まのさばで思いついた一発ネタ集 作:ないでーす!
(4/30追記)
ちょっと加筆しました。
牢屋敷のラウンジは煙に包まれていた。いや、それは煙ではなく私たちのから生じた湯けむりだ。
シャカシャカとプロテインを振り混ぜる音。ブンブンと火かき棒を素振りする音。負荷をかけながら筋トレをし、口からシュッシュッと漏れる音。様々な音がラウンジに響くがそれはすべて己を鍛える音だ。
牢屋敷に連れられた初日、食事に出されたのはプロテインと見た目の悪いよく分からない物であった。私たちはこれを摂取しなければ生き残れない。しかし慣れぬそれを食べ残す者は少なくなかった。
午後になると私はうずうずとしていた。食事のプロテインのせいだろうか?ただのプロテインではないことはこの牢屋敷を見れば分かる。こんな時は掃除をするに限る。私は掃除を始めるがどうしようもない衝動に駆られる。
体を鍛えたい──
看守は脅威である。それは【死に戻り】、正したくなった衝動を抑え、死に戻る前よりも先に進めた今も変わらない。しかし、もしも看守よりも強くなったのなら……?
私は火かき棒を手に取り中庭へと走り出す。溢れるそうになる気迫の声を喉元で飲み込み、一度素振りをする。気持ちのいい、空気を裂くような音が火かき棒から伝わる。もう一度振る。確かな手応えを両手から伝わる。もう一度、もう一度……夢中になり振り続けるといつの間にか日が暮れ、私は汗まみれになっていた。こんなに素振りをしたのはいつぶりか……私は晴れやかな気持ちで汗を拭きシャワー室へ向かった。
シャワー室にはすでに何人かの少女たちが集まっていた。皆、私同様に汗まみれになった服を脱ぎ、シャワーを浴びるようだ。
「フッ。やあ、ヒロくん。いい汗をかいたようだね?フッ」
話しかけてきたのはレイアだった。彼女はシャワーを浴びながらスクワットをしていた。
「シャワー室でスクワットをするのは正しくない。足を滑らせて頭を打ったらどうするつもりだ。すぐにやめるんだ」
「フッ。いやあ、その通りだねフッ。でもキリがいいとこまでフッ。やっておきたいんだ。フッ。あと100…」
私はため息をつきレイアを止めるようと近づく。肩を掴みスクワットの姿勢から正そうとするが……
(むっ!レイア……中々正しい筋肉をしている)
手で触れた肩はしっかりとしており、腰に当てた手からは弾むような肌の弾力としなやかながら確かな筋肉の力強さが伝わる。
「どうだい?ヒロくん。私の筋肉は」
「ああ……悪くないようだ。しかし、それはそれこれはこれだ。スクワットをやめるんだ」
ちょうど終わったからとやめるレイアと共にシャワーを浴び、雑談をしながら私は食堂へと向かう。
並べられた食事を確認する。昼と同じでプロテインとよく分からない食事。毒味をしてから私は全員来ているか確認する。ノア以外が来ていることを確認し、食事を摂る。
さっと食事を済ませノアの元へトレイを運ぶ。ノアは食事を嫌がっていたが渋々と言った顔で食べ始める。半分ほど食べたことを確認した私は見回りをする。見回りを終え、監房へ戻った私はまた体が動かしたくてたまらなくなっていた。
(素振り……をするには取りに戻らなければないが就寝時間がすぐにやってくる。ならば柔軟体操で我慢をするか……)
ベッドの上で柔軟を開始する。手から始まり腕、肩、腰、脚、つま先──全身を念入りに解す。時間をかけ、じっくり、ゆっくり。熱中してやっていた私はエマの視線に気づかなかった。
(よし、これでいいだろう)
柔軟を終える。ベッドの外へ目を向けると私を見ているエマがそこに立っていた。
(なぜ私を見ている?)
訝しみながら私は何も言わずエマを睨み、見つめ返した。
エマはたじたじとしながら話し出す。
「あのね、ボクなんだか元気が湧いてて、どうしたらいいかなってヒロちゃんに聞こうと思ったんだ。だけどヒロちゃん集中してたから……ボク見入っちゃってて……」
「そうか」
私は短く返し、そのまま横になる。これから寝るんだ。邪魔をするな。そんな態度をエマに示すとエマは何か言いたそうにしていたがベッドに戻っていった。明日に備えて眠らなければ。
「あのね、ヒロちゃん……」
ベッドの下からエマが話す。またか、と思いながら私は聞き流す。
「ボク、また前みたいにヒロちゃんと仲良く……でき……」
最後まで聞き終える前に私が眠りについたのか、エマが眠ったのか分からないがその言葉は最後まで聞くことはなかった。
数日が経った。魔女因子による殺人衝動と言うものは今のところ出てきている自覚はない。牢屋敷から脱出しようとすることもない。それよりも私たちはトレーニングをしていた。
ゴクチョーが何ですかねこれとこぼしていたがプロテインを用意していたのはそちらなのだし、何か思惑があったのではないのか?私は疑問を浮かべたがすぐにトレーニングの予定を考えるなければいけないので片隅に置いておく。
バンプアップしていく筋肉を互いに褒め合い、のしかかり負荷をかけ筋肉を鍛える。いつしか私たちは鋼の筋肉を、丸太のような手足を、山のような肩幅を手に入れていた。
まだ頂きを目指せる。まだ鍛えられる。牢屋敷に連れられた少女たちは一人も欠けることなくトレーニングをし互いに高め合うことで一致団結していた。
ある日、マーゴが全員をラウンジへ集めた。図書館で読み終えた本を山積みにし、片手で持ち上げながら新しく本を読み進めていたマーゴは魔法や魔女の記述があるように見えるそれを私たちの前に広げて見せた。
何をしているのか?この文字は何なのか?解読し、それを全員で考えようと言うことだろう。私は空気椅子を続けながら顎に手をやり考え──
「これは、大魔女……を復活……召喚しようとサバトをしているのではないでしょうか……?」
筋骨隆々のメルルが口を開く。
【治癒】の魔法を持つ彼女は私たちの筋肉に欠かせない存在である。筋肉疲労を治癒することで劇的に全員の筋肉が効率よく鍛えられるようになった。
メルル自身はプロテインをあまり飲まず食事も少しで私は心配していたが、エマが説得したのかエマ、シェリー、ハンナと共にトレーニングをし始めた。遠くから見ていただけの彼女も今では私たちと共に筋肉を鍛えている。
「サバト……確かに怪しげな儀式をしているように見えるわね」
「ふーむ、しかし私は儀式と言われてもさっぱり分かりません!」
トレーニングをしながらみんなが頭を回し、意見を言い合った。そんな中、私は一つの結論にたどり着いた。
ゴクチョーは大魔女が目的である。拉致された13人の魔女候補。そして用意されたプロテイン──
すべてが繋がった。
「分かった……!私たちのするべきことが!」
「それは本当かい!?ヒロくん!」
立ち上がり、私は全員の顔を見てから言い放つ。
「最強の筋肉を決めるんだ!!」
ゴクチョーを捕まえ私たちは裁判所へ集まる。
全員が番号の振られた場所へと立ち、ポーズを決める。
「あの……一体何が始まるんです?誰も死んでいませんし、魔女裁判ではないことは分かりますが」
「決まっているだろう。私たちで筋肉を競い合い、一番の筋肉を決める。そして大魔女を召喚するんだ。そちらの目的でもあるんだろう?」
「はぁ……?頭の中まで筋肉でいっぱいになってしまったんですか?どうして筋肉で大魔女が召喚されると……?」
「詳しい話はよく分かってないけど、この本にはそう描かれているわぁ」
マーゴが持ってきた本をゴクチョーに渡す。ゴクチョーはホウ……と一度鳴いて何か考えるように黙りこくる。しばらくして話し出す。
「どう見ても違うと思いますが……まあ、頑張ってください。応援してますよ。それじゃあこれで……」
逃げようとするゴクチョーをハンナがすかさず捕まえる。彼女は、浮遊の魔法を十全に使いルチャリブレをやり始めていた。今では制空権は彼女の物だろう。
「さて……それじゃあ一番を決めるとしようか」
「ねえヒロちゃん。筋肉の一番ってどれのことなのかな?大きさ?美しさ?強さ?」
エマは手を突き出し聞いてくる。突き出された掌からは風圧が吹き起こり前に立っていた少女たちに爽やかな風を与える。
「そのことだが、」
「ゴクチョーが私たちに殺し合いをさせようとしていたことから考えてやはりぶつかり合うのがいいんじゃないかな」
「ふむ……つまりレスリング……いや、異種格闘技戦と言うことだね!」
「……はぁ!?優勝者決まったようなもんじゃねえか!ハエ女が優勝だろうが!」
「えー!そんなことありませんよ!勝負は闘ってみるまで分かりません!」
「わたくしもシェリーさんに同意見ですわ。ですが、魔法ありとは言え明らかに不利な方はいらっしゃいますわね……」
私は手を叩き、話を中断させる。パァンパァンと鳴った破裂音は静かになるまで数秒反響した。
「先ずはトーナメント表を作ろう。こんなこともあろうかとここに数字の書かれた籤を作ってきた」
そして私たちは各々籤を引き、対戦相手を確認する。それぞれの組み合わせが互いに闘気を燃やしているのをチリチリと肌で感じる。心地のいい空気だ。
「恨みっこなしでいこう。スポーツマンシップに乗っ取り、正々堂々と闘い、最後は健闘を称え合おう!」
裁判所を馴らした私は宣誓をしてから席へと戻る。
そして少女が二人裁判所の真ん中へ集まる。ゴクチョーに目をやり早くしろと訴えかける。
「えぇ……?私が言うんですか?はぁ……それでは第一試合……開始」
最強の魔法少女は誰か?それを決める火蓋が切って落とされた。筋肉と筋肉が激しくぶつかり合う。鍛え上げた筋肉で、時には魔法で、時には技量で少女たちは戦う。
勝敗が決し、両者は互いに手を取り、感想戦をし、称え合う。幾度と繰り返され、敗者復活戦も行われて勝ち残り頂点へ立った少女が一人いた。
次は負けない。少女たちが再戦を熱望し後日第二回大会が開かれた。第三回、第四回、少女たちの宴はいつまでも続く──
大魔女が参戦するその日まで。
そしてその日は来た。
その日も13人の筋肉モリモリマッチョ魔女候補のコンディションは最高潮だ。
何度目かのサバトでその時の最強を決めた後、全員で健闘を讃えていると、裁判所の中央のリングに赤い靄がかかり始める。すぐにマッスルな少女たちから発せられる汗と靄に塗りつぶされた。
違和感を感じた少女たちは筋肉による警戒のポーズを取りながらリングを見つめる。島が揺れ、リングの中央が赤く渦巻く。少しづつ何かが形を作り上げ、最後にはそこに一人の少女が顕れた。
「ふふふ……ってなんですか…?めっちゃむわっとしてます……」
「と言うかなんですかあなたたち……なんでそんなマッチョで大きいんです?」
「プロテイン?知りません……怖いですね……」
顕れた大魔女は小さく、細い。あまりにも華奢だった。
「ユキ!なんだその細い体は!」
「ユキちゃん!ボクと一緒に鍛えようよ!」
「大魔女様……!やっと会えたのにそんなお姿で……私がサポートします!」
「ふん……あれが大魔女だと?わがはいの方が強い」
「ヒッキーよりヒッキーだから仕方ね〜けどさあ、限度ってもんがあんじゃん?」
「あんまり責めんなよ……筋トレするならウチは協力する」
言いたい放題言われ、大魔女はムッとした。ムワッとした中でクスクスと笑いだし、その小さな体から威圧感を放つ。
「……いいでしょう。あなたたちに出来るなら私にだってできます……」
指を天に掲げ大魔女はオーラを放つ。力むように声を出していると瞬きする間に大きく、膨張していく。
「はぁぁああ……!!ふんっ!!」
天に掲げた指を地へと向ける。豪、と爆発するように衝撃波が発生し少女たちは咄嗟に受け止める。ビリビリとさせながら腕でガードした少女たちに笑みが溢れる。
「はあ……あなたもそっち側なんですね……カワイイマスコットの私にはもうお手上げです……はい」
「ふう……これでいいでしょう。さあ、私の相手は誰ですか?掛かってきなさい」
我先にと逸るのを抑え、13人で筋肉じゃんけんをして公平に決める。そして最初に挑戦する少女がリングへあがる。
「いいでしょう。かかってきなさい……」
大魔女はすべての攻撃を受け止める。次はこちらの番と構えを取り、でんぐり返しをすると少女は受け止めきれずリングの外へと投げ出される。
これが大魔女の力、少女たちの笑みは深まるばかり。頂きが高いほど登りがいがあるのだ。場外に吹き飛ばされた少女も口元の血を拭い、歯をむき出しにしながら笑う。
血沸き肉踊るの宴は始まったばかりだ。13人抜きを大魔女がするか、魔女候補が大魔女を討ち果たすか。汗と熱気に包まれた裁判所は今日も眠れない。
なにこれ?
最初は肩幅のデカいココちゃんの画像を見てムキムキネタいいよね、と始めて最終的にビルドアップしてSTGになると思っていたけど途中で最強トーナメントに方向転換。面白いの書いてる自分だけ…
試合内容は上手くかける気がしないのと対戦カード、魔法を使った攻防、誰がシェリーに勝てるかが思いつかない。
雑な各選手の強さのイメージ
エマ パッシブのドレインで長期戦になると有利。つよい
ヒロ 魔法が意味ないので持ち前の武術とかで闘う。つよい
アンアン 自己洗脳でバフをかけ相手の筋肉を洗脳してこむら返りさせたりする。つよい
ノア 液体操作で汗を目に入れたり口に入れて呼吸を乱すストリートで培ったラフプレーをする。つよい
レイア 相手が攻撃する時にや自分が攻める時に視線誘導で攻守カバーできるのはシンプルにつよい
ミリア 魔法が意味をなさない。優しいので闘いに向いてない。ふつう
マーゴ 音で三半規管を攻められる。つよい
ナノカ 幻視を見せるマッスルな強化されれば数秒前の自分を囮にできたりするのかな?サバイバルをしてるので多分つよい
アリサ ウチの魔法は【発火】闘志を燃やすことができる。アリサボンバイエ。つよい
シェリー 最強。ルール無用なら負けないけどルールありのスポーツならシェリーに勝てる人もいるはず。強い
ハンナ 浮遊で空中殺法を仕掛ける。1キル後即座にもう1キル出来てるからセンスがあるはず。つよい
ココ タイマンなら千里眼で常に相手の狙っている場所が分かるのは強み。見てることを逆手に取られる。ちょっとつよい
メルル 殴れるヒーラー。つよい
大魔ッスル女 全キャラの魔法使えるのでめっちゃ強い。格ゲーのアーケードモードのラスボス。1億魔女パワーを持っていたが1万魔女パワーを捨て9999万魔女パワーで下天してきた。ジャスティスなウーマンにやられる。強い