まのさばで思いついた一発ネタ集 作:ないでーす!
夜、寝る前の配信を終えてココはベッドに横になると配信の反省会を一人脳内でしながら眠ろうとしていた。
あーでもないこーでもないと考えているとふと何かが聞こえてきた。よくよく耳をすませばそれは上のベッドのハンナから聞こえてきていた。体を起こしてあぐらをかきながらココはハンナの方へ耳を寄せる。
(お嬢なにしてんだ……?)
はー今日も疲れましたわね寝る前の妄想して眠りますわよ
今日はシェリーさんとアリサさんのネタで行きますわまずはやっぱり二人の関係性から決めていきますわ
無難にシェリーさんは探偵にしてアリサさんは……そうですわね探偵に対するならやはり怪盗で行きますわ火を使って足止めしたり煙を燻して巻いたりできそうですし
美術館に届く怪盗666の予告状……そして警備を依頼されるシェリーさん
虫眼鏡で現場を上から下までよく調べるシェリーさん近くには銀髪の警備員しばらくして予告状に書かれた時間になりますわ
一分、二分…何も起こらずホッとしている美術館の職員たちにシェリーさんはまだ気を抜いてはいけません!と声をかけますわ
するとどこからか煙が……すわ、来たか!あるいは火事か!とてんやわんやになる中シェリーさんは煙を堪え展示品の前で構えますわ
その時煙から現れる影が!怪盗666ですわねシェリーさんは持ち前の武術で怪盗を捕まえようとしますが怪盗はバルーンで出来たダミーでしまった!と後ろを振り向けば警備員が美術品を持ち出していた
今回はウチの勝ちだな!じゃあな!と怪盗は炎の中に消え去りますわシェリーさんは悔しがり次は負けませんと意気込みますわこれでシェリーさんと怪盗の勝率は半々となったことにしましょう
明くる日シェリーさんは予告状が銀行届いたことを知り協力を申し出ますわ
怪盗はシェリーさんがいないことをしめしめとほくそ笑み銀行内部へ潜り込み目当ての金庫へすんなりとたどり着きその重い扉を開けて中に入り込みますわ
物色していると背中に声がかかりますわ待っていましたよ!怪盗666!その声は金庫の中で待ち伏せしていたシェリーさんですの
金庫の扉を閉めてこれで逃げられませんよ!と二人はもみくちゃになりなんとか怪盗を捕縛するんですわ
前もって決めていた時間になり金庫が開けられそこにはふん縛られてむー!むー!とじたばた暴れる怪盗と胸を張るシェリーさんが
口輪を外され連行されていく怪盗すれ違い様怪盗は負けを認め秘密を一つ明かしてパトカーに乗り込むんですの
それを見送りシェリーさんは事件解決!と決めポーズして事務所に帰っていきますわ
後日新聞を見ているとまた脱獄騒ぎが起きたことが書かれていてパイプの形のおもちゃをぶくぶくを吹きながら大変ですねーと他人事に思っていると事務所に来客が
現れたのは銀髪のお淑やかな女子高生で助手にして欲しいとのことシェリーさんはまずはやっぱり面接ですかね!と乗り気でソファーに腰掛けさせますわ助手希望の方は履歴書をシェリーさんに手渡しニヤリと笑いますの
シェリーさんは履歴書を受け取りまず最初に目に入った名前と顔写真に目を丸くしますわそこには怪盗の素顔と秘密と聞かされた怪盗の本名紫藤アリサの名前が
シェリーさんはアリサさんの方を見るとアリサさんは勝ち誇った顔をしてどうだ?びっくりしたか?と不敵な笑みを向けているんですわ
シェリーさんはこれは一本取られましたね!と頭をこつんと叩いてテヘペロをするんですわですがシェリーさんはしたたかで助手見習いとしてならいいですよ!と言うんですわ
アリサさんは構わねえよいずれはおめぇのバディになってやるからなと手を差し出し二人は握手をするんですわたまんねえですわ
あっちょっと寝ますわ
(え……?これ口に出してんの気づいてる……?あてぃし聞いてていいの……?)
スースーと寝息を立て始めたハンナ。反してココは目が冷や汗をかき冴えてしまう。
(たまたま……今日だけ口に出ちゃってただけかも知んねえし……)
ココは聞かなかったことにして横になる。目を瞑っていると次第に意識が遠のきなんとか眠りについた。
「おはようございますわココさん」
「んあ……?おはよーお嬢……」
ハンナに起こされ眠気眼をこすりながらココは挨拶を返す。大きなあくびをするココにハンナはあら?と気をかける。
「夜ふかししてましたの?あまり無理してはいけませんわよ」
「はは……そういやお嬢、喉乾いてたりしない……?」
「なんですの急に……そう言われてみればなんだかそんな気がしますわね……もしかしてわたくし口を開けて眠ってたんですの…?」
「ははは……」
乾いた笑いで返しながらココはハンナと共にへ向かい食堂へ向かう。コップに水を注いでハンナに手渡すと両手で受け取りグビグビと飲み干す。
「ありがとうございますわ。んぐっぐっ……かぁ〜!寝起きの水はたまりませんわね!」
その日の夜ココは早めに配信を切り上げて座って待機していた。
(来た……!)
ココがちょっと悪い気がするなと思いながら耳をすませていると、昨日に引き続きハンナはまた無意識に口に出し始めた。
あー今日も何も見つかりませんでしたわねお洗濯とお裁縫して
探索してたらあっという間に一日終わってしまいましたわくたくたですわこんな時はやっぱり妄想して眠るに限りますわ今日はマーゴさんとナノカさんでいきますわ
マーゴさんのような方が甘えん坊なのはよくあることですわねナノカさんが年上ですし甘えさせるとしますわ
まずはそうですわね……ナノカさんが年上としてわたくしたちをよく見てくれてるところから始めますわ
そんなナノカさんが気まぐれに部屋に戻ってベッドで眠ろうとするとマーゴさんが話しかけるんですわ
何かを察したナノカさんはマーゴさんの横に座りマーゴさんの話を聞きますわ
ナノカさんは口数は少ないけども相槌をして続きを促しますわマーゴさんはあら…と口元に手をやり笑いながら話を続けますの
一時間ほど経つとマーゴさんはあらもうこんな時間……お話聞いてくれてありがとうナノカちゃんと話を切り上げるとナノカさんは待ったを掛けますわ
待ちなさい宝生マーゴなにかして欲しいことがあるんじゃないかしら?そう真っ直ぐ目を見るナノカさんに問われるとマーゴさんは内心たじろぎながらも表に出さすあら……?何かあったかしら……?とすっとぼけますわ
ナノカさんはポンポンと太ももを叩いてあなたがいつも気を張って頑張っているのはよく知っているわだからたまには甘えていいのよと言うんですの
う……と言葉に詰まったマーゴさんは一度深呼吸してカーテンで仕切られているにもかかわらず周りを見渡してからじゃあ……お願いしてもいいかしら……?とおずおずとナノカさんの太ももに頭を乗せて横になりますわいいですわこれ
もちろんよと言いながらナノカさんはマーゴさんの頭を撫でてたっぷりと甘やかすんですわ……
そのまますやすやと眠りについてしまうマーゴさんそれを慈しみながらもどこか寂しさのある顔で撫で続けるナノカさん……たまんねえですわ
ハッとして起きたマーゴさんにおはようと声をかけるナノカさん
マーゴさんは照れながらごめんなさい寝てしまったわと言うけれどナノカさんはいいのよとくすりと笑いながら応えるんですわ
言葉につまりながらえっと、その……もしよければまた……と甘えたいとナノカさんに歩み寄ってナノカさんはもちろんよと快諾するんですわ
その日から二人の間で秘密の時間が流れるんですわ……遠慮がちに開けていたのが日に日に縮まりいつしか毎日お願いするんですわ尊いですわ
うっちょっと眠れそうですわっ
(お嬢……ハッスルしてんなあ……)
口から出る妄想が止み寝息に変わってからココは考える。明日起きたら教えないと、と。
妄想を垂れ流す声のボリュームがもしも日に日に大きくなればなるだけハンナの恥も大きくなってしまうだろうから……
「お嬢〜おはよ〜」
「おはようございますわココさん」
「あのさお嬢……お嬢はあてぃしとお嬢の妄想もしてんの?」
「は?」
「いやだってさあ、一昨日ヤンキーと怪力ゴリラの話で昨日はマーゴとナノカの話だったじゃん?同じ部屋のやつらの妄想してんだなって分かんじゃん……」
「なっ……!?っ……!?」
見る見るうちに赤くなるハンナの顔は羞恥なのか怒りなのか。ともかくココはからかいながらも注意できたので安心していた。
「なんつってー!あてぃしにだけ聞こえただけだと思うから安心しなよ。まあ、気をつけては欲しいけどさ……ってお嬢?」
「こっ……!こっ……!」
ぷるぷると震えるハンナに肩を掴まれるココ。思いの外強く掴まれているせいで振りほどけずにいた。
「お嬢?しっかりしろって!」
「ココさん!!!今すぐ忘れやがれですわ!!!さもなければ!!!」
小さい体に見合わぬ力でココはベッドに押し倒される。ココは手をわきわきとさせるハンナにこれからされてしまうことを想像して怖気づく。
「言わない!言わないから!誰にも!だからやめ──」
「笑って忘れろですわ〜〜〜〜〜!!!」
ハンナのフェザータッチのくすぐりがココを攻め立てる。笑いを堪えられず涙を流しながらココはくすぐられ続けその笑い声は朝の地下牢に響いてまだ眠っていたアンアンの目覚まし代わりとなった。
その日の夜マーゴは一人、監房のベッドで横になっていた。
今日もハンナちゃんとアリサちゃんで妄想していくわね
やっぱり手堅く不良のアリサちゃんとおせっかい焼きな風紀委員ハンナちゃんで行くわよ
校門で制服をチェックするハンナちゃんそこにやってくる改造制服のアリサちゃん……もちろんハンナちゃんはアリサちゃんに注意するわ
にらみ合う二人、口論になるに連れ近づく顔と顔……そしてアリサちゃんの後ろを誰かが通ってどんと押されてマスク越しに二人は……ああ、なんてこと!いけないわ……
顔を真っ赤にして覚えていやがれですわ!と校舎へ走るハンナちゃんアリサちゃんは未だにフリーズしていて鐘がなってようやく気がついて遅刻してしまうの
その日の放課後校舎裏で黄昏るアリサちゃん朝のことを思い出しながら顔を赤くして顔をぶんぶんと振ってるところにハンナちゃんが現れて……
恥ずかしさからかあんなのノーカンだからな!とハンナちゃんに宣言するアリサちゃん
対してハンナちゃんは朝と同じ距離でアリサちゃんの前に立ち、アリサちゃんのマスクを降ろして……
ああ今日もよく眠れそう……
そんな風に今日も夜は更けていく──
思いついたけど膨らませきれなかったのをいくつか使えばいいやでこんな感じに
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