか……ここは時間の概念が無いのか?」

 

ぞわり、と嫌な汗をかく。もし時間の概念が無いここで【死に戻り】をしたらどうなるのか……嫌な予感がする。最後の手段には変わりないが、もしもこのゲストハウスの中に戻ったら……

 

「駄目だ!弱気になるな!必ず……必ず出られるはずだ!」

 

言葉で自身を鼓舞し、心を奮い立たせる。折れては駄目だ。歩みを止めるな。

 

「次!」

私は脱出するまで続ける。

 

「次だ!」

扉を開き、見回し、異変を探し、扉から出るか、窓から出る。

 

「次……!」

そして次のゲストハウスへ。

 

「次こそ……」

また一つ、また一つゲストハウスを後にする。

 

可も不可もない、時の牢獄のようなこの場所を私は彷徨い続ける。いつか外へ出るために。足を止め、心折れても死は訪れないだろう。ならばまた立ち上がり、進み続けるしかない。

次へ、次へ、次へ……

 

 

 




ヒロちゃんのBADENDはメタられてるのが印象に残ったのでこんな感じのを。
ガバガバなところは許してください…
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